google画像検索、使うには工夫が必須? | 特許翻訳 A to Z

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1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

語学学習や翻訳の際に、特定の語が何を示すのか確認する目的で、Google画像検索を使う人は多いと思います。
私自身も、時々利用しています。
ところが・・・

ここ1~2年ほどで、精度が極端に落ちてきているのを痛感するようになりました。

精度が落ちているというのは、語弊があるかもしれませんね。
語学学習者や翻訳者にとっては、工夫が必要になっているというほうが、正しいかもしれません。


具体的には、次のような現象が頻発しています。
画像検索してヒットした画像を含む(もとの)ウェブページに、

 ・検索対象の語が1つも含まれていない

 

 ・検索対象の語に1:1で対応すると思われる、中国語や韓国語など外国語の単語のみ含まれる

 

 ・検索対象の語は含まれていないが、意味的に近いと思われる別の語が多く含まれる

 ・検索対象の語がスペルミスで、正しいスペルだと自動予測されたと思われる語が含まれる


などの現象が発生します。
ときには、画像検索した結果を順に確認しても、検索語を含むページに全く出会えないことも。

以前、Googleの検索結果には、実在しないコンテンツや機械翻訳による用語が相当数で混じっていることを、実例とともに示しました。

【参考】

 ・Googleの検索結果と「実在しない」コンテンツ

 

 ・続・Googleの検索結果と「実在しない」コンテンツ

 

 ・Google検索結果に混入する、膨大な「自動英訳」データ

 

加えて、最近はGoogle翻訳も、原文のスペルミスがあった場合に正しい語を「予測して」翻訳結果が出力されます。
おそらく画像検索の問題は、こうした機能が充実していったことの裏返しでしょう。

とにかく、検索したキーワード「そのものだけを」ヒットさせることが、難しくなってきています。

通常のウェブ検索でも、検索語ではなく類語だけを含むコンテンツがヒットすることが増えましたが、それでもこちらは文章を読めば気づくでしょう。

ところが画像検索は、もとのページを確認しないことのほうが多く、実は「違うもの」が混在していても気づきにくい。

画像検索を使う場合、「おおざっぱに」イメージをつかめれば良いときは別にして、何かの細かい違いを知りたいときなどは、検索結果を眺めて終わり・・・というわけにはいかなくなりそうです。

キーワードのほうを工夫するか、あるいは個々にコンテンツを確認するか、何らかの対処が必要な時代になってきたのかもしれませんね。

 

 


 

 


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