先日、ジョン・ケリー氏を首席補佐官に迎えてメンバーを一新したホワイトハウス。トランプ嫌いの妻に離婚された上にホワイトハウスの職に就くために、年収十億円余りの給料を棒に振り、自分の会社を売却したスカラムーチ氏が3名の「裏切り者」を退職に追い込んだ後、自らがお払い箱になってしまいました。

 

このケリー氏が就任した後のホワイトハウスが面白いのです。これまで、ホワイトハウスの中枢に買収されていた人間やトランプ大統領を辞任に追い込む目的の人間が何名もいたためか、メディアに批判されても特に有効な反撃をしてきませんでした。

 

ところが、この数日でホワイトハウスの定例記者会見の内容が前代未聞の面白さになっています。

 

昨日は、ジョージ・クルーニー似のCNN番記者、ジム・アコスタ氏がホワイトハウスでした質問で自らの偏見と無知を晒して大恥をかくという事件がありました。CNNといえば、最近では素人のパロディ動画製作者を脅したり、捏造を指摘されて謝罪した上に記者を3名解雇したり、大手フェイクニュースメディアとして注目を浴びています。

 

 

移民問題に関する大統領のアドバイザーであるスティーブン・ミラー氏が新しい移民政策について淡々と説明するところから始まりました。その後、記者の質問が始まるのですが、質問したのは予備知識がないのにトランプ政権の非を指摘しようとしたCNN記者のジム・アコスタ氏。

 

「英語が話せる人しか移民させないなら、英国やオーストラリアからからしか移民させられないということですか」と述べたところ、ミラー氏の答えは…。

 

 

「私は、あなたの、英国とオーストラリアの人たちだけが英語がわかるという発言に正直、ショックを受けました。あなたの国際的な偏見をショックなほどに露呈していますね。いや、これは驚くべき瞬間です。あなたが英国とオーストラリアの人たちだけが英語を話すとみなしているというのは、世界中から来た何百万もの英語を話す勤勉な移民に対して、あまりに侮辱的なことです」

 

「これは、あなたの今までの発言の中で一番

横暴で、侮辱的で、無知で、バカ

な発言です…」

(That is most outrageous, insulting, ignorant and foolish thing you've ever said...)

 

その後も、グリーンカードをもらった後に継続してアメリカに在住して条件を満たした後に帰化する際に英語が話せることが、現在も条件の一つとなっていることも指摘されてしまいました。

 

ちなみに、ミラー氏が「今まであなたが言ったことの中で」と言っているのは、この記者が過去に大統領や報道官を攻撃する発言を続けてきたことを踏まえていると思われます。

 

以前、トランプ大統領に「無礼になるな。君(たち)はフェイクニュースだ(Don't be rude. You are fake news.)」と言われた記者が実はこの人でした。

 

今までホワイトハウスの内部は大手メディアをあまり刺激しないように(?)してきたのか、トランプ大統領だけが言い返して、スタッフは適当に逃げる感じで「守りの姿勢」でしたが、ケリー氏の就任後、それが明らかに「攻めの姿勢」に転じたようで、スタッフによる応酬が数日前からヒートアップして非常に面白くなっています。

 

ミラー氏によるコスモポリタンバイアス(国際的な偏見)という言葉が流行りそうだというテレビの解説者もいました。

 

ホワイトハウス報道官に就任したばかりのサラ・ハッカビーさんの反撃も、今までにはなかった「本音」の続出でこれまた面白いのです。

 

CNNの捏造に関する過去記事