三河大塚駅【愛知県】(東海道本線【東海道線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県蒲郡市東端部、三河湾沿いに広がる住宅地に位置する東海道本線の駅で、現在は複合リゾート施設「ラグーナテンボス」への最寄駅として機能している、
三河大塚駅 (みかわおおつかえき。Mikawa-Otsuka Station) です。  
  
  
駅名  
三河大塚駅 (CA 45)  
  
所在地  
愛知県蒲郡市    
  
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線【東海道線】  
  
隣の駅    
熱海方・東京方……愛知御津駅  
米原方・神戸方……三河三谷駅  
 
訪問・撮影時  
2020年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(一部盛土。1953年開業)。
駅舎………………あり(南側の斜面下に平屋建て駅舎あり。2005年改築)。
出入口……………南側のみ。北からは東約240mの踏切or西約600mのガードを通って南側へ。
バリアフリー……非対応(段差は階段のみで介助が必要。
        車いすでご利用の場合は事前にJR東海へ連絡を)。
点字ブロック……駅出入口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………小さなロータリーあり。バス停留所・タクシー乗り場併設。
 
 



駅舎です。概ね北方向を望む。
三河大塚駅は地平駅ですが、地形の関係で南側が一段低くなっていて、一部は盛土部となっています。
そこに駅舎が設けられており、盛土下に2番線ホームヘの地下道が設けられています。
駅舎は2005年に改築されたもので、平屋建てです。
外からですと横長の大きな駅舎に見えてしまいますが、実際は左側部分のみが駅舎で、駅名表示がある右側は「張りぼて」です。
実際の駅舎はコンパクトで、正面と右側に出入口があります。段差なく駅舎内に入ることはできますが、後述のホームヘの通路が階段のみなので、三河大塚駅はバリアフリー非対応です。
出入口前には郵便ポスト、飲料・アイスクリームの自動販売機、ベンチが設けられています。
また、駅舎の左手前には公衆トイレがあります(多機能トイレ併設)。改札内にトイレがありませんが、三河大塚駅は無人駅なので気軽にトイレを利用できます。
駅舎出入口の手前には歩行者用の広場があり、その手前の道路沿いにはタクシー乗り場が設けられています。右側にはロータリーがあります。
 
 

駅舎の東側にはロータリーがあり、路線バス(名鉄バス)や蒲郡市コミュニティバスが発着します。
また、普段は蒲郡駅前から出ているラグーナテンボスの無料シャトルバスですが、イベントや祭りで蒲郡駅前や市街地で交通規制が実施される場合は三河大塚駅発着に変更となります。
写真は東を望む。広場の反対側(写真奥)には無料駐輪場があります。ラグーナテンボスは右方向です。
 
 

駅前です。南を望む。
駅周辺は住宅地が広がっていますが、商店は少ないです。海沿いなのに結構起伏に富んでいます。
また、すぐ前方を東海道新幹線が横切っており、奥に延びる駅前通りはアンダーパスで新幹線をくぐっています。
かつてはすぐ近くに三河湾の海岸があり、三河大塚駅も元々は大塚海岸海水浴場への海水浴客のために開設された駅でしたが、リゾート開発のため平成に入って海岸が埋め立てられ、2001年にリゾート施設「ラグーナ蒲郡」が完成し、その代償として海水浴場は消滅しました。その後、フェスティバルマーケットやテーマパーク「ラグナシア」などリゾート施設の名称が「ラグーナテンボス」に変更されましたが、「ラグーナ蒲郡」の名称は「ラグーナテンボス」以外の海陽学園などを含む埋立地全体の名称として今も使用されています。
その「ラグーナ蒲郡」の入口は駅から400mほどの距離で近いのですが、肝心の「ラグーナテンボス」はさらに1km少々西へ歩くことになり、駅から結構遠いです。
それでも三河大塚駅が「ラグーナテンボス」の最寄駅なので、イベント時には多くの人が三河大塚駅を利用します。
また、「ラグーナ蒲郡」の南東端、駅から約1.4kmの場所にはJR東海やトヨタ自動車などが共同で設立した全寮制の中高一貫校「海陽中等教育学校(海陽学園)」があります。
 
一方、駅北側は住宅が少なく山地が迫っており、多くがみかん畑などの農地で占められています。
約1.2km北西の山麓には愛知県立蒲郡東高等学校があります。
 
 


改札口です。上写真は北方向、下写真は西方向を望む。
南側と東側に出入口があります。改札口は南出入口のすぐ近くに設置されています。
また、以前は有人駅でしたが、2017年にお客様サポートサービスを導入の上で無人化されました。
 
駅員配置………なし(無人駅。お客様サポートサービス導入駅。改札内外にインターホンあり)。
自動改札機……あり(3通路ですが、実質入場・出場とも2通路。但し扉のない簡易型です)。
ICカード………利用可能(『TOICA』エリア内)。
幅広通路………あり(中央通路。点字ブロック設置)。
有人通路………なし(かつては窓口跡に面した左端が有人通路でした)。
窓口……………なし(2017年、無人化に伴い改札窓口と

                            出札窓口『JR全線きっぷうりば』を閉鎖)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。指定席券売機なし)。
自動精算機……なし(IC残高不足や乗り越しの場合はインターホンでお問い合わせ下さい)。
トイレ…………改札外(多機能トイレ併設)。 
付帯設備………飲料とアイスクリームの自販機(駅舎外)、きっぷ回収箱(改札内)。  
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約400m南の「ファミリーマート」)。
 
窓口はシャッターが下ろされていますが、ラグーナテンボスでのイベント時は臨時に駅員が配置されるかもしれません。
また、Wikipediaではラグーナテンボスでのイベント時に臨時改札が1通路設置されると書かれていますが、
上写真の改札口右側にスペースがあり、改札内外の間に扉があるため、おそらくここに簡易改札機でも置いて対応していると思われます。
 
そして改札を通って右手の階段を登ると、下り名古屋方面1番線ホームです。
また、正面にある盛土下の地下道を通って階段を登ると、上り豊橋方面2番線ホームです。
尚、三河大塚駅にはエレベーターが設置されていないため、バリアフリー非対応です。
車いすで三河大塚駅をご利用の場合は事前にJR東海へお問い合わせ下さい。

 

 

こちらは改札内、1番線への階段前より改札口を望む。西を向いて撮影。

左が改札口、後方が1番線への階段、右が2番線への地下通路です。
 
 

また、上り2番線ホーム中ほどと駅北側を並行する道路の間には扉があります。
この扉は駅北側にある蒲郡東高校の生徒専用の簡易な出口専用改札でしたが、現在は使用されていません。
キセル乗車や無賃乗車対策として扉に「柵越え禁止」と書かれていますが、扉を見ると下をくぐる輩がいるかもしれません。
 
 

1番線ホームに設置の建植式駅名標です。非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジ色が塗られています。
右端には東海道本線の駅ナンバリング「CA 45」が併記されています。
 
 


駅構造……地平駅(一部盛土構造。東北東~西南西方向。
     ホームはカーブを描いています)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
駅舎側の右ホーム(南)は1番線で下り名古屋・神戸方面、
反対側の左ホーム(北)は2番線で上り豊橋・東京方面です。
 
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2020年7月時点)。
ホーム幅…………全体的にやや狭いです。イベント時はかなり窮屈かも。通過列車に注意。
上屋(屋根)………中ほどの3両弱分。
ホーム上設備……ベンチ。
 
上写真は1番線より、下写真は2番線より、2枚とも東京方を望む。
 
 


2枚とも2番線より神戸方を望む。
三河大塚駅はカーブ地点にホームが設置されています。
乗降時はホームと車両の隙間が広くなる所がありますので注意して下さい。
また、左(南)が海側、右(北)が山側です。東海道新幹線は海側の駅近くを並行しています。
1番線ホームの神戸方(左奥)からは東海道新幹線、「ラグーナ蒲郡」「ラグーナテンボス」の一部、そして三河湾を遠望できます。
 
 

2番線より東京方を望む。
この先、ミカン畑と住宅などが混在し、起伏に富んだ農村風景の中を東へ走り、豊川市に変わると右へカーブして平坦な田園風景の中を東南東へ走るようになります。そして左手に御津山が見えてきて、やがて住宅地の中に入ると旧国名ではなく県名を冠した駅である愛知御津駅へと至ります。
 
 

1番線より神戸方を望む。左前方には東海道新幹線や「ラグーナテンボス」の観覧車を望めます。
この先、すぐに低所を走る東海道新幹線をオーバークロスして、左手に住宅地や「ラグーナテンボス」、三河湾を、右手に東海道新幹線・みかん畑・山地を見ながら築堤区間を西へ走ります。そして前方に低山が迫ると右へカーブし、トンネルで低山を抜けます。その後は一時的に右側を走る東海道新幹線と並走するもののすぐに離れ、住宅地に入って西北西へ走ると三河三谷駅へと至ります。三谷温泉への最寄駅で、一部の快速系列車が特別停車します。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年          
 
戦後に開業した駅で、構内は相対式ホーム2面2線のみです。山の斜面に駅があり、高台にあるホームからは東海道新幹線や三河湾を望むことができます。崖下には一見大きくて豪華そうに見えるものの、実際は小さな駅舎があります。駅前は南側がローカルムードが漂う住宅地が広がっていて、北側は丘陵地になっています。尚、ラグーナテンボスは徒歩圏内ですが、フェスティバルマーケットやラグナシアまでは2km弱ほどあって案外遠く、普段はシャトルバスが出ていませんので、三河大塚駅をご利用の場合は時間に余裕を持ってお出かけ下さい。  
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。新幹線~豊橋で東海道線に乗換。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋or豊橋で東海道線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約400m南の「ファミリーマート」)   
飲食チェーン店・・・なし (ラグーナテンボス内に飲食店あり)  
 
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。
東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は三河大塚駅でも途中下車してみて下さい!
そしてラグーナテンボスへお出かけの際はぜひ東海道線をご利用になり、三河大塚駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)