しばりやトーマスの斜陽産業・続 -119ページ目

ハイな料理対決

※この記事は前ブログの過去記事(2018年06月24日)の再録です

 ネットフリックスで配信がはじまった番組、『クッキング・ハイ』を見た。


 ”世界初、大麻料理対決番組”!って何?番組は大麻料理の世界では知られたプロフェッショナル・シェフ二人が提示されたテーマに沿った大麻料理を30分以内につくり、二名の審査員によるジャッジを経て、勝利者には金のポットを進呈!

 面白いのは審査員で、こういう企画なのでどう見ても決めてる連中が出てくる。最初から最後までずっと笑ってるやつとか、鱈のフライを挟んだハンバーガーを食べてると「俺、魚食べられないんだよな…あ、でも食ってるわ。すげーうめえ」とかいうやつ、自己紹介で呂律が回らなくなるやつとか、この人たち大丈夫?毎回高品質のハッパを提供する「ハーブの達人」ウンガヨのキャラクターもいいし、審査する前に「THC小休止だ!」と言い出してTHCって何?と思ったら大麻の成分で、要するに一服決めてからジャッジしようぜってこと。小休止後はみんな愉快になってる。

 保守系のメディアでは絶対できないようなものをやってしまおうというネットフリックスの攻めの姿勢、悪くないわ!一回15分前後なのでサクサク続けて見られるので、みんな今すぐ契約だ。

 

 

 

 

 

普通がそんなに偉いのか『万引き家族』

※この記事は前ブログの過去記事(2018年06月23日)の再録です



 第71回カンヌ映画祭にて日本人監督として今村昌平の『うなぎ』以来21年ぶりのパルム・ドール受賞作。

 東京の下町で暮らす5人家族の柴田家は血縁関係はないが、一軒家で暮らす「家族」だった。父親の治(リリー・フランキー)はいつものように息子の祥太(城桧吏)と二人で近所のスーパーから食品を万引きするのだった。その帰りに団地の廊下で寂しそうにしている女の子を見つけた二人は可哀そうに思い、家に連れて帰る。治の妻、信代(安藤サクラ)は「どうせ拾うなら金目のもの拾ってきなよ」と言ってとりあえず食事をさせた後で治と一緒に団地へ連れ帰ろうとするが、部屋の前で女の子の両親が激しく言い争う声が聞こえる。母親(片山萌美)が「あんな子、産みたくて産んだんじゃない」と漏らすのを聞いた信代は女の子を連れて帰り、「ゆり」と呼んで6人目の家族にする。二か月後、テレビでゆりが行方不明だというニュースが流れる。両親は二か月もの間、娘がいなくなったのに放置していたのだ

 血縁のない人々が疑似家族を形成し、底辺の暮らしを強いられながらも本当の家族ですら持っていないような温かい愛情を持っている、というこの映画は日本の現代社会に対する痛烈なメッセージである。
 柴田家は貧困生活を送っているが固定の収入がある。祖母、初枝(樹木希林)は祖父の遺族年金があり、治は日雇いの工事現場で働き、信代はクリーニング店でパート、妹の亜紀(松岡茉優)はライトなJK風俗店でバイトをしている。きちんと働いてるのに貧困から脱出できないのだ。
 なぜ万引きをするのか?治と祥太は息の合ったコンビネーションで商品をさらっていく。「これぐらいしか教えることないから」という治は父として息子に何かを教えてやりたいができることは万引きしかない。それでも、息子に父親として何かを伝えてやりたい

 やがて柴田家の5人が血縁関係もないのになぜ家族になっていったのかが明かされていく。家族の生活はある日突然終わりを告げる。ある事件のことで治と信代は逮捕され、家族はバラバラに。警察官の高良健吾と池脇千鶴がなぜ子供をさらったのか、なぜこんな生活をさせていたのかと懇々と諭し、説教するのだがこの二人の説教はまったく正しいのだが、それゆえに柴田家の面々の心に、そして観客の心にも響かない。普通に生きられないのか、と言われても普通の生活が耐えられない人たちが集まっているのに。そもそも普通ってなに?普通がそんなにえらいのか!(ああ、あの松岡茉優の普通を押し付けられて苦悩したであろう姿ときたら!)高良・池脇は「普通でいられない人々が至極真っ当な意見を突き付けられて追い詰められる」様を見せられる、ポジションとしては悪役だけど実にいい悪役。

 クライマックスには『ゴーン・ベイビー・ゴーン』みたいな展開が待っていて、物語は皮肉すぎる結末を迎える。この映画に対しても、パチンコにいったり海水浴に行く場面に「こんなものは本当の貧困ではない」と桂春蝶みたいな声が寄せられているというではないか。本作は貧困に陥り、虐待される人々を救おうとは言わずお前は違う、お前が悪いとマウンティングに血眼になり、「普通になれ!」と強要する現代社会の闇をただ静かに描いていく。人の幸せは普通かどうかだけでは決められない。

 

 

 

 

 

とくダネ!おーにっちゃん特集

※この記事は前ブログの過去記事(2018年06月21日)の再録です

 先日、無事逮捕と相成った元AKBメンバーをストーカーした職業不詳の男、おーにっちゃん。先日の『情報LIVE グッディ!』に引き続き今日の『とくダネ!』でワンコーナー設けられていました。普段はくだらない番組ばかりつくって視聴者を呆れさせているフジテレビですが、この件に関しては情熱あふれる取材力を発揮していますね。

 本日のワイドショーのメインニュースはコロンビアに奇跡的勝利を決めたワールドカップ日本代表と、マスメディアによる癒着、忖度が騒がれた『殉愛』騒動を彷彿とさせる紀州のドン・ファン事件とパワハラ野郎・至学館の栄監督の解任、キャバ嬢と焼肉騒動などで、「ワタシが逮捕されたら世間が騒ぐやろがよ!」と喚いていたおーにっちゃんの事件は余った時間で処理する扱いで、ほぼフジ以外のテレビ局は黙殺していました。

 さて、とくダネ!で驚いたのは容疑者に密着した、ということでなんと当日警視庁に出頭するおーにっちゃんの様子を自宅付近で撮影していたのです。


 おーにっちゃんは自ら自宅付近を特定できるような情報を発信していたので、とくダネ!のスタッフも容易に張り込めたのでしょう。本人は警視庁付近でグッディ!のカメラマンには気づいたものの、自宅付近で撮影するとくダネ!スタッフには一切気が付いていなかったので、普段は公安の工作員の活動を指摘したり、5ちゃんねるにてAKBの関係者が匿名で書き込んでいることを指摘したりしているのに、テレビ局の撮影にも気づかないなんて、それらの指摘がいかに適当なのかわかりますね。

 フジテレビのスタッフはさらに兵庫県多可町に住む容疑者の母親にも直撃取材。ここでも凶悪事件の被害者、加害者の血縁者に密着するテレビ局の強引な取材力が発揮されていました。
 ここで容疑者がWEB上に公開していた履歴書を公開。「阪大院卒」「大手電機メーカーに就職」といった経歴から番組は「エリートの転落」という視点で構成されていることがわかります。


 
 この「大手電機メーカー」というのはウオッチャーならご存知の日立。「大手電機メーカー」と匿名扱いにしたのは大企業に遠慮したからでしょうか。凶悪事件が発生した時に犯人の本棚や趣味嗜好を暴き立て、それがアニメ、漫画、ゲームだったりした場合タイトルを実名で上げてさもそれらの趣味が犯行に影響を与えた、と言わんばかりなのに大企業には配慮をする、というテレビ局の姿勢は如何ともし難い。堂々と「元・日立社員のストーカー」と報道してほしかった。
 番組では取り上げられていませんでしたが、彼がストーカーとしてこじらせることになった原因は日立社員時代にAKBファンになり社内SNS『こもれび』にAKBメンバーへのファンレターを投稿して(何やってんだ)、問題となり、上司に叱責され、結果懲戒解雇。日立時代に何をしていたかは彼の狂った行動を知る上で必要な情報だと思うのですがねえ。
 母親はテレビの取材に「昔は旅行に連れて行ってくれて優しかった」「懲戒解雇されて人が変わってしまった」とも言っているのに、「なぜ、懲戒解雇されたのか」に触れないのは変ですね。
 解雇時に日立の上司が来て「一か月ほど休ませてほしい」と頼み込んできたと母親は語る。これは『こもれび』の投稿をきっかけに上司が日立の産業医による診断を受けさせた結果、軽い躁状態なので休ませた方がいいと言った時のもので、仕事もしないでアイドルのおっかけに勤しんでる社員への扱いにしては格別といえます。日立のホワイト企業ぶりが伝わるエピソードなのでとくダネ!も取り上げた方がよかったのに。以下はおーにっちゃんのブログより。

日立製作所による個人情報保護法違反事件についてのご説明
http://onicchan.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-8893.html
なんか希流=服部一郎がウルサイから、私がアスペルガーとかではない事実を示す。絶好の機会やから日立製作所時代の問題の資料も示すぞ。
http://onicchan.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-cabe.html


 おーにっちゃんは問題社員に「休職」を勧めることでリフレッシュして職務に復帰せよ、という日立の破格の提案になぜか反抗し喚きだした結果、年600万円の収入を失ってしまうことに。番組ではその辺に深く突っ込むことはなかったものの、おーにっちゃんの理解不能な言動の一端を示す重要なアイテムを母親が提出。それは去年の年賀状。差出人の欄に「懲戒解雇された世界革命家 神の生まれ変わり 日本の次期天皇 世界の救世主 大西秀宜」と書いてあった…

 母親ですら「なんでこんなこと書いたんか私にはわかりません」と言わせるほどの痛々しい絵面。完全にヤバイやつでしょコレ。
 逮捕直前には手紙が送られて来て逮捕されるかもしれないという内容でしたが、それについても「私は私息子は息子と思っているので開き直っております」とあきれ気味に語る母親でしたが、こんな息子でも可愛いらしく数か月に一度の手紙や電話をよこしているとブログには書かれているのです。そんな母親を容疑者は亡命先のドイツから帰ってきた時に迎えに来てくれなかったことなどを責め、憎んでいる様子をブログにつづっており、人間性の欠片すら持ち合わせていない。こんな人の気持ちがわからない人間がつきまとわれるアイドルの気持ちなどわかるわけがないでしょうね。

 とくダネ!の放送内容は総じておーにっちゃんの総まとめとしては端的にまとめられた感があるものの、容疑者のイカレポンチぶりが深く伝わっていないのは惜しいところ。なので小倉智昭をはじめとするコメンテイターも「しょうがねえな、こいつは」程度の印象で終わっているので、長年のウオッチャーとしてはいや、この人完全にどうかしてる人なんで!と伝えたかった。もっとストーカーの恐怖や危機感を訴える内容でもよかったと思うのですが、そうするとどうしてもAKBの握手会商法を批判せざるを得ず、どんなに視聴率が低くても総選挙を生中継するほどAKBとずっぽりな関係のフジテレビでは難しかったといえます。

 最後に「カウンセリングを受けた方がいいのでは」とコメントされてましたがこれに関してはその通りで、容疑者には適切な治療が必要だと思います。警察側の発表を聞いても反省してないみたいだし。彼はせいぜい懲役されても一年ぐらいで出所されそうで、その程度じゃ「世間を騒がせたった!」と調子に乗るのが目に見えてるのですから。再犯を防ぐためにも専門の施設による長期的治療をお勧めしますよ。問題は彼自身にあって、AKBの商法そのものに問題があるとは言いきれないのだから。接触の度合いの大小あれ、勘違いするやつはどこにでもいるんだよ。

ストーカーおーにっちゃん逮捕

※この記事は前ブログの過去記事(2018年06月20日)の再録です

 ついにその日が来た!あの迷惑ストーカーのおーにっちゃんが警察にストーカー規制法違反で逮捕されたのです。本名を晒されて…

AKB48元メンバー、岩田華怜さんにつきまとい行為 ストーカー規制法違反容疑で42歳男を逮捕
https://www.sankei.com/affairs/news/180619/afr1806190018-n1.html


 おーにっちゃんはこの日、ストーカー規制法違反に関する聴聞会が行われるため警視庁に出頭せよとの通知を受けていました。その数日前(5/31)にホリプロより内容証明(おそらくこの件に関するもの)が届いていました。これは彼が「相思相愛」と言い張りストーキングしていた元AKB48の岩田華怜さんが出演する舞台に関する問い合わせについてのホリプロからの回答だったのですが、そんな問い合わせは身に覚えがない、というおーにっちゃんは内容証明の受け取りを拒否。これは5ちゃんねるでおーにっちゃんの動向をチェックしているウォッチャーによるなりすまし説が濃厚だったのですが、都合の悪いことは知らんぷりする性格のおーにっちゃんが自分で問い合わせしたのに忘れている可能性も捨てきれません。
 
 これを受けて6/8に秋葉原のAKB劇場で公演をロビー観覧していた(そう、彼はストーカーの分際で劇場のロビー観覧はしょうっちゅう参加していたのです)おーにっちゃんは警視庁の生活安全課の人間3人に取り囲まれ、聴聞会の通知書を渡されます。「通常は聴聞って、容疑を持たれた者の言い分を聞くためにあるはず」とまたまた自分の都合のいいように解釈する彼は不満タラタラの様子で、かつて「自分と岩田華怜は相思相愛なのに事務所が二人の仲を引き裂いている」という主張の元、起こした裁判の結審日に「どうせ恣意的な結論がでるから」と裁判所に行かなかった過去があるので、どうせ今回もトンズラを決め込むだろうと思われましたが当日、警視庁に姿を現したのです。

https://twitter.com/kthid/status/1008923314276843520
https://twitter.com/kthid/status/1008926989024034816

 警視庁にやってきた彼をビデオカメラで撮影する者がおり、これを独自の理論で公安警察呼ばわりしていていました。彼は警視庁に呼び出されたのち、逮捕。逮捕の一部始終はフジテレビの『直撃LIVE グッディ!』のカメラに収められていました。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00394637.html

 


 そう、彼が公安呼ばわりしていたのはグッディ!のスタッフだったのです。何が公安だ(笑)。都合の悪いことはすべて「公安のしわざ」にしていた彼ですが、まったくのデタラメだったことが判明しましたね。ちなみに僕も彼に「あいつは公安から金をもらっている」と言われたことがあります(笑)。

 念願の全国ニュースデビューできた彼は嬉しそうにニヤニヤしながら連行されていました。よく犯人が護送、連行されている時にカメラに向かってニヤニヤする様子が写されて「逮捕されてるのになんでニヤニヤしているんだ?」と思われがちですが、ああいう犯罪者は現実を認識できていないケースが多々あり、「まるでテレビでよく見る光景だなあ」と他人事のように思ってなんだかおかしくなってつい笑ってしまうという話を聞いたことがあるので、おーにっちゃんもその類でしょう。留置所に入っている今でも自分に何が起こっているのかよくわかっていないことでしょう。


 逮捕について被害者の岩田華怜さんは以下のツイートを投稿。

岩田華怜
@karen0513_

お騒がせしています。そして今までご迷惑をおかけした全ての人に心からの謝罪申し上げます。一緒に闘ってくれたファンのみんな、苦しい思いをさせたね。それでも一緒にいてくれてありがとう。私は大丈夫です。これでこの件が終わりになることを切に祈ります。
https://twitter.com/karen0513_/status/1008998584899915777

 5年間もストーカーされて苦しんだ被害者なのに、なんで彼女が謝罪しなければならないのでしょう?彼女は15歳の頃(平成23年10月)に握手会で容疑者(ついに彼を容疑者として呼ぶことができる日が来るとは)からプロポーズされ、ショックを受けた彼女は「ホントそういうのやめてください。迷惑なんで…」と握手会レーンからおーにっちゃんを追い出し、以後AKSから握手会への出禁が通告。おーにっちゃんは「AKSが自分と会わないことを彼女に強制させている」と斜め上の発想でAKSを提訴したのでした。

 おーにっちゃんというのは岩田華怜さんが彼につけたニックネームでそれに舞い上がった彼はファンレターを送り、その中に「俺の言う通りにすれば成功する」というアドバイス(?)をし始める。翌平成24年3月ごろから彼に対する対応はぞんざいになり、ファンとメンバーがネット上で対話できるGoogle+でもアクセスブロックされてしまう。彼女と仲が良いメンバーの田野優花にもアクセスブロックされ、そのことを握手会で「ファンに対して表現をするべきアイドルが,まず自分が思うことを表現もせずに,一方的にアクセスブロックするとは問題であると思う」と,握手券5枚(約50秒)を用いた握手にて静かに言ったところ彼女は泣きだし、それを見ていたファンからおーにっちゃんが取り囲まれるという事態に。

 以降、東京高裁までいった裁判でも敗訴を経て、彼はストーカーへの道をまっしぐら。握手会では会えないからと、イベントのため新幹線に乗る彼女のスケジュールを把握し、なんと新幹線車内に乗り込んで会わせろといいスタッフと押し問答。そのことを逆恨みして彼女の母親に危害を加えてやりたいという殺害予告をネットに書き込み、ストーカー行為に対する警告書を受け取るハメに。

 岩田華怜は平成28年に念願だったミュージカル・舞台に挑戦するためAKBを卒業。その後に行われたファン限定のイベントでオフレコ発言としておーにっちゃんにストーカーされたことでAKBのスタッフから「勘違いさせるような態度を取ったのが悪いのではないか」と言われたことを告白したという。
 彼女を追い詰めているとはまったく思っていないおーにっちゃんはその後も握手会がダメならばとカレンダー、DVD発売のイベントに押しかけようとしたり、彼女が出演する舞台の劇場に現れたりと迷惑をかけまくり今回の逮捕に至ったのです。

 今回の件で信じがたいのが警察の腰砕けな対応です。警告書を受け取ってから2年は経ってるのにその間警告書を無視してつきまといを続けるおーにっちゃんを放置していたのはなぜ?やりたい放題していても何も罰がないのだからそりゃあ調子に乗るよね。毎年のようにストーカー被害が報告されているのにこれじゃ警察は真面目にストーカー問題に取り組む気がないと思われてもしょうがない。

 この逮捕で一定の区切りがついたと言えますが問題はこの後のような気がする。初犯だから罰金100万、懲役一年止まりでしょう。でも彼は明らかに精神面に問題を抱えているので、しかるべき施設で治療が必要だと思うのですがねえ。最近、外国の刑務所は更生を目的としたプログラムを導入して再犯率の低下に成功しているそうですがアメリカや日本は罰則を与えることだけを重視しているので再犯率が高いといいます。おーにっちゃんだってよっぽどのことがない限り反省なんかしないと断言できる(これまでの言動を見る限り)。

 本当、ファンだというなら応援する対象に迷惑をかけるのだけはやめて欲しいものです。

オッサンを勘違いさせるのはヤメロ!『恋は雨上がりのように』

※この記事は前ブログの過去記事(2018年06月19日)の再録です



 週刊スピリッツで連載、アニメ化もした恋愛漫画の実写映像化。いつも不機嫌そうな顔で周囲からはクールと言われている女子校生がバイト先のファミレス店長の冴えない中年に恋をする、という昨今問題のありそうな内容のお話だ。

 小松奈菜演じる女子校生、あきらは陸上部の短距離走者として県大会の記録を出すほどだったが、練習中にアキレス腱を切ってしまい、競技から遠ざかる。失意のあきらがファミレスで雨宿りをしていると、店長の近藤(大泉洋)がコーヒーを勧めてくれ、手品でミルクを出してくる。そんなやりとりに淡い恋心を抱いたあきらはその店でバイトを始めるのであった。
 …って絶対にありえないだろ!こんなの!!こんなことで女子校生にモテるのなら、世間の中年男性はモテ放題ではないか。つい最近TOKIOの山口達也が未成年を家に連れ込んで不埒なことをしていて大問題になったり、NEWSの小山メンバーや加藤メンバーが未成年に飲酒をさせて大騒ぎになっていたけれど、あれはオッサンだから問題になってるんですよ。同年代の男が相手だったらそんなに揉めてなかったはず。
 少し前にチョイ悪オヤジブームとかあったけど、すぐに終わったのは仕掛けた方が男、中年男性の側だったからです。いくらカッコつけても女の子から言わせれば「オッサンじゃん!」の一言でおしまい。若い男と争ったら負けるのだ。近藤の魅力は「誠実で真面目で優しい」ぐらいしか見受けられず、そんなもんは何の魅力もない男の最後の拠り所であり、女子が惚れる要素としては弱すぎる。

 それに女子校生の方から中年男性に惚れるという話が純愛として扱われるのはどういうことか。これが逆だったら純愛として扱われるか?キモイと言われて終わりだ。こんな話にしているくせに道徳的な問題を指摘されないよう、近藤はあきらからのラブコールを大人の男として否定する。あきらが自分に恋心を抱くのは中途半端に諦めてしまった陸上への思いが代償行為として自分に向いているだけだと思い、彼女がリハビリして、再び陸上への情熱を取り戻すように応援する。

 じゃあ初めからこんな話作るなよ…

 この映画は誠実で真面目なら若い女子にもモテる!と勘違いする輩を大量に生み出すだろう。やめろ!オッサンはどんなに頑張ってもモテないんだよ!
 それに大泉洋は「冴えない中年男性」にするのは無理がある。充分冴えてるではないか。恋愛映画として成立させるために最低限のカッコよさが必要なのはわかるけど、それって結局人は見た目が9割ってことですか?そうでないというなら温水洋一あたりでやってほしかった。
 こんなに罪深い映画も久しぶりだよ。オッサンに余計な夢を見させるのはやめろ。目を覚ませ!