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「半年で6人襲った」 「金品目当てで誘拐」

 ダフィット容疑者が供述 バリ邦人女性殺害事件

 バリ島クタで、邦人旅行者の佐野理香さん(三三、神奈川県小田原市)が殺害された事件で、デンパサール市警は四日、佐野さんを誘拐・強盗し殺害した容疑で二日夜、東ジャワ州マランの市場で逮捕した男は、マラン出身の無職ダフィット・ゴルタル・ウィチャクソノ容疑者(二六)と明らかにした。
 警察の調べによると、ダフィット容疑者は単独で犯行に及び、事件後マランに逃亡。マランの市場から長距離移動用の乗り合いミニバンで西ジャワ州バンドン方面に逃亡を図っていたところを取り押さえられた。
 ダフィット容疑者は佐野さん殺害について「金品を奪おうとホテルから連れ出し人気のない空き地に連れて行った。激しく抵抗されたため空き地に落ちていた木材で額やこめかみを殴って撲殺した。元々殺すつもりはなかった」と供述しているという。「恥ずかしさで逃げ出せないよう、服を脱がせた」などと話し、警察は性的暴行を働こうとした疑いがあるとみて調べを進めている。
 同容疑者は二〇〇六年からバリに移り、クタ中心部から約三キロ離れたデンパサール市内プモガン地区の下宿に住んでいた。事件当時はングラライバイパス幹線道沿いのたばこ工場に勤務。「バリ滞在での生活費や飲酒などの娯楽費用が必要だった」として、度々クタ地区周辺にいる女性を誘拐、強盗、また性的暴行を働いていた。手口は佐野さん誘拐と同様、生前に警官だった叔父が使用していた「POLISI」のロゴ入り警官用ベストを着用し、叔父の警察の紋章入りバッジを「警官証」などと偽って見せたり、オジェック(バイクタクシー)運転手になりすまして気さくに声を掛けるなどして相手をだまし、人気のない場所に連れて行って犯行に及んでいたという。
 ダフィット容疑者は「同様の手口で半年間にインドネシア人女性四人と佐野さんと友人の邦人二人の計六人の女性を襲った」と供述。警察は、供述を上回る被害者がいる可能性があるとみて、心当たりがある場合には警察に連絡してほしいと呼び掛けている。
 警察は、遺体が発見されたトゥバンのムルタナディ通りの空き地で犯人のものとみられるMP4再生機能のある携帯型デジタル音楽プレーヤーを発見。中に入っていた動画や静止画に写っていた男の特徴が、目撃者の証言と一致した。また端末内の情報を分析し、容疑者のコス(下宿)の住所を割り出した。容疑者の妻子がいる東ジャワ州マランに逃亡したことが分かり、行方を追っていた。現場に落ちていたMP4プレーヤーは、これまで襲った女性から奪った物品を換金し購入したという。

総領事が市警と協議 邦人女性殺害事件 デンパサール


 在デンパサール日本総領事館の鈴木栄一総領事は五日、バリ州警を訪問し、邦人女性殺害事件について、地元警察が速やかな捜査で容疑者を逮捕したことについて、捜査に尽力した警官たちに謝意を示すとともに、今後のさらなる真相究明を求めた。
 またクタ周辺の観光地に滞在する邦人らが再度事件に巻き込まれないように、どのようなことに注意すべきかを意見交換した。協議をもとに旅行者や滞在者への安全情報をまとめる方針。


12月にもバリ線再開 KLMが90周年


 KLMオランダ航空は一日、一九九七年十月から運休していたアムステルダム|デンパサール線を再開すると発表した。
 同社とガルーダ航空のコード・シェア便で十二月六日に再開される予定で、シンガポール経由。アムステルダムから火、金、日曜日の週三便で現地時間の午後九時発、デンパサールには翌日午後八時十分着予定。折り返しは、月、水、土の午後九時半発で翌日午前八時に到着する。
 ボーイング777|300機を使用し、ワールド・ビジネス・クラス三十五席、エコノミークラスが三百九十席の計四百二十五席。同社は「欧州でもバリ島は人気」と再開の理由を説明した。
 今月三日から予約を受け付けており、十一月十五日までに予約をすれば割引となっている。
 同社が行った創立九十周年とアムステルダム|ジャカルタ間の就航八十五周年記念イベントに合わせて発表した。