西江井ヶ島駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問)     | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
兵庫県明石市西部、播磨灘沿いに広がる住宅地に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、駅南側の播磨灘沿いには清酒「神鷹」の醸造元として有名な酒蔵・江井ヶ嶋酒造がある、
西江井ヶ島駅 (にしえいがしまえき。Nishi-eigashima Station) です。
 
尚、写真は2019年訪問時のもので、現在は駅舎が改築されています。ご了承下さい。
現在の駅舎はこちらに掲載されています(山陽電車【公式】のツイッター)。
  
  
駅名  
西江井ヶ島駅 (SY 23)    
 
所在地  
兵庫県明石市  
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:本線   
 
隣の駅  
西代方…………江井ヶ島駅  
山陽姫路方……山陽魚住駅  
 
訪問・撮影時  
2019年6月  
 
 

 

西江井ヶ島駅は地平駅で、山陽姫路方(西)の南側(海側)に駅舎が設置されています。
北側(山側)には駅舎・改札口が設置されておらず、北から駅舎へアクセスするにはすぐ西(写真左)にある踏切を渡って南側へ回る必要があります(車いすも通行可能ですが、線路のくぼみに注意)。
駅舎は2019年時点で古い平屋建てでした。建屋左側に出入口と改札口があります。右側は駅事務室ですが、西江井ヶ島駅は無人駅です。
出入口には段差がありません。但し、西江井ヶ島駅がバリアフリー化されているのは出入口~改札~山陽姫路方面ホーム間のみで、改札~西代・神戸三宮方面ホームの間は地下道が階段のみなので、西江井ヶ島駅は部分的にしかバリアフリーに対応していません。車いすで西江井ヶ島駅をご利用の場合は事前に山陽電気鉄道へお問い合わせ下さい。また、点字ブロックは改札内にしか設置されていません。
以前は駅舎の後方に5階建ての住宅団地がありましたが、2019年の時点で解体されていました。

尚、2020年に駅舎が改築され、点字ブロックは駅出入口まで延伸されましたが、段差につきましては以前のまま、神戸方面ホームのみバリアフリー非対応の状態です。
そして、西江井ヶ島駅には駅前広場が整備されていません。バス停留所は約50m南の県道718号線沿い、約100m北の明石市道沿いに、それぞれ設けられていますが、駅南側と北側では系統が異なりますのでご注意下さい。
写真は2枚とも南東方向を望む。

 

 

 


新駅舎です。2023年撮影。上写真は東を、下写真は南東を望む。

現在の駅舎は江井島の酒蔵をイメージしたようなデザインになっています。 

  
  

 

駅前です。南を望む。上写真左に駅舎があり、後方に踏切があります。
前方には左右方向に延びる県道718号線(旧国道250号線。通称・旧浜国道)と交わる西江井ヶ島駅前交差点があります。
駅南側は住宅地が広がっていますが、田畑も混在しています。商店は少ないですが、旧浜国道沿いには一定数あります。
約600m南の播磨灘沿いには清酒「神鷹」の醸造元として知られる酒蔵・江井ヶ嶋酒造の工場があります。
さらに200mほど南下すると播磨灘沿いの道路に出ます。防潮堤の先には播磨灘が広がっていて、二見地区の人工島が間近に見え、淡路島も遠望できます。
そして、約700m南の住宅地の中には魚住城跡があり、跡地は児童公園になっています。
 
 

また、西江井ヶ島駅前交差点の南西角、旧浜国沿いには「西江井ヶ島プラザ」という2階建ての商業施設があります。西を望む。
いかにも昭和的な外観で、駐車場のレイアウトも前時代的ではありますが、今でも入居率が高く、現在は地元でも人気の焼肉店が入居しています。
 
 

駅前です。北を望む。右手に駅舎があります。
踏切は狭く、自動車通行不可です。
駅北側は田畑が広がっていましたが、長年かけて徐々に宅地化が進行しています。商店は少ないです。
200m少々北にはノーリツ明石工場があり、約650m東には明石市立江井島中学校があります。
そして、約350m北を山陽電鉄本線と並行する形で国道250号線(明姫幹線)が東西方向に延びており、西側にかけての沿道を中心にロードサイド店舗が立ち並んでいます。一部の店舗は西江井ヶ島駅から徒歩圏内にあります。中でも駅から1km圏内には「ラ・ムー」と「ハローズ」、ともに中国地方発祥の安売りスーパーが出店していて、互いの店舗が近接している事から激しい競争を繰り広げています(推測)。
 
 

2019年時点の駅舎内・改札口です。出入口より南東を望む。
西江井ヶ島駅は無人駅で、窓口はシャッターが下ろされています。駅舎改築後の窓口の有無は不明です。
改札内外にインターホンが設置されています。改札内外ともきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンもあります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端が幅広通路、窓口に面した右端が点字ブロック設置通路です。通路構成は駅舎改築後も同じです。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
そして、改札を通って正面にはスロープと階段があり、左のスロープを登ると下り線ホーム(山陽姫路方面)、右の階段を下ると地下道経由で上り線ホーム(西代・神戸三宮方面)に到達します。尚、下りホームへは車いすも自力で到達可能ですが(スロープの傾斜が急ですが)、上り線ホームへは地下道に階段しかないため、バリアフリー非対応です。また、昔は改札口を通ってすぐ左側に上り線ホームとを結ぶ構内踏切が存在したかもしれません(あくまで推測ですw)。
トイレ・多機能トイレは改札を通って右側にあります。
尚、西江井ヶ島駅構内に売店・コンビニはありません。駅のすぐ南側に売店(タバコ屋)の「ショップ橘」があり、約200m西の旧浜国沿いにはコンビニエンスストア「セブン-イレブン」があります。

 

 


こちらは現在の改札口です。2023年撮影。南東を望む。

設備面は先代とほぼ変わりないですが、窓口が小型のものになっています。

バリアフリーにつきましては前述の通り、一部非対応のままです。 

 
  

 

2枚とも下り線ホームに設置されていた駅名標です。2019年6月撮影。
上写真はホーム側壁に取り付けられていた駅名標(電照式)で、下写真は西代方(東側)に設置されていた建植式(非電照式)です。
いずれも山陽電鉄の標準デザインで、上写真のものは書体が古いです。
両方とも隣駅を含めて駅ナンバリングが併記されています。西江井ヶ島駅の駅番号は「SY 23」です。
尚、下写真のホーム背後には5階建ての住宅団地がありました。
 
 

西江井ヶ島駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南東~北西方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。
駅舎に面した右(南)のホームが下り山陽姫路方面で、反対側にある左(北)のホームが上り西代方面・神戸方面です。
普通車(普通列車)しか停車しないため、ホーム有効長は4両分です。ホームドアはありません。ホーム幅は周辺の駅と同じく、規模に対して広いです。
上屋は上下線ホームとも山陽姫路寄り(手前側)の約0.5両分にしか設置されておらず、しかも下り線ホームは駅舎と上屋の間に雨ざらしの部分があります(上り線ホームは雨に濡れずに改札口~地下道~ホーム間を移動できます)。雨ざらしの部分が多いので、雨天時の乗降は要注意です(山陽姫路寄りの車両にご乗車になって下さい)。
各ホームともベンチが設置されています。飲料自動販売機は改札口近く(改札内)の地下道出入口前に設置されています。
そして、下り線ホームの山陽姫路方の端(右後方)には駅舎・改札口があり、上り線ホームの上屋下には改札口とを結ぶ地下道の階段があります。
写真は下り線ホームより西代方・神戸三宮方を望む。
 
 

こちらは下り線ホームより山陽姫路方を望む。
ホームは直線状です。ホーム床面は従来のままで、点字ブロック設置後も線路際の白線が残っています。
 
 

下り線ホームより西代方・神戸方・大阪梅田方を望む。右前方の大きな建物はパチ屋です。
この先、住宅地の中を南東へ走り、やがて下り勾配になると赤根川を渡ります。その後は上り勾配に転じて緩やかに左へカーブしながら走り、平坦になると江井ヶ島駅へと至ります。
 
 

 


2枚とも下り線ホームより山陽姫路方を望む。
下り線ホームの山陽姫路方の端には駅舎と改札口があります。上り線ホームの先には無料駐輪場があります。
また、ホーム端の少し先に踏切がありますが、もしホームを延伸するとなると西代方(後方)にスペースがありますので物理的には可能です。
 
この先、住宅地の中を北西へ走り、下り勾配を経由して浅い谷を築堤で越えます。その後は平坦になってやや起伏に富んだ住宅地の中を走り、山陽魚住駅へと至ります。西江井ヶ島駅と山陽魚住駅の距離は約0.7kmと短く、勾配がありながらも直線区間であるため、視力のいい人は西江井ヶ島駅ホームから肉眼で山陽魚住駅ホームを確認することができます。
 
 
あとがき  
私が西江井ヶ島駅で下車(乗車)したのは2019年6月の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。相対式ホーム2面2線の駅で、海側の山陽姫路方に平屋建ての古い駅舎がありましたが、現在は地元の酒蔵にちなんだ和風の駅舎に改築(美装化)されています。駅前は住宅地で、南の播磨灘側が昔からの町並みです。駅前にはレトロな商業施設「西江井ヶ島プラザ」があります。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り新快速に乗り換えて明石駅で下車します。そして隣接する山陽明石駅から山陽電鉄本線の下り普通車に乗車して当駅下車です(直通特急は通過します)。新幹線を西明石駅で下車し、JR神戸線を1駅戻って明石駅乗換でもOKで、さらに新神戸駅~神戸市営地下鉄西神・山手線~三宮駅/三ノ宮駅~JR神戸線~明石駅経由のルートでもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り明石駅まで行き、山陽電車の下り普通車に乗り換えれば到達できます。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急(山陽姫路行き)に乗車し、山陽明石駅で普通車に乗り継いでも到達できます。こちらの方がJR経由より運賃が安く、フリーきっぷの「阪神・明石市内1dayチケット」を使えば大人1,650円で往復可能です(正規の往復運賃:2,080円)。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる飲食店はありません。駅前に菓子も販売しているタバコ店はあります。最寄りのコンビニは約200m西の「セブン-イレブン」、最寄りの飲食チェーン店は約350m北の「なか卯」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西江井ヶ島駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)