枕崎駅【鹿児島県】(指宿枕崎線。2011年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、鹿児島県南西部、薩摩半島の南西側に位置する「かつお」で有名な枕崎市の代表駅である、
枕崎駅 (まくらざきえき。Makurazaki Station) です。
 
尚、写真は駅移転5年後の2011年の撮影で、古いです。現在は駅舎が設置されるなど変化が生じています。ご了承下さい。
また、移転前の枕崎駅の記事につきましては、以前アーカイブ版で紹介いたしました⇒記事はこちら
  
  
駅名  
枕崎駅 (駅番号なし)    
 
所在地    
鹿児島県枕崎市     
 
乗車可能路線  
JR九州:指宿枕崎線        
(※) 1984年3月17日までは鹿児島交通枕崎線(南薩線)が接続していました。     
      
隣の駅  
鹿児島中央方……薩摩板敷駅  
  
訪問・撮影時  
2011年3月     
 
 

 

2011年当時の駅出入口は、旧駅前広場の南側、ドラッグストア(左)と飲食店(右)の間にありました。東側(奥)にも路地裏のような出入口がありました。
とても駅の出入口とは思えませんでしたが、2013年に南側(写真右外)に新たな駅舎と駅前広場ならびに公衆トイレが建設され、そこに出入口が移転しました。
現在この出入口が閉鎖され、左側のドラッグストアは解体されました。
ちなみにバス停留所は、現在も旧駅前広場にあります。
写真は東を望む。
 
 

尚、ドラッグストア(右)およびその北側(奥)にあるスーパー「タイヨー」は旧・枕崎駅跡の用地を転用し、商業施設としてオープンしました。旧・枕崎駅はJRではなく鹿児島交通の用地でした。
一方、枕崎市の用地である急雨・駅前広場は現在も商業施設西側にそのまま残存しており、ロータリー内には観光案内所と公衆トイレが設置されました。
右側には旧駅舎とホームがありました。
写真は北を望む。右後方に2011年当時の出入口がありました。現在の出入口は離れた後方右側にあります。
 
 

駅前です。旧駅前広場ロータリーより西を望む。
枕崎市の中心市街地は駅の西側~南側にかけて広がっています。
写真奥右側(撮影地点の西約150m)に枕崎市役所があり、撮影地点の南約700mに鰹などの水揚げで有名な枕崎港があります。
 
 

 

 

2011年当時の出入口からホームへの経路です。
ドラッグストアの裏手をジグザグに進むと上写真の場所に出ました。ここで左へ曲がりますが、正面は公園みたいになっていましたが、この部分は駅舎建設時に整備されてました。現在この場所はベンチが置かれた広場になっていて、正面に駅舎があります。
上写真の地点を左へ曲がると中写真の地点です。当時よりドラッグストア裏手の通路を経由して左奥(東)から出入りできるようになっていましたが、この通路は一部改良の上で現在も維持されていて、東側からのアクセスに配慮しています。
そしてL字状のスロープ通路に入り、右へ曲がると下写真の地点です。当時はアーチ状の簡易な駅名看板がありましたが、現在は撤去されています。
スロープを登るとホームに到達します。ホームに入った地点の右側には現在、駅舎があります。駅舎と言ってもベンチと飲料自動販売機があるだけで、機能的には待合室同然ですが…。
 
 

駅名標です。非電照式です。
JR九州の標準デザインですが、矢印がありません。
駅シンボルイラストは枕崎市の景勝地である立神岩です。
指宿枕崎線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

 

枕崎駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、西側にホームがあります。
番線は設定されておらず、来た列車が同じホームから折り返していきます。
ホーム有効長は2両分で、ホーム幅は狭いです。
上屋は中央部の待合所部分のみに設置されていて、無いも同然です。当駅発着の列車はワンマン列車で、到着時は屋根が無い最も終端方(手前側)の扉しか開かないため、雨天時の乗降は注意が必要です。
ホーム上には屋根付きの待合所があり、ベンチが置かれています。
2013年に終端寄り右側(西側)に駅舎が設置された際、ホームが拡張されてベンチも設置されました。
2011年当時は終端部のみに出入口がありましたが、駅舎が建設された際に駅舎の終端方にも階段出入口が設置されました。しかし、一旦終端部を経由するルートは西側駅前広場から駅に出入りする現在も一緒で、終端部からスロープまたは駅舎経由でホームにアクセスする形になります。
写真は2枚とも鹿児島中央方を望む。
 
 

こちらは終端方を望む。
現在はホームの左側に駅前広場が整備されており、待合所の前方に駅舎が設置されています。
 
 

 

鹿児島中央方を望む。
ホーム端の先にプレハブ構造の乗務員詰所があります。
この先、左へカーブして市街地を東へ走りますが、やがて市街地が途切れると一瞬だけ右手に海を見て岩戸トンネルに入ります。トンネルを出ると台地の森林の中を東へ走り、薩摩板敷駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。
前方に出入口のスロープと車止めがありますが、これは現在も変わりありません。
車止めの先にはドラッグストア(現在は解体)がありますが、2006年4月まではそのドラッグストアの用地に存在した旧・枕崎駅までレールが延びていました。
さらに1984年までは薩摩半島西海岸を北上し、枕崎駅と伊集院駅を結ぶ鹿児島交通枕崎線と接続していました(前年の1983年に豪雨災害で休止)。
 
 
あとがき  
私が枕崎駅で下車(乗車)したのは2003年、2004年と2011年の計3度です。2003年は指宿枕崎線の乗りつぶしのため下車しましたが、その際に居眠りか何かで満足できなかったため、2004年にリベンジ訪問しました。そして2011年は指宿枕崎線の車窓風景撮影のため下車しました。2003年と2004年は旧駅時代で、2011年は現在地に移転後でしたが、駅舎はまだありませんでした。2011年に再訪問した際、南の終着駅としては寂しくなってしまった駅構内に驚きました。現在の駅は路地裏に位置しており、分かりづらい場所にあります。駅周辺は市街地が広がっています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線と九州新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、指宿枕崎線の列車を乗り継いで当駅下車です。記事執筆時点(2022年11月)のダイヤですと、枕崎着は最速で18時36分になり、日帰りでの訪問はできません。最低でも1泊は必要ですが、鉄路だけですと1泊でもとんぼ返り状態です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り、以降は上記のルートで到達できます。2022年11月のダイヤですと、枕崎駅は最速で12時56分で、13時27分発または15時54分発で引き返せば日帰り訪問可能です(最長滞在時間……3時間弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。駅北側の旧駅跡にはスーパー「タイヨー」があります。最寄りのコンビニは約450m南の「ローソン」になります。まざ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京・大阪とも到達難易度が非常に高いですが、指宿枕崎線を乗り鉄の際は、枕崎駅ですぐに引き返す準備をせずに、ぜひ一度は駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)