備後西城駅【広島県】(芸備線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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車両の写真は備後庄原駅にて2013年撮影。

  

今回の【駅】シリーズは、
広島県庄原市北東部、旧・西城町の中心市街地に位置する芸備線の主要駅で、開業当初からの木造駅舎が健在である、
備後西城駅 (びんごさいじょうえき。Bingo-Saijo Station) です。
 
  
駅名  
備後西城駅 (駅番号なし)  
  
所在地  
広島県庄原市 (旧・比婆郡西城町)  
  
乗車可能路線  
JR西日本:芸備線  
 
隣の駅   
備中神代方……比婆山駅    
広島方…………平子駅  
  
訪問・撮影時  
2022年4月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1934年開業)。
駅舎………………あり(東側に平屋建ての木造駅舎があります)。
出入口……………東側のみ。西からは約350m南の踏切を渡って東へ。

                        その他構内踏切西側に勝手出入口あり。
バリアフリー……△(段差なくホームまで移動可能ですが、構内踏切スロープは傾斜が急です)。
点字ブロック……なし。
駅前広場…………あり(但し、バス停留所は東側の駅前通り沿いに設けられています)。
 
 


駅舎です。西を望む。
駅前通り(県道57号線)から少し西へ入った所に駅舎があります。
木造平屋建てで、開業年の1934年(昭和9年)から現役です。
尚、備後西城駅は簡易委託駅で、駅舎の左側(元駅事務室部分)は店舗が入居しています。
写っていませんが、駅舎の右隣にはトイレの小屋があります(多機能トイレの有無は不明)。
 
 

備後西城駅にはロータリーが無いながらも駅前広場があります。南を望む。
右側に駅舎があります。
写真奥の左には無料駐輪場があり、写真奥右の線路沿いには保線用設備があります。
尚、路線バスは駅前広場には乗り入れず、県道57号線沿いにバス停留所が設けられています。
 
 

駅前です。東を望む。
奥に延びる駅前通りは全長30mほどと短く、すぐに左右方向の県道57号線に突き当たります。
昔は駅前に商店が多かったと思われますが、現在は営業している店舗が少ないです。
 
 

県道57号線です。南を望む。右が備後西城駅です。
こちらの南側に向けて旧・西城町の中心市街地が延びています。古い町並みが結構残っています。
 
一方、「駅裏」の西側は近年になって開発が進み、公共施設(庄原市役所西条支所など)や商業施設が立地しています。いずれも駅のすぐ西にありますが、駅に西口がないため、南へ迂回する必要があります(但し、上記の施設はいずれも1km圏内にあります)。これらの施設の西側を西城川が北から南へ流れています。
また、約600m南西の西城川西岸には庄原市立西城市民病院があります。
 
 

県道57号線です。北を望む。左が備後西城駅です。
こちらの北側は街外れになります。1kmほど北上すると、西城川沿いに田園風景が広がっています。
 
 


駅舎内です。上写真は西を、下写真は南を望む。
 
駅員配置………△(出札業務だけを行う簡易委託駅。無人時間帯が多いです)。
自動改札機……なし(きっぷをお持ちの場合はそのまま列車に乗車して下さい)。
ICカード………利用不可(エリア外。もしICエリア内から乗り越しの場合は

                                  全区間現金精算になります)。
出札窓口………あり(近距離きっぷを販売しています)。
自動券売機……なし(窓口でお求め下さい。

                            無人時は車内で整理券を取り、下車駅で支払います)。
自動精算機……なし(車内精算です。乗り越しの場合は事前に運転士へ申し出て下さい)。
付帯設備………待合室(上写真右)、店舗(上写真左)。
トイレ…………あり(駅舎の外、北側にあります。多機能トイレの有無は不明)。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約550m南西の「ファミリーマート」)。
 
機能していない改札口(きっぷ回収箱もありません)を通り抜けると下り広島方面1番のりばです。
1番のりばに出て右へ曲がり、構内踏切を渡ると登り備中神代方面2番のりばです。
点字ブロックは未設置なので注意が必要です。
各ホームとも車いすの利用は可能ですが、構内踏切のスロープが急なので介助が必要です。
また、当駅に乗り入れる車両(キハ120形気動車)はステップ付きで、バリアフリー非対応です。車いすで備後西城駅をご利用の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
 
そして、駅舎に入って左側、駅事務室跡には「EKINAKA」と書かれた施設があります(下写真)。
旧・西城町の観光案内所として使用されていましたが撤退し、その跡地を日替わり飲食店として利用しています。
火曜日は蕎麦、金曜日はカレーです。私の訪問時はコロナ禍のため休業していました。
(庄原観光ナビを参照)  
  
 

駅の北側(備中神代方)にある構内踏切です。西を望む。
手前の左が1番のりばと駅舎・出入口、奥の左が2番のりばです。
遮断機はなく、警報機のみが設置されています。
また、踏切の先では構内と駅西側の行き来が可能になっています。勝手踏切ならぬ勝手出入口といったところでしょうか。
しかし、この勝手出入口から出たとしても南側へは行けず、北側にしか行けません(この出入口の利用が有利な場所は「さとやま交流館」などごく一部)。
駅裏に見える庄原市立西城保育所や庄原市西城温水プール・水夢などは南側へ迂回しないと行くことができませんのでご注意を。
 
 

2番のりばに設置の建植式駅名標です。非電照式ですが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーである青色です。
尚、芸備線には紫色のラインカラーが導入されていますが、駅名標には反映されていません。芸備線の今後が不安定だから色が変更されないのでしょうか?
ちなみに広島地区の芸備線は、都市部の狩留家~広島間を除き駅ナンバリングは導入されていません。
 
 



駅構造……地平駅(北北東~南南西方向)。ホームはカーブを描いています。
配線………相対式ホーム2面2線(交換可能駅)。
 
左ホーム(東)が1番のりばで下り三次・広島方面、右ホーム(西)が2番のりばで上り備後落合・備中神代・新見方面です。
1番のりばから見て2番のりばは広島方(奥)にずれています。2番のりば手前側には後方にある構内踏切とを結ぶ通路が延びています。
 
ホーム有効長……4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………手前の備中神代方は標準レベルですが、奥の広島方は狭いです。
上屋(屋根)………1番のりばの備中神代寄り約1.5両分のみ。2番のりばにはありません。 
ホーム上設備……ベンチ(1番のみ)、空調なしの待合室(2番のみ。中にベンチ有)。
 
1番のりばの備中神代方に面して駅舎・出入口があります。 
また、1番のりばの備中神代方の端には構内踏切があり、両ホームを結んでいます。
 
上写真は構内踏切より、中写真は1番のりばより、下写真は2番のりばより、いずれも広島方を望む。
 
 


2枚とも2番のりばより備中神代方を望む。
手前の広島方は後からホームが延伸されたと思われ、その影響でホーム幅が狭いです。
 
 

また、1番のりば広島方の右側(駅舎側)には貨物設備跡が見られ、1番のりばの反対側には切欠構造の貨物ホーム跡を確認できます。
現在は保線基地として使用されていて、線路は貨物側線当時とは配線が違うと思われ、おそらく旧貨物側線を撤去した上で新たに保線用側線を敷設し直したと思われます(推測)。
写真は備中神代方を望む。
 
 


上写真は2番のりばより、下写真は1番のりばより、いずれも備中神代方を望む。
2番のりばの端から構内踏切まで少々距離があります(上写真)。右前方の駅舎を一回通り過ぎてから戻る形になります。
また、1番のりばのホーム端から見ると、すぐ先に構内踏切があります(下写真)。
 
この先、郊外に出て西城川を渡り、主に盆地の田園風景の中を北上すると比婆山駅へと至ります。
 
 


上写真は1番のりばより、下写真は2番のりばより、いずれも広島方を望む。
1番のりばのすぐ先で保線用側線が合流し、その先で双方の乗り場の線路が合流します。
 
この先、西城の市街地を南下し、西城川を渡ると高架橋で古い町並みを跨ぎます。その後は左手に西城市街を見て走りますが、やがて西城川の谷に沿って山間部を南下します。その後は谷が開けて、右へ左へカーブしながら山あいの田園風景の中を走り、再び西城川を渡ると進路を南西に変えます。そして国道183号線の陸橋をくぐると平子駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・ありません (自動車で訪問しました)          
 
相対式ホーム2面2線で、当駅での折り返し定期列車は設定されていません。東側には立派な木造駅舎が鎮座しています。駅前から南にかけて古い町並みが広がっています。今度は列車で訪問したいところですが、本数が少なすぎる現状では厳しいかもしれません…。
  
鉄路のみで  
東京からですと東海道・山陽新幹線で広島駅まで行き、芸備線を乗り継げば到達できます。時間帯によっては新幹線を岡山下車~伯備線~新見乗換芸備線ルートの方が早い場合もありますが、芸備線の東城~備後落合の本数が少なすぎるため、広島経由の方がアクセスしやすいです。超タイトな日程になりますが、何とか日帰り訪問可能です(最大滞在時間:2023年時点で57分)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で広島駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。東京からより移動距離が少ないものの、芸備線備後西城以東の列車本数が少なすぎるため、日帰りでの滞在時間は約3時間半になってしまいます…。
(飛行機でのアクセスは考慮していません) 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし (最寄店舗は約550m南西の「ファミリーマート」)    
飲食チェーン店・・・なし  
 
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、芸備線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は備後西城駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)