ついに『鬼滅の刃』首位陥落!
興行通信社による最新の映画週末ランキング(1/9~1/10)が発表。連続首位を伸ばしていた『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』がついに2位に後退。代わりに首位に立ったのは『銀魂 THE FINAL』!
http://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/
ジャンプアニメの記録がジャンプアニメによって破られるという理想的な結果となり、双方の関係者も万々歳といったところでしょうか。唯一自虐ネタを出そうとしていた空知先生だけは「本当に勝ってどうすんだよォーイ!」と不満かも知れませんが・・・
惜しくも記録ストップとなり、連続首位の記録が途絶えてしまった『鬼滅の刃』ですが、現時点でも最新作の『銀魂』より公開劇場数では上回っており、座席数で勝られていながら売り上げでさらに上に行った『銀魂 THE FINAL』の瞬発力に驚かされます。
今回の結果で連続首位の国内ランキングは以下のように変動しました。
〇日本国内の映画興行収入ランキングの連続首位記録
1. 14週 アルマゲドン(1998年12月15日~1999年3月16日)
2. 12週 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年10月19日~2021年1月3日)
3. 11週 千と千尋の神隠し(2001年7月24日~2001年10月2日)
※『トゥームレイダー』に一週明け渡した後、さらに4週連続首位)
4. 10週 アナと雪の女王(2014年4月28日~2014年6月30日)
※4週連続首位のあと、一週開けてからの10週連続)
5. 9週 スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999年7月13日~1999年9月7日)
ハリー・ポッターと賢者の石(2001年12月4日~2002年1月29日)
ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年11月26日~2003年1月21日)
アバター(2009年12月28日~2010年2月22日)
君の名は。(2016年8月29日~2016年10月24日)
10. 8週 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年6月29日~2004年8月17日)
ハウルの動く城(2004年11月24日~2005年1月18日)
風立ちぬ(2013年7月23日~2013年9月10日)
強固すぎる『アルマゲドン』の牙城を崩せなかったのは残念ですが、これから『銀魂』が新記録を達成するかも知れないので期待が高まりますね!ちょっと誰ですか「どうせ23日から公開するアレにあっさり抜かれるまでの砂の城アルヨ」とか言ってる人は!!
観客を見事に欺く展開が秀逸『THE GUILTY/ギルティ』
※この記事は前ブログの過去記事(2019年03月10日)の再録です

緊急通報指令室の隊員、アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は一本の通報を受け取る。
「誘拐されたの…お願い助けて!」
イーベン(イェシカ・ディナウエ)と名乗るその女性は誘拐犯の目を盗んで連絡してきたのだ。犯人が運転する車の中から電話している彼女の通話は途中で切れてしまう。誘拐犯の名前も居所もわからない。電話から聞こえる声と音だけを頼りにアスガーはイーベンを救い、犯人を捕らえようとする。
これが長編映画一本目だというデンマークの新鋭、グスタフ・モーラーの『THE GUILTY/ギルティ』は緊急通報指令室の中からまったく出ずに、電話を受けているアスガー以外の人間は指令室にいる同僚、上司ぐらいしか映らない。事件に関与する人間は電話からの声しか聞こえない、状況を察するのは電話からかすかに聞こえる音だけだ。
なかなか斬新な設定のように思えるが、実は似たアイデアを使った映画は他にもある。2013年のアメリカ映画『ザ・コール 緊急通報指令室』だ。911(緊急通報指令室)の隊員、ジョーダンは見知らぬ男に誘拐されて車のトランクに放り込まれた少女ケイシーからの通報を受け取る。ジョーダンは姿も名前もわからない誘拐犯をケイシーからの通報だけで救おうとする。ほぼ同じ設定なのだが、『ザ・コール』は愚かにも映画の序盤で誘拐犯の正体や姿を明かし、カーチェイスまでおっぱじめ、クライマックスでジョーダンは指令室の外に出て犯人と直接戦うのだ。肝心な設定をすべてダメにして終了する。アカデミー主演女優賞のハル・ベリー、助演女優賞ノミネートのアビゲイル・プレスリンまで使ったのにこの体たらく。
そこへいくと『THE GUILTY/ギルティ』はこの設定を最後まで生かす。攫われたイーベンも、誘拐犯も、最後まで姿を見せない。視覚からの情報がなく、聴覚からの情報が頼りになるため観客は耳を澄ます。映画の中ではBGMもない。そんな観客をうまく欺く脚本が素晴らしく、意図的にミスリードさせてくれるので本当に気持ちよく騙される。タイトルの意味が判明するオチも秀逸。ハリウッドリメイクが予定されているらしいが、 『ザ・コール』の二の舞だからやめて。そんなスタッフはギルティ(有罪)だ!
ふざけたものほど大真面目にやらなきゃ!『翔んで埼玉』
※この記事は前ブログの過去記事(2019年03月06日)の再録です

伝説の漫画の実写化――とはよく言われるが、『翔んで埼玉』は本当の伝説だろう。100巻越えを達成した『パタリロ!』の魔夜峰央が1982~83年に発表、86年の短編集で発売されたっきり、よっぽどのファンでもなけりゃ覚えてないようなタイトルだったが、2015年に突然、単独の単行本として発売され、テレビの深夜番組などで取り上げられた結果、今回の実写映画化に!
架空の日本、東京では出身地によって激しい差別が行われ、特に埼玉県民は通行手形がなければ外出することすら許されない!通行手形なき者は強制送還。そんな東京のエリート校にやってきたアメリカ帰りの転入生、麻実麗は実は埼玉県出身で都知事となって通行手形の撤廃を目論む。都知事の息子、壇ノ浦百美はそんな麗に恋心を抱き、エリート都民のステータスを捨てて麗とともに埼玉解放戦線に加わる。都知事の執事、阿久津翔は千葉解放戦線のリーダーで、麗とは違い、都知事に媚びることで千葉出身者の通行手形を撤廃してもらおうとしていた。翔が率いる千葉解放戦線と埼玉解放戦線は決戦の時を迎える。
…というあまりにバカバカしい話なので、どう実写化しても浮いてしまうような気がするのだが、実写版では原作漫画の部分を過去の都市伝説として、それを現代の埼玉人が「昔はこんなひどい差別があったんだ」と振り返るという構成にした。これは上手い。どんなに漫画チックな描写であっても現代人が「そんなバカな!」と突っ込みを入れれることで漫画チックな話が無理なく成立するわけだ。
現代の埼玉。熊谷に住む菅原愛美(島崎遥香)は結納のため両親(ブラザートム、麻生久美子)とともに東京へ向かっていた。カーラジオからはさいたまんぞうの『なぜか埼玉』が流れていた。延々と続くあぜ道の中でようやく田舎を脱出して東京に住める、という愛美に父の好海は「埼玉だっていいとこだぞ」というが聞く耳もたない。地元ラジオ局のNACK5からはかつてひどい差別を受けていた埼玉を開放した伝説の人物、麻実麗の物語が紹介されていた。
東京では出身地によってひどい差別が行われ、埼玉県人は通行手形がなければ通ることも許されなかった。通行手形無き者は強制送還。差別に耐える埼玉人たちは救世主の出現を待ち望んでいた。
上流階級の生徒が通うエリート養成校の白鵬堂学院では都知事の息子にして生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)によるヒエラルキーが築かれていた。東京都出身の生徒たちは宝塚のような生活を送っていたが、ピラミッドの最下層に存在する埼玉出身の者たちは木と泥でできた小屋で勉強させられていた。
「あいつらはいまでも通行手形がなければ外を歩けないのよ。生まれも育ちも埼玉なんて。おぞましい。ああいやだ!埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」
ひどい言われようだな!体調が悪くなっても埼玉県人は医務室すら使えない。
「医務室は都民専用だ!埼玉県人はそこらへんの草でも食わせておけ!そうすれば治る!」
そんな学院に港区出身でアメリカ帰りの転入生、麻実麗(Gackt)がやってくる。アメリカ流の洗練された物腰の美青年で、8か国語に精通する麗に学院の生徒たちはうっとりするのだった。
高校生の役を二階堂ふみ、Gacktが演じるのがすさまじいギャグなんだが、二人とも現実感のない異次元のような役者なので過剰にデフォルメされた役がハマっている。ただのコスプレを超えた存在感で漫画の実写化を演じる役者として適任だ。
なぜか麗は差別されている埼玉県人の生徒に優しく手を差し伸べるのであった。そんな麗を嫌う百美は東京23区の空気をつめたグラスで「東京のどの地区かを判別する東京テイスティングで麗に勝負を挑む。最短記録を持つ百美は自信満々であったが芸能人格付けチェックの王者、Gacktにそんな勝負を挑むとは命知らずだぞ!
「かすかに漂うインドカレーの香り…これは西葛西だっ!」
と全問的中で最速記録を達成するのであった。くやしさのあまり気を失う百美をお嬢様抱っこで連れ去る麗。麗に仄かな恋心を抱いた百美は生まれてはじめてのデートに麗を誘う。遊園地で二人は隠れ埼玉人を逮捕するSAT(埼玉アタックチーム)による埼玉県人狩りを目撃する。麗の屋敷の家政婦・おかよ(益若つばさ)と子供が捕まりそうになっているのを見て助けに入ったことで出身地を疑われた麗はSATによる踏み絵を強制される。それは埼玉県の県鳥、シラコバトが描かれた埼玉県草加市の名産品、草加せんべいであった。
「貴様が都民ならばこれが踏めるはずだ!」
ちなみに原作では都知事の踏み絵だったが、実写化ではよりデフォルメされた!麗はそれを拒否してSATの手からおかよたちを救う。実は麗は埼玉の大地主、西園寺家の子息で通行手形の撤廃を目論む埼玉解放戦線のリーダーだった。
正体がバレた以上、ここにはいられないと逃亡する麗に百美はついていこうとするが、所沢へ行こうといわれると「あの所沢!?」と恐れおののくのだった。所沢はメットライフドームもあるのに、ひどい扱われ方w
そんな話がNACK5で流れている現代パートでは事件が起きる。運転マナーの悪い車のナンバーが千葉ナンバーだったことにブラザートム(マウイ島出身、埼玉熊谷育ち)が「このチバラギがぁ!」とキレたことで助手席の奥さん、麻生久美子(千葉県出身)が「ハァ?今なんつった?チバラギって、千葉バカにしてんのか?このダサイタマが!!」と突然のブチギレ。それまでは親子のもめ事をまあまあと諫めてたのに。
「海もねえ埼玉がいばってんじゃねえ!千葉にはディズニーランド、船橋ららぽーと、商業施設がいっぱいある!成田国際空港もあるんだよ!」
という久美子の千葉自慢に対してブラザートムの
「埼玉にはなあ、東京航空交通管制部があるんだよ!飛行機が問題なく飛べてるのは全部埼玉県のおかげなんだよ!」
といくらなんでも無理がある埼玉自慢。「どうでもいいから早く東京へいってよ!」と島崎遥香の一言に心の底から同意する。本当に、どうでもいい千葉と埼玉の維持の張り合い。
そのころ(過去パート)都知事(中尾彬)の元では壇ノ浦家の執事、阿久津翔(伊勢谷友介)が百美の連れ戻しを画策する。翔は千葉解放戦線のリーダーで、埼玉県人の誇りを取り戻すべく戦おうとする麗とは違い、都知事にすり寄ることで通行手形の撤廃を企んでいた。翔によって麗と百美は捉えられ、麗は体中の穴という穴にピーナッツ(千葉名産)を入れられる拷問を受けそうになったところを、謎の一団に助けられる。それは埼玉県人でありながら上流階級の都会人のオーラを持った伝説の埼玉県人、埼玉デューク(京本政樹)であった。
京本政樹もまたGacktに負けず劣らずの異次元オーラを漂わせる役者なので、伝説の人間にピッタリ。この映画、あと及川光博さえ出ていれば完璧だった。
麗の本当の父親は埼玉デュークであることが判明する。長年の負け犬根性が染みついた埼玉県人たちは「所詮俺たちは田舎者だから」と卑下する彼らにかつての埼玉人は海がないことを羨んで、穴を掘って水を引こうとしたこともある気概があった。埼玉県人の誇りを取り戻そうと彼らを鼓舞し、千葉解放戦線との決戦に挑む。
人数では劣る千葉側は大漁旗に千葉県出身のミュージシャン、YOSHIKIの肖像が掲げて有名人対決を挑む。
「あ、あれは世界的ロックミュージシャン、XJAPANのYOSHIKI!」
「うろたえるな、埼玉にだってロックミュージシャンはいる!」
とアルフィー高見沢俊彦の大漁旗を掲げる。
「あれは日本のライブ回数No.1を誇るアルフィー高見沢!」
このギャグのポイントはアルフィーには秩父市出身の桜井賢もいるのにスルーしてるところだね!無視すんなよ!
この後、桐谷美玲・真木よう子VS反町隆史・竹野内豊の俳優対決を経て追い詰められた千葉側は「小島よしお・小倉優子」を送り出してくるんだけど、「小物過ぎる!」と一喝されちゃうの、小島と小倉に失礼だろ!
…とバカげた対決をしている頃、百美は都知事が不正で蓄えた金塊の隠し場所が群馬にあると知り、未開の土地と呼ばれている群馬に足を踏み入れていた。埼玉、千葉、茨城のディスりが激しい本作だが、もっともボロクソに扱われているのが群馬で、プテラノドンが飛び、ビッグフットの足跡がある人外秘境。群馬県をなんだと思ってるんだ!
本当にバカバカしい物語は想像を絶するクライマックスに突入していくのだが、もう、どうしようもなくバカバカしいというしかない。こんなバカバカしい話を大真面目にやったスタッフ、役者陣は最高の仕事をしましたね。ふざけたことは真面目にやらなきゃ面白くないのだから。真面目でなけりゃGacktと伊勢谷友介の濃厚なキスシーンなんかできるわけないわな。多くの漫画実写映画が漫画ならではのふざけた部分を真面目に再現しようとせずに「漫画だから」と鼻で笑いながらやったがために大失敗していますが、今後すべての漫画実写映画は『翔んで埼玉』を基準に制作すべき。
埼玉という絶妙な「弄っても笑いになる」立ち位置なのが『翔んで埼玉』の笑いのツボですね。これ、他の地方では絶対にない、埼玉でしか成立しない笑いで、他じゃあ本気の争いになってしまう。それを象徴するように埼玉では異例の大ヒットで、普通映画の興行収入で地方ごとのトップは大体東京都の映画館なのに、『翔んで埼玉』だけは映画でさんざんバカにされている地元MOVIXさいたまがトップを記録してるぐらいだから。さいたまは懐が深い。
本物の勝負、本物の博打、本物の映画『麻雀放浪記2020』
※この記事は前ブログの過去記事(2019年04月16日)の再録です

焼け跡が燻ぶる戦後の日本を舞台に“バイニン”と呼ばれたばくち打ちの無頼な生きざまを描いた阿佐田哲也の小説『麻雀放浪記』は84年に角川映画によって映画化された。ばくち打ちのどうしようもない人間のクズっぷりが濃く描かれた傑作である。
鹿賀丈史演じるバイニン、ノガミ(上野)のドサ健は戦前からのバイニン出目徳(高品格)が坊や哲(真田広之)と組んだ青天井麻雀で、愛人まゆみ(大竹しのぶ)の父親の雀荘の権利書まで奪われるほど毟られる。根城を失って放浪するドサ健にまゆみはついていく。博打の腕以外は人間のクズでしかないドサ健は出目徳との再戦のためまゆみを女郎部屋に叩き売る。悲惨な目に遭いながらもまゆみは健の元を離れようとしない(当時27歳の大竹しのぶの、この可愛らしさときたら!)。再戦はヒロポン中毒の出目徳が九蓮宝燈を上がった時にくたばったために終了、身ぐるみ剥がされた遺体はドブに叩き込まれるという壮絶なラストシーン!死んじまったらおしめえよ!
昨今の日本映画ではありえない、ワルで落ちぶれてダーティーな匂いの漂う作品が現代によみがえった!『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』で、ワルで、ドブにハマって落ちぶれた、ダーティーなやつらの映画を撮り続けている白石和彌監督によって!坊や哲は斎藤工!
オックスクラブの青天井麻雀でドサ健(的場浩司)、クラブのママ、ゆき(ベッキー)、出目徳(小松政夫)と対局した哲は九蓮宝燈を上がった瞬間、雷に打たれる。そのショックで2020年の日本にタイムスリップしてしまう。なんちゅうオープニング!コスプレ麻雀のチラシ配りをしているアイドルにあこがれる女、ドテ子(チャランポランタン・もも)に出会った哲は誘われるようにコスプレ麻雀の店に。ところが宅を囲んだ相手はクソ安い手ばかり上がる。
「それのどこが麻雀だ!もっとデカい手狙えよ!」
ブチ切れた哲は金を叩きつけて店を飛び出すが、昭和40年代のお金しか持ってないので警察に突き出される。
「あんた、なんでマイナンバーが出ないんだよ!」
「マイナンバー?なんだそりゃ?」
「てめえ、マイナンバーもない非国民か!」
2020年は最先端技術によって街にドローン、AI、VRが溢れかえっており、麻雀は健全化していた。賭博の雀荘なんてどこにもない。
自称芸能事務所の社長、クソ丸(竹中直人)とドテ子のヤサに転がり込んだ哲。クソ丸のアイデアで「昭和からやってきたふんどしの男、昭和の哲」として健全な麻雀番組(AbemaTV)のタレントとして売り出された哲は麻雀の強さとそこそこイケてるルックスでスターになるが、哲が求めているのはヒリヒリとした、本物の勝負だった。2020年の世界にはAIやVRで「本物っぽい」ものはいくらでもある。でも…本物の勝負はどこにもない!俺がやりたいのは本物の勝負だ!哲は本物の賭博を求めて違法のチンチロに手を出してお縄に。
その陰では中止になった東京オリンピックの代わりに麻雀五輪を開催しようとする元五輪組織委員長の杜大臣(ピエール瀧!)と大手広告代理店・電堂の高村(村杉蝉之介)が暗躍していた。きっちり東京オリンピックを茶化すお話になっているのが最高です。
彼らは林田教授(矢島健一)の開発したAIと哲らをぶつける。そのAIの姿はオックスクラブのママ、八代ゆきにそっくりだった…哲は昭和に戻るべく、九蓮宝燈を狙いにいく。
奇想天外な設定にのけぞるが、各所に角川版麻雀放浪記のオマージュがバッチリ散りばめられてるじゃないですか!あの作り物丸出しの蛾が飛んでくるところとか、元禄積みの解説や、出目徳の「明日は…雨かな?」ってセリフも小松政夫が高品格ばりの渋い口調で泣かせてくれる。
角川版はロクでもない、どうしようもない人間のクズでしかないばくち打ちが、「人間、まともに生きたってたかが知れてるぜ!俺たちゃ普通じゃ得られない快楽に痺れてぇんだ!」と、賭博にのめり込む人間の凄まじさがカッコよく描かれ、今回の『2020』では本物っぽいモノが技術によって溢れかえる時代に「VRなんかやったって本物にはなれねえぜ!本物は賭博の世界にしかねえんだ!」と本物のカッコよさをさんざんに見せつけてくれる。映画だって同じだぜ!壁ドンだの難病だの、本物っぽい(わけでもないか!)何かがスクリーンで起きているけれども、あんなの本物じゃねえ!いつだって本物は『麻雀放浪記』にしかねえんだ!
2021年1月予定告知
2021年1月予定
1/9(土)
『アイドル十戒 無限列車編1』
場所:肥後橋アワーズルーム
開演:19:00
料金:¥1500(1drink別)
出演:竹内義和 しばりやトーマス
よもやよもやではじまる新シリーズ。
初回は地下ニュースグランプリのおまけ
1/16(土)
『キネマサロン肥後橋』
場所:肥後橋アワーズルーム
開演:19:30
料金:¥500(1drink別)
カルトを語る若人の会。
今回は漫画実写映画の巨匠、鈴木則文監督による大傑作『ドカベン』だ!
1/21(木)
『スーパーヒーロートーク』
場所:モノガタリ白鯨
開演:19:30
料金:¥1000(1drink別)
出演: にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 花鳥風月 緒形 しばりやトーマス
毎月恒例!特撮ヒーロー好きによるトークライブ!
ライブレポからコスプレまで、最新の特撮事情をお届け!
とにかくニチアサ好きなら寄っといで!!!
1/22(金)
『旧シネマパラダイス』
場所:肥後橋アワーズルーム
開演:20:00
料金:¥500(1drink別)
映画コメンテイター:しばりやトーマス
昔の深夜映画番組みたいな企画。
今回は心底くだらないバカ映画(誉め言葉です)『ドッジボール』ベン・スティラーとヴィンス・ヴォーンの命がけドッジボール決戦!
新年だから夢を持てバカになれ!
1/23(土)
『僕の宗教へようこそ一三五教義~声優グランプリ2021』
場所:モノガタリ白鯨
開演:19:00
料金:¥1000(1drink別)
出演: しばりやトーマス アシスタント・トモ
誰が一番かわいい声優から決めたらええんや!女性声優の結婚事情&噂の声優パンチラクイーン決定戦


