可児駅【岐阜県】(太多線。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
岐阜県中南部、可児市中央部の広見地区西寄り郊外に位置する太多線の主要駅かつ可児市の代表駅で、東隣には名鉄広見線の新可児駅が隣接していて乗換可能な難読駅、
可児駅 (かにえき。Kani Station) です。
  
  
駅名  
可児駅 (CI 02) 
 
所在地    
岐阜県可児市    
 
乗車可能路線  
JR東海:太多線  
 
隣の駅  
多治見方………下切駅  
美濃太田方……美濃川合駅   
  
乗換可能駅  
名古屋鉄道:広見線……新可児駅まで徒歩3分  
  
訪問・撮影時  
2017年5月、2019年8月(名鉄乗り鉄時に撮影)    
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1918年に広見駅として開業、1982年に現駅名へと改称)。
駅舎………………東側に平屋建ての古い木造駅舎があります。
出入口……………東側のみ。西からは駅舎北にある東西自由通路(エレベーター併設)を通って東へ回る必要あり。
バリアフリー……現在は対応(東西自由通路のエレベーターを共用)。
点字ブロック……駅出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………あり(名鉄新可児駅と共用。バス停留所・タクシー乗り場併設)。
 
 

 

可児駅の駅舎は駅前広場の西側にあります。
現在は手前に東西自由通路の階段があるため、駅舎の全容を撮影するのが難しいです。
駅舎は木造平屋建てです。可児駅は1918年開業ですが、当時は可児川東岸にあり、現在地に移転したのは1928年です。駅舎は移転時に建てられたものが現在も使用されているようです。
出入口に段差はなく、出入口の左側には飲料やアイスクリームの自動販売機、そして証明写真発行機が置かれています。
右手には名鉄広見線の新可児駅舎があります。可児駅と新可児駅で駅舎こそ離れていますが、距離は近いので乗換は容易です。
手前には駅前広場があり、現在は南北2つのロータリーで構成されています。両駅に面した北側ロータリーが一般車用、歩道を挟んで南側にあるロータリーがバスとタクシー用と思われます。2019年時点において南側ロータリーは整備工事中でした。
写真は2枚とも西を望む。
 
 

駅前です。東を望む。
後方に可児駅があり、左に新可児駅があります。今は右手にバス用ロータリーがあります。
駅東側は集落が形成されていましたが、道路が狭かったです。区画整理事業により整然とした街並みになり、道路も広くなりました。
しかし駅前は可児市の中心市街地からやや離れた郊外で、商店はさほど多くありません。
中心市街地は約500m東、可児川の対岸に広がっていますが、昔からさほど大きな街並みではありませんでした。可児市は今でこそ10万人近くの人口を抱えていますが、市域西側の名鉄広見線沿いに形成されたニュータウンの人口が結構多く、中心部の求心力がさほど高くない印象です。また、郊外にはロードサイド店舗が多いです。
 
一方、「駅裏」である駅西側は民家が少なく、田園風景が残っていますが、2018年に東西自由通路が完成して可児駅・新可児駅への利便性が向上したため、幾らかは発展していくかと思われます。
 
 

 

改札口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
 
駅員配置………あり(業務委託駅。但し無人時間帯あり)。
自動改札機……△(ICカード簡易改札機のみ。紙のきっぷは駅員に提示して下さい)。  
通路数…………2通路(ICカード簡易改札機は入場用・出場用とも通路中央に各1台のみ)。  
幅広通路………窓口に面した左側通路のみ。点字ブロック設置。
ICカード………エリア内(但し、高山本線の高山方面へお出かけの際は紙のきっぷをお求め下さい)。
窓口……………改札窓口および左手前の『JR全線きっぷうりば』(みどりの窓口)。
自動券売機……あり(左手前。指定席券売機はありません)。ICチャージ機が右側改札外にあります。
自動精算機……なし(乗り越し、IC残高不足の場合は改札口の駅員に申し出て下さい)。
トイレ…………あり(改札内。1番線にあります。多機能トイレなし)。
付帯設備………待合室(右側改札外)。 
売店……………なし(名鉄駅の売店は2021年に閉店)。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約700m東の「ファミリーマート」)。
 
そして改札口の先は上り多治見方面1番線ホームです。段差がありますが、左右にスロープがあり、1番線までは車いすでの移動が可能です。1番線に出て左にはトイレがあります。
また、1番線に出て左には跨線橋もあり、下り美濃太田方面2番線と結ばれています。ただし跨線橋には階段しかありません。
車いすで2番線へ行かれる場合は1番線に出て右へ移動し、東西自由通路に設置のエレベーターを利用することが可能です。このエレベーターは改札内外共用ですが、ここで改札内外を移動する事は不可能です(反対側の扉が開かない設定になっています)。
 
 

こちらは改札内より改札口を撮影。東を望む。
昼間でも無人時間帯があります。そのため、改札口の両側には運賃箱(きっぷ回収箱)が設置されています。
 
 

1番線に設置の駅名標です。
撮影した2017年は東西自由通路建設工事中で仮設の駅名標でしたが、内容は本設のものと同じです。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
現在は駅ナンバリング「CI 02」が追加されているはずです。
 
 

駅構造……地平駅(南北方向)。
配線………相対式ホーム2面2線(交換可能駅)。
 
左(東)が1番線で上り多治見方面、右(西)が2番線で下り美濃太田方面・岐阜方面です。上下線ごとに発着ホームが固定されています。
1番線ホームから見て2番線ホームは多治見方(奥側)にずれています。
 
ホーム有効長……4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや狭いです。
上屋(屋根)………なし。1番は駅舎の庇、2番は待合所の屋根で雨をしのげます。 
ホーム上設備……トイレ(1番線のみ)、ベンチ(2番線のみ)。
 
1番線中ほどに面して駅舎と改札口があります。屋根なしの跨線橋が1番線多治見方~2番線中ほどを結んでいます。
また、後方の美濃太田方には東西自由通路があり、各番線とも両ホーム間を移動可能なエレベーターのりばがあります。
   
写真は1番線より多治見方を望む。
 
 

こちらは跨線橋より美濃太田方を望む。右が1番線、左が2番線です。
1番線側に駅舎・改札口があり、その先には名鉄新可児駅の駅舎とホームが見えます。
尚、写真は2017年撮影で、遠方まで見渡せますが、後に駅舎と名鉄駅の間に東西自由通路の跨線橋が設置されたため、この跨線橋から名鉄駅をまともに見渡せなくなっています。
 
 

跨線橋より多治見方を望む。左が1番線、右が2番線です。
1番線の左には貨物ホーム跡と思われる構造物が確認できます。
この先、住宅地の中を南下しますが、すぐに左カーブが始まり、可児川を渡ります。その後は農地と住宅が混在した郊外を南東へ進み、やがて南へ進路を変えると左から丘陵地が迫ってきて、丘陵地の麓に形成された住宅地と右側の田園の間を南下すると下切駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は1番線に到着直前の列車内より、いずれも美濃太田方を望む。
右側に名鉄の新可児駅がありますが、昔の太多線は私鉄で、多治見方面から御嵩方面へ延びていました。それが国有化により多治見~美濃太田が本線(太多線)になり、国鉄に買収されず支線となった広見~御嵩間は犬山から延びてきた名鉄線と一緒になり、現在へと至ります。現在、JR線と名鉄線は可児駅・新可児駅構内においてレールが繋がっていません。
 
この先、名鉄広見線・犬山方面線路(右の複線)と並走状態で住宅地を北上しますが、左へカーブして広見線が太多線をオーバークロスして左(西)へ離れると郊外の農地が入り交じった風景の中を北北西へ進みます。そして木曽川を渡って美濃加茂市に変わりますが、左手には今渡ダムが見えます。木曽川を渡り終えてすぐ左カーブが始まると、美濃川合駅へと至ります。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2017年          
 
太多線から名鉄広見線に乗り換えるため下車しました。可児市の代表駅ですが、当駅を始発・終着とする列車はなく、相対式ホーム2面2線と、設備は貧弱です。駅舎は東側にあり、その北側には現在、東西自由通路がありますが、コスト面が影響して橋上駅舎化はなりませんでした…。東隣には名鉄の新可児駅があり、乗換は便利です。駅前は可児市の中心市街地ではなく、郊外の雰囲気が漂っています。中心市街地は約500m東、可児川の対岸に広がっています。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から中央西線~多治見から太多線。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から同上。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし (最寄り店舗は約700m東の「ファミリーマート」)   
飲食チェーン店・・・なし (最寄り店舗は約750m東の「スターバックスコーヒー」)     
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。太多線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は可児駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、れとろ駅舎、Google地図、Wikipedia)