☆洋館建築で国の重文というかなり貴重な共同湯☆
場所・ 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9
電話・ 0266-52-0604
泉質・(混合泉・三つ釜1、2号、あやめ源泉)
アルカリ性単純温泉 65度 PH8
加水 循環 塩素 625mg
開湯・ 鎌倉時代には記載あり 神代の伝説も
創業・ 昭和3年(1928)片倉製糸の片倉兼太郎により
設計・ 森山松之助 台湾総督府など設計
竣工・ 昭和3年(1928)10月
構造・ 鉄筋コンクリート2階建て 397坪
風呂・ 男女別 内湯1ずつ ローマ風の立ち湯
料金・ 立ち寄りのみ 500円 10~21時(受付30分前まで)
*当時の情報
最終訪問・ 2022.04 GW 外観のみ3回目 御柱祭で
*国・重要文化財
「片倉館」前の泉 旦那母と再訪時
「片倉館」は諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルク・エンペラーとして世界に知られる一大コンツェルンを築き上げた、
片倉家同族が創業50周年の記念事業として、昭和3年(1928)に地域の人々のための温泉保養施設と、講演会や各種会合のできる会館を中心とした「片倉館」を建設しました
片倉家の当主2代、片倉兼太郎が欧米視察旅行で学んだこと、それは地域に対する企業の社会貢献でした
現在の企業はこういうものを、どんどん削ることが「正しい」と思っているようですが
その中で特に健康福祉施設の充実ぶりに深く心を動かされました
「諏訪にも同様な施設を」と、片倉館建設に取り組みました
東大の諏訪出身の洋館教授で有名な(この方の本「日本の洋館シリーズ」で私は洋館に目覚めた)藤森教授によると、この施設はドイツ風を参考とした温泉保養地だとのことです
こちらは大浴場や休憩室、大広間などの施設があります
そして庭園には一面に白砂を敷き、池の傍らには小動物が飼われていました
建築デザインも当時の日本の最先端を行くもので、日本の最高レベルの文化を諏訪に移植しようとした片倉同族の心が感じられます
建物は日本の浴場では希な西洋風に設計され、尖塔と煙突、水平と傾斜の強い屋根は、非対称の美を表現し、ヨーロッパの古都を思わせます
また内部には動物意匠の装飾、ステンドグラスのはめ込みなど、童話風の趣があります
建物の基礎は湖岸の軟弱地盤に適する工法が採用され、今日まで耐震性の強さを証明しています
80年以上経った現在でも人気の施設で、十分通用しています
湯は塩素・加水・循環のため私のこだわりとは合いませんが、機会があれば洋館見たさに入るかもしれません
湯は無色透明で肌がツルツルしますが特徴は特にないそうです
浴室はローマ風の深さ1.1mの立ち湯が名物だそうです
湯底には玉砂利が敷かれているそうです
しかも国の重要文化財で入浴できるところは東日本では箱根湯本の「福住楼」とここくらいです
観光バスが沢山乗り付ける人気の湯なので芋洗必至ですが。。。
洋館・温泉・共同浴場好きの方で湯使いを気にしない方にオススメです♪゜・*:.。. .。.:*・♪