オタクを見下す交際 シャニマス声優大炎上
10月とは思えない熱気冷めやらぬこの時期ですが、ネットのオタク、声豚たちも怒りで燃え上がっていた。
10月7日、人気ユーチューバーのコレコレの配信「コレコレ生放送」で「人気YouTuberとつきあっている有名アイドルに彼氏を寝取られた女性…」という緊急配信が行われた。
コレコレは暴露系YouTuberとしてワタナベマホトの淫行疑惑を告発したことで「お願いコレコレさん暴露してぇー」と情報が集まってくる、ひとり週刊文春状態の人なんですが、この日の配信では人気ゲーム実況配信者と長年交際していながら実業家とも交際、いわゆる二股状態であったという衝撃の内容でした。この告発は実業家とつきあっている彼女からの情報提供でなされたが、コレコレは生放送では有名アイドルを匿名として扱っていたため、ネット上で「有名アイドルって誰なんだ!?」と被害者探しがはじまった。
が、これはコレコレに情報を提供した女性が生放送で有名アイドルの実名を公表してくれなかったことから捨てアカで実業家と有名アイドルのツーショット写真を流出。これで有名アイドルが声優の成海瑠奈、実業家が鈴木りょうたであることが判明。コレコレと告発者、双方が鈴木と成海の下品極まりないLINEトークを公開して大いに盛り上がりました。
成海はスターダスト声優部門の所属で、アイドルマスターシャイニーカラーズ(通称シャニマス)ぐらいしか知られてないんだけど、故にファンの濃度が高めなため、今回のスキャンダルがコバルト爆弾級のショックだったと思われる。
LINEトークでは成海と実業家が4回ヤッたとか、ピル飲んでないとか、ゴムをつけないとか、セフレということを認識しながらそれでもよいというやりとりなど、耳を覆うようなトークにこちらの精神が崩壊しそうです。
この数日前には同じシャニマス声優の紫月杏朱彩(しづき・あずさ)の裏アカ(とされるもの)が暴露され、そちらで学生時代の暴挙や愚痴、彼氏の存在などが匂わされ 、その彼氏がシャニマスで紫月が演じている七草にちかの一ファンとして寄せ書き企画などをやっていたことが判明。彼氏でありながら彼女を応援企画を実現させていたのである。
これってハロプロのスマイレージのオタクがライブ最前で別のアイドルのTシャツを着て、メンバーに「なんで他のアイドルのシャツ着てるの?」と突っ込まれたんだけど、実はこいつらは焼肉軍団という有名オタグループでスマのメンバーと打ち合わせまでして突っ込ませた、仕込みであったと判明したのと同じことやんけ!
この2件の何が最悪かって、ファンに推される商売でありながらファンを小馬鹿にするような交際を続けていたことだろう。単に彼氏がいるとか、交際相手がいるとかなら私もそこまでは怒らない。だが避妊せずに生4回とか、一般人を装った彼氏に自分の応援企画をさせていたとか、絶対ファン(オタク)のことバカにしてなきゃ出来ない行為やん?
パコパコ中やピロートークでオタクのことをセックスを盛り上げる餌にしながらハメまくってるんかと思うと、血の涙が滝のように流れるわ。成海のためにオタクがガチャで天井まで回している頃、成海はカズノコ天井突かれてるんでっせ!
紫月が所属する俳協のウェブでは今回の件に関するコメントが掲載されており、 「情報を流出・漏洩したとのお問合せをいただいておりましたが、当組合において事実関係を調査確認したところ、そのような事実は存在しないことが確認できました。」との説明を行った。
これは暴露された情報にシャニマスに採用される前に彼氏に情報を漏洩したのではないかという疑惑があったためである。
成海は騒動後、出演予定の配信などをすべて「体調不良」を理由に欠席し、スターダスト側も暴露内容があまりにえげつないことから、うかつな対応ができないと説明を避けているようだが、紫月と俳協側はリアクションをしていて、本人が定期的に行っている配信番組で謝罪と説明を行った。それは「そのアカウントが発信した情報には事実でない内容や誇張された表現が含まれており」というものでした。紫月はデビューしたばかりの新人なので素人時代に愚痴るために置いていた裏アカを掘り起こされてしまう脇の甘さが招いた事故だったのかもしれませんが、そのアカウントの情報はまったくのデマというわけではなく「事実でない内容や誇張された表現」にとどめているのがなんとも。じゃあ事実である内容や誇張されてない表現はどこなんだよ!って思っちゃう。
シャニマス声優のスキャンダルには成海と紫月の間に田嶌紗蘭という声優が同期の男性声優と同棲しているというスクープも出たんですが、これは単に普通の交際らしいのでさほど騒がれてもいませんでした。ここからも声豚のみなさんは怒りのストロングポイントが「オタクを下に見た、バカにした交際かどうか」にあることがわかりますね。
みんなこういう話には怒りの声をあげた方がいいと思うのですが、中には声豚ブログの「こえのおと」みたいな奴が冷静さを気取って物申してるのがまた腹立つんだよな。こえのおとの中の人なんて、自分が推してる鬼頭明里については交際の一件を最初はスルーしていたりと、お前、好きな奴の(大した)スキャンダルが出てないから冷静を装っていられるだけやんけ!俺が平野綾の時に血の涙を流した件の話をしてやりたい。
最後に言っておくと今回の一件でもっとも責められるべきなのは成海をセフレ扱いしている鈴木りょうたと、紫月の彼氏だよな。こういう時になぜか男が責められずに女が集中砲火を食らうの、どうにかしたい。悪いのは男だろうが!
男は素知らぬ顔で今日も他の女とハメまくり、新人アイドル声優は声豚の怒りの集中砲火を食らってるんだから…
はー、めっちゃやむ!
1セントの損もしなかった倹約映画『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』
※これは前ブログの過去記事(2019年09月27日)の再録です

ハリウッド映画にその名を遺す(いろんな意味で)映画プロデューサー、ロジャー・コーマン。彼は徹底した倹約主義で500本近い映画をつくり、1セントの損もしなかったという。多くの作品はごみ同然に扱われ消え去ったが、カルト的な人気を誇って今も振りかえられる(いろんな意味で)作品が『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』だ。
59年に5万ドル、撮影日数5日間で撮った悪趣味ホラー『血のバケツ』なる作品があるのだが、コーマンはそのセットと役者を使いまわして『リトル~』を作ってしまう。こちらは3万ドル、2日間でだ。『リトル~』はその後ミュージカル化して、86年にはリメイクされてしまうのである。
しかし60年の公開当時にはかろうじて製作費をペイできた、程度のヒットだったので大ヒットをもくろんでいたコーマンは不満タラタラだったという。セットと役者を使いまわして、2日で撮った映画で贅沢いうなや。しかし、そのあたりがドケチで500本の映画で1セントの損もしなかった、コーマンたる所以であろう。
気弱な花屋の店員シーモア(ジョナサン・ヘイズ)は金のことしか頭にない店長のマシュニク(メル・ウェルズ)にこき使われ続ける日々。マシュニクの娘オードリー(ジャッキー・ジョゼフ、出演後はコーマンの元でこき使われ、その後はジョー・ダンテ監督の『グレムリン』シリーズなどで活躍する)に惚れているが、口には出せない。
店の売り上げが芳しくないため首になりそうになるシーモアは、こっそり育てている珍しい植物、オードリージュニアをもってきて店に飾れば人気が出るかも・・・というが、すぐに萎れてしまう。水をやっても、肥料をやっても大きくならない。困り果てるシーモア。しかし偶然自分の血が触れたオードリージュニアが元気になるのを見て、肥料は人間の血だと気づく。
どんどん成長して巨大になっていく奇妙な植物見たさに花屋は客でごった返す。大喜びのマシュニク。一方シーモアは貧血気味でヘトヘトになるが、マスコミの取材を受けたりするのでオードリージュニアを育てるのをやめるわけにいかない。とはいえこれ以上自分の血をあげるのは限界、さあどうすんべとなったシーモアはいろいろあって人を殺してしまう。死体の処分に困った彼は「メシが食いてぇ!メシをよこせ!」とわめくオードリージュニアの口の中に死体を放り込んでしまう。こうして気弱な青年は植物を生かすために餌として人間を食わせなくてはならなくなるのであった・・・
出てくる人間はみんなイカレており、強烈なラスト・シーンも含めてブラックの極致のような作品だ。前述したとおり、本作は82年にミュージカル化して今も再演が続く作品となり、86年にはヨーダの声でおなじみフランク・オズの手によりリメイク。こちらは皮肉の効いたブラックなオチがハッピーエンドに作り替えられる(あんな無茶苦茶しておいて、ハッピーエンドになるというのもどうかしてると思うけど)。イカれた人間ばかりのブラックジョークが薄められていたのが残念。あのラストがよかったのに。
しかしサディストの歯科医のところにマゾヒストの患者がやってくる爆笑場面をスティーブ・マーティンとビル・マーレイが愉快に演じていて、そこは最高。オリジナルの患者役を若き日のジャック・ニコルソンが演じていたのですが、彼に負けてなかったね。
リメイクはミュージカル版の映画化で、予算もオリジナルの千倍の3000万ドルをかけて作られた。リメイクをコーマン自身は気に入っていないという。オリジナルのブラックさが薄められたからか?と思ったら
「金をかけすぎ。収益率が悪くなるだけだ」
って、さすが倹約家コーマン。彼は映画作りにおいて収益率を何よりも気にしており、多くの低予算映画製作者が少しヒット作を作ると、こぞってビッグバジェットの大作を手掛けて製作費を回収できず自滅していく中、かたくなに大予算の映画をつくろうとしなかった。それこそ彼が何十年もの間ハリウッドで大物プロデューサーとして君臨し続けた理由なのだ。死体を植物に食わせて一石二鳥、という本作のストーリー展開にコーマンらしさが現れている。『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』、間違いなくコーマンの代表作である。
危うくランキングから見えなくなるところだった『見えない目撃者』
※これは前ブログの過去記事(2019年09月23日)の再録です

2011年に公開され、韓国の二大映画賞である大鐘(テジョン)賞を獲得した『ブラインド』はある女性が乗ったタクシーがひき逃げ事件を起こし、警察に通報するも女性が盲目であったことからまるで信用してもらえず、そのひき逃げを偶然目撃した男子高校生の証言の方が信用されてしまう。しかし元警察官の女性が優れた洞察力を発揮し、世間を騒がせている女性失踪事件とひき逃げを結び付ける。目撃者の高校生が何者かに襲われたことから警察も本格的な捜査を始めるのだが、犯人の手は盲目の女性に伸びていた、というサイコサスペンスだ。
2015年に中国で同じ監督によるセルフリメイク『見えない目撃者』が作られ、本作は日本での二度目のリメイク。セルフリメイクでは話はほぼ同じだが、日本版は細部がかなり変更されている。
日本版では被害者女性は未成年の家出少女たちで、彼女たちは家庭に居場所がなく、家出しても親に捜索願いさえ出してもらえない。彼女たちの間には不幸な境遇に追いやられている自分たちを救ってくれる救世主「救様」と呼ばれる存在が都市伝説として広まっている。捜索願いも出されていないから警察も把握していない被害者たちは世間から「見えない」存在にされている。
家出少女をさらった誘拐犯の車を偶然見た男子高校生、国崎春馬(高杉真宙)は将来の夢や目標が何もなく、ただぶらぶらと毎日を生きているだけで親や教師からも見捨てられている。彼が誘拐犯の車に轢かれそうになった現場に偶然居合わせた元警察官の視覚障碍者、浜中なつめ(吉岡里帆)はかつて自分が起こした交通事故で視力と同乗していた弟を失ったことで、心を閉ざし引きこもり気味の日々を送っていた。二人もまた世間からは「見えない」存在だ。「見えない」存在とされている犠牲者たちを「見えない」立場に置かれているものたちが救い出そうとする、日本版にはタイトルに二重三重の意味がかけられている(オリジナルや中国版リメイクでは被害者が狙われる理由が大きく異なる)。
被害者が狙われる理由に日本版の独自性が出ていて、韓国映画の日本版リメイクにありがちなオリジナルに遠く及ばない余計なアレンジをしてしまって失敗するケースが多いが、本作が日本版独自のアレンジが上手く機能している。
主演の吉岡里帆は初主演作の『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が圏外スタートするぐらい壮絶に失敗して、興行ランキングから「見えない」状態にされていました。この二作目まで「見えない」状態にされたら今後の女優業に影響を及ぼすところ。大丈夫か吉岡!その吉岡本人の追いつめられている感が演技にも反映されていて、ただならぬ雰囲気を出すことに成功したいい演技です。
心を折る炎上広告―サングラスをかけろ!
広告コンサルティング会社のアルファドライブとニュースサイトのニューズピックスがJR品川駅コンコースのディスプレイに表示されたメッセージ広告が批判を受け、わずか1日で掲載を取りやめ、謝罪する事態に。
それはディスプレイに「今日の仕事は楽しみですか。」というメッセージで、掲載されるや否や「楽しくて仕事にいってるわけじゃない」「労働の押し付け」「心を折りにくる」と批判が殺到。 アルファドライブ側は「当駅利用者の方々への配慮に欠く表現となっておりましたことを心よりお詫び申し上げます」 と謝罪文を同社サイトに挙げることに。
この会社、情報関連企業のユーザベースグループで、社名がUZABESE(ウザベース)に読めるというのも笑いどころか。こんなウザイメッセージ、見たくもないぜ!
カルト映画の古典、『ゼイリブ』で「消費しろ」「従え」「権力者に逆らうな」「テレビを観ろ」ってサブリミナルメッセージが広告に込められてるのと同じじゃないか!
そもそも今の日本の労働状況は非正規雇用が増え、環境はブラック、働いても貯金もできず、消費税のせいでものを買うだけで10%の罰金が取られる!
国民の多くが「楽しく働けない」というのに、何が「今日の仕事は楽しみですか」だ。かつて「24時間働けますか」などというCMがポジティブと言われていた時代ではないのだ。
この広告がすぐさま撤回されただけ、まだ日本は救いがあるな、そのうちこんなこと言ってるやつは社会の負け犬で正気ではないなどと嘲笑われる日が来るかもしれない。なぜ気づかない?サングラスをかけろ!
現代アメリカの罪を暴く『THE GUILTY/ギルティ』 (2021)
Netflixにて配信がスタートした『THE GUILTY/ギルティ』 を観た。2018年公開のデンマーク映画のハリウッドリメイク。オリジナルについてのレビューはこちら
外国映画のハリウッドリメイクは本当に信用ならなくて、邦画の漫画アニメの実写版ぐらい信用がおけない。しかし今回のリメイクは主演がジェイク・ギレンホール。若い時は『ドニー・ダーコ』『遠い空の向こうに』、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミーノミネートした後は『ゾディアック』『エンド・オブ・ウォッチ』『ナイトクローラー』『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』などでカルトスターとなった演技派、監督は『トレーニング・デイ』『ザ・シューター/極大射程』『イコライザー』など極限状態に置かれた人間のサスペンスに定評があるアントワーン・フークアだ。これはちょっと期待できるのではないか。ちなみにストーリー、内容はほぼオリジナル版と同じだ。
緊急通報指令室(911。日本でいうところの119番)に勤務するジョー・ペイラー(ギレンホール)は深夜の時間帯でありながら絶え間なく鳴り続けるコール音に少々ウンザリしている。ジョーは現場に出動する警官だったが何らかのミスで911に回され、明日法廷に立たなければならないようだ。それが済めば現場に戻れるはずだが、呼吸系の発作を抑えるための吸入薬が手放せない。
交代時間を間近に控えたころ、ジョーは一本のコールを受け取る。それは「誘拐されたから助けてほしい」という女性エミリー(ライリー・キーオ)からの緊急通報だった。電話だけのやりとりからエミリーは夫のヘンリー(ピーター・サースガード)に車に乗せられ拉致されているという状況を悟る。自宅に幼い子供を置いてきたことを心配するエミリーを捨て置けず、ジョーは交代時間を無視してこの一件を解決しようとする。ジョーは妻と協議離婚中で一人娘にも合わせてもらえない状態だった。
おりしも発生中の山火事の影響でパトカーや警察の協力が得にくい中、エミリーの自宅電話番号にコール。6歳の娘と会話する。娘は泣きながら赤ん坊の弟と二人きりだった。
アメリカの911は固定電話や携帯電話の発信位置が特定され、過去の前科なども一瞬でわかってしまうのが驚き(日本にはないそうだ)。ヘンリーが過去に暴行などで逮捕歴があることがわかり、自宅に警官を向かわせると赤ん坊はすでに息をしていなかった・・・
オリジナルの斬新なところは舞台が緊急通報指令室の中から一歩も外へ出ない。誘拐されたエミリーや夫のヘンリー、ジョーが救援を頼む警官や相棒などは一切姿を見せず、電話からの声しか聞こえないのだ。声しか相手を判別する情報がないから主人公も観客も必要以上に耳を澄ませるしかない。それを逆手にとったミスリードがあり、これはオリジナル版の本当にうまいテクニックだと思う。
オリジナルには劇伴すらないので、緊迫した状況なのかすら判別できないような場面があり、大したことのないシーンだねと思っていたら突然、急展開になったりと気が抜けなかいがリメイク版にはわずかだが劇伴がついており、観客を意図的に誘導するような場面がいくつかあったのが損している。無音だからこそ生まれるサスペンスがチープに受け取られかねない。
もうひとつの大きな変更は主演のギレンホールだ。オリジナル版の主人公はああいうのがデンマークの国民性なのかもしれないけど無表情で感情を表に出さないのだ。ところがギレンホールは妻と電話でもめ、警察の協力が得られないことや、指令室からではできることが限られていることへのもどかしさに激昂してニコラス・ケイジばりの顔芸で大きいリアクションをする。演技派で知られるギレンホールなので、ここは見せ場とばかりに大演技をかましちゃうのでそういう映画じゃないんだけどなあ・・・
とはいえオリジナルとほぼ同じ話、展開なので面白さはまったく失われておらず、特にデンマークからアメリカに舞台を変えることでタイトルの意味が判明するクライマックスはリメイクの方が意味深に聞こえる。名言していないけどあれは白人警官による黒人青年の射殺事件だよなあ。オリジナルはあくまで個人の罪として論じられてたけど、リメイクは現代アメリカそのものの罪なのではという気がしてならない。アフリカ系のフークアが製作、監督を手掛けた理由もそこにあるのでは。






