ある構造のネジについてGoogle検索をしていたときに、たまたまAmazonの商品説明がヒットしました。
ところが・・・・
説明文は、どうみても機械翻訳です。
商品名:Dernord 1.5 " Tri Clamp toホースBarbed衛生ホースバーブパイプ継手アダプタ
Amazonジャパンでの説明 このdernordシリーズ衛生ゴムのホースアダプタには、タイプ304ステンレス鋼と2つのラバーホース。この有刺鉄線・エンドにタイトなシールを作成するホースの内径IDをクランプで使用する場合(商品には含まれませんと1つのエンドに接続外径の他方のフォームのホース。(以下略)
Amazon.comにある原文(→参照) This DERNORD Series sanitary rubber hose adapter is made of type stainless steel 304 and connects two rubber hoses. It has a barbed end to create a tight seal on the inside diameter (ID) of a hose when used with a clamp (not included) and an end to connect to the outside diameter (OD) of a hose on the other.(以下略) |
商品説明のみならず、仕様の箇条書きですら原文
Adapter for connecting pipes or fittings of different types
が
接続パイプまたは継手の様々なアダプタ
という日本語になっているなど、驚きの状態でした。
1万円以上もする商品です。
それであらためて調べてみたところ、出てくる出てくる・・・
試しに Google翻訳にかけてみたところ、Googleのほうがずっと優れた翻訳になるほどです(笑)。
例) Sharkbite 24998 A 1 /2 " PEX Barb洗濯マシンバルブ、ホット (15,900円) 現金洗濯機バルブ、ACME PEX – 3 / 4 " MNPT (オスパイプねじ)洗濯機バルブ1 / 2 " PEXもう一方のポリエチレンバーブ継手とブルーハンドル付き冷水入口または赤の温水入口のハンドル。
(原文) The SharkBite PEX barb washing machine inlet valve provides quick and safe water Supply shutoff for washing machines and connects to PEX pipe with either a stainless steel clamp or copper crimp ring system. |
意味をなしていないことは容易にわかりますので、購入する人もほとんどいないだろうとは思いますが、問題は、これがGoogleで「普通に」検索対象になっていることのほう。
以前、Googleには機械翻訳のデータが相当に混じっていることを書いたことがありますが、似たような現象が加速している可能性があります。
当時の原因は主に、特許出願書類でした。
中国語から光学文字認識(OCR)をかけて、誤認識が残ったまま自動翻訳がなされています。
関連記事
・OCR誤認識の自動翻訳が生み出す影響
・Google検索結果に混入する、膨大な「自動英訳」データ
2年近く前の話ですので、現在とは状況が変わっている可能性もあります。
ただ、Amazonジャパンの商品説明のほうは、確実にGoogle 検索結果に混じってきています。
数年前から、翻訳の調べものに Google は非常に使いにくくなりましたが、ここ2~3年はその傾向が一気に加速しました。
今後、さらに悪化することはあっても、良くなることはおそらくないでしょう。
こうなると、Google は「参考程度」ですね。
もちろん、1かゼロかの違いは大きいですから、何も手がかりがないときに「候補を拾う」目的であれば、まだまだ使えます。
ただ、Googleで見つけた訳語や表現については、他の手段を使って二重・三重に確認しなおす工程を、避けて通れないと思います。
そういえば以前、某言語学習の相互扶助サイトで日本語の意味を聞いている外国人がいたのですが、日本人には誰がどうみても機械翻訳のハチャメチャな文章でした。
当然、意味をなしていない、機械翻訳だろうという回答が、たくさんついていました。
ところが質問をしていた本人によれば、お金を払って「購入した電子ブック」の内容だそうです。
機械翻訳は、欧州言語間であれば比較的うまくいくため、同じ感覚で利用する欧米人が多いのかもしれません。
それが私たち日本人にとって、「インターネット上に検索ノイズを増やす」ことになっている可能性がある、ということですね。
それにしても、Amazonジャパンに機械翻訳まがいの説明があふれかえっていることには、驚きました。