しばりやトーマスの斜陽産業・続 -102ページ目

ゆるキャン△グッズ大展開

 漫画からアニメ化、実写化といずれも大成功を収め人気が留まるところを知らないキャンプグルメ漫画『ゆるキャン△』。聖地巡礼がもたらした作品世界の地元、山梨県の経済効果は顕著で詳しくは以下のレポートを読んでくれ。

 

ゆるキャン 山梨大学

https://www.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2019/02/20190220pr_3pr.pdf

 

 

 さらに関連グッズの売り上げも好調でシャツ、ラバーストラップ、ステッカーといったアニメ定番グッズのほか、実際にキャンプで使える各種アイテムが好評なのだ。中でも爆発的人気が2か月前に発売されたケロリン桶。

 

 

 1億個て。ケロリン桶は銭湯や温泉地、ユースホステルの風呂場に置いてある風呂桶で、『ゆるキャン△』の劇中には主人公らがキャンプ地近くの温泉に浸かる場面が出てくるので「関連」グッズというわけか。登場人物の一人、志摩リンの名にひっかけてもいる冗談も利いている。一人暮らしの自宅は大抵ユニットバスだから使いどころが難しいと思われるが、自宅でも使っても銭湯にもっていってもOKだ。

 よもやこんなところにまでアニメグッズの金脈が眠っていたとは・・・ちなみに人気のゆるキャン△グッズは他にもある。みんなで買おう!

 

 

冬は鍋だ!あったまれ

 

劇中「賽銭箱」呼ばわりされてたコンパクトグリル

 

リンがコンビニの肉まんをサンドしていたメーカーのゆるキャン△版。挟め!

 

オイルを使うから気をつけろよ

スープを飲んでもコーヒーでもいいぞ あったまれ

 

公認グッズじゃないけど、リンとなでしこが初めて会ったときに食べたカレーめんの代用品

 

最新コミック11巻だ 来年発売

 

そしてこれがケロリン桶だ

 

コンフィデンスマンJP映画第3段

 テレビドラマから二本の映画化が行われ、いずれも大ヒットを記録した『コンフィデンスマンJP』の映画第三弾が決定。

 

 

 

 封切は2022年を予定。ということなのだがこの映画の第3弾はいろいろと困難なのでは…という気もする。

 

 まず主役3人のうち東出昌大はあの「におわせ不倫騒動」のせいで仕事が制限されている。けれど記事では「続投」と書いてるのでそれとこれとは別という判断なのか。不倫といえば準レギュラーの小手伸也さんも不倫騒動があったんだよねえ。こちらは「昔のことだし」てな感じでなかったことにされてるのが不思議。東出のえげつなさに比べたら小手さんのほうは「ほんの遊び」ということで罪が軽いってこと?どこの判断で?

 

 この二人はともかくとして大問題なのは劇場版からゲストレギュラーになっていた竹内結子と三浦春馬だ。この二人、もう永遠に出られないんだけど・・・脇役とかならまだしも、結構重要な役なのに。人が一人や二人亡くなっても世界は回り続けるんだな・・・

 一体どうするのか、今回もタッグを組む 脚本古沢良太、監督田中亮の腕の見せ所?

 

 

 

 

 

若い声優オタクは大体厄介

※この記事は前ブログ(2019年02月14日)の再録です

 イキリピンチケばかりでおなじみのラブライバーがまたやらかしましたよ。

「ラブライブ」イベントで声優サイン上に書き込み 過激ファンツイートが炎上
https://www.j-cast.com/2019/02/11350063.html

 聖地沼津で行われたイベントに参加者が寄せ書きできる応援フラッグが用意されており、出演した声優陣もサインをしていたのだが、ひとりのファンが推している声優の諏訪ななかが書いたサインの余白部分に重なるようにメッセージを書き、自分の名前も横に書いた。その画像をツイートにアップしてアピール。要するに推しの声優に認知してもらおうという認知厨だったわけだ。


そのサイン

 当然のごとく炎上して本人はツイ消し逃亡。噂では諏訪さん本人も人づてでこの事を聞き、大変ご立腹だったという。サイン書いた人よかったね。認知してもらえたよ。
 目立って認知されれば何やってもかまわない、という人間なので、きっと今頃は反省もせず自慢げに吹聴することでしょう。
 この件で「どうしてラブライバー(特にAqoursファン)は厄介ばかりなの?」という意見を見かけたが、そりゃあ支持層が若い連中だからでしょ!
 若い連中には「オタク=知識のインプット→アウトプット」という考えがないので単に騒げればなんでもいい人がほとんどで、まだ歴史の浅いラブライブ!は恰好の材料。さらにAqoursは構成メンバーが20代だから、ファンも10代が多かろう。そりゃあ厄介になるわな。それに比べてμ'sはナンジョルノやみもりん、えみつんにうっちーなど3(ピー)な世代ばかりなのでファンもおとなしいでしょう(それはどうかな)。
 とりあえずみんな頭冷やそうか。

 

 

 

 

 

80年代の失われた風景が今『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>

※この記事は前ブログ(2019年02月12日)の再録です



 シティーハンターが連載していた80年代は僕がジャンプ読者だったど真ん中の時代であり、僕にのってのジャンプは『キャプテン翼』『キン肉マン』『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』『シティーハンター』であった(あとは巻来功士と黒岩よしひろ)。90年に公開された二本立て以来となる29年ぶりのシティーハンター映画。テレビスペシャルも99年以来なので新作アニメ自体が20年ぶり。「なぜ今シティーハンター?」などと野暮なことは聞かなくてもよろしい。いいものはいつ観てもいいのだ。

 しかし20ン年ぶりといわれると気になるところはふたつある。シティーハンターといえば新宿駅の掲示板に「XYZ」と書き込むとそれがシティーハンターへの依頼になるわけだが、とっくの昔の掲示板など無くなっている。今回は駅の掲示板のあった場所でスマホを起動させるとAR掲示板が出てくるのだ。
 もう一つは主人公、冴羽獠の「もっこり」である。美女の依頼は必ず遂行するが、美女と見れば見境なくナンパする男。もっこりを見せつけたまま美女を駅のホームで追いかけまわし、電車のドアにもっこりが挟まったまま山手線を一周させられる話は傑作なんだけど、現在の表現ではギリギリアウトといったところかもしれない。厳しい時代になったもんだ。

 しかし復活した今回の映画でも、もっこりネタは健在だった。美女のお尻を触ろうとし、シャワーを覗こうとし、更衣室を覗こうとピンク色に染めたドローン、その名もエローンを飛ばす。もっこり魂は2010年代にバージョンアップされていた。これがなきゃシティーハンターじゃない!!


 さらにシティーハンターのテレビアニメで思いだすのは作品を盛り上げた楽曲群だ。当時テレビアニメを見ていた視聴者の度肝を抜いたのは劇中のラストからフェードインする形でシンセサイザーのイントロが流れ、ドラムが鳴り響いて最高潮のリズムに達したときにEDに突入するTM NETWORKの『Get Wild』!劇中フェードインして流れだすEDテーマなんて前代未聞だった。この曲とともにTMはヒットチャートを駆け抜けた。1~3とシリーズを重ねる中で小比類巻かほる、大沢誉志幸、PSY・S、岡村靖幸、FENCE OF DEFENSEといったEPICソニー(CBSソニー)系アーティストの主題歌、挿入歌も話題になった。80年代はソニー系アーティストの時代だった。
 今回の映画では『Get Wild』が当時のバージョンで使用される、と宣伝されていたが、蓋を開ければアニメ1~3までの主題歌はほぼ全部使われていた。定番挿入歌の『MR.PRIVATE EYE』『FOOTSTEPS』まで使う大盤振る舞い。当時の視聴者は懐かしさが胸にこみ上げてくるだろう。

 声優陣もレギュラー陣は全員当時のメンバーが再結集。72歳の神谷明さんをはじめ、60代に達したベテラン勢が欠けずに全員集合したのは凄いこと。教授とかずえさんという映画でちょっとしか出ないキャラクターまで当時の声優だった茶風林さんと山本百合子さんをキャストしていたのでこのこだわりたるや!当時はモブの声が多かった山寺宏一さんが重要なキャラクターの声を当てたりしているのもグッとしますね。


 このように当時のファンが懐かしさに浸るための復活なので、シティーハンターファン、あなたのための映画ですよ!2のED、『STILL LOVE HER (失われた風景)』に合わせて現在の新宿の風景が流れてゆく場面…本作最高のエモーショナルなシーン。失われた風景は今も僕らの胸の中で生きている。

 

 

 

 

 

青春学園ゾンビものの新機軸だ!『映画がっこうぐらし!』

※この記事は前ブログ(2019年02月06日)の再録です



 深夜アニメを席捲しているジャンル「日常モノ」の王道をなぞった展開で始まる漫画『がっこうぐらし!』は「学園生活部」という学校の中だけで24時間生活をする(帰宅しないので学校の外に出ない)部に所属する女子高生の話だ。学校には独立した太陽光発電、浄水施設、物資倉庫、屋上の菜園などが存在しており、学校内で生活ができるようになっている。
 女子高生と担任の女教師が学校内で延々とキャッキャウフフする日常生活を心行くまで楽しもうとする読者は、突然冷や水をかけられる。学校の外にはゾンビがうようよしていて、彼女らは校内に自ら築いたバリケードの内側に閉じこもって外界からの助けを待っている。学校から出ないのではなく、出られないのだ。ほのぼの日常モノと思わせておいて、ゾンビアポカリプスモノだった!という出だしにビッグなサプライズが仕掛けられている。

 原作漫画、アニメともにこの出だしのサプライズは徹底して隠されていて、特にアニメではまさかそんな展開になると思わなかった視聴者を混乱に陥れた。なので多くの原作ファンが実写映画版にも同様のサプライズを仕掛けてほしいと願ったのだが、映画では当初からゾンビものというのを明かしたうえで宣伝されていた。深夜のアニメ放送ではともかく、映画館ではこのサプライズが仕掛けにくかったのかな?


 ただでさえ実写化には厳しいアニメファンにこういう変更点は批判されがちで当初は実写化への期待値が著しく低かったのですが、出来上がった作品は予想を軽く上回る傑作でした。
 原作の第一部、高校編をベースに崩壊した学校から脱出(卒業)するまでの物語を一部原作からの変更点があるものの、上手くまとめ上げた。このパンデミックの背景にある大企業が関わっていること、その企業がつくった「職員用緊急避難マニュアル」などの存在は実写化では削除され、徐々に拡大していく原作世界の壮大なスケール観はミニマム化したが、それが却って成功した原因だろう。世界観は広げれば広げるほどスケール観が出ると思い込んでる人が多いけど、むしろ実写の世界観は縮めた方がよいのだ。
 変更部分がかなりあるが、原作世界のスケール観がほとんど失われていないのがすごい。ゾンビたちとの対決、サバイバルなどはアニメ版も顔負けの激しさだ。変に続編を匂わせないでこの一作のみで完結させている作りなのも好感。学校からの脱出を「卒業」、そこからの大学編を「進学」、最終章の会社編も「入社」とする、一連のサバイバル生活を人間が学生生活を経て社会に出ていくまで、誰しもが経験する通過儀礼としている原作の魅力をきちんと描写したことが実写版最大の成功だと思う。

 主人公たちを演じたラストアイドルのメンバーも演技力はともかく、過ぎ去っていく日々を惜しむように精いっぱい生きていく様を全力で演じていて、彼女たちの今しかできない表現だろう。めぐねえ(おのののか)とのラストシーンは号泣必至。

 原作付き作品は原作と同じようにしないと、とかく文句をいわれがちだけど変更したって原作の魅力が奈辺にあるかをわかっていれば大丈夫。変更点で面白かったのは学園が崩壊する理由。映画ではゾンビと化した生徒がカセットコンロから漏れたガスにチャッカマンで火をつけたために爆発が起きる、という少々不可解な理由になっているのですが、劇中「ゾンビは生前の記憶に従って行動する」説明がある。そうだ、冒頭で主人公の由紀が保健室のベッドで漫画『ゆるキャン』を読んでいた。この学校にも『ゆるキャン』に出てくる野外活動サークル(野クル)のような部活があるのだろう。火をつけたのは野クル部員だった!そんなところに伏線を張っていたとは…!