三国駅【大阪府】(阪急宝塚線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市淀川区北部、神崎川沿いに広がる住宅街に位置する阪急宝塚線の駅で、地平時代は駅北側から神崎川橋梁にかけて急カーブがあったものの、高架化と駅移転により急カーブが解消された駅、そしてシンガーソングライターであるaikoの曲の舞台にもなった駅、
三国駅 (みくにえき。Mikuni Station) です。
 
 
駅名  
三国駅 (HK 41)  
 
所在地  
大阪府大阪市淀川区  
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:宝塚本線  
 
隣の駅  
大阪梅田方……十三駅  
宝塚方…………庄内駅  
 
訪問・撮影時  
2021年12月
 
 

  

三国駅は高架駅で、3階にホームがあり、高架下2階に駅舎・改札口があります。
高架下1階と2階の一部、そして中央口の東側にある駅ビル内には商業施設「ヴュール阪急三国」のテナント店舗やクリニックが入居しています。1階には有料駐輪場も併設されています。
出入口は北、中央、南の3ヶ所があり、いずれも東西から出入り可能です。1階と2階の間は階段(全出入口)、上りエスカレーター(北・南)、下りエスカレーター(北)、エレベーター(北)で結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
 
写真はメインの出入口である北口(東側)です。上写真は南西を、下写真は西方向を望む。
出入口は駅と「ヴュール阪急三国」で共用です。1階を前方へ進むと西側へ抜けられます。
高架下に2階コンコースとを結ぶ階段・上下ES・EVがあります。
 
 

こちらは駅ビルです。北口(東側)駅前より南を望む。
この駅ビルは「ヴュール阪急三国 EAST」で、1階にスーパーが、2階にベーカリーカフェ・ドラッグストア・調剤薬局が、3階と4階にはそれぞれ複数のクリニックが入居しています。
2階フロアは連絡通路を介して高架下2階(コンコース、「ヴュール阪急三国 WEST」)と繋がっています。その直下の1階に中央口(東側)があり、高架下に2階とを結ぶ階段があります。西側へ通り抜け可能です。
 
 

 

中央口(東側)の駅前です。2階コンコース東を望む。
上写真右側に駅ビルがあり、上写真右下に中央口(東側)があります。右手には駅舎と駅ビルを結ぶ連絡通路があります。
三国駅東側にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場、交番、公園が設けられています。
地平時代は旧線が前方を左右方向に延びる大阪市道付近を通っていて、左前方辺りに旧駅がありました。
三国駅は2000年に高架化の上で現在地に移転し、旧駅跡は再開発されて当時の面影は失われています。
 
 

北口(東側)の駅前です。北東を望む。後方に三国駅があります。
前方の交差点手前辺りを旧線が左右方向に通っており、その東側に駅舎がありました。
左側の雑居ビルやマンションは旧線跡・旧駅跡に建てられました。
駅東側は古くからの住宅街で、駅前には商店も多いです。
下町的な雰囲気が漂っていますが、地図を見ると再開発の波も次第に迫ってきているようです。
前方交差点の先から右(東)へはアーケード商店街「サンティフルみくに」が分岐しています。
「サンティフルみくに」は全長約450mの商店街です。「サンティフルみくに」を通り過ぎてさらに東へ進むと、三国駅から1.5kmほどでOsaka Metro御堂筋線の東三国駅に到達します。
また、前方交差点のさらに先で左へ曲がると、神崎川を渡る三国橋に差し掛かります。対岸は豊中市ですが、三国駅から徒歩圏内です(三国橋の北詰で三国駅から約400m)。昔はその三国橋のすぐ西側に地平時代の阪急宝塚本線・神崎川橋梁があり、その南詰の急カーブを曲がると三国駅(旧)でした。現在、旧橋梁の痕跡は見られません。
 
 

 

こちらは北口(西側)です。上写真は南を、下写真は北を望む。
側道沿いに出入口があります。駅名看板は出入口の場所ではなく、北側(下写真奥)のガード部分に設置されています。
西側出入口には駅前広場がありません。
 
 

北口(西側)の駅前です。西を望む。
左手に出入口があり、後方のガードをくぐると北口(東側)の駅前へ抜けられます。
駅西側一帯は工場が立地しましたが、閉鎖したのちに再開発され、今はビルやマンションが建てられていて、新しい街並みが形成されています。商店は少ないです。
右手に建ち並ぶマンションの裏手を神崎川が流れており、対岸は豊中市になります。
道路配置の関係で、豊中市へ行くには北口より後述の中央口(西側)からの方が近いです。
 
 

中央口(西側)です。南を望む。
左前方、側道沿いに出入口があります。後方が北口、前方が南口になります。
高架下に2階コンコース行きの階段があります。東側へも抜けられます。
 
 

中央口(西側)の駅前です。西を望む。左後方に出入口があります。
こちらも工場跡で、再開発されて整然とした街並みが広がっています。
前方へ進むと150mほどで国道176号に出ます。右へ曲がって国道を北上すると神崎川を渡ることができます。そして神崎川の対岸、豊中市に入ると国道左側(西)に遊戯施設「アルゴセブン」があります(三国駅から約400m)。ボウリング場もあり、学生時代にここで一度ボウリングをした事がありますw
また、「アルゴセブン」付近の豊中市域も三国駅から徒歩圏内なので、前述の東側とともに神崎川を渡って三国駅を利用する豊中市民も多いと思われます。
 
 

こちらは南口(東側)です。北を望む。
高架下にオープン構造の出入口があり、階段または上りエスカレーターで2階コンコースへ行けます。出入口部分に「ヴュール阪急三国」の店舗はありません(階段裏や2階には存在します)。
また、高架下を左へ進むと西側へ抜けられますし、線路沿いに奥へ進むと中央口や北口へ抜けられます。
南口にも駅前広場がありませんが、階段・ESの手前にやや広い空間があります(自動車進入不可)。
 
 

南口(東側)の駅前です。南を望む。右後方に南口出入口があります。
左側のビルやマンションが建っている辺りを旧線が通っていて、前方から現在線の位置を走っていました。
南側は駅裏の雰囲気が漂っていて、商店が少なく、住宅街が広がっています。
線路沿いは再開発が進んでおり、ビルやマンションが建ち並んでいます。
 
 

こちらは南口(西側)です。北を望む。
前述の通り、高架下に2階への階段・上りESがあります。高架下を右側へ進むと駅東側です。
階段の左には1階に入居しているパチ屋の出入口があります。
左側の側道を前方へ進むと中央口や北口へ抜けられます。
 
 

南口(西側)の駅前です。西を望む。右後方に出入口があります。
駅前は工場跡などを再開発して新しい街並みになっています。商店は少ないです。
前方へ120mほど進むと国道176号に到達します。国道を渡ると新高地区の中心部で、古い住宅街も見られますが、北側の神崎川沿いは工場跡にマンションや新高中央公園が立地しています。
 
 

 

高架下2階にある改札口です。上写真は西を、下写真は北を望む。三国駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
北に北口(EV併設)が、南に中央口と南口が、東に「ヴュール阪急三国 EAST」2階への連絡通路があります。2階の南北には「ヴュール阪急三国 WEST」の店舗も入居しています。
三国駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています(上写真中央)。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路設置されていて、窓口に面した右端が点字ブロックが設置の幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の右手前北側には自動券売機があり(下写真右前方)、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
トイレ・車いす対応トイレ(オストメイト設備なし)は改札内コンコースおよび改札外2階の南端にあります。AED(自動体外式除細動器)は改札内にあります。
そして3階ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
 
 

また、改札口の左手前(改札外)にはミニコンビニ「ローソンHA(阪急系によるフランチャイズ店舗)」があります。
24時間営業のコンビニは、東側駅前広場の東に「ローソン」が、南口を出て西側に「ファミリーマート」がありあmす。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
写真は南を望む。
 
 

下り1号線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインです。枠は新型ですが、書体は阪急から姿を消しつつあるナールです。ナールの場合はローマ字が全て大文字のはずですが、三国駅では現行と同じ頭文字のみ大文字となっています。過渡期に設置された駅名標と言えるでしょうか。
駅ナンバリングも併記されています (HK 41)。宝塚線のラインカラーであるオレンジ色で書かれています。
 
 

三国駅は島式ホーム1面2線の高架構造(3階)で、南北方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
右側(西)が1号線で下り雲雀丘花屋敷・宝塚方面、左側(東)が2号線で上り十三・大阪梅田方面です。
ホーム有効長は10両分ありますが、三国駅に停車する列車は8両編成のみなので、大阪梅田方(奥)の約0.5両分と宝塚方(手前)の約1.5両分は使用されておらず、宝塚方の端1両分弱は柵により立入禁止になっています。
2021年12月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に広く、両端は絞られているものの一定の広さが確保されています。
上屋は未使用部分や立入禁止部分を含む、端から端まで全10両分に設置されています。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機、冷水器、冷暖房完備の待合室、公衆電話が設置されています。
2階改札口とを結ぶ階段等はホーム中ほどにあります。
写真は1号線サイドより大阪梅田方を望む。
 
 

 

上写真は2号線サイドより、下写真は1号線サイドより、いずれも宝塚方を望む。
ホーム中ほどは相当広いです。
また、騒音やプライバシー保護の対策により、外側には壁が設置されており、窓が設置されているものの、ホームから駅の外の様子が確認しづらいです。
 
 

大阪梅田方を望む。
地平時代は左側を旧線が通っており、前方から現在線の位置を走っていました。
この先、高架区間でビルやマンションが建ち並ぶ中を南下し、やがて右へカーブしながら高架橋から盛土高架に変わると山陽新幹線をくぐり、直後にJRの北方貨物線を乗り越します。その後は再び高架橋区間になって住宅街の中を南下し、やがて地平に下ると左から京都本線の複線が寄り添い、十三駅(じゅうそうえき)へと至ります。駅の大阪梅田方で左から神戸本線が近接します。十三駅では京都本線、神戸本線と乗換可能です。尚、通常の乗車券(ICカードを含む)で宝塚本線の三国駅以北から十三駅経由で京都本線の南方駅以東、神戸本線の神崎川駅以西へ行かれる場合、乗換先の列車で確実の着席したいなどの理由で十三~大阪梅田を往復乗車することはできません(当該区間で有効な定期券やフリーきっぷを除く)。もし大阪梅田駅まで行って戻る場合は十三~大阪梅田の往復運賃が必要になります。
 
 

 

 

上2枚は2号線サイドより、下1枚は1号線サイドより、いずれも宝塚方を望む。
ホーム端の1両弱分は立入禁止になっています。
この先、すぐに左へカーブしながら神崎川を渡って豊中市に入ります。地平の旧線時代は旧駅と神崎川橋梁の間に左急カーブがあり、30km/h制限だったため運行上のネックでしたが、高架化とともに曲線改良も行われ、線路と三国駅を西側へ移設してカーブを緩和したため、現在線では100km/hでこのカーブを通過できるようになっています。神崎川を渡ると引き続き高架区間で豊中市内の住宅街の中を北北西へ走りますが、国道176号線をオーバーパスすると右へカーブしながら地平へ下り、進路を北に変えて市街地に入ると庄内駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が三国駅で下車(乗車)したのは1990年代後半と2021年の計2度です。1990年代は学生時代、近くのボウリング場(神崎川の対岸)へ行くために下車しましたが、このボウリング場はaikoのシングル「三国駅」で歌われていたとも言われています(諸説あり)。そして2021年は、兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に近い駅なので下車しました。1面2線の高架駅で、高架下2階に駅舎があります。すぐ北側で神崎川を渡りますが、地平時代より緩くなっているもののカーブになっています。駅前は住宅街ですが、一部は再開発により整備されていました。一方、北東側には昔ながらの商店街も残っています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急宝塚本線の普通(行先不問)に乗車して当駅下車です(急行は通過します)。ちなみに、三国駅は新大阪駅からはそう遠くなく、北口から北西へ約2km、徒歩約30分でアクセスできます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札外および東西の駅前にコンビニがあります。一方、飲食店は駅北東側を中心に一定数あるものの、気軽に入れるチェーン店は「ロッテリア」「ガスト」「松屋」「餃子の王将」「珈琲館」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もそう高くありません。阪急宝塚本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は三国駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)