日進駅【埼玉県】(川越線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県さいたま市北区南西部の郊外に広がる住宅地に位置する川越線の駅で、綺麗な橋上駅舎を有しており、南北とも駅前広場も設置されているものの、大宮からわずか1駅ながらローカルムードも漂う駅、
日進駅 (にっしんえき。Nisshin Station) です。
 
 
駅名  
日進駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
埼玉県さいたま市北区   
 
乗車可能路線・系統  
JR東日本:川越線  
(※) 当駅を含む大宮~川越間は『埼京線』とは案内されていません。  
 
隣の駅  
大宮方・埼京線方……大宮駅  
川越方・高麗川方……西大宮駅  
 
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 

日進駅は地平駅で、以前は南側のみに駅舎を有していましたが、2010年に橋上化されました。南北に出入口があり、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
南北とも出入口には階段、上りエスカレーター、エレベーターの設備を有しており、バリアフリーに対応しています。
 
写真は以前駅舎があり、今も正面口として機能している南口です。北方向を望む。左に階段と上りESの出入口が、右にEV出入口があり、EV出入口横にはトイレと多機能トイレがあります。
南口には左右2つのロータリーを有する駅前広場が整備されていて、左側がタクシー用、右側が一般車用になっているようです。
駅前道路が狭いからか、南口に路線バスは乗り入れていません。北口にバス停があります。
 
 

南口駅前です。南を望む。正面と右側にロータリーがあります。
奥へ延びる日進七夕通り沿いには商店街が形成されています。駅を離れると住宅街が広がっています。
約600m南南西には日進神社が鎮座しています。
そして直線距離で約1.2km南には陸上自衛隊大宮駐屯地があります。
  
 

こちらは橋上化により新設された北口です。南東を望む。
左側が出入口部分で、南口とは造りが少々異なります。階段・上りES出入口が右で、EV出入口が左です。こちらにもEV出入口前にトイレと多機能トイレがあります。
北口には出入口の西側にロータリーを有する駅前広場が整備されています。
バス停留所、タクシー乗り場が併設されていて、一般車もこのロータリーを利用可能です。
 
 

 

北口駅前です。上写真は北西を、下写真は北東を望む。
駅北側は駅裏だったので開発が遅れていましたが、北口開設によりコインパーキングなどの駐車場が増えたと思われます。
北側は駅裏時代より住宅と農地が混在していましたが、今は農地がほとんど見られなくなっています。北口開設後も商店は少ないままです。
また、北口の東側(下写真右奥)には複数の大工場が立地していたのですが撤退し、日進駅周辺がさいたま市により副都心の一つに位置づけられたことから、「日進駅周辺まちづくり推進事業」の一環として工場跡が2000年代に再開発され、今ではマンション、公共施設、商業施設、事業所が建ち並んでいます。この地区への利便性を図るため日進駅に北口を開設する事になり、橋上化されました(Wikipediaより)。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南北自由通路より西を望む。左が南口、右が北口です。
日進駅は有人駅(業務委託駅)ですが、早朝に無人時間帯があり、一部の自動券売機が稼働しないため、右側の自動券売機前には乗車駅証明書発行機があります。早朝や駅員不在時にきっぷを購入できない場合は乗車駅証明書を所持の上で入場し、途中駅できっぷを購入、または下車駅で精算する事になります。改札内外にはインターホンが設置されています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番右が幅広通路です。自動改札機の右側にはウォークイン形式の有人通路(点字ブロック設置の広幅)があり、カウンター型の窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機と指定席券売機があります。尚、『みどりの窓口』は地平駅舎時代の2007年に廃止されたため、現在の橋上駅舎には『みどりの窓口』用のスペースがありません。また、改札内には自動精算機があります。
トイレと多機能トイレは改札内コンコース、そして南北出入口の1階エレベーター横にあります。改札内には飲料自動販売機もあります。
そして1階にある各ホームとの間は階段、上りエスカレーター、エレベーターで結ばれています。
改札口の左手前(改札外)にはJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

橋上駅舎2階、南北自由通路の窓には日進地区の冬の風物詩である「餅つき踊り」のステンドグラス(?)が設置されています。
「餅つき踊り」は年越しの際に日進神社で行われる踊りで、さいたま市により無形民俗文化財に指定されています。
また、通路沿いの窓には日進地区の夏の風物詩である「大宮日進七夕まつり」にまつわるステンドグラス(?)もあります。
「大宮日進七夕まつり」は例年8月上旬、南口側の日進七夕通りを中心に開催されます。



 

 

いずれも下り1番線に設置されている駅名標です。
上の吊下式駅名標はバックライトがLEDの電照式で、中写真の吊下式駅名標のバックライトは蛍光灯と思われます。
下写真は近隣路線図と一体になった建植式で、電照式ではなく前駅が省略されています。
どの駅名標もJR東日本の標準デザインで、矢印の中央には川越線埼京線直通区間のラインカラーである緑(埼京線と同一)が表示されています。
建植式のみ中国語と韓国語も併記されています。
尚、川越線には埼京線直通区間(大宮~川越)も含めて駅ナンバリングが導入されていません。埼京線と川越線の差を感じてしまいます…。
 
 

 

日進駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東北東~西南西方面にホームが延びています。
左(南)が1番線で下り川越・高麗川方面、右(北)が2番線で上り大宮方面および埼京線方面です。
非電化時代は2番線が島式ホームだったようで、右側にも線路が存在したと思われます。
ホーム有効長は10両分で、2021年12月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は1番線中ほどと2番線中ほど~高麗川方(奥)こそ一定の広さが確保されているものの、電化に伴い延伸された1番線の両端部と2番線の大宮方の端(手前側)、2番線の高麗川方の端の一部は相当狭くなっています。
上屋は1番線が高麗川方の9.5両分に、2番線は列車が停車する10両分に、それぞれ設置されています。各番線とも両端に雨ざらしの箇所があり、1番線の下り列車は最後部車両の一部扉が上屋外にはみ出してしまうため、雨天時は注意が必要です。また、ホーム中ほどは橋上駅舎に覆われています(下写真)。
各ホームにはベンチ、飲料自販機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも川越・高麗川方を望む。
 
 

こちらは1番線より大宮方を望む。
非電化時代は1番線と2番線(・旧3番線)が千鳥配置だったようで、手前に2番線(・旧3番線)、奥に1番線が配置されていました。
その証拠はホームの形状で、左の2番線高麗川方(手前側)はいかにも昔からあった感じがしますが、こちらの1番線高麗川方はホームが簡素で幅が狭く、後から設置されたと思われます。
 
発車メロディは、
1番線…dance on
2番線…小川のせせらぎ
です。
 
 

2番線より大宮方・埼京線方を望む。
埼京線は日進~大宮のみが複線区間になっています。
この先、すぐに右カーブが始まり、住宅街の中を走ります。そして左から高崎線が接近するとそれに寄り添い、下り線から上り線への片渡り線を通過すると国道17号の陸橋と東北新幹線・上越新幹線・ニューシャトルの高架橋を続けてくぐります。新幹線高架下では上り線から高崎線や東北貨物線に通じる側線への渡り線が分岐します。新幹線高架橋の東側へ出ると右手に鉄道博物館を見て南下しますが、ここで北区から大宮区に変わると下り勾配になって地下トンネルに入ります。そしてJR東日本・大宮総合車両センターやJR貨物・大宮車両所の地下を走り、市街地に入って新幹線の直下を走るようになると大宮駅へと至ります。大宮駅から先は埼京線で、川越線からの全列車が埼京線池袋方面へ直通します。
 
 

 

2枚とも1番線より川越方・高麗川方を望む。
日進駅より先、終着駅の高麗川駅まで全区間単線になっています。また、1番線から左へ安全側線が分岐しています。
この先、下り勾配で住宅街の中を西南西へ走り、平坦になって鴨川を渡ると西区に変わります。その後は畑も見られるようになり、宮前インターチェンジ南側の国道17号バイパス上尾道路をくぐります。そして引き続き郊外の住宅地の中を西南西へ走ると、2009年に開業した新駅である西大宮駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が川越線の日進駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。2面2線の駅で、埼京線の車両が使用されるため10両対応の長いホームを有しています。当駅を境に大宮方が複線、川越方・高麗川方が単線です。駅前は手狭ですが、半ば無理矢理駅前広場が整備されている印象です。駅前は住宅街になっています。
 
新宿駅からですと埼京線下りの川越行き(種別不問)に乗車して当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、上野東京ライン経由宇都宮線or高崎線直通列車に乗り換えて大宮駅下車(東北新幹線でもOKですが、割高です)。そして地下ホームから出ている川越線列車に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内に「NewDays」があり、南北の駅前にもコンビニがあります。一方、飲食店は駅前に気軽に入れる店舗が一切ありません。まぁコンビニが多いですし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、川越線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は日進駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、配線略図.net、Departure Melody Room、YouTubeの各動画、Google地図、Wikipedia)