千鳥橋駅【大阪府】(阪神なんば線。2023年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
大阪府大阪市此花区東部の市街地に位置する阪神なんば線の駅で、下町の雰囲気が感じられる駅であり、かつては西九条止まりだった阪神西大阪線が阪神なんば線として大阪なんば駅まで延伸されると利便性が飛躍的に向上し、乗降客数が倍増した、
千鳥橋駅 (ちどりばしえき。Chidoribashi Station) です。  
  
  
駅名  
千鳥橋駅 (HS 46)  
 
所在地  
大阪府大阪市此花区   
 
乗車可能路線  
阪神電気鉄道:阪神なんば線  
 
隣の駅  
大阪難波方……西九条駅  
尼崎方…………伝法駅  
 
訪問・撮影時  
2023年3月  
 
 
駅概要 (2023年9月現在)   
駅形態……………高架駅(1924年開業、1964年頃高架化)。
駅舎………………高架下1階(1961年高架化)。1階は南北自由通路を兼ねています。
出入口……………南口、北口(いずれも東寄りにあります)。
バリアフリー……○(各出入口に段差なし。改札口~各ホーム間にエレベーター設置)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………×(バス停は駅前の北港通沿いと東側の千鳥橋筋沿いに設置)。
 
 


正面口に相当する南口です。北を望む。
奥の高架橋の下に駅舎があります。終着駅時代は手前のスペースに駅設備がありました。
旧駅跡は有料駐輪場(右)や商業ビル(左)などに転用されています。
尚、千鳥橋駅に駅前広場はありません。
バス停留所は手前を東西方向に延びる北港通沿いや、東側を南北方向に延びる千鳥橋筋沿いに、それぞれ設けられています。
 
 

南口駅前です。南を望む。右後方に千鳥橋駅があります。
正面には千鳥橋交差点があります。左右方向に北港通が延びており、前後方向に千鳥橋筋が延びています。
駅周辺は下町然とした市街地で、商店、事業所、住宅が混在しています。
 
 

南口駅前です。千鳥橋交差点東側で北港通を跨ぐ歩道橋より西を望む。
右前方に千鳥橋駅があります。
前後方向に北港通が延びており、左右方向に千鳥橋筋が延びています。
駅西側も市街地です。約100m西で北港通から右へアーケード商店街「四貫島商店街」が分岐しています。
北港通を600m少々西南西へ進み、路地へ入ると此花区役所に到達します。
 
 

南口は、東側で阪神なんば線をくぐる南北方向の千鳥橋筋からもアクセス可能で、東側にも出入口があります。
写真は西を望む。後方を千鳥橋筋が通っています。
 
 

南口の東側出入口より東を望む。
後方に出入口があり、前方を左右方向に千鳥橋筋が延びています。右前方には千鳥橋交差点があります。
左側で阪神なんば線のガードをくぐると北側へ抜けられます。
駅東側も市街地ですが、商店は少なく住宅と事業所の割合が高いです。
 
 


こちらは北口です。南を望む。
正蓮寺川南岸を東西方向に延びる道路から南に入る形で、スロープ状の通路が延びています。奥まった場所に出入口があります。
出入口手前の右手にはイオン系のスーパーマーケット「マックスバリュエクスプレス」があります。
 
 

北口出入口より北を望む。
左前方には「マックスバリュエクスプレス」の出入口があり、北口のアクセス通路は「マックスバリュ」の通路を兼ねています。
写真奥で正蓮寺川南岸道路に突き当たります。右へ曲がればすぐ千鳥橋筋との交差点に到達します。
 
 

北口駅前です。
南北方向(前後方向)に延びる千鳥橋筋と東西方向(左右方向)に延びる正蓮寺川南岸道路の交差点より北を望む。
正面の部分は元々、正蓮寺川を渡る橋(千鳥橋)でしたが、正蓮寺川が暗渠化されて埋め立てられたため、橋としての役目を終えています。
その橋梁跡の先には住宅街が広がっていて、中でも北東側(右奥)、工場跡地などの一帯には中層~高層の集合住宅が建ち並んでいます。
複数の住宅団地が形成されており、特に駅から遠いエリア(500m~1km北)に位置する高見地区(高見フローラルタウン)は、マンモス団地として有名です。
 
 

千鳥橋跡より西を望む。
この辺りの正蓮寺川は暗渠化され、河川敷は埋め立てられて正蓮寺川公園として利用されています。
河川敷は埋め立てられているものの、地面は堤防よりやや低いため、豪雨時はある程度の貯水が可能です。
公園の地下には暗渠化された河川のほか、阪神高速2号淀川左岸線が通っています。
 
 


高架下1階にある改札口です。西方向を望む。
左が南口、左後方が南口(東側出入口)、右が北口です。
 
駅員配置………有人駅(無人時間帯に対応するため
                 改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンあり)。
自動改札機……あり(計3通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内。
        交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(一番右の自動改札通路。点字ブロック設置)。  
有人通路………△(窓口に近い一番右の自動改札通路が代用。
          右端の通路は窓口前に固定柵があり、通り抜け不可)。
窓口……………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内コンコース(多機能トイレ併設)。 
改札外設備……AED・公衆電話・飲料自動販売機。 
改札内設備……飲料自動販売機、証明写真発行機(いずれも中2階踊り場に設置)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は南口の約110m西の「ファミリーマート」)。
 
2階にある各ホームとは階段・エレベーターで結ばれています。千鳥橋駅はバリアフリーに対応しています。
尚、階段ルートは中2階で各ホームへの階段が分かれます(エレベーターは1階から各ホームへ直通)。
 
 

改札内より改札口を撮影。東を望む。
改札口の左手前には自動精算機があります。
 
 

下り2番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、光源は蛍光灯と思われます。
阪神の新デザインで、青地に白文字となっています。
駅ナンバリング「HS 46」も併記されています。
 
 


駅構造……高架駅(2階。東西方向)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
左ホーム(北)は1番線で上り西九条・大阪難波方面および近鉄奈良線方面、右ホーム(南)は2番線で下り尼崎方面・神戸三宮方面です。
 
ホーム有効長……130m(近鉄車6両分)。
ホームドア………なし(2023年3月時点)。
ホーム幅…………中ほどは広いですが、
        手前の尼崎方1.5両分、奥の大阪難波方0.5両分は非常に狭いです。
        通過列車に注意。
上屋(屋根)………ホーム全長にわたり設置されています。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室。   
 
各ホームの大阪難波寄りに改札階とを結ぶ階段・EVがあります。
 
写真は2枚とも2番線より大阪難波方を望む。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも尼崎方を望む。
西大阪線時代のホーム有効長は4両分でしたが、大阪難波延伸および近鉄線との相互直通運転に備えて近鉄車6両分に延伸されました。
ちなみに阪神車は1両当たり約19m、近鉄車は1両当たり約21mで、6両編成ですと全長が12mほど異なります。
 
 

また、千鳥橋駅は高架化された際、将来待避線を追加して島式ホーム2面4線への拡張が可能な構造で建設されました。
弓なりになっているホーム外側の形状や、中央部の上屋形状にその名残が見られますが、
しかし、現在は待避線予定地にビル(南口側)や「マックスバリュ」(北口側)が建てられたため、2面4線化は事実上不可能となりました。
写真は1番線北側より尼崎方を望む。
 
 

1番線より大阪難波方を望む。
前方の高架橋は2面4線化に対応した構造ですが、無用の長物になってしまいました…。
この先、右へカーブして北港通を乗り越し、千鳥橋交差点で北港通から右へ分岐した四貫島大通と並行する形で市街地の中を高架区間のまま東南東へ走ります。そして六軒家川を渡ると右へカーブして勾配を上り、進路を南南東に変えると高架のJR駅を跨ぐ形でホームが設置されている西九条駅へと至ります。西大阪線時代は西九条駅が終点でしたが、2009年に大阪難波駅まで延伸され、西大阪線から改称された「阪神なんば線」は、都市部のローカル線から広域的な幹線へと進化を遂げました。
 
 

2番線より尼崎方を望む。
こちらも2面4線化に対応した用地が確保されていますが、ホーム部分にビルがあるため、結局は拡張ができない状態です。
この先、右へカーブして、盛土高架で市街地の中を西へ走りますが、やがて再び右へカーブして進路を北西に変えると河床が公園化された正蓮寺川を渡ります。その後は堤防道路と踏切で交差した後、盛土高架のまま住宅街の中を北西へ走ると、淀川橋梁の手前にある伝法駅へと至ります。現在、淀川橋梁が架替工事中で、その関連で伝法駅や福駅を含む前後区間も高架化されます。現在駅の西隣に新駅が建設中です。
 
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年          
 
何度も通過しているのですが、2023年になって駅訪問のため、ようやく下車することができました。相対式ホーム2面2線の高架駅ですが、開業当初は終着駅で、南口側に頭端式ホーム2面2線の駅がありました。駅前は市街地で、西側にはアーケード商店街も見られます。北側には暗渠化された正蓮寺川があり、河川敷跡は公園になっています。その北には集合住宅が建ち並ぶ新興住宅地が広がっています。
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

       新幹線で新大阪~在来線で大阪~大阪環状線で西九条。
       さらに阪神なんば線尼崎方面の準急以下に乗換。 
難波から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       阪神なんば線尼崎方面の準急以下に乗車してダイレクトアクセス。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり     
飲食チェーン店・・・あり (南口駅前に「ココス」があります)  
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は千鳥橋駅でも途中下車してみて下さい!
   
(参考:阪神電気鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)