印西牧の原駅【千葉県】(北総鉄道北総線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県印西市中央部に開発された千葉ニュータウン(西の原・滝野地区)に位置する北総鉄道北総線の駅で、1995年~2000年の間は終着駅だった駅、テレビ番組や映画のロケでたびたび使用される駅、そして駅東側に印旛車両基地があるため、当駅を始発・終着とする列車が設定されており、運転上の拠点駅になっている、
印西牧の原駅 (いんざいまきのはらえき。Inzaimakinohara Station) です。
 
  
駅名  
印西牧の原駅 (HS 13)  
 
所在地  
千葉県印西市 (旧・印旛郡印西町)   
  
乗車可能路線  
北総鉄道:北総線  
(※) 京成電鉄:成田空港線 【愛称:成田スカイアクセス線】の電車は停車しません。   
(※) 小室駅~印旛日本医大駅の施設は千葉ニュータウン鉄道が所有(運営は北総と京成)。  
 
隣の駅  
京成高砂方…………千葉ニュータウン中央駅  
印旛日本医大方……印旛日本医大駅  
 
訪問・撮影時  
2020年9月   
 
 

  

印西牧の原駅は広大な掘割の中にある地平駅で、橋上駅舎を有しています。
駅施設は北総鉄道ではなく千葉ニュータウン鉄道が所有していますが、管理は北総鉄道が行っていると思われます。
ホームが1階、改札口・コンコース、そして出入口が2階です。北総鉄道が所有する多くの駅とは違い、改札口と出入口が同一フロアにあります。
出入口は幅が広い南北自由通路(ペデストリアンデッキ)に面しています。南北自由通路は駅舎寄りの東側のみ屋根が設置されています。
南北自由通路の南北出入口や橋上駅舎出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
駅名看板は橋上駅舎側壁と駅舎出入口に設置されていて、その先に北口があります。
  
上写真は南口を撮影、下写真は南口付近の南北自由通路ペデストリアンデッキより橋上駅舎を撮影。いずれも北東を望む。
ペデストリアンデッキ途中の右側に改札口があります。
また、上写真の右、下写真の右後方にはロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。南北自由通路からロータリーまで屋根が続いています。
 
 

 

南口駅前です。上写真は南北自由通路出入口前より、下写真はロータリー北端より、いずれも南を望む。
すぐ近くには住宅がありません。
西側(下写真右)には大型商業施設「BIGHOPガーデンモール印西(ビッグホップガーデンモール印西)」があり(印西市役所牧の原出張所も入居)、さらに西側、北総線と並行する国道464号(北千葉道路)の西行車線沿いには大型のロードサイド店が立ち並んでいて、広々とした駐車場を備えています。
駅南側には「アパホテル千葉印西牧の原駅前」や草深公園があります。また、駅東側には平面駐車場跡がありますが、放置状態で駅前の土地がもったいないですね…。
そして駅から離れると千葉ニュータウンの住宅地が広がっています。東西に長い住宅地で、駅から1km南へ行くと畑の中に住宅が混在する風景へと変わります。
 
 

 

上写真は北口を撮影、下写真は北口東側より橋上駅舎を撮影。いずれも南方向を望む。
ペデストリアンデッキ途中の左側に改札口があり、その先が南口です。
また、後方にはロータリーを有する駅前広場があり、北口同様、バス停留所とタクシー乗り場が設けられていて、南北自由通路からロータリーまで屋根が続いています。
 
 

北口駅前です。南北自由通路出入口前より北を望む。右前方にロータリーがあります。
こちらも西方向には北千葉道路東行車線沿いに大型商業施設「牧の原モア」、テレビでもよく東上する巨大ホームセンター「ジョイフル本田千葉ニュータウン店」があります。
一方、東側は北口側も空地状態になっていて、開発が遅れています。
そして北側は駅近くに牧の原公園と滝野公園があり、その周囲に千葉ニュータウンの住宅街が形成されていますが、こちらも開発区域が広くなく、北や東へ1kmほど進むと農村風景が残っています。
また、約4.7km北東にはJR成田線我孫子支線の小林駅があります。印西牧の原駅と小林駅の間は路線バス(京成系の「ちばレインボーバス」)で結ばれています(本数は不明)。 
 
 

 

南北自由通路中央部東側に面して設置されている橋上駅舎の出入口です。
上写真は東を、下写真は東南東を望む。右が南口、左が北口です。
駅舎やはアーチ状の屋根や出入口が特徴的です。南北自由通路と駅舎・改札口の間に段差はありません。
大屋根部分の奥に改札口があり、その右側の出入口付近に自動券売機があります。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。東南東を望む。右が南口、左が北口です。
印西牧の原駅は有人駅で、インターホンが設置されているかどうかは不明です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路ありますが、幅広通路はありません。窓口に面した右端には車いす対応幅で点字ブロック設置の有人通路があります。
改札口から離れた右手前には自動券売機(ICチャージ可)があり、さらに右にはコインロッカー、ATM、飲料自動販売機があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)、トイレ・多機能トイレ、待合所(ベンチあり)、飲料自販機があります。
また、自動改札機のすぐ左側(改札外)にはAEDと公衆電話があります。
そして下層の1階にある各ホームとの間には階段2ヶ所、上下方向エスカレーターとエレベーターが各1基、設置されています。
左手の改札外にコンビニ「ファミリーマート」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り4番線ホームに設置されている、時刻表や路線図と一体になった建植式駅名標です。電照式かどうかは不明です。
千葉ニュータウン鉄道が所有する駅ですが、デザインは北総鉄道仕様になっています。ラインには北総鉄道のコーポレートカラーである青が使用されています。以前は千葉ニュータウン鉄道仕様でした。
自駅・隣駅とも漢字・ひらがな・ローマ字(英語)の表記があります。
自駅名は多国語が併記されており、左上には京成グループのロゴマークがあります。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 13)。ちなみに当駅には京成成田スカイアクセス線の電車は停車しません。
 
 

印西牧の原駅は島式ホーム2面4線の地平構造(正確には掘割構造)で、西北西~東南東方向にホームが延びています。国道464号線(北千葉道路)の広い中央分離帯上に駅があります。
左ホーム(南)は左が1番線、右が2番線でともに上り京成高砂・押上・都営浅草線方面、右ホーム(北)は左が3番線、右が4番線でともに下り印旛日本医大・成田空港方面ですが、3番線は当駅始発の上り電車も使用します。
外側の1番線と4番線が主本線(通過線)で、内側の2番線と3番線は副本線(待避線)です。3番線は上下線とも発着が可能です。
ホーム有効長は8両分少々(9両弱)で、2020年9月時点でホームドアは未設置でした。京成成田スカイアクセス線の『スカイライナー』『アクセス特急』が高速で通過しますのでご注意下さい。
ホーム幅は全長に渡り結構広いですが、京成高砂方(奥)は若干狭いです。階段部分は狭くなっています。
上屋は印旛日本医大方(手前側)の約7両弱分に設置されています。そのため、最も京成高砂方(奥)の車両および隣接車両の半分ほどが停車時に雨ざらしになります。雨天時に当駅で下車される場合は印旛日本医大方の6両にご乗車になって下さい。尚、1~3番ホームの中ほどは橋上駅舎に覆われており、その西側(京成高砂方)は両ホームとも南北自由通路に覆われています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室、冷水器があります。
写真は3番線より京成高砂方を望む。
 
 

 

こちらは3番線より印旛日本医大方を望む。右から1番線~4番線の順です。
手前を横切る高架橋は南北自由通路で、その向こう側に橋上駅舎があります。
 
 

3番線より京成高砂方を望む。左前方には商業施設「ビッグホップガーデンモール印西」の中にある観覧車が見えます。
この先、掘割区間で千葉ニュータウン内を通る国道464号(北千葉道路)の広い中央分離帯上を右へカーブしながら走ります。両側掘割上の北千葉道路沿道にはロードサイド型の大型商業施設が林立しています。そして進路を西南西寄りに変えると北千葉道路沿いの商業施設が途切れ、一旦農村部を走りますが、掘割を走る電車からは見えません。その後は再び千葉ニュータウンの開発済み区域へと入り、千葉ニュータウン中央駅へと至ります。駅名の通り千葉ニュータウンの中心となる街区に駅があり、近くに「イオンモール千葉ニュータウン」などの商業施設もあるため、乗降客が多いです。
 
 

 

2枚とも3番線より印旛日本医大方を望む。
右の1・2番線ホーム端の先には2階建ての乗務員詰所かもしれない建屋があります。
また、内側の2番線と3番線は出入庫線へと変わり、少し先で右側の上り本線(1番線)を乗り越して南側掘割上にある印旛車両基地へと至ります。
本線はこの先、掘割区間で千葉ニュータウン内を通る国道464号(北千葉道路)の広い中央分離帯上を右へカーブしながら走り、進路を南東寄りに変えると前述の出入庫線が右へ分かれて印旛車両基地へと向かいます(車窓からも掘割上の印旛車両基地が見えます)。その頃にはニュータウンとして開発されていない区域へと入り、沿線は畑や雑木林主体になります。そして印旛車両基地終端部付近で左へカーブし、進路を東南東に戻すと正面からニュータウンが迫り、そのニュータウンに入った地点にある印旛日本医大駅へと至ります。北総線はここまでですが、レールはまだ先へと延びており、成田スカイアクセス線の単独線として成田空港駅を目指します。
 
 
あとがき  
私が印西牧の原駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。開業当初の5年間は終着駅で、後に印旛日本医大駅まで延伸されたため中間駅になりましたが、近隣に印旛車両基地があるため、出入庫駅として構内は広いです。周辺駅と同じく巨大掘割にある駅で、橋上駅舎を構えており、南北から出入可能です。そして駅前は千葉ニュータウンとして開発されていますが、まだまだ空地が多いです。駅西側に巨大な駐車場を備える大型商業施設が複数あるのが特徴的です。
 
新宿からですと都営新宿線の急行or各停に乗り馬喰横山駅で下車。改札を出て連絡通路を通り東日本橋駅へと移動し、都営浅草線の京成押上線~北総線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗車して当駅下車です。この系統は20分間隔で本数がやや少ないので注意が必要です。あるいは京成成田スカイアクセス線経由成田空港行き(アクセス特急)に乗車して、新鎌ヶ谷駅で普通などの各駅停車系統に乗り換えても到達可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅で下車、隣接する京急駅から都営浅草線~京成押上線~北総線線直通電車(印旛日本医大行きor印西牧の原行き)に乗り当駅下車です。もしくは成田空港行き(アクセス特急)に乗車して、新鎌ヶ谷駅で普通などに乗り換えても到達可能です。運賃は高くなりますが品川駅から乗換なしで到達可能です。あるいは新幹線を東京駅まで乗り通してから山手線経由で日暮里駅まで行き、京成本線下りに乗り換えます。アクセス特急であれば新鎌ヶ谷駅まで乗換なしで行けますが、本数が少ないため特急や快速特急に乗って京成高砂駅で北総線の普通電車or京成成田スカイアクセス線のアクセス特急に乗り継ぐ必要があります(アクセス特急の場合はさらに新鎌ヶ谷駅で普通などに乗換)。さらには京葉線~武蔵野線直通列車で東松戸駅まで行き、北総線下り普通に乗り換えて当駅下車のルートもあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、南北の駅から少々離れた場所にもそれぞれコンビニがあります。一方、飲食店は駅周辺に点在しており、駅の南北西側に立地する各大型商業施設内にもチェーン店などが存在します。まぁ早朝・深夜の訪問でない限り、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、北総線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は印西牧の原駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:北総鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)