第1509回('22) 飯田線静岡県内区間の全駅を制覇 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2022年夏は、5週連続で乗り鉄・降り鉄を実行しました。
2週目の7月23日~24日は1泊2日の日程で、最近マイブームになっている飯田線の降り鉄(駅巡り)をまたまた実施いたしましたw 
飯田線は駅が多いものの列車本数が少なく、1回の遠征では多くの駅を巡れず、結果として何度も訪問していたのですが、今回の訪問で静岡県区間と長野県区間の全駅を制覇できました。
今回は辰野方から飯田線入りして、豊橋で飯田線を出る形になりました。きっぷは、主に『青春18きっぷ』を使用しました。
また、新型コロナウイルスの第7波がやって来ていましたが、緊急事態宣言が出ていなかったため、いつものように感染対策をした上での乗り鉄になりました。
 
今回は2日目前半の内容です。
早朝に飯田駅を出発して、一旦元善光寺駅まで北上してから一気に南へ進みました。既に下車した秘境駅には目もくれず(?)、まだ下車できていない静岡県内の駅を降り鉄していきました。列車本数が少なく、時間かかかり非効率でしたが、何とか午前中に静岡県内にある飯田線の全駅を制覇できました!  
  
今回の日程  2022年7月24日  (日)  【前半】   
 
飯田545(飯田線下り・快速『みすず』)551元善光寺609(上り普通→天竜峡から快速)759水窪858(普通)932下川合1019(下り普通)1022中部天竜1121(上り特急『伊那路2号』)1149湯谷温泉                
  
【後半へ続く】  
  
この日は4時半に起床して、朝食と旅支度を済ませてからホテルをチェックアウトしました。コンビニで昼食を調達してから飯田駅に着きましたが、乗車予定列車の豊橋行きが6時19分発だったのに40分ほど早く着いてしまったため、一旦辰野方面へ向かって豊橋行き列車を迎えに行こうと考えました。飯田駅では6時19分発を待たずに『青春18きっぷ』を提示して入場。2回目のスタンプが押されると跨線橋を渡って島式ホームへ。発車を待っていた当駅5時45分始発の下り快速『みすず』長野行きに乗車しました。車両はJR東日本の長野色211系3連で、遠路はるばる飯田駅まで乗り入れてきています。ちなみにJR東日本車の南限はこの飯田駅です。車内はオールロングシートでしたが、セミクロスシート車が乗り入れてくるのかどうかは不明です。乗り込んだ最後部車両は私ともう1人しか乗客がいませんでした。
 
 

 

 
快速『みすず』は定刻に飯田駅を発車しました。今回の乗り鉄で飯田~伊那上郷は初乗車となるので(前日に伊那上郷~下山村を徒歩移動したため)、私は入念に車窓風景を眺めました。夏季であるため、既に外は明るかったです。また、乗務していた車掌は前日に乗車した列車でも乗り合わせており、車掌が私を覚えていたらしく、声を掛けられました。『みすず』は桜町駅と伊那上郷駅を通過し、河岸段丘上から1ランク低い場所へ下ると5時51分に元善光寺駅に到着。私はここで下車しました。元善光寺駅は前年にも訪問していましたが、今回も駅構内や駅前を撮影しました。国鉄時代、さらにそれ以前の私鉄時代の雰囲気を残している駅です。
 
 

 

 
元善光寺駅では6時09分発の上り普通・豊橋行きに乗車しました。飯田駅を6時19分に発車する電車です。ボックスシート車である313系3000番台2連で、後部車両は乗客が誰もおらず貸切状態でした。この電車に乗り続けて長野県を脱出します。私はボックスシートを独占して再び車窓風景を眺めました。30数分で戻ってきた飯田駅では数人の乗車がありましたが、後部車両は1人乗り込んだだけでした。飯田駅発車後も車窓風景を眺め続け、前日乗降した下山村駅や駄科駅も車窓から確認しました。また、途中の時又駅で後部車両のもう1人の客が下車したため、再び貸切状態になりました。そして天竜峡駅では8分間停車し、ここから快速へ種別変更します。停車時間中は車外へ出ましたが(改札は出ていません)、その間に種別幕が「普通」から「快速」へと変わりました。
 
 

 
天竜峡駅からは天竜川の峡谷に沿って秘境駅が続く超閑散区間を南下していきます。何度も通っている区間ですが、今回も私は車窓風景を必死に見入りました。複数の秘境駅に停車していき、難読駅名でもある秘境駅の為栗駅(してぐりえき)では先頭車両の客が全て下車したため、この列車の乗客が私だけになりました。早朝の列車ですが、『青春18きっぷ』期間なのに貸切状態になったのは驚きでした。その次の平岡駅からは快速運転になりますが、貸切状態が続きました。
 
 

 
中井侍駅を通過すると静岡県に入り、大嵐駅通過後に天竜川沿いから水窪川沿いにシフトすべく長大トンネルをくぐり抜けると列車は7時59分に水窪駅に到着しました。私はここで下車しましたが、入れ替わりに数人が乗車したため、乗客ゼロの状態は回避されました。
 
 

 
水窪駅は過去の乗り鉄時に長時間停車した際、改札を出ていますが、じっくり観察するのは今回が初めてです。水窪川の東側斜面に駅があり、土地が狭い割には広い構内を有しています。駅舎は1955年の開業時以来のものと思われ、古かったです。また駅前の市街地は崖下の水窪川対岸に広がっているため、市街地から駅へアクセスするには坂道または階段を登る必要があります。私は市街地に下りて駅前を一周しましたが、駅と市街地を結ぶ通路のうちの1つは、水窪川に吊り橋が架かっています。私は吊橋から市街地に入って北側から駅へと戻りましたが、最後は上り坂になり、なかなかしんどかったです。
 
 

 

 
水窪駅からは8時58分発の普通・豊橋行きに乗車。2扉転換クロスシート主体の213系2連でした。乗り込んだ後部車両は1人しか乗客がおらず、私は転換クロスシート窓側席に腰掛けて道中は車窓風景を楽しみました。途中での乗降はありませんでしたが、主要駅の中部天竜駅で先頭車両に数人が乗車したものの、後部車両の先客は下車して乗客が私だけになってしまいました。その後もしばし車窓風景を眺め、私は9時32分に到着した下川合駅で下車しました。
 
 

 
下川合駅は1面1線の小さな駅ですが、かつては島式ホーム1面2線で、痕跡が残っています。駅舎はなく、便所の小屋がありましたが、閉鎖されていました。駅は天竜川の支流である大千瀬川のほとりに形成された小さな集落に面して設置されていて、駅前散策時には大千瀬川を途中まで渡りました。すると、大千瀬川では鮎釣りをしている人が多かったです。当地は有名な鮎釣りスポットのようですね。これにて静岡県内にある飯田線の駅を制覇できました。
 
 

 

 
その後は駅へと戻りました。豊橋方面へ行きたいのですが、次の上り列車は11時40分発で、1時間半ほど待たねばなりません。何もない駅で1時間半も待ち続けるのは勿体ないので、一旦中部天竜駅まで戻って、少しだけ特急ワープをすることにしました。乗車したのは10時19分発の下り普通・天竜峡行きで、この列車も213系2連でした。後部車両に入ると、飯田線を乗り通すのに都合の良い列車だからか、旅行者風の乗客が多かったです。それでも土曜日ではなく日曜日だったからか乗車率自体はさほど高くありませんでしたが…。私は空いている転換クロスシート窓側席に座り、短い道中は大千瀬川や本流の天竜川を眺めて過ごし、次駅の中部天竜駅で下車しました(10:22着)。この天竜峡行きは中部天竜駅で20分間の長時間停車をするため、車外へ出て撮影したり散策したりする乗客のファンが多く見られました。
 
 

 
中部天竜駅は何度も下車していますが、改めて駅構内を撮影し、駅前を散策しました。佐久間レールパーク跡は一部用地が集合住宅に転用されていましたが、残った土地で「リニア・鉄道館」に展示できなかった車両をここで展示しれくれたら…と思ったりもしました。まぁ、交通の便は良いとは言えない地なので、佐久間レールパークも普段の訪問客は少なかったのでしょうね…。
 
 

 
散策後は駅へと戻りました。次は『青春18きっぷ』では利用できない特急でワープするため、『JR全線きっぷうりば(みどりの窓口)』で乗車券と自由席特急券を買い求めました。そして私は11時21分発の上り特急『伊那路2号』豊橋行きに乗車しました。車両は過去に夜行快速『ムーンライトながら』にも使用されていた373系3連で、私は先頭3号車の自由席に乗り込みました。乗客は10人程度で少なく、余裕で窓側席に座れました。
 
 

  
道中は車窓風景を眺めつつ、早朝に飯田駅近くのコンビニで購入したパンを食べました。373系は特急では格下の車両かもしれませんが、普通列車用の車両と比較すると相当快適でした。列車は静岡県から愛知県に入りましたが、相変わらず山間部を走り続けます。三河槙原を通過後、左側車窓に現れた宇連川では多くの家族連れが水遊びを楽しんでいました。そして私は次の停車駅である湯谷温泉駅で下車しました(11:49着)。このまま豊橋まで乗り続けたいと思いましたが、仕方ありませんw
 
 

 
湯谷温泉駅は文字通り湯谷温泉への最寄駅で、特急『伊那路』の停車駅です。但し駅設備は単式ホーム1面1線のみで、しかも駅舎すらなく、寂しいです。つい最近の2019年までは大きな木造2階建ての駅舎が存在していましたが、跡地は更地になり、駅前広場化してしまっています。それでもこの日は好天に恵まれた日曜日の昼下がりという事で、駅前には観光客の姿もちらほらと見られました。また、駅周辺は温泉街で、数軒の温泉旅館が存在します。また、駅南側の踏切前にある「田舎茶屋まつや」には多くの客が出入りしていました。五平餅や味噌田楽などが名物で、うどんも美味しいようです。私は時間の都合で行けませんでしたが…。
 
 

 

 
この日は午後もまだまだ飯田線の乗り鉄・降り鉄を続けました。
  
  
(つづく)  
   
   
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
   
   
(参考:Wikipedia)