雲の向こう、約束の場所
75点。相変わらず新海ワールド。日本が南北に分断された、もうひとつの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢ヒロキと白川タクヤは、同級生の沢渡サユリに憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された謎の巨大な「塔」。いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる2人。ところが中学3年の夏、サユリは突然、東京に転校してしまう。うやむやのうちに飛行機作りも投げ出され、それぞれ別の道を歩き始めるのだが…。(Amaz〇nより)本作は少しSF色が強くて、物語が設定に喰われるんじゃないかなあ、と思いましたが、SFを描いているのではなく、ちゃんと「切ない心の距離」みたいなものが描かれています。(ちょっと設定に押され気味でしたが。)三角関係のひと悶着があるかと思いきや、それはなし。(…あれ?ないの?)夢から覚めたときの喪失感。何か大切な気持ちに気付いたはずなのに…どうしよう、忘れちゃった。――っていうのを長い時間かけて描きました。って感じの作品。