カワサキ z900RSの乗り心地対策込み張替えのセパレートハンドルとアップハンドルでの姿勢の違いと感じ方の違いを比較してみました。
セパハン前ポジ
中央
後ろポジ
アップハン前ポジ
中央
後ろポジ
セパハンとアップハンの姿勢の違いによる荷重がかかる位置の違いと感じ方の違いを絵に書いてみました。
セパハンの方が前傾姿勢になるので、骨部分に強くかからずに、少し前側にかかる感じです。
それに対しアップハンは、状態が起きているので、骨部分を中心に状態を起こすほど、お尻の後部に荷重がかかる感じです。
なので同じバイク、似たような体格(身長、体重)であっても、ハンドル、ステップの違いにより、荷重のかかる位置やシートへの当たり方が変わる為、シートの感じ方が変わります。
また、良く立ちゴケ等したく無いからと、足付き重視で幅を狭くサイドを絞って欲しいと言われる方がおられます。
確かに幅が狭い方が足が下に向けやすく足付きは良くなります。
ですが反面、幅が狭い事でお尻をちゃんと受ける面積が狭くなる事で、お尻の内側に荷重がかかるので痛くなりやすくなります。
逆に幅が広い方は、お尻を受ける面積が広い為、座り心地が良いですが、足が外に開く為、足付きが悪くなります。
足着きを無視することはできませんが、バイクに乗っている時間としては、足を上げている状態の方が長く、そちらを重視する方が良いと考えています。
体格により幅が違いますので、幅と絞りのさじ加減が難しいです。
また姿勢とどの位置に座るかで幅や感じ方が変わるので、クッションだけで無く、姿勢やポジションによる形状も関係してきます。
これらを会わない、目の前で確認できない状況の中で、どうすれば良いかを判断するのは、非常に難しいと言えます。
例えるなら、診察、検査をせずに、簡単な問診票の記入を見て、処置するようなものです。
できるだけ確実にするには、できるだけ沢山の情報が必要です。
制作時にわざわざ1仕様の完成品を試乗して頂くのは、お客様を知る為、そしてお客様が当店のシートを知る為の共通基準を設ける為でもあります。
共通基準が無ければ、具体的にどうすれば良いかが分かりません。
例えるなら、散髪屋さんで、「少し短めで」と言っても、どの程度が良いのか分かりません。
「今よりも3cm短く」と具体的に言われたら、どうしたら良いかが分かります。
書き出すと長文になるので省略しますが、単にクッション素材を差し替えれば、厚みや形状はどうでも良いわけでは無いことをご理解頂ければ嬉しいです。
良く、
「できるだけ薄く、足付き良く、カッコよくてお尻が痛くならないように」
と言われる方がおられますが、現時点では、そんな理想通りにはいきません。
それを可能にする素材、施工方法がありません。
シートの重要性と奥深さが、少しでも理解して頂けてように、クドイ、ウザいと言われても続けようと思っています。