若さゆえ
いままで、狙った男はものにしてきたし狙った女もものにしてきた。お友達という意味でね。
夜のバイトでだってお客さんがいた。よくわからんけどわたしのことが好きらしい人もいた。
それってわたしだけの魅力だと心のどこかで自惚れてたの。
でもそれってすべて、若くて可愛かったというだけなんだわ。
ある意味ずうずうしいんだけど、わたしあんまり自分のこと見えてなかった。
ずいぶんいろんなことを許されてきたのだろう。自覚なく。
若さと美貌という魔力もそろそろ尽きるころになって、ああわたしって可愛いかったんだわ、と思うわけ。
あんなに若くて可愛かったのになにをあんなに頑なにひねくれていたのやら。
歳をとるって、いろんな自意識から解放されて、朗らかに明るくなれて、悪い気はしない。