新芝浦駅【神奈川県】(鶴見線海芝浦支線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県横浜市鶴見区南東部の京浜工業地帯に位置する鶴見線海芝浦支線唯一の中間駅で、駅東側は運河に面している駅、そして駅西側には東芝エネルギーシステムズ京浜事業所の用地が広がっていますが、海芝浦駅とは違い駅前へ出ることが可能な(駅舎前が公有地なのか東芝の私有地なのか不明)、
新芝浦駅 (しんしばうらえき。Shin-Shibaura Station) です。
 
2020年訪問時は上屋の取替工事中でした。
尚、駅前の東芝用地は撮影禁止措置が取られているため、駅外の写真が少なく、さらに一部修正をかけています。ご了承下さい。
(修正基準はWikipediaやGoogleマップと同レベルとします)
 
 
駅名  
新芝浦駅 (JI 51)  
 
所在地  
神奈川県横浜市鶴見区 
 
乗車可能路線  
JR東日本:鶴見線 (海芝浦支線)    
 
隣の駅  
浅野方………浅野駅   
海芝浦方……海芝浦駅  
 
訪問・撮影時  
2020年11月  
 
 

 

 

新芝浦駅は地平駅で、海芝浦方(南寄り)の西側に古びた駅舎(完成年は不明)があります。
出入口に段差はありませんが、改札口や構内踏切とホームの間には階段しかないため、バリアフリー非対応です。車いすで新芝浦駅をご利用の際は、事前にJR東日本へお問い合わせ下さい。
また、駅舎の手前まで屋根が設置されていますが、これは西側(写真後方)にある東芝エネルギーシステムズ京浜事業所と結ばれていて、従業員への雨対策と思われます。
ちなみに後方から右手一帯に広がる東芝エネルギーシステムズ京浜事業所は撮影禁止の措置が取られています。
駅前広場はありませんが、駅舎前に歩行者用のスペースがあります。バス停留所は写真左側(駅北側)に設けられていて、駅前で路線バスが転回して折り返します。タクシー乗り場も併設されています。
写真は3枚とも概ね東方向を望む。
 
 

北側より新芝浦駅を望む。
左にホームがあり、裏手(右側)の道路沿いにバス停留所・タクシー乗り場と転回場があります。その奥には駅舎があります。
右手と奥は東芝エネルギーシステムズ京浜事業所です。
 
 

駅前です。北方向を望む。
右手にホームがあり、右後方にバス停などと駅舎があります。
左手から後方にかけての一帯に東芝エネルギーシステムズ京浜事業所があり、事業所は約700m南にある海芝浦駅にかけて広がっています。構内には広範囲にわたり専用線が敷設されています。
左前方の建物は東芝ではなく「オカムラ 横浜物流センター」です。ちなみに駅周辺に住宅や商店は全く存在しません。
また、前後方向の道路は海芝浦支線と並行していて、後方は新芝浦駅前の東芝エネルギーシステムズ京浜事業所出入口で行き止まりになっていますが、前方は浅野駅前まで続いています。浅野駅まで750mほど、徒歩12分程度で移動可能なので、昼間の列車が少ない時間帯に新芝浦駅を訪問してから他の駅も回る際、徒歩で浅野駅まで行けば時間を有効に使えます(その逆のルートも可)。新芝浦駅で2時間も時間をつぶすのは正直きついです(尚、浅野方から海芝浦駅を訪問せずに新芝浦駅のみをご訪問の場合は、比較的早く海芝浦駅からの折り返し列車がやって来るので長く滞在しなくても済みます)。
 
 

こちらは改札内の構内踏切より東方向を望む。
新芝浦駅のすぐ東を旭運河が並行していて、その対岸の埋立地は浜安善地区で、倉庫や石油関係を中心とした工場、アメリカ海軍鶴見貯油施設などがあります。安善駅から浜安善地区には貨物線(正式には安善駅の構内側線)が延びていて、現在もジェット燃料輸送の貨物列車が運行されています。ちなみに貨物駅の浜安善駅は廃止されており、こちらも安善駅構内扱いになっています。
尚、新芝浦駅前に旭運河を渡る橋は存在せず、浜安善地区へ直接行けません。新芝浦駅から浜安善地区へ行くには内陸を迂回する必要があります(浅野駅前~安善駅前経由。列車の場合は浅野駅のりかえ安善駅下車、安善駅から徒歩または路線バス)。
 
 

 

改札口です。出入口より北方向を望む。
新芝浦駅は無人駅で、インターホンもありません。
改札設備は簡易Suica改札機(入場用1台、出場用2台)、乗車駅証明書発行機ときっぷ回収箱(下写真右側の簡易改札機裏側)のみです。通路幅は広く、点字ブロックもありますが、ホームとの間に階段しかないためバリアフリー非対応です。
また、以前は乗車駅証明書発行機の左側壁面に自動券売機が設置されていたと思われますが、現在は撤去されていて、跡地は板で塞がれています。そのため、乗降時にIC残額不足になった場合、乗車駅証明書を発行した上で乗車列車にて車掌に申し出て下さい。ICカードで新芝浦駅など鶴見線各駅を訪問の際は事前にIC残高に余裕を持たせておいた方が安心です。さらに、ICカードがない場合も乗車駅証明書を発行した上で乗車し、車掌に申し出るか鶴見駅などで精算して下さい。下車時に乗り越しになった場合はあらかじめ下車前に車掌へ申し出るか、きっぷ回収箱に差額を投入して下さい。
自動券売機跡の裏手は駅事務室ですが、無人駅なので閉鎖されています。
そして改札を通って左手には階段があり、これを登ると上り浅野・鶴見方面ホームです。また、改札を通って右手には構内踏切があり、これを渡って左の階段を登ると下り海芝浦方面ホームです。前述の通りスロープはなく、バリアフリー非対応です。
尚、新芝浦駅構内および駅前にトイレ・売店・コンビニはありません。飲料自動販売機もありませんので当駅で長時間滞在される場合は飲料もお忘れなく。
 
 

こちらは構内踏切です。東方向を望む。遮断機と警報機が付いています。
これを渡って左の階段を登ると下り海芝浦方面ホームです。
後方に駅舎があり、右後方に改札口があります。左後方には上り浅野・鶴見方面ホームへの階段があります。
構内踏切の先は旭運河で、その対岸は浜安善地区です。
 
 

下り線ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には鶴見線(支線を含む)のラインカラーである黄色が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JI 51)。支線なのでインフレナンバーになっています。
尚、新芝浦駅は特定都区市内制度における横浜市内駅であるため、右側に「浜」マークがあります。
 
 

 

 

新芝浦駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、駅舎側の左ホーム(西)が上り浅野方面・鶴見方面、駅舎と反対側の右ホーム(東)が下り海芝浦方面です。
下り線ホームは旭運河に面していて、すぐ右側が旭運河です。
ホーム有効長は上り線ホームが4両分、下り線ホームが3両分ですが、現在は3両編成のみの運行なので、下り線ホームの浅野方の端の一部(左奥)は柵により立入禁止になっています。
ホームドアはありません。ホーム幅は上り線ホームが標準で、下り線ホームが狭いです。ラッシュ時の下り線ホームは下車客でごった返すのでしょうね…。
上屋は下り線ホームが海芝浦方(手前側)の約1両分、上り線ホームが海芝浦方の約1.5両分で、帰宅客が列車待ちで滞留する上り線ホームの方が長くなっています。上屋支柱は下り線が古レールを使用しており、上り線が木製になっています。
ベンチは上り線ホームにしか設置されていません。下り線ホームは幅が狭い上に下車客ばかりでホーム滞在時間が非常に短いため未設置です。
そして各ホームの海芝浦方の端(後方)には階段があり、その後方に両ホームを結ぶ構内踏切があります。構内踏切の上り線ホーム側には駅舎・改札口があります。
上の1枚は上り線ホームより、下の2枚は下り線ホームより、いずれも浅野方・鶴見方を望む。
 
 

 

 

上1枚は上り線ホームより、下2枚は下り線ホームより、いずれも海芝浦方を望む。
右が上り線ホーム、左が下り線ホームで、下り線ホームの左は旭運河です。
写真右奥の上り線ホーム側に駅舎・改札口があり、その手前に構内踏切があります。
また、線路は草だらけです。
尚、発車メロディーはありません。
 
 

 

上写真は上り線ホームより、下写真は下り線ホームより、いずれも浅野方・鶴見方を望む。路盤の草が凄いです…。
当駅から浅野駅の間は複線区間になっています。意外でした…。また、上り線ホームの端の一部は立入禁止になっています。
この先、右側の旭運河に沿って、左側を通る道路と並走しながら工業地帯をしばらく北北西へ走ります。やがて左へカーブして、右側に駅舎や鶴見線本線を見ながら並行道路と踏切で交差すると、浅野駅へと至ります。海芝浦支線ホームはカーブ地点にあります。また、浅野駅は扇形の配線で、右側の離れた場所に本線のホームがあり、その間の扇が開いた位置には駅舎があります。鶴見方面へは乗車列車がそのまま直通しますが、扇町方面、大川方面、浜川崎のりかえ南武支線方面は浅野駅で乗換となります。
 
 

 

上写真は上り線ホームより、下写真は下り線ホームより、いずれも海芝浦方を望む。
各ホーム端に階段と構内踏切があり、右手の上り線ホーム側に駅舎と改札口があります。
また、前方の両渡り線より先は単線になり、左側の線路が海芝浦支線です。右側の線路は東芝京浜事業所の専用線(につながる授受線)で、海芝浦駅近くまで完全並走していますが、途中では複数の専用線が分岐・合流しています。この専用線は工場で生産された、あるいは工場に入荷する変圧器などの大型機器を輸送するための線路で、運が良ければ特大貨物輸送列車(大物車を使用)の発着を見ることができます(Wikipediaより)。一見、海芝浦方面も複線に見えますが、実態は単線並列です。
 
この先、左手に旭運河を、右手に東芝エネルギーシステムズ京浜事業所を見ながら専用線と完全並走状態で南南東へと走りますが、しばらくすると大きく右へカーブして、さらに小回りの右カーブを描く専用線と分かれます。その後は左側の京浜運河に沿って進路を西南西に変えると、ほどなくして終着駅である海芝浦駅へと至ります。当駅は外が東芝エネルギーシステムズ京浜事業所の敷地であるため、駅を出ることができず、そのまま折り返す事になりますが、改札内には小さな公園(海芝公園)が整備されており、時間をつぶすことが可能です(構内に飲料自動販売機あり)。
 
 
あとがき  
私が新芝浦駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。複線区間にある2面2線の駅ですが、当駅より先の海芝浦方は単線になります。また、海芝浦駅とは違い、一般客も駅を出ることが可能です。無人駅ですが、駅舎はあります。駅西側一帯は東芝京浜事業所の敷地で、撮影禁止になっています。また、駅東側は運河になっており、新芝浦駅も海芝浦駅と同じく運河に面した駅なのですが、こちらは海芝浦駅と比較して地味です…。
 
新宿駅からですと湘南新宿ラインで横浜駅まで行き、京浜東北線北行に乗り換えて鶴見駅で下車。あるいは山手線内回りで品川駅まで行き、京浜東北線南行に乗り換えて鶴見駅で下車です。鶴見駅では鶴見線の海芝浦行きに乗り換えて終点下車です。尚、新芝浦駅にはチャージ機がないため、事前にICカードの残高をご確認下さい。また、鶴見線は平日昼間と土休日の列車本数が非常に少ないので事前に時刻を確認しておいて下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り新横浜駅へ。横浜線上り電車(快速もOK)で東神奈川駅まで行き、さらに京浜東北線北行に乗り換えて鶴見駅で下車します。以降は上記のルートで到達できます。横浜市内行きのきっぷで新芝浦駅まで乗車できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内や駅前に売店・コンビニはありません。駅構内には飲料自動販売機すらありません。長時間滞在される場合は必ず事前に用意して下さい。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。鶴見線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新芝浦駅でも途中下車してみて下さい!  
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)