☆下諏訪の中でも激鄙びの共同浴場でわびさび温泉にも☆
場所・ 長野県諏訪郡下諏訪町大社通3239-1
電話・ 0266-27-6095
泉質・ (旦過源泉1、2号混合泉)(低張性・アルカリ性・高温泉)
ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
58度 PH9 1492mg 飲泉 可 かけ流し
開湯・ 鎌倉時代
開業・ 共同浴場自体は開湯当時から
竣工・ 昭和中期 タイルからして
構造・ 木造平屋・湯屋建て 裏手に町営Pあり
風呂・ 男女別 内湯1ずつ アメニティー類なし
料金・ 立ち寄りのみ 250円 5~21時30分 *当時の情報
最終訪問・ 2013.10 下諏訪町再訪
*「わびさび温泉 東日本編」掲載
これは2013.10に実際に訪れたときのレポートです。
*浴室内撮影禁止
長野県中央部、諏訪地方の下諏訪温泉にある共同湯です
下諏訪の町の中心部、諏訪大社・秋宮の大社通りに面していて入口が大型観光バスも乗り付ける「食彩館」さんの向かいに面しています
目印となるのはその「食彩館」さんと「武井医院」さんの歴史がかった薬医門の右手の薄暗い路地の奥です
一応通りの車内から見える位置に看板がありますので「注意して見れば」分かります
ですが向かいの「食彩館」さんに来る観光バスの方は気がつかないような造りです
この「知る人ぞ知る」秘湯感(「秘密の秘」)がたまりません
現在はわかりやすいように、大きな看板が付いたそうなのでもう秘密感がないそうで、少し寂しい
ちなみにこのベストは自作デザインです
ここは下諏訪温泉でも数少ない観光客を受け入れてくれる共同浴場の一つですが、私の中ではここが一番鄙びていてとても行ってみたかったところです
路地の奥に昭和な看板の「菅野温泉」の文字を見つけたときは1人で身震いするほど感動しました
(同行した旦那と旦那の母は食彩館でお土産の買物をして待っていた)
噂にたがわぬ鄙びっぷりでタイムトリップ感満載です
表通りは平成の観光地でここだけ時間が止まっています
道路標示の後に「ゆ」とのれんが
さっそくわくわくしながらがらがらと入口の戸を開けるとそこには昭和の映画のセットのような玄関と番台があります
番台の奥に待合と脱衣所があるのですが、思ったより奥に広い造りでした
「みなみ温泉」(廃業)もそうでしたが、入口から脱衣所が2重以上の空間に仕切られているのはやはり冬の寒さ対策と思いました
番台の親切なおばさまに券売機で入浴券を買うことと、「新湯」さんかここを利用すると無料になる町営のPがあることを教えてもらいました
内部は木目の茶色を生かした造りです
この素敵な番台から脱衣所に入るとかなり広い造りで私がこの日に回った共同浴場の中では一番広かったです
ですので残念ながら先客の地元の方が沢山いらっしゃり写真は撮れませんでした
当時は撮影禁止の案内はありませんでしたが、2019年以降は撮影禁止だそうですので、まあ撮らなくて良かった
女湯は特に厳しいですからね
昔のままの素晴らしい脱衣所までの風景でももうお腹いっぱいです
一番上の画像から入口の番台も昭和世界そのもの
ですがさらに素晴らしいのがこの先にある浴室です
ある方は芸術的な域にまで達しているとも。。。
私が見ていた情報は男湯のもので、女湯は造りが違います
「みなみ温泉」と同じく、女湯の方が広い造りになっていました
しかもレトロっぷりとデザインも女湯の方が優っていました
いつも悔しい思いをしているので下諏訪では逆転です
これはやはりシルク産業の女工さんが多かったためというこの町の特徴的な歴史のおかげです
向いの「食彩館」で購入したおやき 味は普通
話がそれましたが、まず正面の壁にはスイスの湖畔(諏訪湖意識)の風景にお城というタイル絵があり、浴槽はだ円型でタイルはミルキーピンクのレトロなものです
男湯は普通の円なのでこの分だけ浴室が広いのです
湯口も「みなみ温泉」と似たタワー型のものです
浴槽の床にも手を抜かず石のタイル装飾があり、これが無色透明の湯にゆらめききれいです
この浴槽の周りには2重にタイルの種類があり、浴槽からすぐの方は小石のタイルでこれも昭和期のものです
男湯は私的には全くレトロな床タイルではありません
浴槽周りはレトロですが
湯は無色透明の石膏泉ですが私が行ったときは匂いも特になく、温めでキシキシする感じでした
毎日使うには使い勝手の良いもので、しかし成分はばっちりなのでまだ次に湯に入る予定があったのでさっと済ませました
旦那と旦那の母も待っていましたしね(2人とも優しいので、おかげさまで自由にやらせて頂いております)
地元の方はこのときは話かけてきませんでしたが、なんだと思っていたかも知れません
できればまた写真を撮る機会があれば良いですが、地元の方に人気の施設なのでそれも難しいでしょう
それだけ大事にされているという証拠なので喜ばしいことです
これからもこの素敵な風情を失うことなく存続していってほしいものです
それと悲劇の女工さんたちの涙も忘れないであげて下さい
共同浴場・温泉・昭和レトロ世界好きの方にオススメです♪゜・:*・♪