今でこそ観光にも力を入れている（ように見える）オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか？と思うほどの破廉恥行為を受けること多々
、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100％ノンフィクションです
あくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき）過酷なオマーン旅（2007年）
1) 近づいてきたアラブ男
2） 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か？
4) 紳士か策士か？
6) とりあえず、30リアル
8） 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男
11) 戻ってきた男たち
12）不機嫌な男
13) 私を降ろす？
昨日のブログで、「オマーンでは、特別の事情を除き、外国人との結婚が禁じられているが…※」と書いておきながら、時間と文字数？の関係で解説しなかった、「オマーン人は外国人と結婚できないのか？」について書いてみたいと思います。
画像は、ネット界からお借りしてきました
オマーン人は外国人と結婚できない？
～オマーンの結婚事情～
イスラム圏の中でもオマーンは保守的な国ですけれど、
その昔（1980年代頃まで？）はマハールと呼ばれる結婚保証金が1万リアル(現在のレートで約300万円。1980年代のレートで換算するといくらになるかは、未確認)と決められていました。
このお金は、妻に対して支払われ、妻の財産として結婚後も持つことができます。
300万円と言ったら大金です！
こんな決まりがあるものだから、保証金のいらない外国人女性と恋愛結婚するケースが増えたのです
Q.これは、なんでしょう？ 何枚目の写真でわかるかな？
当時の国王カーブース・ビン・サイード・アール＝サイード(長っ！) はこれを改善しようと保証金を3000リアル(約90万円)にするよう提言しました。
その提言を受けて、結婚保証金が減額されたかはわかりませんが、1986年には、ついに「国際結婚禁止令」が出されてしまいました。
そうきたかっ！笑
この「国際結婚禁止令」は1993年に一時的に解除されましたが、現在(※)においても特別な事情がない限り、有効なのです。※私が旅した2007年はもちろん、2019年時点でも。恐らく2021年の現在も変わっていない。
特別な事情というのは、（１）男性は45歳以上であること、そして（２）社会的及び健康上の理由がある場合だそうです。
「社会的及び健康上の理由」というのがよくわからない部分ですが、妻が結婚の義務を果たすことができない場合などが含まれるそうです。
上記の場合に限っていえば、初婚（1人目の妻）は、オマーン人であるべきで、そのオマーン人妻が役目を果たさない場合は外国人女性と結婚することができると解釈できます。
また、すでに離婚や死別によって独り身になっている場合も外国人と再婚できるようです。
結婚は許可制になっているそうで、まずは結婚の申請を知事に出します。
その申請を内務省が管理し、王立警察や社会開発省、保険省などが調査にあたるのだとか。
話が逸れてしまいました。
結婚保証金の話に戻しましょう。
国王が3000リアル程度にしましょうと提言した結婚保証金、これは離婚保証金という位置づけでもあるのですが、現在では当人同士の話し合いのもと、出せる額を決めるケースが増えているようです。最終的な決定は、花嫁の父親に委ねられます。
3000リアル＝約90万円なんて大したことないではないか！と思われた、あなた、これから話すことを聞いてから判断してください
男性は、結婚保証金の他に結婚式の費用、家、車を用意しなければならないのです。
ただ、女性の社会進出が進んだ現在では、上記はあくまでも建前、当人同士が決めるケースや結婚したがらない女性も増えているのだとか。
・・・・わかる気がする。
恋人でもないバダルに、あれだけの束縛と嫉妬を見せられた私としては、その後が想像できますもの
もちろん、いろんな人がいると思いますが
「オマーンでは、結婚するのにすごくお金がかかる」
バダルも、そんなことを言っていました。
私の記憶が正しければ、
「保証金は地域によって異なるけれど、どれだけ少なくても2000リアル（60万円）は必要。普通は3000リアル（90万円）から」で
「地方の女性はさらに高額！」
地方のほうが保証金が高額となるようで、3000リアルでは足りないのだとか。ネットで調べたところによると、3万リアル（900万円）まで
ばらつきがあるようです。
オマーン人男性が、女性を自分のもののように考える背景には、こういう文化的な背景もあるのかしら。
A．マトリョーシカ式の小物入れ
私がオマーンから持ち帰ったものです。
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら（ちょっとお手間でも？）
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