湖の日 in Tasmania

冷たい雨に濡れながらも、がんばって歩いたご褒美は、
曇り空にかかったレインボウ。南へ向かうバンの中から見た虹は、
どこまでも追いかけてきた。
虹蛇の伝説
HAWAIIでも、虹をよく見るけれど、
一日に、そして一度の旅でこんなにも虹を見ることができたのは珍しい。
TASMANIAは、一度出ると、けっこう虹が続けてでる、と
戻ってきてから見た、Tasumania関連のブログに書いてあったけれど。
みんなが、みんな、そのチャンスに出遭うことは、ないだろうから、
やっぱり、Luckyだったに違いない。(常にポジティブ)
昔、どこかでアボリジニの虹の伝説を耳にしたような気がして、
早速、Netで検索してみた。その結果、「虹蛇」という言葉にたどりついた。
虹蛇とは、アボリジニのさまざまな種族が信じる蛇の精霊。
世界を創造する、精霊の母という説もある。
水を操り、天から雨を降らせ、川や泉、湖を作り、
地上に生気を与える虹蛇。
空にかかる虹は、地上の水場と天空を結びつける蛇の姿。
興味深いことに、北アメリカや西アフリカの
ネイティブたちの伝説にも、虹蛇の話があるとか。
川のくねる様子は蛇の動き、泉や湖は、円くトグロを巻き休む姿になぞられる。
パンダニに会いに
恵みの雨・・・
とはいっても、タスマニアの秋の雨はとっても冷たい。
Mount Field National Parkにある
Lake Dobsonの湖のまわりを半周するウォークには、
どしゃぶりの雨という、特別な演出が用意されていた。
寒さを予想して持っていった服をほとんど重ねて、ホカロンを貼り、
その上にレインウエアを着ても、雨に濡れた指先はこわばって動かない。
Lake Dobson。 緑の深さと湖の静けさは、雨によってさらに幻想的な雰囲気に。
右の写真は、雨に塗れたユーカリの木。成長にともなって、脱皮する樹。古い樹皮が剥がれ、
中からすべすべの木肌が。この種は、雨にぬれるとレインボウのように美しく色を変える。
湖のほとりに、恐竜の時代より昔からこの地上にいたという植物、パンダニの森がある。
イギリスの丘に咲く花、薄紫のヒース(ヘザー)と同種だが、
その様子とは似ても似つかわない「巨大」なサイズ。世界で一番大きなヒースという上に、
その歴史の重みともなると、存在感にも、只者ではない、独特の主張がある。
このウォークは、パンダ二に会いに行くのが目的。
雨雲に覆われたグレーの世界、降りしきる雨の中を歩き始めると、
まるで違う惑星にたどりついたような気分になった。
やしの木にも似た面持ちのパンダニの木。あちこちに、ひょこ、ひょこっと並ぶ姿は、
宇宙人のようにも見える。人類が推し量ることのできない時間を超え、
その姿をとどめる植物。恐竜の歯ブラシがわりだったかもしれない硬く先のとがった葉、
フラダンサーのような子もいれば、毛むくじゃらの家族みたいな一群も。
「ワレワレ ノ ホシニ ナニ ヲ シニキタ?」という様子で私たちを見ているよう。
植物にも個性や感情がある・・・そう思わずにはいられない、強烈な存在感だった。
森は雨に濡れると、その生命力が震えるように沸き立つ。
パンダニに限らず、どの木も苔も、葉の先についた水滴でさえも、美しい息吹を繰り返し、
そこにいることを強く主張し、自然界において主役は決して人間でないことを思い知らされる。
そんな中でヤワな私。森でははしゃいでいたけれど、バンに戻ったとたんに、
寒さと手首や足先の濡れにやられ、休止モード、充電必要状態。
すっかり冷え切った体を温めるために、田舎町Westerwayのカフェに寄り、Morning Teaを。

The Possum Shedという名のカフェは、
地元の食材を使った料理も美味しい。前日のディナーもここで。
ティは10種以上、コーヒーの種類も充実。スコーンやパンケーキ、
スープ、パンやケーキも自家製。アットホームな雰囲気で何度でも通いたい。
こんな店を葉山でやりたいなぁと、メニューの詳細を写真におさめた。
大満足で店を後にし、南へと出発。目的地はHobartの南、BrunyIsland。
町を出てしばらく走り、ふと窓の外を見ると曇り空に虹のアーチが。

わぁ~という歓声があがり、
虹を見られてよかったね、よかったねと、車を停めて写真を撮ったり。
さぁ、急げと、バンに乗り込み走り続けても、
虹がどこまでも追いかけてくる。
嬉しさもだんだんと薄れ、「あら、まだいたのね」状態。
でも、さすがにHobartの町の近くで、
またしても虹が見えたときには、再度感激。
虹のご褒美は、まだまだ続く。。。。