痛い日記 -43ページ目

生命の系譜

私の母は、他家に嫁いでいたが、ガンと闘病する祖父母を最後まで甲斐甲斐しく看病した。
傍ら、本家を継いだ母の兄は商売に行き詰まり自死を選び、老いた祖母を泣かせはしたが妻子を守った。
やりきれぬ思いの母に、祖母はそれでも長男が恋しいと泣いたそうだ。
長男を喪った祖母は一気に弱り、その後しばらくして亡くなった。

母は、祖母を今でも毎日思い出すと言う。

人々はあれこれと囁く。
私も母を気持ちを考えれば色々と思うことはあるが、
叔父の選択も認めてあげたいと思う。
誰かが悪いとかでは決してない。

ただ私が母にできることは、私の子供を抱かせてあげることだけだと思う。

はたらく女

が好きなようだ。
看護師はもちろんのこと、銀行受付、コンビニ店員、当然キャバクラ嬢も大好きだ。
彼女たちの営業スマイルにつられて笑顔になる。
わたしが思うくらいなのだから、男性などなおさらちょろいもんなのだろう。

女は寄って集ると姦しいしいじわるもするしわがままだし自己愛つよいしトークは非生産的だけど、それでも女の子は優しい。
笑顔だけで見ず知らずの他人を明るい気持ちにさせられるのは女だけの特権だ。

わたし、男だったらたぶんすぐその気になっちゃうだろう。とんだ勘違い野郎。

若さゆえ

いままで、狙った男はものにしてきたし狙った女もものにしてきた。お友達という意味でね。
夜のバイトでだってお客さんがいた。よくわからんけどわたしのことが好きらしい人もいた。
それってわたしだけの魅力だと心のどこかで自惚れてたの。

でもそれってすべて、若くて可愛かったというだけなんだわ。
ある意味ずうずうしいんだけど、わたしあんまり自分のこと見えてなかった。
ずいぶんいろんなことを許されてきたのだろう。自覚なく。

若さと美貌という魔力もそろそろ尽きるころになって、ああわたしって可愛いかったんだわ、と思うわけ。
あんなに若くて可愛かったのになにをあんなに頑なにひねくれていたのやら。

歳をとるって、いろんな自意識から解放されて、朗らかに明るくなれて、悪い気はしない。