「太陽の塔」
森見登美彦氏の「太陽の塔」
bookデータベースより
私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
森見氏の紹介2冊目ですね。
こちらの作品が森見氏のデビュー作であります。
舞台は「夜は短し…」と同じ京都です。
主人公を一言で表現するとズバリ「ダメ男」でしょう。
なにがだめって人間としてダメだと思います。笑
大学5回生でありながら学校にはろくに通わず、限りなく陰湿でくだらない妄想をふくらますばかり。
「みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる」といってしまうほど傲慢で、さらには自意識過剰。
おまけに研究という名目で元カノをストーカーして過ごしています。
ダメでしょ、ふつうに。笑
こんな人が主人公で大丈夫なのかと思われるでしょうが、なぜか嫌な印象はありません。
どちらかというと愛すべき存在としてとらえられるほうが多いのではないでしょうか。
これを読めば、次の日からあなたのダメ男を見る目が、少しだけ優しくなること必至です。
これだけの迷言、不毛な会話、極限までこねくり回された表現をされると一周回っておもしろくなるのかもしれません。
いままで読んだ文章のなかで一番笑わされた作品でした。
内容は限りなくくだらないお話ですが、筆者である森見氏の高い知性と計算された表現あってのおもしろさです。
稀代の天才による世紀のおふざけといった趣でしょうか。
最終的には美しくまとめられているあたりもおみごと。
ぜひお手にとって森見ワールドの絢爛たる知性とあらんかぎりのおふざけを体感していただきたいと思います。
- 太陽の塔 (新潮文庫)/森見 登美彦
- ¥420
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今回は・・・
自己紹介ということで、私の読書遍歴を紹介したいと思います。
1988年、昭和最後の年に生まれました。
現在、東京で一人暮らしをする、大学生であります。
さて、読書遍歴。
本を読んでいたという最古の記憶は小学校高学年だったと思います。
- ワルガキVS.死神 さいごの戦い―地獄堂霊界通信 (ミステリー&ホラー文学館)/香月 日輪
- ¥1,050
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この作品だけ異様に繊細に覚えています。
相当気に入っていたのでしょう。。
このころから、ミステリー、ファンタジーといったフィクションの世界が好きだったようです。
他のことはほぼ覚えていません。笑
本が好きになったのはまだ先で、この時点ではむしろ嫌いだったくらいだったと思います。
本が好きになったのは中学校に入ってからでした。
- ハリー・ポッターと賢者の石 (1)/J.K. ローリング
- ¥1,995
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母親に進められて(半ば強制でしたが)読んだハリーポッターが、私の読書好きのきっかけでした。
おもしろいですよね、純粋に。
ファンタジーだし。笑
もちろん、全巻読ませていただきました。
その後の傾向としては、相変わらずのファンタジー好きでありましたがミステリー、推理小説も好んで読みました。
今考えてみると、姉や母の影響を少なからず受けていますね。
すでに紹介した、ハリーポッターをはじめ、陰陽師、燃えよ剣、屍鬼などは姉、母の読んでいたものです。
高校時代は部活に勉強にと忙しかったですが、暇をみては図書室に通っていました。
ジャンルを問わずいろいろ読みました。
自分に合う作品、合わない作品ありましたが、それもいい経験になったと思います。
大学では作家で選ぶことが多くなりました。
自分に合う作品、作家がある程度わかってきたからですね。
大学で印象的だったのは、ノルウェーの森でした。
- ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹
- ¥540
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- ノルウェイの森 下 (講談社文庫)/村上 春樹
- ¥540
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作品についてはまた紹介したいと思います。
今までとはまた違ったおもしろさに出会った作品でした。
思っていたのとかなり違った内容になってしまいましたが、大体こんなところでしょうか。
最近は、ネタ探しも兼ねてすでに読んだ作品を読み返しています。
こうして作品の紹介をしていますが、つくづく自分の力不足を感じます。
人にものを伝えるのはこうも難しいのかと痛感する毎日です。
作品にも申し訳ないと。。。
拙い文章で伝えきれない部分も多々あると思いますが、少しでも魅力を伝えられればと思っています。
どうぞ寛大な心でご覧になっていただければ幸いです。
「燃えよ剣」
司馬遼太郎の「燃えよ剣」
bookデータベースより
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。「竜馬がゆく」と並び、“幕末もの”の頂点をなす長編。
私の中の新撰組のイメージはほぼこの作品によって作られたものであります。
史実との整合性や筆者の歴史観等、さまざま批判もあるようであります。
私は歴史に詳しいわけでもないし、小説は基本的にフィクションだと考えているので全く気になりませんでしたが。。。
博学な皆様は気になる方もいらっしゃるのでしょう。
司馬遼太郎と聞くと何か難しい文章とか古い作品だと思いがちだと思います。
実際、発売されたのは1972年です。
ですが、全くと言っていいほど違和感、読みにくさを感じることはなかったように思います。
というのも、私がこの作品を読んだのは高校1年か2年そこら。
そんな若造が苦も無く読めていたことが何よりの証拠でしょう。
主人公である土方歳三はじめ、近藤勇、沖田総司と魅力あふれる登場人物がいきいきと描かれます。
個性的なキャラクターぞろいの新撰組。
どの人物をとってもかっこいい。そして強い。
ちなみに私の好きな人物は斉藤一です。
多くを語らないかっこよさ。たまりません。
刀や剣術についてのエピソードも男子にはたまらないのではないでしょうか。
女性は人物に恋し、男性はその生きざまに惹かれる。
いろいろな魅力の詰まった作品です。
読めば新撰組のファンになること間違いナシ。
ぜひ、女性も男性も、おきにいりの隊士を見つけていただきたいと思います。
- 燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)/司馬 遼太郎
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- 燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)/司馬 遼太郎
- ¥780
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