茶臼山駅【愛知県】(飯田線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県三河地方東部の都市、新城市の東寄り郊外の住宅地に位置する飯田線の駅で、愛知県の最高峰である茶臼山とは無関係な(後述)、
茶臼山駅 (ちゃうすやまえき。Chausuyama Station) です。

  

尚、2025年春には、  
豊川~本長篠間にて交通系ICカード『TOICA』が利用可能になる予定です。  
その結果、飯田線は豊橋~本長篠間が『TOICA』のエリアとなります。  
  
  
駅名  
茶臼山駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
愛知県新城市    
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……東新町駅  
辰野方……三河東郷駅    
  
訪問・撮影時  
2022年8月   
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1926年開業)。
駅舎………………ホーム中ほど豊橋寄り(西寄り)に面して

        1996年完成の簡易駅舎(待合室)があります。
出入口……………北側のみ。南からはすぐ東にあるアンダーパスをくぐって北側へ。
バリアフリー……×(駅出入口は階段のみ。車いすでご利用の場合はJR東海へ連絡を)。
点字ブロック……駅出入口~駅舎内~ホーム間に設置。
駅前広場…………△(狭いです。乗用車が切り返すスペース有。
           バス停は約300m南の県道439号線沿いにあります)。
 
 



いずれも南方向を望む。
茶臼山駅は集落の中にあり、駅舎は線路の北側にあります。
集落を南北に結ぶ道路が飯田線をアンダーパスする手前で右へ分岐した道路の行き止まり地点に駅舎があります。
かつては木造駅舎を有していましたが、1996年に山小屋風(?)の簡易駅舎へと改築されました。
現状、駅舎機能はほぼゼロで、実質的に待合室として利用されています。
駅外とホームの間に段差があり、駅舎内の通路は階段になっています。スロープは未設置のため、茶臼山駅はバリアフリー非対応です。
出入口前には飲料自動販売機、郵便ポスト、電話ボックスが設置されています。
駅舎の右手前には公衆トイレ(男子トイレと男女共用車いす対応トイレ)と無料駐輪場があります。
また、狭いながらも駅前広場がありますが、駅前道路が狭い事もあり路線バスは駅前に乗り入れていません。
最寄りのバス停はアンダーパスをくぐった先の南約300m、県道439号線沿いに設置されています。
 
 

駅前です。北を望む。
駅周辺には集落が形成されています。商店は少ないです。また、狭い道路ばかりです。
駅から離れると田畑が見られるようになります。
2.5km~3.5km北の山麓には新東名高速道路の長篠設楽原パーキングエリアがあり、外部からもエリアのフードコートや売店が利用可能です。
 
 

駅南側です。ホームより撮影。
奥に延びるのは駅前で飯田線をアンダーパスする駅前道路です。
南側も集落が形成されていて、北側より規模が大きいですが、こちらも商店は少ないです。
駅から離れると田畑が広がっています。
約1km南の田園地帯には岩広城跡があり、その南側を豊川が東から西へ流れています。



駅舎内の階段を登るとホームに到達します。南を望む。
前述の通りスロープが無いため、バリアフリー非対応です。
待合室はホームへ上がって右手に出入口があります。
 
 


待合室です。上写真は北を、下写真は西を望む。
ホーム側に出入口があります。
出入口に扉は無く、冷暖房は未設置です。
室内にはベンチがL字状に設置されています。
また、出入口脇の一角には昔ここに出札窓口があったかもと思わせる痕跡が見られます(下写真)。
この塞がれた一角のホーム側には扉があり、小部屋があった可能性が高いです。
しかし1996年の駅舎改築時には既に無人駅だったので、窓口の準備スペースなのかもしれませんが…。
以下は駅情報です。
 
駅員配置………無人駅(1971年無人化)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場・乗車可能)。
ICカード………利用不可(エリア外。ICエリア内から乗り越しの場合は

                                  全区間現金精算になります)。
自動券売機……なし(乗車後に車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は乗車時に整理券をお取り下さい)。
自動精算機……なし(乗車列車の車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は下車時に運賃をお支払い下さい)。
その他設備……ホーム側出入口前に集札箱あり。
その他設備……出入口前に飲料自動販売機あり。
トイレ…………あり(駅舎の外。車いす対応トイレあり)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約420m北の「セブン-イレブン」)。
 
 

ホーム側より駅舎を撮影。北を望む。
出入口が3つあります。
右が駅外に通じる階段で、左手にきっぷ回収箱と時刻表が掛けられています。
中央が待合室の出入口、左が駅事務室スペース(現在は倉庫か?)の扉です。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線において、豊川駅より北(辰野方)の各駅においては駅ナンバリングが導入されていません。
また、茶臼山と言えば愛知県最高峰の山が思い浮かびますが、その茶臼山は直線距離で約38km北の豊根村と長野県根羽村との県境にあるため遠く、登山口もここにはありません。当地の「茶臼山」は、長篠の戦いにおいて織田信長が陣取った茶臼山本陣があったことによるもので、県境の茶臼山とは直接は関係ありません(Wikipediaの本文を一部引用)。
 
 


駅構造……地平駅(西南西~東北東方向)。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線は付与されておらず、下り中部天竜・飯田・辰野方面、上り豊川・豊橋方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違えないよう注意が必要です。
また、ホームの駅舎側(北側。写真右)にはかつて線路が存在した可能性があり、線路敷らしき痕跡も見られます。さらにホーム上屋も島式ホーム用になっているのが気になります…。まぁ元は1面2線だったのか、駅舎側に貨物側線があっただけなのか、それとも開業時以来ずっと1面1線だったのか、真相は不明です…。
  
ホーム有効長……5両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………駅の規模を考慮すると標準レベルです。
上屋(屋根)………中ほど豊橋寄りの駅舎に面した0.5両分に設置。雨天時の乗降は要注意。 
ホーム上設備……待合室。ベンチは待合室のみ。トイレは駅の外にあります。
 
ホーム中ほど豊橋寄りに面して駅舎・出入口・待合室があります。
 
写真は2枚とも豊橋方を望む。
 
 


2枚とも辰野方を望む。
こちらもホーム北側に怪しい用地が存在しますが、こちら側はその用地が木々に覆われています。
尚、南側(右側)にも1線を敷設できそうなスペースが確認できますが、ホームを追加できる用地は存在しないため、敷設するとしたら側線限定でしょうか。まぁ、これ以上茶臼山駅に線路が増えることは無いと思われます。
 
 


豊橋方を望む。右側にもう1線……と思わせるスペースがありますw
この先、左へカーブして住宅地の中を西南西へ走り、半場川を渡って県道392号線の陸橋をくぐります。その後も住宅地の中を西南西へ走り続けると、東新町駅へと至ります。単式ホーム1面1線ですが、公的機関や高校が近くにあるからか、簡易委託駅になっています。
 
 

辰野方を望む。こちらは左側にスペースがありますが、木々に覆われて用地を確認できません。
この先、畑が混在した住宅地の中を東北東へ走りますが、やがて住宅地が途切れると右へカーブしながら雑木林の中や農村風景の中を走り、進路を東に変えます。その後、雑木林の中を抜けると住宅地の中を走るようになり、最後は左へカーブして三河東郷駅へと至ります。幅が狭い島式ホームを有する交換可能駅です。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年          
 
単式ホーム1面1線の棒線駅ですが、もしかしたら昔は北の駅舎側にもう1線あったかもしれません。北側にはこじゃれたデザインの簡易駅舎がありますが、かつては木造駅舎が存在していました。駅前には集落が形成されていますが、駅から遠ざかると田畑が目立ってきます。
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線~豊橋から飯田線(本長篠以遠行き)へ乗継。特急は通過。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線~豊橋から飯田線(本長篠以遠行き)へ乗継。特急は通過。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約420m北の「セブン-イレブン」)    
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗はありません)  
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は茶臼山駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)