トランプダイヤ 土

物質的なもの・身体・お金・家

→ 身体、足元

 

 

 

 

 

前回の火のエレメントの浄化で、ほんとうの望みにつながったら。その望みを叶えてあげるために「いまの自分にできること」を具体的にします。

 

 

 

ただしここでは、ステップがあります。

【step2】 四大元素でじぶんとつながるで書いたとおり、四大元素のはじまりは『風(論理・概念・言葉など)』です。

 

 

 

風のフレーム・概念(観念や常識、自分が正しいと信じていること)によって感情が生まれます。そして感情は選べます。感情は、水のエレメントの上位にある風のエレメント、潜在意識にある概念を書き換えることで選ぶことができるようになりますカギ

 

 

 

四大元素のサイクルとしては、風で最初に思考を整理し、水で感情を浄化、火でニーズ(ほんとうの望み)につながったら、もう一度風に戻って、こんどは自分が持っていたい概念を選びなおします。この選びなおしが土のエレメントステップ1でやることです。

 

 

 

 

これまでの人間関係の例をつかって、流れを振り返ります。

 

 

 

●思考

職場の人間関係でのトラブル。いつもAさんはわたしを否定する。仕事で出したアイデアや意見にもいつもケチをつけられる。イライラするのでこちらも言い返し、そのせいで一向に仕事がうまく進まない。

 

↓(浄化後)

 

「Aさんはわたしの出した仕事のアイデアや意見の約半分に反対する」

「気持ちがイライラして仕事が想定したようにスムーズに進まない」

 

 

 

●感情

「怒り」

 

↓(浄化後)

 

「さみしい」

 

 

 

●欲求・ニーズ

「Aさんが別の部署に行くか、辞めるかしてほしい」

「黙っててほしい」

「わたしの言うことを聞いてくれればいいのに」

「Aさんがわたしを否定しなければいいのに」

 

↓(浄化後)

 

「わたしの意見を頭から反対せずに、きちんと話を聞いてもらいたかった。Aさんにそういう時間をつくってほしかった。話し合うということをしたかった。理解してほしかった。なのにそういう時間も取らずに、いつも拒否されては悲しいとか寂しい思いをしてきた。」

 

 

 

 

 

最初の思考にどのような概念があったからネガティブな感情を感じ、ほんとうのニーズから離れてしまったのか。ここを見直します。

 

 

 

「ひとの意見を否定していはいけない」

「和を乱してはいけない」

「自分の意見を否定されたら、相手を即否定してもいい」

「話し合ってもどうせわかってもらえない」

「わたしのことは誰も理解しない」

「わたしには価値がない」

「わたしは愛されない」

 

 

 

思いつくものをいくつか上げてみましたが、どのような概念を持っているかは自分のハートに聞くしかありません。ハートがこれだ、というものを見つけます。

 

 

 

ここでは例えば、「ひとの意見を否定していはいけない」「和を乱してはいけない」とおもっていたとします。ニーズは「理解してほしかった」。

 

 

 

でも、すべてのひとの意見に賛同なんてできる? わたし自身、他のひとに賛同できないことはよくある 「和を乱してはいけない」から、賛同できないと言えないだけでは? それはほんとうに自分が持っていたいフレーム、考え方だろうか? 理解すること、されることがわたしのニーズなのに、ほんとうは賛成していないことに賛成されることはそれを阻害してない? 表面的な賛同なんてむなしいだけでは……  みんなが同じ考え方をすることが正しいことだろうか?

 

 

 

内なる自分と対話します。

 

 

 

否定されてさみしいと感じたけれど、Aさんは自分の意見を述べただけなのではないだろうか。わたしとは合わないことが多かったけれど、それはわたしとはちがう価値観を持っているということなんだろう。そういえばわたしはうまくいかないだろうな、というアイデアに賛成のふりをすることがよくある。それは果たして健全なのだろうか?おもったことをきちんと伝えられない、和を乱さないことをよしとする考え方はほんとうにわたしがこれからも持っていたい価値観だろうか?多様性のある社会がいいとおもっていたけれど、わたしのこの考え方はそれに反しているのでは……。

 

 

 

 

じぶんとつながる マルセイユタロットの講座では、この内なる対話をタロットカードをつかって行いますおすましペガサス

 

 

 

そして最終的には、

 

「Aさんが自分の意見を持つことは自由だし、それを言うことも自由だ。わたしもこれからは自分の意見をきちんと伝えるようにしよう。その方がわたしも自分らしくいられる。そしてそのうえで、やっぱりわかりあいたいので、今度Aさんをランチに誘おう。そして腹を割って話したい。でももしそれをAさんが断ることがあってもそれはそれで尊重しよう」

 

というところへ着地します。

 

 

 

これだけなら、風のエレメントを浄化した後に、水とか火の浄化を飛ばしてすぐにこのステップをやった方が早いんじゃない?という疑問を持つかもしれません。でも飛ばせないの。じぶんのニーズにつながっていない状態で潜在意識の書き換えは難しいです。頭・心・腹のすべてが同じ方向を向いてないと書き変わらないあせる 書き換えたつもりでも定着しないです。。。

 

 

 

土のエレメントの浄化、ステップ2は、このようにフレームを見直してから、ニーズを満たすために自分や他者に対するリクエストを明確にします。例えば、会議の前にはトイレに行って深呼吸する、という自分へのリクエストでもいいし、Aさんを今度ランチに誘ってみる、というAさんへのリクエストでもいいです。いまはすっきりしたから何もしない、でもOK。

 

 

 

注意点としては、漠然とした「気をつける」という心理的なリクエストはやめましょう。実際に、身体をつかってやることを考えてください。いつか機会があったらランチに誘う、ではなく、今週の金曜日にランチに誘う、と決めることです。おもう、とか、つもり、は除外します。自分にできることをリクエストします。そして大切なのは、そのリクエストを他者に強要しないことですね。

 

 

 

 

 

ブログによるプレ講座はここまでです。

 

タロットと関係なさそう?とおもったあなたキラキラ

 

四大元素の本質と流れを最初に把握しておくことは、タロットに流れる宇宙哲学を理解するための土壌づくり、と捉えてもらえるとうれしいです。

 

長いシリーズ、お読みいただきありがとうございました。

 

いつかマルセイユタロットの講座やワークショップでお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

このシリーズは、NVCのメソッドをヒントに四大元素にあてはめて書いています。

 

 

 

 

わたし自身は受講したワークショップでの海外講師の在り方にインスピレーションを多大に受けていますが、NVCの考え方を深めたい方は、こちらの本がおすすめです。

 

 

 

 

 

 

じぶんとつながる4つのステップ

タロット・リーディングの準備

 

 

【はじめに】じぶんとつながるって何のこと?

 

【準備】 四大元素でじぶんとつながる

 

【step1】 思考を整理する 風エレメントの浄化

 

【step2】ハートを開く 水エレメントの浄化

 

【step3】本当の望みとつながる 火エレメントの浄化

 

【step4】世界に働きかける 土エレメントの浄化