☆豪農・渡邊家の分家で明治時代の建物が古民家CAFEに☆
場所・ 新潟県岩船郡関川村下関
電話・ 0254−64−1349
竣工・ 明治38年
構造・ 木造2階建て 寄棟造り
公開・ 9〜16時 11月中旬〜4月中旬は冬季休業 無料
CAFE・ お菓子付きのコーヒー 550円より
要予約で御膳ランチ 1500円より
部屋使用料・ 日額(半日の場合は半額)
全館 10000円 碁天の間2室 3000円
座敷 6000円 6畳1室 1000円
最終訪問・ 2023.06 再訪
*映画「峠 最後のサムライ」ロケ地
新潟県北部、山形県境とも近い関川村の中心部、米沢街道沿いの「豪農・渡邊邸」の分家です
こちらは路地に面しているのでわりに落ち着いた立地で、お庭も広く季節毎に楽しめますが、豪雪のため晩秋から春先は冬季休業になります(すみません・また来年でお願いします)
初夏の堰の様子 米沢街道沿い
・歴史
渡邊家御新宅は、国の重要文化財の渡邊家の分家にあたり、初代当主・渡邊善俊氏が本家渡邊家10代当主・渡邊三左エ門善郷の後見人として家業の経営にあたり、善郷氏成人することにより、明治38年現在地に分家・建築したもの
長屋門
敷地面積5439・66㎡(1650坪)、建築延面積584・6㎡(177坪)
初夏の邸宅の様子
建物は木造2階建て、日本瓦寄棟造りの堂々とした風格をもった建築物で明治の建築技術を今に伝えています
昭和26年頃まで当主の方が住んでいましたが、その後空き家になり、昭和57年、関川村が管理することになり、村民から愛称を募集して「東桂苑」と名付けました
今の時期は美しい雪景色も見れるかも
*
今回は、この建物に地域おこし協力隊の方がCAFEを開いたということで行ってみることに
玄関
本当は去年9月くらいに行きたかったのですが、豪雨の影響で「再開めどが立たない」と問い合わせたら役場の方が残念そうに言われたので「応援しています。楽しみにしています」と言ってそのときは諦めました
堂々たる玄関 映画のロケも
それから次の年の初夏になりテレビでも放送していたので、もう大丈夫ということがわかったので、行ってみました
ここの近くはいつも通りますが、庭の中にまで入るのは2007年以来
あのときは100円をケチって中に入らず、庭から内部を眺めたんだっけ
今は100円くらい大丈夫なので、CAFEを利用ついでに見てみることに
2階からの初夏の庭園
当日、玄関へ行くと特に料金を取ることもなく「どうぞ―、上がってみて下さい」とのこと
内部見学は、CAFEを利用せずともできるようです
土間の大広間 とても大空間です 猫ちぐらも
ということで、玄関の大空間から見学しましたが、天井がすごく高くて囲炉裏の煙が燻すようになっています
土間の一角 萌え系キャラも
豪雪に耐えられるように、梁もものすごく太く豪壮で、今では手に入らない素材ですね
玄関上の梁が豪壮ですごい
梁組もすごくかっこよくて、なかなか玄関を上がらずに見てしまいました
土間の天井 木組みが豪壮
玄関を入ると土間の大空間で、これは隣の「渡邊邸」と同じですが、こちらは明治で時代が少し後ですが、そのテーマは変らないようです
WCも和風の旅館のよう
CAFEの客席は、1階の席で個室ぽい6畳と18畳の部屋が2つと、かつての接客用の庭に面したお座敷の大部屋(26畳)と選べます
客席 庭に面した気持ち良い席
ここはCAFEだけではなく、公民館的な感じで部屋を有料で貸すこともできるそうで、こんな素敵なお部屋を安価に貸してもらえるなんて素敵ですよね
縁側 ここでくつろぐことも
何にどう使うかはよくわからないですが、このときは館内自体が空いていて貸し切り状態で良かったです
庭園 季節毎に楽しめる
1階の26畳のお座敷は庭に面しており、立派な床の間もあります
客席 1階のお座敷の床の間
お庭への縁側も18畳もあり、季節毎の景色が楽しめます
庭には紅葉もあるのですが、ここの営業が11月中旬までなので、ギリギリ間に合うかな
1階 お座敷の書院の欄間
欄間とガラスは当時のもので歪みのある大正ガラス
ここもCAFEで使用できるので、また今度はCAFE利用で来たいですね
1階 お座敷 欄間も素敵
今回はここから2階へ上がる階段があり、2階も見学可能だそうです
2階 シンプルな方の座敷
2階へ上がると、シンプルな和室があり、2間で18畳ありました
2階 お座敷 今でも十分に良い部屋
こちらは客用の寝室として使用していたそうで、もう1つの2階の客席よりも造りがシンプルなので、もしかしたら客のグレードによって部屋を分けていたかも
2階 お座敷の廊下
1階に戻り、仏壇に手を合わせます
普段は閉じられていますが、神棚は開閉するときにギ―と音がするのが特徴だそうです
仏壇もいい家で北陸なので、豪華なものなのでしょうね
1階 仏壇
そこから真ん中のカウンターより左奥の部屋に行くと、こちらは家族の部屋として使用されていた18畳の部屋があります
1階 個室ぽく使用できる6畳の席も
今はCAFEとしても使用しているので、おじさまのお客さんが1人でゆっくりとされていました
1階 18畳の座敷
こちらも釘隠しがひし形で、床の間もあり、素敵なお庭に面した広縁も
1階 18畳の座敷の書院の欄間・彫刻も
地元の方が孫連れで池をのぞき込んでいました
ここは寝室としても使用されていたそうです
1階 18畳の部屋の釘隠し
1階で公開されているのはここまでなので、次はカウンターの後ろの箱階段を上る2階へ
1階 縁側
こちらはさっきの2階よりも豪華な造りになっており、まるで料亭のような造りで壁も赤いです
窓際には手すりもあり、造りが凝っています
箱階段で2階へ
こちらもテーブルがあったので、CAFEの席としても使用できるようですが、御膳などいいお値段のお客さん用かも
この部屋にはテレビもありました
箱階段側の2階の手すり
木材も良い目のものを使用
欄間の造りも凝っていますし、お庭の木々も見えて、できるなら泊まってみたいお部屋です
2階 豪華な方の部屋 20畳
こちらは20畳の広めのお部屋で、木材は木目を使用、ふしをそのまま抜いて化粧したそうです
いつか御膳ランチができるならこの部屋がいいなあ
ということで、無料で見学させて頂いたので、カウンター周辺にあるマフィンや関川村のかぼちゃプリン(全部で3個で590円)など購入させて頂きました
とても雰囲気が良い空間でお茶ができますので、見学・観光がてらに来てみて下さい
接客も良く、地元の方ともお話ができます
館内に飾ってある名産で大人気の猫ちぐらも見てみて下さい
関川村のマンホール 荒川の魚か
こちらも関川村の古民家CAFEです