鶴巻温泉駅【神奈川県】(小田急小田原線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県中西部、秦野市の東端部住宅街に位置する小田急小田原線の駅で、その名の通り鶴巻温泉への最寄駅であり、温泉旅館「鶴巻温泉 元湯 陣屋」では将棋の名人戦や竜王戦などがよく行われる、
鶴巻温泉駅 (つるまきおんせんえき。Tsurumaki-onsen Station) です。
 
 
駅名  
伊勢原駅 (OH 37)  
  
所在地  
神奈川県秦野市   
 
乗車可能路線  
小田急電鉄:小田原線   
  
隣の駅  
新宿方………伊勢原駅  
小田原方……東海大学前駅   
   
訪問・撮影時  
2020年11月  
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1927年開業)。
駅舎………………北側のみ。南側は改札口のみ。南北の通り抜けは入場券が必要。
出入口……………北口と南口。
バリアフリー……対応済(エレベーターやスロープで車いすルートを確保)。
点字ブロック……各出入口~各改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南北にあり(いずれもバス停留所、タクシー乗り場併設)。
 
 



正面口に相当する北口です。上2枚は南西を(北東側出入口)、下1枚は南東を望む(北西側出入口)。
北東の踏切道(県道612号線)側と北西の駅前広場・温泉街側から駅舎への出入りが可能で、いずれもスロープなどバリアフリールートが確保されています。
駅舎は駅前広場から一段高い位置にあり、セミオープン構造の平屋建てです。
 
 

北口駅前です。南口ペデストリアンデッキより北を望む。
奥に延びる道路は県道612号線です。
駅前は住宅街で、意外とマンションが多く、温泉街といった雰囲気ではありません。商店や飲食店も結構多いです。写真右奥には鶴巻温泉病院があります。
昔は写真左奥のエリアに鶴巻温泉街が形成されていましたが、昭和後期から宅地化の波にのまれ、今では住宅街の中に温泉街が取り込まれてしまった感じです。
まぁ温泉旅館自体も「大和旅館」と「鶴巻温泉 元湯 陣屋」の2軒しかないようですが、そのうち「鶴巻温泉 元湯 陣屋」は、将棋の名人戦や竜王戦などがよく行われるので全国的に有名です。
また、駅近くには日帰り温泉施設「弘法の里湯」があり、宿泊しなくても鶴巻温泉を楽しめます。
そして、鶴巻温泉駅は秦野市に所在しますが、県道612号を500mほど北上すると伊勢原市に入ります。
 
 


北口駅前です。上写真は駅前広場より西を、下写真は跨線橋より西北西を望む。
駅前広場は西側へ広がっており、ロータリー西端部には交番と公衆トイレ(多機能トイレ併設)があります。交番近くには足湯ならぬ「手湯(千の泉)」もあります。
そして駅前広場の周囲には中層~高層のマンションが建ち並んでいて、それらの1階部分に商店が入居していますが、駅前を離れると一戸建て中心の住宅街が広がっています。
上写真右前方、マンションの間の路地を右(北)へ進むと「弘法の里湯(秦野市立宮永岳彦記念美術館を併設)」「大和旅館」「鶴巻温泉 元湯 陣屋」方面です。いずれも徒歩圏内です。
また、駅北西側は田畑が残っていて、近くまで丹沢の山々が迫っています。
山麓を小田急線と並行する形で東名高速道路が延びていて、下写真奥には東名の高架橋が見えます。
 
 

北口駅舎内にある北口改札口です。南東を望む。
左が北東側出入口(県道方面)、右が北西側出入口(駅前広場・温泉街方面)です。
 
駅員配置………あり(有人駅)。駅員不在時対応のため改札内外にインターホン設置。
自動改札機……あり(4通路)。  
ICカード………『PASMO』のエリア内。
有人通路………なし(右端の自動改札通路が有人通路を兼ねています)。
幅広通路………あり(右端の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口……………あり(改札窓口および右手前の出札窓口)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。

                     一部は特急券または通勤定期券も購入可能。
自動精算機……不明(少なくともICチャージ機はあります)。
付帯設備………郵便ポスト・電話ボックス・コインロッカー・ATM・飲料自販機。

         (いずれも改札外)  
トイレ…………改札内外(いずれも多機能トイレ併設)。改札外は北口駅前広場に有。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は北西側出入口北のマンション1階「ファミリーマート」)。
 
そして、改札を通って右へ曲がると上り新宿方面2番線に通じる階段とスロープがあります。
下り小田原方面1番線や南口方面は2番線から跨線橋を利用して下さい。跨線橋は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが併設されています。
尚、南口への通り抜けには入場券が必要になります。南側へ行く場合は駅舎の東側にある県道612号踏切をご利用下さい。
 
 

こちらは南口です。北西を望む。
開業時はこちらに駅舎がありましたが、間もなく温泉街に近い北側に移設され、以降は臨時改札口時代を経て正式な改札口が復活したものの、1番線ホーム直結という形で駅舎は現在に至るまで復活していません。
現在の南口改札口は跨線橋にあるため、そこにペデストリアンデッキを接続させています。
ペデストリアンデッキには西端のエレベーター出入口、中央の階段・上りエスカレーター出入口、東へ進み県道612号西側の階段出入口、県道を越えた先の東側にある階段・上りES・EVの出入口と、複数の出入口が設置されています。
また、南口にもロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
写真右外、県道寄りのペデストリアンデッキ下には公衆トイレがあり、多機能トイレが併設されています。
 
 

南口駅前です。ペデストリアンデッキより南を望む。右手に南口改札口があります。
こちらの南口駅前も住宅街が広がっていますが、北口側と比べると商店・マンションとも少なく、駅から離れると畑も残っています。
駅裏、と言うより郊外のムードも漂っています。
 
 

ホーム間の跨線橋南端部に設置されている南口改札口です。ペデストリアンデッキより北西を望む。
 
駅員配置………なし(無配置)。改札内外にあるインターホンでの対応。
自動改札機……あり(3通路)。  
ICカード………『PASMO』のエリア内。
有人通路………なし。
幅広通路………あり(左端通路。点字ブロック設置)。
窓口……………なし。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。特急券も購入可能。
自動精算機……不明(少なくともICチャージ機は設置されていると思われます)。
トイレ…………改札内は北口改札内コンコースのみ、改札外は南口駅前広場に有。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(南口側に店舗なし。北口側のファミマをご利用下さい)。
  
そして改札の先は跨線橋で、各ホームとは階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。
北口へ行くには2番線を経由することになりますが、駅構内を通り抜ける場合は前述の通り入場券が必要になります。県道踏切へ迂回して下さい。
 
 

下り1番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。おそらく電照式(光源はLED)と思われます。
小田急の新デザインで、多国語表記です。駅ナンバリングが併記されています (OH 37)。
尚、1927年の開業時は「鶴巻駅」でしたが、地元温泉街からの要望で3年後の1930年には「鶴巻温泉駅」に改称されました。
しかし、戦時中に「温泉」の駅名が非常時にふさわしくないとして1944年に「鶴巻駅」へと戻されましたが、戦後の混乱が落ち着いた1958年に再び「鶴巻温泉駅」へと改称され、現在に至ります(Wikipediaより)。
 
 

こちらは下り1番線ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
旧デザインですが状態は良く、結構近年になって設置されたと思われます。
 
 



駅構造……地平駅(概ね北東~南西方向。カーブ地点にホームがあります)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
左ホーム(南)は1番線で下り新松田・小田原方面、右ホーム(北)は2番線で上り相模大野・新宿方面です。
  
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2020年11月時点)。
ホーム幅…………中ほどの一部を除き全体的に狭いです。通過列車に注意。
上屋(屋根)………1番線は新宿寄り3両分、2番線は新宿寄り4.5両分に設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
ホーム中ほど新宿寄り(手前側)に両ホームを結ぶ跨線橋があり、その左端(1番線側)に南口改札口があります。
そして2番線の新宿方に面して駅舎・北口改札口があります。
 
上写真と下写真は1番線より、中写真は2番線より、いずれも小田原方を望む。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも新宿方を望む。
結構カーブがきついので、乗降の際は車両とホームの隙間(最大15cm)に転落しないよう注意が必要です。
また、当駅ではコスト面が影響したのか、駅改良の際に橋上駅舎化されませんでした。
まぁ現状でも駅北側から新宿方面列車に乗るには上下移動が少ないメリットもありますが…。
 
 

2番線より新宿方を望む。
ホーム端のすぐ先に県道612号の踏切があり、その右前方に南口ペデストリアンデッキの出入口が見えます(踏切手前の右側にも出入口があります)。
この先、住宅地の中を東北東へ走りますが、切り通し区間に入ると伊勢原市に変わり、切り通しを出ると左手に大山を見ながら広大な田園風景の中を走ります。やがて左手に工業団地が見えてくると左へカーブして住宅地の中を北東へ走るようになり、最後は市街地に入って伊勢原駅へと至ります。大山ケーブルカーは神奈中バスに乗換です。
 
 

2番線より小田原方を望む。
この先、畑が残る住宅地の中を南南西へ走りますが、途中から切り通し区間になります。やがて切り通しを抜けても住宅地の中を走り続け、東海大学前駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年(駅訪問の為)。          
  
相対式ホーム2面2線で、南北に改札口がありますが、駅舎は北口のみです。駅前は住宅街で、北口駅前が鶴巻温泉街ですが、住宅街に取り込まれてしまっており温泉街の雰囲気が出ていません。温泉街ではない南口側も住宅街が広がっています。
 
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。小田急線の快速急行or急行に乗車。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。

                     新幹線~小田原駅で小田急線に乗換。新横浜~町田経由も可。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は北口駅前の「ファミリーマート」)   
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は約300m南の「マクドナルド」)    
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。
小田急小田原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鶴巻温泉駅でも途中下車してみて下さい!
そして鶴巻温泉へお出かけの際は、ぜひ小田急線をご利用になり、鶴巻温泉駅も観察してみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)