愛知御津駅【愛知県】(東海道本線【東海道線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県豊川市南西部に町域を有していた旧・御津町の中心市街地に位置する東海道本線の駅で、付近には旧国名の「三河」を冠する駅が多い中、県名の「愛知」を冠した唯一の駅であり、やや難読駅名でもある、
愛知御津駅 (あいちみとえき。Aichi-Mito Station) です。  
  
  
駅名  
愛知御津駅 (CA 44)  
  
所在地  
愛知県豊川市 (旧・宝飯郡御津町)   
  
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線【東海道線】  
  
隣の駅    
熱海方・東京方……西小坂井駅  
米原方・神戸方……三河大塚駅  
 
訪問・撮影時  
2020年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1888年開業)。
駅舎………………あり(北側に1948年完成の木造平屋建て駅舎あり。

            改修しながら現在も使用)。
出入口……………北側のみ。南からは西約140mの踏切or

                        東約400mのアンダーパスを通って北側へ。
バリアフリー……非対応(但し1番線までは対応済。

                                  車いすでご利用の場合は事前にJR東海へ連絡を)。
点字ブロック……駅出入口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………小さなロータリーあり。バス停留所とタクシー乗り場を併設。
 
 



駅舎です。上2枚は南を、下1枚は南東を望む。
戦時中の1945年、空襲により駅舎が破壊されました。そして1948年に現在の駅舎が再建されました。
平屋建てで、おそらく木造です。後にリニューアルされ、洋風の外観を有しています。
出入口は正面(北側)と右(西側)にあります。右側出入口の方にスロープが併設されており、駅外と駅舎の段差は解消されています。
両出入口の間には郵便ポスト(丸ポスト)があり、西側出入口前には飲料自動販売機が設置されています。
駅舎手前には小さな駅前広場があり、ロータリーを有していますが、道幅に余裕がなく、一般車での送迎はしんどいです。
 
 

駅前です。駅前広場より北西を望む。左後方に駅舎があります。
駅北側は旧・御津町の中心市街地が広がっており、かつては商店も多かったようですが、現在はシャッターが下ろされた店舗も多く、活気に欠ける印象です。
写真奥には御津山(標高94.8m)が少しだけ見えます。頂上は公園になっており、桜の名所だそうです。
御津山の東麓には豊川市御津支所(旧・御津町役場)など公共施設が建ち並んでおり(駅の500m~1km北)、御津山の北麓、駅から約1.3km北には御津神社が鎮座しています。
 
一方、駅南側は「駅裏」ですが、商店は少ないものの結構住宅が密集しています。
南からは駅近くまで都市計画道路が延びており、また駅の南側線路沿いが駐車場などとして利用されていることから、将来的には橋上駅舎化や南北自由通路設置により南口を開設されるかもしれません。
 
 


改札口です。概ね南方向を望む。
後方に正面出入口があり、右に西側出入口があります。
 
駅員配置………なし(無人駅。お客様サポートサービス導入駅。

                                        改札内外にインターホンあり)。
自動改札機……あり(3通路。但し扉のない簡易型です)。
ICカード………利用可能(『TOICA』エリア内)。
幅広通路………あり(中央通路。点字ブロック設置)。
有人通路………なし(かつては窓口跡に面した左端が有人通路でした)。
窓口……………なし(2017年、無人化に伴い改札窓口と

          出札窓口『JR全線きっぷうりば』を閉鎖)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。指定席券売機なし)。
自動精算機……なし(IC残高不足や乗り越しの場合はインターホンでお問い合わせ下さい)。
トイレ…………改札内(多機能トイレなし)。 
付帯設備………飲料と菓子の自動販売機(改札外)、きっぷ回収箱(改札内)。  
売店……………なし(以前は改札外右側の自販機の場所で

                          「キヨスク」が営業していたそうです)。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約450m北の「ファミリーマート」)。
 
そして改札の先は上り豊橋方面1番線ホームで、ここまでは段差なく移動できます。
トイレは1番線に出て右側です。
また、1番線に出て右へ進むと2・3番線とを結ぶ跨線橋があります。但し、階段しかありません。
愛知御津駅はバリアフリー非対応です。
 
 

中線の2番線ホームに設置の建植式駅名標です。非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
右端には東海道本線の駅ナンバリング「CA 44」が併記されています。
尚、当駅は1888年の開業時より長らく「御油駅」を名乗っていましたが、1948年の駅舎再建直後に現在の愛知御津駅へと改称されました。その結果、当初「本御油駅」を名乗っていた現・名鉄名古屋本線の駅は、愛知御津駅への改称翌年(1949年)に御油駅へと改称されています。ちなみに「御油」とは東海道五十三次の御油宿が由来で、現・愛知御津駅より現・御油駅の方が明らかに御油宿に近いです。
 
 

こちらは2番線に設置の名所案内です。
前述の御津山をはじめ、複数の寺院や北西約5kmにそびえる宮路山(標高361m)が羅列されています。
 
 


駅構造……地平駅(概ね東南東~西北西方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面の計2面3線プラス側線2本。
 
駅舎に面した右の単式ホーム(北)は1番線(上り本線)で上り豊橋・東京方面です。
左の島式ホーム(南)は右が2番線(中線。上下副本線)、左が3番線(下り本線)で、いずれも下り名古屋・神戸方面ですが、2番線は折り返しや上下列車の待避が可能です
さらに3番線の左には東京方・神戸方とも本線と繋がっている側線が1本あり、1番線東京方の右には保線用側線が分岐しています(神戸方は行き止まり)。
1番線ホームから見て2・3番線ホームは若干東京方(手前側)にずれています。
 
ホーム有効長……11両分。
ホームドア………なし(2020年7月時点)。
ホーム幅…………全体的に若干狭いですが、駅の規模を考えると問題ない広さです。

                        通過列車に注意。
上屋(屋根)………1番は駅舎に面した中ほど2両分、2・3番は神戸寄り(奥側)の1両強分。
ホーム上設備……ベンチ(2番線・3番線は風除け設置)、トイレ(1番線神戸寄り)
 

1番線の上屋は駅舎と一体になっているかのような感じで、レトロなデザインです。
各ホームの神戸寄りには跨線橋(屋根付き、階段のみ)があり、その手前の1番線右側に駅舎・改札口があります。
 
写真は2枚とも1番線より神戸方を望む。
 
 

こちらは1番線より東京方を望む。
直線区間にホームがあるため、見通しが良好です。
 
 

1番線より東京方を望む。
この先、音羽川を渡ると右へカーブして、右手に集落を、左手に田畑を見て南東へ走ります。そして左手に工場や住宅が見えてくるようになると西小坂井駅へと至ります。
 
 

1番線より神戸方を望む。
この先、右手に御津山を見て田園風景の中を西北西へ走ります。その後は左へカーブして蒲郡市に変わり、高台のみかん畑の中を西へ走るようになります。左手には東海道新幹線を遠望できるようになります。そして最後は左へカーブして進路を西南西に変えると三河大塚駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年          
 
単式ホーム・島式ホーム各1面の計2面3線で、典型的な国鉄型配線の駅です。北側には戦後に再建された古い駅舎があります。駅前は旧・御津町の中心市街地ですが、廃業した店も多く、寂れている印象でした。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。新幹線~豊橋で東海道線に乗換。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋or豊橋で東海道線に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約450m北の「ファミリーマート」)   
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は愛知御津駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)