今回の【駅】シリーズは、
千葉県佐倉市西部、八千代市との境界近くに広がる住宅街に位置する京成本線の駅で、駅の南側には大きな商業ビル「志津ステーションビル」が鎮座している、
志津駅 (しづえき。Shizu Station) です。
駅名
志津駅 (KS 32)
所在地
千葉県佐倉市
乗車可能路線
京成電鉄:本線
隣の駅
京成上野方……勝田台駅
成田空港方……ユーカリが丘駅
訪問・撮影時
2021年12月
駅概要 (2021年12月時点)
駅形態……………地平駅(1928年開業)。
駅舎………………1981年完成の橋上駅舎。南北自由通路を兼ねています。
出入口……………南口、北口。
バリアフリー……△(北口のみEV設置で対応済。
南口は志津ステーションビルのEVを利用可も営業時間外は利用不可)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南口のみ(ロータリー・バス停留所・タクシー乗り場併設)。
現在の正面口に相当する南口です。上写真と下写真は北を、中写真は北東を望む。
駅前広場の奥、線路沿いに階段と上りエスカレーターの出入口があります。広場と出入口の間に高低差があり、階段とスロープで解消していますが、南口にはエレベーターがないため、車いす利用者は自力でこの出入口を利用できません。
橋上駅舎の南側に隣接して「志津ステーションビル(SHIZUステーションビル)」があり、橋上階とビル3階フロアが連絡通路にて直結しています。志津ステーションビルの営業時間内はエレベーターを利用可能ですが、早朝や深夜といった営業時間外はエレベーターが利用できないので(推測)、エレベーターが設置されている北口へ回らなければなりません。
南口にはロータリーを有する立派な駅前広場があります。広場出入口には千葉県のマスコットキャラクターである「チーバくん」が出迎えてくれますw
南口駅前、南へ延びる駅前通りの東側には大きな商業ビル「志津ステーションビル」がそびえています。橋上階と3階フロアが繋がっています(下写真)。
1990年に京成系ではなく東武系の「しづマイン」としてオープンし、核店舗は食品スーパーの「東武ストア」だったと思われますが、2005年に「東武ストア」が撤退し、2007年に現在の「志津ステーションビル」へとリニューアルされました。現在、商業エリアは3階のみで、1階と2階はパチ屋が入居しています。
5階建てビルに見えますが、おそらく4階と5階は立体駐車場と思われます。
私は元々ダイエーかイトーヨーカドーかと思っていましたが、東武系と知って驚きましたww
(参考:Deepランド)
南口駅前です。駅前広場より南を望む。左手に南口出入口があります。
駅前通り沿いには商店街が形成されていますが、昭和レトロな雰囲気が感じられます。
駅を離れると昭和中期~後期に開発が進んだ新興住宅地が広がっています。
また、駅南側一帯が台地で、起伏に富んでいます。
こちらは北口です。西方向を望む。
手前(東側)に階段出入口が、奥(西側)にエレベーター出入口があり、こちらはバリアフリー化されています。
階段出入口前にはベンチ、電話ボックス、飲料自動販売機が設置されています。
多分、昔はこちらがメインの出入口だったと思われますが、手狭なため駅前広場も歩道も設置できていません。飛び出し注意です。
階段出入口手前のスペースにはタクシー乗り場が設けられていますが、周辺道路が狭いためバス停留所はありません。
また、階段出入口前には乗用車が迷惑駐車しないように三角コーンが置かれています。
北口駅前です。東を望む。
線路に平行している駅前通りは幅員が狭く、歩道もありません。
写真右前方には、エレベーター設置前まで使用されていた車いす専用出入口が見えます。
北口駅前です。上写真奥の「ローソン」前より北を望む。左手に北口出入口があります。
奥へ延びる駅前通り沿いには商店街(志津駅前北口商店会)が形成されています。北口も駅周辺には商店が多いです。
駅前通りを100mほど進むと、京成本線に並行する県道296号線に突き当たります。左折して国道を80mほど西へ進むとバス停留所があります。
北口側も駅から離れると住宅街が広がっています。駅周辺は古くからの住宅地ですが、国道以北は昭和40年代~平成期に開発された比較的新しい住宅街です。
橋上階にある改札口です。東方向(成田空港方)を望む。
右が南口と「志津ステーションビル」3階フロアとの連絡口方面、左前方が北口方面です。
駅員配置…………あり(有人駅。インターホンなし)。
自動改札機………あり(5通路)。
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
幅広通路…………あり(有人通路右隣の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口………………あり(改札窓口)。
自動券売機………あり(改札口から離れた右手前。ICチャージ可。定期券購入可)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内コンコース(多機能トイレ併設)。
改札外設備………飲料自動販売機、コインロッカー、銀行ATM。
改札内設備………AED、飲料等の自動販売機。
売店………………なし。
コンビニ…………あり(改札外写真後方に「ファミリーマート」あり)。
そして、地平にある各ホームとは階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
改札内より改札口を撮影。西方向を望む。
南北自由通路の向こう側(写真奥)にはファミマが見えます。
下り2番線ホームに設置の壁掛式駅名標です。電照式と思われます。
京成の新デザインで、駅ナンバリングが併記されています (KS 32)。
下部には路線図と時刻表が設置されています。
他にも吊下式駅名標(電照式かどうか不明)があります。
駅構造……地平駅。概ね東西方向。カーブ地点にホームがあり、見通しが悪いです。
配線………相対式ホーム2面2線。
右ホーム(南)は1番線で上り京成上野方面、左ホーム(北)は2番線で下り成田空港方面です。
ホーム有効長……8両分。
ホームドア………なし(2021年12月時点)。
ホーム幅…………端に狭い箇所がありますが、全体的に標準レベル。
上屋(屋根)………全8両分に設置(奥の成田空港の端にわずかに雨ざらし部分がありますが、
その部分に列車は停車しません)。
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機。
各ホーム京成上野寄り(手前側)上空に橋上駅舎があります。
上写真と下写真は2番線より、中写真は1番線より、いずれも成田空港方を望む。
1番線より京成上野方を望む。
志津駅はカーブ上にあるため、見通しが良くありません。
そのため、車掌用のホーム確認モニターは必須アイテムとなっています。
また、1番線の成田空港寄りには地元の行商が使用していた担ぎ台が今も残されています。
かつて、京成では行商専用列車を運転していて、1982年に営業終了してからも一般列車の最後尾車両を行商専用車にして対応していましたが、それも2013年に廃止されました。
担ぎ台はその名残で、今も撤去されずベンチ代わりに使用されていると思われます。
(参考:鉄道プレスネット)
上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも京成上野方を望む。
この先、住宅街の中をひたすら西へ走り続け、八千代市に変わると勝田台駅へと至ります。東葉高速鉄道線(東葉勝田台駅)と乗換可能です。
1番線より成田空港方を望む。
この先、大きく左へカーブして住宅街の中を北東へ走り、今度は右へカーブして進路を東北東に変えます。そして左右の前方にあるタワーマンションが接近してくるとユーカリが丘駅へと至ります。AGT路線である山万ユーカリが丘線と乗換可能です。
あとがき
下車(乗車)時・・・2021年(駅訪問の為)。
各駅停車種別のみが停車する小駅ですが、駅周辺には住宅街が広がっており、南口駅前には「志津ステーションビル」が壁のようにそびえています。駅構造は相対式ホーム2面2線で、1981年完成の古い橋上駅舎が現役です。
鉄路のみで
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。山手線~日暮里から京成本線。特急・快速特急は通過。
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。新幹線~東京から山手線などで日暮里へ。以降は上記と同じ。
(※)尚、紹介しましたアクセスルートは、必ずしも最速・最安ではありません。
原則としてUPした駅へ直接現地入りする前提のルートを紹介しております。ご了承下さい。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (駅構内改札外および南北駅前に有。三大コンビニが揃っています)
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は北口の約450m西「やよい軒」)
大阪からの到達難易度はやや高いですが、京成本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は志津駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:京成電鉄のHP、Deepランド、鉄道プレスネット、地理院地図、Google地図、Wikipedia)