ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認国)、東海岸にある港町ファマグスタから北東へ10キロほどの所に位置する、古代都市サラミス。その歴史は古代ギリシャ時代まで遡る。
これまでのお話はこちら:
2) 古代円形劇場でした!
3) ゆるゆるの入場ゲート
4) いきなり度肝を抜かれた!
5) なぜ、頭がないのか?
6) 古代のお風呂
7) 古代のトイレ事情
8) まさかの使いまわし?
9) 古代ギリシャといえば!
10)サラミス遺跡の住人
11) 古代の床暖房システム
12) 下を向いて歩けば・・・
14) ない!ない!ジャケットがない!
今回は、ここから
ない、ない、ない!
気づいたときには、ジェケットがなかった。
思った以上に気温が上がり、暑くなったので、バッグの上部に押し込んだものだった。
色のバランス、軽さ、丈夫さ等を考え、この旅のために買った、白いフリースのジャケットだった。
私はトカゲ探しに夢中になっていて、自分の荷物に注意を払っていなかった
今、私はジャケットを探し求め、サラミス遺跡の入り口近くまで戻ってきた。
服を脱いだ場所、ギムナジウムまで戻ってきたが、私が通った場所にはどこにもなかった。
誰かが持っていってしまったのだろうか?
そんなときだった。
「あの、何かをお探しですか?」
ベースボールキャップを被った欧米人男性が声をかけてくれた。
「はい。ジャケットをどこかで落としてしまったのです」
「もしかして、それは白色ですか?」
「そうです!」
「それだったら、吊るされているのを見ましたよ」
そして、私のジャケットが吊るされていた場所をおしえてくれた。
彼の名前は、バーナード。
ウィーンに住むオーストリア人だった。
「そのジャケットの写真を撮っている人もいたよ」
「写真?」
「古い石壁に白いジャケットが吊るされていたからね。面白かったのかも?」
ただですら、観光客の少ない北キプロス。サラミス遺跡は、ファマグスタからタクシーで行くか、あるいは他国からのツアーで行くようなところだった。
そんな古い遺跡の石壁に、真っ白なジャケットが洗濯物のように吊るされていたら、可笑しいかもしれない。
私は「下」に落ちているとばかり思っていたので、「上」には注意を払っていなかった。
ジャケットは、高いところに吊るされていたのかもしれない。
拾ってくれた人が、汚れないように吊るしておいてくれたのだろう。
「だけどね」
バーナードが続けた。
「ドイツ人団体旅行客が、『ここに置いておくとなくなるのではないか。外の売店に預けておこうか』
と話していたのが聞こえたよ。
もし、そこにジャケットがなかったら、外の売店にあるかも」
オーストリア人男性バーナードの母語はドイツ語である。
ドイツ人団体旅行者の会話は普通に聞きとれたのだ。
「ありがとうございます!」
バーナードが声をかけてくれた場所。「来た」ときは、この角度からの写真を撮っていなかったが、「絵になる!」と思い、撮った。石畳には、ギリシャ文字が刻まれている。
私は、バーナードが説明してくれた場所を目指して一目散に出かけた。
そこは、「外」の売店に近い場所で、私は通過していない場所だった。
次回へつづく・・・・
今回の旅・北キプロス「リアルタイム日記」(2月17日~3月3日)をこちらにまとめました。1日1枚とさらりと日記という構成です
1) いきなり、ガーン!!
2) またしても、ガーン!!
3) 心臓が破裂するぅ~!
5) やっぱり、トルコじゃん!
10) バターは、乳搾りから!
11) やっっぱり好き!旧市街
13) これ、絶対に偽物だよね?
14) Back in Japan!! 成田-名古屋便がプロペラ機だった
こちらは、3年前にここ、北キプロスで撮った写真ですが、
お気に入りの場所、カルパス半島にて。
今年もろばこたちに会えました❤
ろばこたちと一緒に写っているものがないので、3年前のを代用します。
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