南に向いた海で in BrunyIsland

南極の方角の海に、大きな虹。
ブルーニーアイランド2日目の朝、またしても虹に見送られた。
南極から届く風
旅の回想録が、とうとう月をまたいでしまった。
写真を見ると、あと2回くらいで終了予定。
もうしばし、オーストラリアをお楽しみあれ!
さてさて、
今回の旅で、楽しみにしていたことのひとつに、この浜辺があった。
「南極」との間になにも邪魔するものがなく、南極からの風が届く浜、Miles Beach。
旅のナビゲーター、Nahokoさんの知人の言葉を借りるなら、
「南極の風は情報が多い。氷に閉じ込められた情報を運んでくるから」のだとか。
古代大陸レムリア。南極、アトランティス説・・・など、空想の世界が広がっていく。
そんな情報をのせた風が、ダイレクトで届くなんて・・・・
思いは、南極のつよーいエネルギーまで至ってしまう。
といっても、エネルギーでパワーアップしたいわけではなかったのだけれど、
どんなもんだろう??という好奇心がいっぱい。
手付かずの自然という土地には、メキシコのバハカリフォルニアをはじめ、
いくつか足を踏み込んだことはあったけれど、
南極からダイレクト!!となると、また格別??

30分ほどのブッシュウォークののち、地面がだんだんと白い砂に変わり、
ぱぁっと視界が広がり、浜に出た。
海からの風は、肌に冷たく、正直、やっと来れたという気持ちだけで何故か感動はもうひとつ。
空はどんよりと雲が覆い、イメージしていた海と違ったのが理由かもしれない。

断崖にそって浜を歩くうちに、海からの風が3億年ともいわれる地層に響き、
ホァン、ホァンと耳鳴りが、鈴のようなシャンシャンという音にも聞こえる。
海ではなく、断崖に向けて腰掛けてみると、オーケストラの舞台に向かっているよう。
もう少し歩いて、お昼を食べる場所として見つけた大きな岩に荷物を置く。
雨がパラリと落ちてきたかと思ったら、お日様が突然顔を出した。


ツアーの前に、Nahokoさんから、この海では泳ぎますから。と言われ、
冷たい水だとは聞いていたけれど、男性を抜かした7人は、(男性ふたりは遠くに避難)
そのまま裸になって、海に入った。波乗りで海に入ることに慣れている私でも、
この冷たさには「もう限界!」と叫びたくなるほど、足がしびれてくる。
でも、陽射しはどんどん強くなって、寒さも忘れ、全員すっかりハイ状態。
かなり自然深い場所なので、なかなか通りがかる人も少ないけれど、
この日も、通行人がいなくて、ほんとうによかった。クレイジー集団と思われたはず。
なぜか、バハカリフォルニアのキャンプツアーでも、到着してすぐに、
超冷たい水で、裸で泳いだほうが気持ちいいよ!!と
その旅のナビゲーター、Ericに言われたけれど、
ナビゲーターというのは、ものの本質を知っているのだと思う。
その行為は、禊(みそぎ)のようなものなのかもしれない。
Hawaiiでも、クレンジングのために、チャントを唱えてもらった後、
海の水の中を3度くぐる・・・という儀式がある。
陽射しのぬくもりは、寒さを忘れさせてくれる。
澄んだ水色の波に、何度も何度も飛び込み、潜った。
南極のエネルギーのことは、すっかり忘れていたけれど、
今思うと、自然のエネルギーを取り込むということはこういうことなのだろう。
昨日の雨で、あんなに震えていたのに、
クレイジーな温度の海から上がって、陽射しで髪を乾かしたら、すっかり元気。
体の内側がエネルギーに満ちたような感覚。
潮が満ちると、来た道を戻れなくなると焦りつつ、この場を後にする。
帰り道、海を振り返ると、またしても、またしても、
虹が見送ってくれている。
なんだか、しあわせだなぁ。
空気や水を有する惑星は、広い宇宙の中でも地球だけ。(知られている範囲では)
地球に重力があること、太陽からほどよい距離にあること、
さまざまな偶然が重なって、この海も、風も、緑も、そして虹も存在する。
生命の誕生も、奇跡に近いチャンスかと思うと・・・
自然の恩恵は、毎日、生きていけることに強くつながっているのに、
ともすると、そんなことも、感謝の気持ちも忘れてしまいがち。
あれこれ深く考えすぎて、う~ん、と頭を抱えてしまうのは、
この旅で自然の恩恵を受けすぎてしまった結果かも。
葉山 vs HOBART in Tasmania

緑の色が、日に日に濃くなっていく初夏の葉山。
あとひと月もしたら、この道は通れなくなるほど、うっそうとするらしい。
目指せ! Trail Runner
ゴールデンウィークが始まった。
お天気にも恵まれ、心地よい初夏の気候。
タスマニアのホバートの街で、
去年の秋から欲しかったサロモンのトレイルランシューズが見つかり、GET!
(日本では色、サイズともに売り切れ)しかも、ON SALE!!
戻ってきて、熱が冷めないうちに山を走ろうと、
昨日、友人の道案内で、葉山の”PACIFIC”と名づけられたトレイルをチェックしにでかけた。
今朝は波もないので、早朝から海岸の芝生の上でYOGAもどき。

近くの海辺は、とってものどか。まるで湖。
浜に寄せるさざ波をBGMに、こころゆくまで体を伸ばす。
陽射しが温かく、ひんやりと優しい風があまりにも心地よくて、
家に戻ってすぐに
「今日は、気持ちいいから、午後ビーチでBBQやらない?」と電話をかけまくる。
そんな、誘いに即OKの葉山のいつもの面子。(1名は休日出社のため欠席)
プラス、その友達も加わって、役割を分担しつつ計画が練られた。
一方、冬の間についたおなか周りのぷよぷよをなんとか落としたい私。
ダイエット・エクササイズの一環でもある波乗りがない日は、
山を歩こう!と心に誓いつつあるので、昨日の道を忘れてはならぬと、”PACIFIC”に出発。
海沿いの道からちょと上がると、ここどこ?というくらい自然豊か。
新緑とさわやかな風の中を歩く、贅沢な気分。
こんなに近くにこんな素敵な道があったなんて、教えてもらえてホントによかった!!

手付かずの自然、ではないけれど。
あれ?タスマニアとそんなに変わらない。緑深く、人里離れた感もあっていい。


緑が開けた場所からは、すぐ下に海が見えたり、反対側の湘南国際村が見えたり。馬の牧場もあったり。
ルートの半分くらいのポイントで、馬を見ていると、臨月の友人から電話。
「おなかが痛いのぉ。病院まで連れて行ってもらえますかぁ~」
えぇ~。予定よりかなり早いけれど・・・すぐに行くよと電話を切り、
山の上から猛ダッシュ。歩くはずだったコースを家まで25分で走り戻る。
急いで車を拾い、彼女の家に直行!!すでに陣痛が始まっている様子。
ちょうど、遊びにくる予定だった彼女のお友達が夫&子供と到着したところで、
その一家もろとも車に乗せて、横浜の病院へ。。。かなり、焦ったけれど、
無事、病院に到着して、陣痛室まで見送って、ホッ。
連絡のつかなかった仕事中のだんなさんにも連絡がつき、さらに、ホッ。
生まれたかな、まだかな?と思いつつ、このブログをアップ中。
もしも、ホバートに住んでいたら
場所は変わり、先日訪れた街、ホバートの近所のビーチやトレイルも
かな~り素敵だった。Alum Cliffと呼ばれるビーチで、思い出に石や貝を拾った。

街の中心から、バスで約20分。眺めのいい場所に家々が並び、バックヤードからトレイルが始まる。

ユーカリの新緑に触れつつ歩いていくと、素敵な老カップルが。挨拶をしたら、親父ギャグで返された。

山火事で皮だけが残った大木。ユーカリは、火によって種がはじけ次の生命につながっていくのだとか。

トレイルの途中、この下はCliff(崖)。ルートは小道となって下っていき、海岸へとつながる。

Alum Cliffs Track。老人でも歩けるくらいのほどよいコース。トレイルランする人たちともすれ違う。

広いビーチは、近所の犬たちのしあわせな遊び場。海岸線を歩いていくと、何億の昔の地層が飛び出す。

潮が引いた時間帯、残された水溜りに写った空。大きな岩によじ登り、ぼけーっとしてみた。
ブルーニーアイランドへ
Bruny Islandで、またしても虹の歓迎。
Lake Dobsonへ行った日の午後にコテージに到着。
地球の自転を考えると
タスマニアの自然には穢れのない美しさがある。
水も空気も光も、それによって育まれる命たちも。
地球の自転をしている間に、タスマニアの通る軌道上には、
ほかの陸地が南アとニュージーランドしか存在しない、
というのもその理由のひとつだとか。
雨水はそのまま飲めるほどきれいで、
この土地でとれた野菜や果物もほんとうに美味しい。
影響を受けていない自然とは対極に、外部の影響によって、
その存在を阻害され、奪われ、追いやられてしまったアボリジニの歴史もある。
タスマニアの南東に位置する、ブルーニーアイランドは、
タスマニアの中でもっとも美しい海岸線とその自然に守られた生物が残る土地。
この島は、タスマニア最後の純血のアボリジニだった女性が、
幼い頃、もっともしあわせで平和な時期を過ごした場所だった。
彼女を悼むモニュメントは、あひるの姿に似た形の島の
「ネック」と呼ばれる場所にある。その絶望的な人生を読みながら、
大自然と人間、欲、エゴ、深い悲しみをしんみりと感じた。
この土地とそこに棲む魂、ネイティブの歴史に敬意を払い、
ブルーニーアイランドを純粋に楽しもうと思った。
ブルーニアイランドは、本島からはフェリーで15分。
「ネック」と呼ばれる細くなった陸地。右側にタスマニア本島、左側にニュージーランド、はるか彼方に南米が。
見晴台まで強風の中を登る。左の浜は、ペンギンや渡り鳥の産卵のための巣がここかしこにある。
夜はベビーたちの鳴き声が浜中にこだましている。ほかではなくこの島の自然を求め、産卵に戻るのだとか。

動物学者のToniaさんが、野生動物を守るために土地を買い足し続けている。
その敷地に建てられたコテージ「Inala」に滞在。私たちを乗せてタスマニアを駆け巡ったバン。

朽ちかけた家、風にいななくユウカリの大木、ドラマティックな日の光・・・

敷地を散歩をしていると心に触れるシーンがいっぱい。タスマニアは紅葉が始まったばかり。
NATURE PHOTOS
花や苔の鮮やかな色は、元気を、
石や砂、貝殻の色は、安らぎをもたらす。

海岸の岩に生える苔は黄やオレンジ、赤もある。真っ青な空に映える岩は、まさに地球の色(アースカラー)。

自然が配置したシーンは、アートのよう。白からベージュ、グレーまでのグラデーションに心休まる。

1cmにも満たない小さな貝。岩のくぼみは集合住宅。ユーカリの木も可愛らしい花を咲かせていた。
岩場の水溜りに、太陽と樹が姿を映した。岩に座りふと上を見上げたら、太陽のまわりに虹のひと欠けが。

この種類のユーカリは、花が咲くまでピンクかオレンジかわからない。2億年という太古の地層に触れてみた。
葉山にてByronbay を想う

昨日の夕日と江ノ島。
重たい雲と水平線の間で太陽はもうすぐ沈む。
空は、アプリコット色からラベンダーまで、
きれいなグラデーション。
日本に戻り、1週間が過ぎた。
火曜、水曜、木曜は、家の片付けに使い、金曜から葉山へ。
Byronbayから10日以上波乗りをしていなかったので、
海に入るのをたのしみにしていたのだけれど・・・・
金曜は、帰国記念入水を七里ガ浜で。波はヒザ上、たまぁにモモ。
快晴で風もなく、気持ちよく海に浮かんで、波と戯れているうちに、
すっかり波はなくなっていた。
土曜日は、冬に戻ってしまうのかと心配になるくらいの寒さと豪雨。
日曜日、「いよいよ波が立つかも!」・・・そんな期待とともに、
4時半に目が覚める。と、同時に「防災葉山、波浪警報!!」の放送が町中に響き渡る。
風も吹いていないのに波浪注意、ということは、波はいいはず!!
と、大急ぎで準備して海に向かう。満潮時はあまり波が割れないのが通常だけれど、
近所のポイントにさえ、おおきなうねりが入ってきている。
もう少し、潮が引けば、波乗りできるかも・・・と思いつつも、
いやいや、強風が吹く前に海に入らねば・・・と、
由比ガ浜に到着したのは、5時15分。すでに海には波乗りする人の姿がたくさん。
胸から肩くらいまでのサイズの波が、少しダンパー気味だけれど、
悪くない感じで割れている。
朝日がどんどん昇ってきているけれど、日焼け止めも満足に塗らずに、海に入る。
大きなうねりにあわせて、テイクオフ!!3本だけ、ほんと、3本乗ったら、
風がだんだん強くなってきた。みるみる海面がざわついてきて、乗せてくれる波はもういない。
掘れ掘れのざわざわの波で、ショートボーダーがかろうじて乗れている。
断念。。。。。
戻るに戻れなくなった波に揺られていると、なんだか泣けてくる。
岸に上がるとロングボードごと飛ばされそうな強風。
強風は夜になるまで吹き続けた。
あぁ、Byronbayが懐かしい。
好きなときに海にいけば、調子のいい波がそこにあった。
こんなに恋焦がれて波を待っていたのに、こんなにすぐになくなってしまう。
住むべき土地を根本的に考え直さなくてはならないかなぁ。と、悲しい気持ちに。
湖の日 in Tasmania

冷たい雨に濡れながらも、がんばって歩いたご褒美は、
曇り空にかかったレインボウ。南へ向かうバンの中から見た虹は、
どこまでも追いかけてきた。
虹蛇の伝説
HAWAIIでも、虹をよく見るけれど、
一日に、そして一度の旅でこんなにも虹を見ることができたのは珍しい。
TASMANIAは、一度出ると、けっこう虹が続けてでる、と
戻ってきてから見た、Tasumania関連のブログに書いてあったけれど。
みんなが、みんな、そのチャンスに出遭うことは、ないだろうから、
やっぱり、Luckyだったに違いない。(常にポジティブ)
昔、どこかでアボリジニの虹の伝説を耳にしたような気がして、
早速、Netで検索してみた。その結果、「虹蛇」という言葉にたどりついた。
虹蛇とは、アボリジニのさまざまな種族が信じる蛇の精霊。
世界を創造する、精霊の母という説もある。
水を操り、天から雨を降らせ、川や泉、湖を作り、
地上に生気を与える虹蛇。
空にかかる虹は、地上の水場と天空を結びつける蛇の姿。
興味深いことに、北アメリカや西アフリカの
ネイティブたちの伝説にも、虹蛇の話があるとか。
川のくねる様子は蛇の動き、泉や湖は、円くトグロを巻き休む姿になぞられる。
パンダニに会いに
恵みの雨・・・
とはいっても、タスマニアの秋の雨はとっても冷たい。
Mount Field National Parkにある
Lake Dobsonの湖のまわりを半周するウォークには、
どしゃぶりの雨という、特別な演出が用意されていた。
寒さを予想して持っていった服をほとんど重ねて、ホカロンを貼り、
その上にレインウエアを着ても、雨に濡れた指先はこわばって動かない。
Lake Dobson。 緑の深さと湖の静けさは、雨によってさらに幻想的な雰囲気に。
右の写真は、雨に塗れたユーカリの木。成長にともなって、脱皮する樹。古い樹皮が剥がれ、
中からすべすべの木肌が。この種は、雨にぬれるとレインボウのように美しく色を変える。
湖のほとりに、恐竜の時代より昔からこの地上にいたという植物、パンダニの森がある。
イギリスの丘に咲く花、薄紫のヒース(ヘザー)と同種だが、
その様子とは似ても似つかわない「巨大」なサイズ。世界で一番大きなヒースという上に、
その歴史の重みともなると、存在感にも、只者ではない、独特の主張がある。
このウォークは、パンダ二に会いに行くのが目的。
雨雲に覆われたグレーの世界、降りしきる雨の中を歩き始めると、
まるで違う惑星にたどりついたような気分になった。
やしの木にも似た面持ちのパンダニの木。あちこちに、ひょこ、ひょこっと並ぶ姿は、
宇宙人のようにも見える。人類が推し量ることのできない時間を超え、
その姿をとどめる植物。恐竜の歯ブラシがわりだったかもしれない硬く先のとがった葉、
フラダンサーのような子もいれば、毛むくじゃらの家族みたいな一群も。
「ワレワレ ノ ホシニ ナニ ヲ シニキタ?」という様子で私たちを見ているよう。
植物にも個性や感情がある・・・そう思わずにはいられない、強烈な存在感だった。
森は雨に濡れると、その生命力が震えるように沸き立つ。
パンダニに限らず、どの木も苔も、葉の先についた水滴でさえも、美しい息吹を繰り返し、
そこにいることを強く主張し、自然界において主役は決して人間でないことを思い知らされる。
そんな中でヤワな私。森でははしゃいでいたけれど、バンに戻ったとたんに、
寒さと手首や足先の濡れにやられ、休止モード、充電必要状態。
すっかり冷え切った体を温めるために、田舎町Westerwayのカフェに寄り、Morning Teaを。

The Possum Shedという名のカフェは、
地元の食材を使った料理も美味しい。前日のディナーもここで。
ティは10種以上、コーヒーの種類も充実。スコーンやパンケーキ、
スープ、パンやケーキも自家製。アットホームな雰囲気で何度でも通いたい。
こんな店を葉山でやりたいなぁと、メニューの詳細を写真におさめた。
大満足で店を後にし、南へと出発。目的地はHobartの南、BrunyIsland。
町を出てしばらく走り、ふと窓の外を見ると曇り空に虹のアーチが。

わぁ~という歓声があがり、
虹を見られてよかったね、よかったねと、車を停めて写真を撮ったり。
さぁ、急げと、バンに乗り込み走り続けても、
虹がどこまでも追いかけてくる。
嬉しさもだんだんと薄れ、「あら、まだいたのね」状態。
でも、さすがにHobartの町の近くで、
またしても虹が見えたときには、再度感激。
虹のご褒美は、まだまだ続く。。。。