楢原駅【岡山県】(姫新線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
岡山県北東部、美作市中央部の山あいに位置する姫新線の駅で、農村地帯で民家が少ないものの、駅近くには複数の工場があり、やや難読駅でもある、
楢原駅 (ならはらえき。Narahara Station) です。
 
  
駅名  
楢原駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
岡山県美作市 (旧・英田郡美作町)    
 
乗車可能路線  
JR西日本:姫新線  
 
隣の駅  
姫路方……美作江見駅  
新見方……林野駅  
 
訪問・撮影時  
2022年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅。
駅舎………………なし。
出入口……………北側のみ。南側からは約280m南または約370m西にある踏切を渡って北側へ回る必要あり。
バリアフリー……非対応(出入口は階段のみ。点字ブロックは一切なし)。
駅前広場…………なし(北側に公衆トイレと屋根付き無料駐輪場あり。近くにバス路線なし)。
 
 

 

 

楢原駅は1954年に新規開業した駅です。開業以来無人駅で(2011年まで簡易委託駅でした)、駅舎が設置されていません。
姫新線の北側を並行する県道354号線に面して出入口があるのみです。出入口はホーム直通で、階段だけであり、バリアフリー非対応です。
出入口前には横断歩道がありますが信号機がなく、県道を飛ばす車が多いので要注意です。
県道の北側には小さな男女共用トイレ(水洗式。多機能トイレなし)と無料駐輪場(屋根付き)があります。自動車での送迎スペースはありません。
上写真は南西を、中写真と下写真は南東を望む。
駅の反対側(南側)は丘になっており、一帯が山崎産業岡山工場になっています。
 
 

駅前です。出入口より北東を望む。
後方にホームがあり、手前を左右方向に県道354号線が延びています。
県道を渡って右側に公衆トイレがあり、その右には無料駐輪場があります。
駅周辺は民家が少なく、商店も見られません。写真奥には新高製作所があります。
山深くはなく、起伏に富んだ一帯には田畑が広がっています。
約650m北東には中国自動車道の楢原パーキングエリアがありますが、設備がトイレのみで、外部からは出入りできません。バスストップも併設されていません。
 
 

駅前です。横断歩道より北西を望む。左手に楢原駅出入口があります。
奥へ延びる道路は県道354号線です。駅付近の県道沿い(姫新線沿い)には2つの大きなため池があります(後方の南東側には音田池が、前方の北西側には古池があります)。
また、県道354号線を道なりに北西へ進み、中国自動車道を乗り越して左折すると、東西方向に延びる出雲街道沿いに楢原の集落が形成されています(集落の東側入口まで駅から約500m)。
 
 

ホーム中ほどにある待合所です。左に出入口があります。
扉はなく、密室構造ではありません。改札設備は全くなく、きっぷ回収箱(集札箱)すらありません。
 
駅員配置………なし(無人駅です。インターホン未設置)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場し、乗車時に車内で整理券をお取り下さい)。
ICカード………エリア外(エリア内から乗り越し乗車の場合、降車時に乗車全区間の運賃が現金精算になります)。
改札口…………なし。
出札窓口………なし(2011年までは近くの商店できっぷを販売していたため、簡易委託駅でした)。
自動券売機……なし(車内で整理券をお取りの上、降車駅などで精算して下さい)。
自動精算機……なし(車内収受方式ゆえ運賃は乗務員(ワンマンの場合は運転士)へ)。
トイレ…………駅外(県道354号線を渡った先にあります。男女共用。多機能トイレなし)。 
その他設備……待合所にベンチあり。運行情報表示モニターはありません。
売店……………なし(駅前のパソコン会社に飲料自動販売機があります)。  
コンビニ………なし(1km圏内に店舗はありません)。
 
また、側壁には駅名標、時刻表、運賃表、ポスターなどが掲示されています。
側壁の駅名標は非電照式で、JR西日本の標準デザインですが、書体が一般的なものとは異なります。
岡山管内にはこのタイプの駅名標が設置されている駅が多いです。
また、下部はJR西日本のラインカラーである青色で、姫新線のラインカラーであるスカーレットではありません。津山線など岡山駅に乗り入れる路線・系統は軒並みラインカラー仕様の駅名標に変更されているのですが…。まぁ姫新線に力(ちから)を入れていないようにも受け取れます。
尚、姫新線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

ホームに設置されている建植式駅名標です。右側には縦型の駅名標もあります。
建植式は枠が錆びており、痛々しい姿です…。縦型も色褪せてしまっています……。
建植式は非電照式ですが、反射材が使用されています。建植式の寸法はJR西日本・地方線区の標準仕様です。
 
 

 

駅構造……地平駅(南東~北西方向)。ホーム新見方(手前側)はカーブを描いています。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
のりば番号は設定されておらず、下り津山・新見方面、上り佐用・姫路方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違いに注意が必要です。
 
ホーム有効長……5両分(キハ120形7両分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に結構狭いです。ほぼ全長にわたり線路と反対側の約半分は未舗装。点字ブロックなし。
上屋(屋根)………なし。雨をしのげるのは待合所のみです。雨天時の乗降は要注意。 
ホーム上設備……待合所(中にベンチあり)。
 
また、待合所の手前側(新見寄り)には駅出入口の階段があります。
  
写真は2枚とも姫路方を望む。
 
 

こちらは新見方を望む。
ホーム有効長は21m級の国鉄形気動車5両分(6両弱分)ありますが、現在使用されているのは中ほどの一部で、ホーム両端部は無用の長物と化しています。しかしながら除草などの手入れが行き届いています。
 
 

 

姫路方を望む。
左側を県道354号線が並走しており、県道の左には音田池があります。
この先、右の山地と左の県道354号線に挟まれた所を南東へ走りますが、やがて県道354号線と踏切で交差して県道が右側へ回ると右へカーブして、今度は左に山が接近する状況で田園地帯を南下します。その後は大きく左へカーブして進路を東寄りに変え、右から国道179号線と吉野川が接近して、一時的に左の山地が吉野川へ迫る断崖区間を走ります。そして吉野川と山が離れると谷が開けてきて、国道179号が陸橋で姫新線を乗り越して右へ回ると里山風景の中を東へ走り、 左側車窓に住宅が続くようになると美作江見駅へと至ります。旧・作東町の代表駅です。
 
 

 

新見方を望む。
待合所のすぐ北西側に出入口があります。
また、右側を県道354号線が並走しており、県道の右には古池があります。
この先、左へカーブするとすぐに県道354号線が右へ離れ、住宅と田園が混在した中を西北西へ走ります。その後、左へカーブすると右から中国自動車道が寄り添い、しばし西へ向けて並走しますが、中国道には防音壁が設けられているため、こちらから中国道を見ることはできません。その後は左へカーブして中国道と離れ、左の山地と右の田園の間を南西へ走ると右へカーブして山地が離れ、梶並川を渡ります。そして左へカーブして右手にロードサイド店舗が並ぶ中、左手に田園を見て南西へ走り、やがて左側車窓が住宅地に変わって右へカーブすると林野駅へと至ります。旧・美作町の代表駅で、平成の大合併を経ても美作市の代表駅の座についていますが、1日平均乗車人員は100人少々です…。
 
 
あとがき  
私が楢原駅で下車(乗車)したのは2022年の1度きりです。姫新線を乗り鉄した際に下車しました。1面1線の小さな駅で、駅舎すらなく、ホームに待合室があるのみでした、駅前は山あいの比較的穏やかな地形で農村地帯ですが、ため池が複数見られました。また駅の南北に工場がありますが、駅の乗車人員が20人台である事から、これらの工場への通勤利用も多少はあるかもしれません。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線の『のぞみ』で姫路駅まで行き、姫新線の普通列車を乗り継いで当駅下車です。姫路~佐用間は山陽本線~智頭急行線経由でもOKで、特急『スーパーはくと』や『スーパーいなば』も利用できます(別途、特急料金および智頭急行線の運賃が必要)。但し、佐用駅での接続が悪い場合もありますのでご注意下さい。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:6時間45分程度)。
一方、大阪からですとJR神戸線の新快速または新大阪駅から山陽新幹線に乗車して姫路駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。大阪駅から佐用駅まで特急『スーパーはくと』を利用してもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:11時間)。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
  
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。1km以内にコンビニは存在しません。必ず事前に用意して下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、姫新線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は楢原駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)