しばりやトーマスの斜陽産業・続 -65ページ目

前田有一の超前田チョンボ伝説PART2

自称映画批評家の前田有一は毎回いい加減な知識と読解力のなさによる杜撰な文章と自画自賛だらけで旧2ちゃんねる時代の掲示板では『超前田チョンボ伝説』としてみんなの笑いものにされていました。ここに当時保存していたログを公開します。今回は11~19です。

※赤字が前田の文章です



【超前田チョンボ伝説11】 

『ラフ』 
映画の評論そっちのけで主演の長澤まさみの肉体と三種の水着について、粘着的な解説をする前田。 
映画評論というより、amazonの着エロDVDユーザーコメント。 

さらに 

>長澤まさみのスタイルの良さは異常 

と異常な日本語まで操る始末。 

>触られもしない 

送り仮名間違ってますから。 

『親指さがし』 
>なお、山田悠介はその文章力のなさをよく批判される作家であるが、個人的にはその点はどうでもいいと思っている。 

自分が文章力のなさを良く指摘されるからといって、余計な感情移入をするのは如何なものか。 

『チキン・リトル』 
>ディズニーは、ヒットメーカーのピクサーとの契約が次回作の『カーズ』で切れてしまうので、なんとかそれまでに売れセンのCGアニメのノウハウを手に入れたいところ。 
>しかし現在のところ、ピクサーの諸作品に比べると、米国市場での人気はかなり劣るという、厳しい結果になっている。 

>その原因は、エンタテイメント映画に必要な、驚きや笑い、感動が薄い、つまり、すべての要素が平凡という一点に尽きる。 
>ストーリー、キャラクター、テーマ……それぞれ安全パイを選んでいった結果、出来上がりました、という印象だ。 

>物語は起伏に乏しく、キャラクターも地味だ。別に奇をてらう必要はないが、チキン・リトルには、向こう50年このキャラクターで食っていこう、という覚悟が感じられない。 
>要するに、お手軽映画、のイメージだ。 


などとボロクソに言ったものの、朝日新聞の調査では日本において’06上半期6位の興行収入(27億)を記録。 

【超前田チョンボ伝説12】 
『ゲド戦記』 

>今のジブリは『天空の城ラピュタ』あたりまでの貯金を食いつぶしているようなもので、最初からあまり期待はしていないのだ。 
と書いたものの「ラピュタ」がスタジオジブリ一作目だと指摘されると以下ように即修正。もちろん申告なし。 

修正後 
>今のジブリは『天空の城ラピュタ』あたりまでの(宮崎駿作品の好評による)貯金を食いつぶしているようなもので、最初からあまり期待はしていないのだ。 


『ユナイテッド93』 
>実際この映画の予告編は、通常のように劇場で流すことはできなかったらしい 

アメリカでも普通に流れてました。ただ作り直された予告編に差し替えられた。 
デマを平気で垂れ流す前田。 

『僕の、世界の中心は、君だ』 
>似ても焼いても 

また誤字。 

なぜか八月中旬から『ミュンヘン』の感想文直リンクが削除。 

【超前田チョンボ伝説13】 
『グエムル-漢江の怪物-』 
>よりにもよって映画のキモとなる怪獣のVFXを、丸々ハリウッドに外注して無理やり成立させた臆面の無さ。 

『グエムル~』のCGを担当したのはWETA。WETAはハリウッドでも仕事をしているが本社はニュージーランド。 

『40歳の童貞男』 
>この映画、関東のみの上映なので 

関西でも上映しました。 

>秀逸な邦題が話題の 

原題は『THE 40 YEAR OLD VIRGIN』 
邦題はほとんど直訳。秀逸もへったくれもない。 

【超前田チョンボ伝説14】 
『紅蜘蛛夫人』より 
>坂上は、台詞こそ吹き替えだが、濡れ場の数々は当然自ら体当たりの演技。 
>直接局部を映さないだけで、やっていることはAVなみに過激だ。
 

また得意のフレーズ「AVなみ」AV以外の過激さを知らない様子。 

『フラガール』より 
>そのほか演出の問題点としてはこの映画、かなりお涙頂戴が露骨だ。それは韓国映画並のくどさで、後半1時間はずっとそればかりやっている。 
>これを楽しめるのは、たとえば韓流メロドラマで泣けてしまうような、演出に抑制の無いドラマでも大丈夫、という人に限る。 


監督が在日の李相日だということを知った上での嫌がらせコメント。差別主義者の本性を見せる前田。 

『涙そうそう』より 
>だいたい、血のつながってない長澤"妹"まさみが自分の部屋にやってきたら、どう考えても不健全な方向にストーリーが行ってしまいそうだ。 
>少なくとも、私が兄ィニィならそうなる。 


恥ずかしげもなく己の本性をカミングアウトする前田。 

>おそらく『涙そうそう』は、題材選びのミスと私が危惧したとおりの結果となった、 
>同じ東宝の『UDON』同様、商売的には失敗の道をたどるのではないか。
 

23日間で興収21.5億のヒットですが何か? 

『ワールド・トレード・センター』より 
>実体験を元にベトナム戦争の過酷な現実を描いた『プラトーン』(86年)、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を、陰謀論の観点から追った『JFK』(81年)など、 
>社会派作品で知られるオリバー・ストーン監督が、大掛かりな予算をかけて作った作品だ。
 

『JFK』は91年作品ですが・・・ 

【超前田チョンボ伝説15】 
『トリスタンとイゾルデ』より 
>悲劇物語に"オリジナル"がある事をご存知だろうか。 
>それこそが『トリスタンとイゾルデ』。1500年以上も前のケルトの伝説をもとにまとめられたこの物語が、いよいよ映画化された。 


実は五度目の映画化である。 
『Tristan Et Iseult 』(1973) 
『Lovespell』(1979) 
『Tristan Und Isolde』 (1981) 
『Il Cuore e la spade』(1998) 
『Tristan & Isolde』(2006) 今回の映画化 


>『トリスタンとイゾルデ』には、悲劇的な歴史物語として、マイナス点がほとんど見られない。 
>役者たちも美しく、しっかりとした映画をみた気分になれる。小難しい展開はなく、歴史的な知識もまったく不要だ。
 

495 :名無シネマさん :2006/10/16(月) 09:51:22 ID:GGfix9Ey 
前田は「トリスタンとイゾルデ」のカンソー文で何様のつもりか知らんが偉そうに 

>>"決して許されぬ立場同士の恋"。これはもう、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をはじめとする、 
>>古今東西のあらゆる恋愛物語の基本形。しかし、それらの悲劇物語に"オリジナル"がある事をご存知だろうか。 

などと書いているが、コイツ自身がトリスタンとイゾルデの物語を知らないのが明白 

この物語やワーグナーの歌劇を多少なりとも知っているものが今回の映画化を見て 
感想文を書くとしたら、絶対に触れずにはいられない大胆な改変が少なくとも 
2ヶ所はあるのだ。 

それらに全く触れられない前田さん、知ったかはみっともないですよww


【超前田チョンボ伝説16】 

『デスノート the Last name』 
>本シリーズが、邦画の平均を大きく下回る演技力および演出力によるこども映画=『でちゅのーと』になっている事は、全員がわかっているのだ。 
>というわけで、私もそうした面について、今回はあえて批判しない。誰もが許した上で見に行く要素に、いちいち文句をつける必要はなかろう。 


前田の評価は世間一般の視点に立っているはずなのに、この評価とは正反対に藤原"ライト"の評判はもの凄く高く、また大好評。 
もちろん、原作ファンから観ても原作とは違うラストでよいとすこぶる評判。 
前田の立場なし(笑) 
挙句の果てに「でちゅのーと」と小バカにする有様。 

世間の評価が鰻登りになると、自分の嗜好とかではなく、"世間一般視点"感想文のはずの前田は、焦りを感じたのか? 
翌週分を「11月第3週公開作品の更新はお休みです」とお休み。(しかも本当は第「2」週ですよ。また誤り。) 
その際にお休みお詫びを載せるついでに見苦しい言い訳を以下のように書き添える。 

>今週(といってもあと3日ですが)は、通常の更新をお休みさせてください。 
>これから12月にかけてたくさん公開されるお正月用の話題作に取り組む充電期間ということで、どうかご容赦ください。 
※ ※ 
>2006/11/08 
>今日はミステリファン期待の「暗いところで待ち合わせ」実写版を見てきたのですが、これは大変良かったですよ。 
>私は乙一による原作本が大好きなんです。田中麗奈は過去最高といっていい演技でした。 
>あれこそまさに、ヒロインのミチルそのものです。 
>ジャンルはまったく違えど、同じ人気の原作モノとして、【【デスノートもこれくらいクォリティ高く仕上がっていればねぇ。】】
 

前田氏よ、あなたくらいです。映画版の評判を認められないのは。 
http://movie.maeda-y.com/info.htm 
>読者が「見て得をした」と思えるであろう作品のみオススメします 
ごく普通の人々、読者はその「でちゅのーと」で満足しているんですが? 
あれぇ? 

【超前田チョンボ伝説17】 
『TANKA 短歌』より 
ゲンダイネットで以下のように発言 

>黒谷友香フェラチオシーンを見てみたい 

>「バストトップ(乳首)こそ出していませんが、 
>裸でからむシーンが多く、黒谷の“女優魂”を感じます。 
>ベリーダンスの衣装もセクシーでよかった。 
>フェラチオなどの過激なシーンも、 
>女性監督ならではの視点で撮られていて芸術性が高い。 
>女性の“感じる”ツボがわかる映画です」 
>(映画批評家の前田有一氏) 


実際は開始35分で一回乳首露出。 
ラストでは三回確実に見える。 
十八番のエロ映画すらまともに見ていない適当前田。 
しかも観たくせに肝心の「超映画批評」ではなぜか感想ナシ。 

『硫黄島からの手紙』より 

>>それにしても、イーストウッド監督のこの冷静な視点、当事者の一方でありながら、 
>>余計な感傷に浸る事無くあの戦争を描ききった態度には恐れ入る。
 

硫黄島の戦いに参加したわけでもなく兵士ですらなかったイーストウッドを 
アメリカ人というだけで「当事者の一方」ってヘンだろ、前田さん 

【超前田チョンボ伝説18】 
『NANA2』より 

>しかし、あまり同情する気にはなれない。なぜなら、映画版『NANA2』には、期待されていた濡れ場がほんのつゆほども無いからだ。 

濡れ場にしか期待していないエロ前田 

『暗いところで待ち合わせ』より 

>原作の設定どおり、日本人のいじめられっ子でいったほうがよかった。 
>いまどき外国人ハーフというだけでイジメられるというのは考えにくい。 


在日のみならずモンゴル人差別まで始める差別主義者の前田が言っても説得力ゼロ。 

『エコエコアザラク R-page&B-page』 

>背後に流れる音楽もひっきりなしで目障りだ。 

2006総括より 

>『DEATH NOTE デスノート 前編』『デスノート the Last name』の出来は賛否両論であった。ただ、これらはよい悪い以前に、作品にパワーがない。 

世間の評価を受けて、批判の矛先を変えて来た前田さん。 

>2007年はこの点を早く改善し、扱う本数、内容とも元通り以上を目指していきたい。 
>そのための具体的な道筋も考え、すでに手は打ってあるので、徐々にサイトの内容に反映されていくだろうと考えている。 


本数は激減、内容はいつもと同じで相変わらず口だけの前田。 

【超前田チョンボ伝説19】 
『ドリームガールズ』より 
>ジェニファー・ハドソンの助演女優賞ノミネートについても、そんなわけで私はさほど注目してはいない。確かに歌は抜群にうまいが、助演女優賞とは歌唱力で決まるわけではないはずだ。 
>むしろ、モータウンサウンドのイメージを体現した(演技した)という点では、ビヨンセの方が上とすら思える。彼女の歌う「ワンナイト・オンリー」ディスコバージョンはとても良かった。 
>個人的には、ことさらアカデミー賞をありがたがる必要など無いと思うが、台詞なしのろうあ者役であれほどの名演を見せた菊地凛子がジェニファーハドソンに負けたら、ちょいと気の毒な気がする。 


などと世間の流れに逆らうコメントを出してカッコつけたが、アカデミー助演女優賞は大方の予想通りジェニファー・ハドソンが受賞しました。 

『エクステ』より 
>プロテアのCMが気持ち悪くて見られない私のようなものにとっては 
プロピアです。 

666 :名無シネマさん :2007/01/29(月) 08:34:59 ID:c46Y8pq8 
「バベル」に関してゲンダイネットに載った品性下劣な文 
これ以上は言いますまいw 

「菊地がノーパンの超ミニスカートで男を挑発するシーンは生唾モノです。 
彼女が男に見せつけるようにゆっくりと脚を広げると、黒々とした長めのヘアがあらわになる。 
『氷の微笑』以来の衝撃映像ですよ。これがモザイクなしでスクリーンに大写しになるんですから、 
ド肝を抜かれました。 
一糸まとわぬ姿になって刑事を誘惑するシーンもあります。 
スレンダー体形のわりにバストは豊か。刑事にもみしだかれて、柔らかそうに揺れていました」
 

 


 次回は20~になります。

泳ぐことと生きることは同じか『はい、泳げません』

 ノンフィクション作家、髙橋秀実のエッセイを基にした映画『はい、泳げません』を観た。原作は作者の髙橋が幼少の頃に遭った水難事故の影響で水が怖くなってしまい、泳ぐことができないのだがひょんなことで水泳教室に通うことになる。史上初、泳げない人による泳ぐためのエッセイ。映画の内容とはまったく違う!

 

 大学教授の小鳥遊(長谷川博己)は子供の頃に親戚から海へ放り込まれ、溺れかけてからというもの、水が怖くて泳げない。水が怖いというのは、洗面所で顔を洗うのもびびりながらやるレベル。前妻の美弥子(麻生久美子)に海に誘われても「いいけど、僕は泳ぎませんから」と強がる。「泳ぎません、やのうて、泳げません、やろ」と鼻で笑われる。

 大学で哲学を教えているというだけあって、「なぜ泳げないのか?」について一席ぶつぐらい理論武装している(その理屈っぽさも周囲からは浮いている)。「知性とは、自分を変えようとする意思です。新しい経験を積むことが大事なのです」と言っている小鳥遊、水泳教室のポスターを見て入会を決意。

 水泳教室ではおしゃべり大好きなおばさんたちに囲まれる。初日は見学だけのはずがコーチの薄原静香(綾瀬はるか)に誘われて水着に着替えてプールサイドに。でも怖くて水に入れない!

 

「もし僕が溺れたらどうするんですか?」

「わたしが助けます!」

 

 と断言する静香。それでも小鳥遊はウジウジして「水には勝てる気がしない」と屁理屈をこねまわしてプールに入らない。静香が「つべこべ言わない!」と一喝。「勝ち負けじゃなく、水に親しむんです」

 

 そんな静香のコーチングで小鳥遊は次第に水に慣れていくのだが、ある日、外出中に静香を見かける。が、彼女はプールでの堂々とした態度とは裏腹に周囲を異常に警戒しながらオドオドと歩き、傍の道路を車が通るたび日傘を開いてガードする奇行を見せる。静香は以前交通事故に遭った経験から外を普通に出歩くことができないのだった。水を異常に怖がる男と外を異常に怖がる女という不思議な組み合わせである。

 

 

 と、コメディかと思われた物語は一転してシリアスに突入する。小鳥遊は水の中に入るともやもやとした、思い出せないでいる過去の記憶と対峙することになる。小鳥遊が水への恐怖を克服しようとする理由は思い出せない過去の記憶と向き合うためだった。

 小鳥遊はいきつけの床屋で働くシングルマザーの奈美恵(阿部純子)と交際しており、再婚を考えている。小鳥遊には美弥子との間に男の子がいたが、キャンプに行ったとき子供が川に流されてしまい、あわてて飛び込んだものの、泳げない小鳥遊は川に流され、石に頭をぶつけて気絶。子供は亡くなってしまう。その時何が起こったのか記憶が定かではないことで、美弥子ともすれ違いが生じ、別れることに。

 奈美恵の子供に懐かれている小鳥遊は前に進むために過去の記憶を取り戻さなくてはならないのだ。

 ついに25メートルを泳げるようになった小鳥遊だが、突然過去の記憶が蘇る。川で溺れた子供が何をいっていたのか思い出したことで小鳥遊はパニックを起こし溺れてしまう。恐怖から水泳教室にいけなくなった小鳥遊に静香は自身の過去を語り出す。かつて水泳選手だったが交通事故で車いす生活になり、自暴自棄になってしまったこと、リハビリとして水に入ることで立ち直ったこと。前にも後ろにも進めないなら、上にいくしかない。

 これは泳げないことで生きることもできなくなってしまった人間の再生の物語である。

 

 監督、脚本は渡辺謙作。世間では日本アカデミー賞を取った『舟を編む』の脚本で知られているが、この人、ガッキーの『フレフレ少女』の監督なの。あんなダメ映画を撮っていたのと同一人物が撮ったとは思えない!

 綾瀬はるかの水着目当てで観に行った下品な連中が心洗われる一本ですよ。僕もこんな話なんだと思わずに観に行って驚いた!最近の綾瀬はるかはいい役と仕事に恵まれていて、一時期頭からっぽの能天気娘の役ばかりやっていたのはなんだったんだ。

 

 

 

 

前回でやめておけばよかったのに『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』

 2017年に公開された第一作から5年(!)がかりで製作、公開にこぎつけた人気漫画の実写映画第二弾にして完結編。前作はかなりの期待が寄せられ全国300館規模で上映されたが興行成績11.1億円という失敗に終わった。この規模の映画なら10億超えればトントンといったところで、ギリギリ赤字ではなかっただろうが期待を裏切る数字であったことは間違いない。

 最初から二作目を完結編とする予定だったらしいが、前回の数字を観たら企画自体をお蔵入りにするところ(実際『ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない』、『BLEACH』は二作目が企画されながら一作目がヒットしなかったため続編企画は頓挫した)だが、監督の曽利文彦が必死のこだわりで続編完成にまで導いた。その根性は買うけれど正直、やめておけばよかったのに…

 

 前回も言ったような気がするけど、この映画、錬金術師同士の戦いがとにかく地味。石畳の地面を手を突っ込んで破壊したり(『イングレティブル・ハルク』とかで地面叩いて壊すやつみたいな)、壁に手を突っ込んで弾丸みたいに飛ばしたり、壁を立ち上げて防御したり、その壁を壊したり…てっきり火の玉飛ばしたり雷を落としたり、大爆発を起こしたりとか魔法大戦みたいなのが展開されると思ったらそんなの、ほとんどない。

 登場人物のひとりマスタング(ディーン・フジオカ)は指パッチンで火花を散らして炎を出すのだが、手袋が濡れていると火花が起きないので炎が出せない弱点がある。ある場面では雨が降っている中延々と敵と会話をした後、襲い掛かられ指パッチンするが、当然手袋が濡れているので炎が出ず大ピンチ!

 雨が降ってる中に突っ立ってたのだから、火が出ないのはわかるだろ!バカなの!?死ぬの?監督の曽利文彦は以前フル3DCGアニメの『APPLESEED』を制作、大雨の中に立っているCGキャラの肌はまったく濡れていなかった、という大ドジをかましていたが今回も大して進歩してません。

 気が付いたら傍に誰かが立っていて話を聞かれていた、といった展開は何度も繰り返され、単調な物語な上にイタリアで撮影した街並みは同じような風景がやはり何度も繰り返し出てくる。登場人物のヅラ感もすさまじく、蓮佛美沙子と本田翼の「それ、どうみてもヅラですから!」感も前作からまったく進歩がなく、違和感バリバリ!君ら5年間何してたの?

 

 さらに物語自体も疑問が多い。ある小国で内乱が起き、戦いを終わらせるため大勢の錬金術師が送り込まれ小国の国民の掃討戦が行われるのだが戦車とか出てきて、大砲ぶっぱなしたりスナイパーが狙撃したりしてるんだけど、それ、普通に兵器の方が強くない?錬金術師が兵器の力を上回っているという説明がないので、兵器の戦闘の方が強そうに見えるんだけど?漫画やアニメでは説明されてるのかも知れないけど、実写にはその説明いるよ!大体雨に濡れてるのに気づかないようなやつが軍隊の偉いさんだしな。

 

 本作は二次元作品を三次元作品に転換した際の違和感をまったく払拭できていない。『邦キチ!映子さん』でも言ってたけど2.5次元の舞台作品が足りない部分を観客の想像力によって補完させることに成功していることがこの実写版では出来ていない。海外ロケしたり日本人キャストにヅラを被せたり、安っぽいCG(本当に安っぽい)をいくら使ってもダメ!舞台にしときなさい、舞台に!

 

 本作は前作を下回る大コケ中(最終予想約3~4億円)で月末公開の完結編はさらに低い数字が予想される。本当に、やめておけばよかったのに…

 『ジョジョ』『BLEACH』は途中で諦めたのになんでハガレンだけ続けさせたんだ!?勝手な想像だが、『ジョジョ』の製作をしたOLM、『BLEACH』の製作シネバザールは利益が出ないからやめようってなったけど、ハガレンの製作はOXYBOT、曽利文彦が取締役の会社。だから社長が「最後までやるぞ!」ってなったから完結編まで作ることになっただけなんじゃないのかな…

 

 

 

 

 

 

アニメの教室を再現しようとした男

 去年の11月に静岡市内の学校から学習机や備品などを盗み出した介護職員の男(27)が建造物侵入、窃盗の容疑で逮捕された事件の裁判がこの6月に結審した。事件の報道は以下。

 

 

 男は机やトロフィー、テニスラケット、ユニフォーム、アンプ、電子オルガン(!)などを盗み、自宅の2階で保管をしていた。男はこれら大量の備品を自転車を使って運び出した自宅と学校を何往復もする男の姿を近隣住民に見られ通報されもしたという。そりゃあ目立つもんなあ。この量、軽トラとかで運ぶ量でしょ。それを自転車って…

 

 去年報道された時には男の動機などは明かされなかったが、裁判で被告が語った動機は「学園もののアニメにハマっていて、自分の学生時代を思い描いて、再現しようとしたという。どういうこと?

 

 

 

 男はアニメの『ラブライブ!』にのめり込み、自身の学生時代と重ね合わせ青春時代を再現したかったという。

 

弁護人:
なぜ窃盗をしてしまったんですか

被告:
もともと…学生時代、青春時代のなつかしさと気分を味わいたかったとか、家族とともに過ごしたこととか、もどりたいような、ホームシックというか。幼いころに戻りたいとか、そういう理由でした

 

 最初は通販で机などを購入していたが、通販の品では「イメージ力が膨らまない」と実際に使われている備品を盗るために学校に忍び込んだ。何がイメージ力だ。

 

 ある日は夕方6時から翌朝7時まで半日かけて自転車で10往復もして運び出したという。前かごにアンプ、片手に机をかついで爆走しているところを職質にかかったこともあるそうだが「静岡駅の地下で演奏をした帰り」だと説明して警官も信じ込ませたという。怪しすぎだし、警官も信用するなよw

 

 自室をアニメグッズ一色にするオタクはあちこちにいるけど、アニメの教室を再現しようとするやつはまあいない。そういう意味では凄い奴かも知れないが(犯罪だよ)、しかし気になるのは『ラブライブ!』を再現したいといいながらモデルになった学校(なぜ沼津に行かないのか)に行かず、近所で済ませているのか(移動の足がないからだろうけど)…この謎を解くキーワードはふたつ、テニスラケットにバスケのユニフォームだ。

 

 アプリゲームの『スクールアイドルフェスティバル』(スクフェス)には無印のキャラによるテニス篇カードにテニスウェアが出てくる。

 

 アニメの『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』にはバスケのシーンがあるので被告の男はこの辺を再現したかったのではないかと。

 

 普通にグッズを買って部屋を埋め尽くそうとするファンよりはひとつ上のレベルに進化(退化)したものを感じるが、被告が

 

>もともと…学生時代、青春時代のなつかしさと気分を味わいたかったとか、家族とともに過ごしたこととか、もどりたいような、ホームシックというか。幼いころに戻りたいとか、そういう理由でした

 

 と言ってるのは解せん。こんなことするオタクの学生時代がラブライブ!みたいなキラキラ青春だったわけねーだろ!偏見かもしれないけど、こんな男の青春時代はどっちかというとLeafの『雫』みたいなやつでしょ。同じLeafでも『こみっくぱーてぃ』とかではないはず!自分の過去を盛るのはヤメロといいたい。

 

 

 

 

 

 

36年経てば物の見方も変わるよね『トップガン マーヴェリック』

 

 1986年のヒット作『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』が大ヒット中。日本国内10日間で動員188万3940人&興収28億8970万7640円を達成し、現在全世界で5憶5720万ドル(約700億円)という数字はトム・クルーズ主演作品の世界興収5番目。

 ヒットしているだけではなく、評論筋からも好評の声が多く聞かれ「感動」「涙した」との声も。『トップガン』で泣ける時代が来るとは思わなかった。僕も感動した。

 

 なにしろ前作の『トップガン』は今回のように世界中でヒットしたものの、評論家からはボロクソに言われていたからだ。『トップガン』はドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー二人のプロデューサーによるヒットの法則に乗っ取ってつくられた。それはド派手な特殊効果とサウンドトラックだ。派手なアクションやスタントの背後には必ず画面に負けない派手な楽曲が使われ、ストーリーの進行を遮るレベルでポップスが流れる。『フラッシュダンス』(83)でアイリーン・キャラの主題歌「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」を映画ともどもヒットさせ、この手法を確立させた二人は同じ手口で『トップガン』をヒットさせスター・プロデューサーとして君臨する。しかしその手法は時の評論家から「中身のない、派手な映像と騒がしいサントラだけ」と、映画をMVとアトラクションに貶めたと酷評された。しかしこの手法は多くの観客に受け入れられ色んな作品に流用されることになる。

 

 今回の続編のヒットを受け、前作も再評価の向きがあるが「あの名作の続編」みたいに扱われてるのはどうかと思うけどな~『トップガン』が名作だったことなんて一度もないよ!迷作かもしれないけど。では一体なぜ今回が傑作として評価されてるのか?

 

 前作から36年後、ピート・ミッチェル大佐、コールサイン“マーヴェリック”(トム・クルーズ)は昇進に恵まれず未だに現役のパイロットとして米海軍に所属し、砂漠の基地で極超音速機ダーク・スターに乗ってマッハ10突破を目指す、現代の『ライト・スタッフ』だ。

 見事マッハ10突破の記録を達成するが、米海軍は次世代を無人のドローン機に託そうとしておりマーヴェリックはお払い箱にされ、ノースアイランド基地で新人パイロットの教官として転属命令を受ける。その基地はかつての同僚トム・カザンスキー大将、コールサイン“アイスマン”(ヴァル・キルマー)が司令であった。

 マーヴェリックはならずもの国家(どこの国だよ)がNATO条約に違反して建設した核兵器開発プラントを破壊する作戦に参加するパイロットの育成を任される。プラント周辺には対空ミサイルが配置され、上空からは接近不可能なので、狭い渓谷内を超高速で飛び曲芸飛行の上一瞬の隙をつき爆撃、その後ミサイルの雨を交わして離脱する(『エリア88』に似たような場面あったな)という成功率は低く、犠牲者が出るのはやむを得ないという危険なミッションだ。

 トップガンが選んだ新人の中にはマーヴェリックの今は亡き同僚グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)がおり、未亡人の依頼でルースターを父と同じパイロットにさせないよう願書を捨てていたマーヴェリックを恨んでいた。

 ルースターらパイロットたちは作戦を成功させられる練度に達せず、マーヴェリックもルースターとの関係を修復できない。癌で闘病中のアイスマンに再会したマーヴェリックは「過去は忘れろ」とアドバイスを受けるが、その後アイスマンは亡くなりマーヴェリックは教官の地位から追いやられる。しかし作戦のテスト飛行を強引に成功させ、出撃メンバーにルースターを選んだマーヴェリック自身も編隊長として参加。

 作戦決行となり、無事プラントの破壊に成功するも対空ミサイルの雨に晒されてしまう。撃墜寸前のルースターの盾になったマーヴェリックは墜落。彼を救おうと進路を変えたルースターも撃墜するのだった。敵地に脱出した二人は基地内にある戦闘機を奪取して帰還しようとする。基地内に放置されていたのは米海軍から鹵獲したF-14、トムキャットだった・・・

 

 36年前の映画で失った同僚の息子を前作の主人公が確執を越え、一人前の男に育て上げるという『ロッキー・ザ・ファイナル』以来定番の物語だ。そりゃあ大ウケしますわ!

 それに続編ができるまで36年もかかってるところがポイント。なにしろ36年も経ったらかつてバカにしていた観客も年くって映画の見方変わってるし。

 これは漫画の『美味しんぼ』が山岡士郎と海原雄山、父の子の確執を描いており、連載初期の頃は作者も読者も傲岸不遜な態度の雄山を敵視して、山岡の方に感情移入していたはずが、劇中で山岡が結婚して子供ができたように作者も読者も家庭ができ、子供が大きくなって孫が生まれたりすると、だんだん雄山の気持ちがわかるようになってくるのと同じだ!

 

『トップガン』も昔はバカにしてたけど、36年経ったらモノの見方も変わって『トップガン』だっていいじゃない!って気持ちになってきてるということも影響してると思うよ。これ、10年前にやってても誰も面白がらなかったはずだから。36年寝かせたことでいい具合に熟成されている。

 しかし36年経ってもノーヘルでカワサキのNinjaをかっ飛ばしてるトム・クルーズ、どんだけ若いんだよ!