大石駅【兵庫県】(阪神本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市灘区中南部の都賀川沿いに広がる住宅街に位置する阪神本線の駅で、都賀川を跨ぐ形で島式ホーム2面4線を有している高架駅、また以前は山陽電鉄からの直通列車の折り返し駅であり、今も山電からの神戸三宮駅終着・始発列車が回送されてくる駅である、
大石駅 (おおいしえき。Oishi Station) です。
  
 
駅名  
大石駅 (HS 28)  
 
所在地  
兵庫県神戸市灘区   
 
乗車可能路線  
阪神電気鉄道:本線  
  
隣の駅  
大阪梅田方……新在家駅    
元町方…………西灘駅  
 
訪問・撮影時  
2019年4月  
 
 

大石駅は高架駅で、線路改良のため、1967年に約100m北へと移転し、同時に高架化されました。旧駅跡や旧線跡は西灘公園などに転用されています。
都賀川右岸(西側)の高架下1階に駅舎と改札口があり、都賀川右岸道路(都賀川右岸線)に面した東側と各側道に面した南側、北側にそれぞれ出入口があります。大石駅はバリアフリー化されていますが、北へ向かうごとに標高が上がる地形の関係で南側出入口のみ段差が生じています。
また、駅舎北の側道に面した高架下には専門店街「レージュ大石」の店舗が並んでいて、駅舎西側の高架下にはスーパー「トーホーストア」があります(店舗出入口は南側)。
 
写真は高架下にある東側出入口です。西を望む。都賀川右岸線に面しています。正面に改札口があります。
大石駅に駅前広場はありませんが、出入口前高架下北方向にはタクシー乗り場が設けられています。タクシー乗り場前には飲料自動販売機と宅配受取ロッカーがあります。
駅前にバス停留所は存在せず、都賀川右岸線を100mほど南下した旧駅跡付近に設置されています。
また、都賀川右岸沿い(後方)や西側高架下には有料駐輪場があります。
 
 

こちらは南側出入口です。北西を望む。
前述の通り、地形の関係で駅外と駅舎の間に段差が生じています。ベビーカーや車いすの場合は歩道を高架下に進んで東側出入口へお回り下さい。
線路沿いに左(西)へ延びる側道を進むと高架下にスーパー「トーホーストア」があります。
 
 

駅前です。南を望む。右後方に大石駅があります。
駅南側は住宅街で、商店も点在しています。大型店舗はありません。左側を都賀川が流れています。
約100m南のバス停付近が旧駅跡ですが、面影は残っていません。
また、都賀川右岸線を約250m南下すると阪神高速3号神戸線および地平部を走る国道43号線と交差します。
ちなみに駅南側は酒どころで有名な灘五郷の中でも最も西に位置する「西郷」地区です。約700m南の都賀川東側には酒造会社「沢の鶴」の本社工場があり、約550m南の都賀川西側には「沢の鶴資料館」があります。
「沢の鶴」の南側は港湾地区で工場や倉庫が立ち並んでいます。その南側は大阪湾です。
また、駅の約120m南西には「田所病院」がありますが、古くからの競馬ファンならピンと来るはずです。以前院長を務めていた故・田所祐氏は「マヤノトップガン」などを所有していた馬主でした。「マヤノ」の冠名は大石駅の北にそびえる摩耶山から取られています。
 
 

こちらは北側出入口です。南西を望む。
北側は段差なく駅へ出入りできます。出入口前にはタクシーの出口がありますのでご注意下さい。
線路沿いに右(西)へ延びる側道を進むと高架下に「レージュ大石」の店舗が並んでいます。
 
 

駅前です。北を望む。後方に大石駅があります。
駅北側も住宅街で、小規模な個人商店が点在しています。左前方にはコンビニがあります。右側を都賀川が流れています。
130mほど北へ進むと国道2号線と交差しますが、かつては国道上を路面電車の阪神国道線が通っていて、大石川電停がありました。
国道を渡ってさらに160mほど北上するとJR神戸線をくぐりますが、付近に駅はありません。近くに摩耶駅がありますが(大石駅から約800mの距離)、摩耶駅へは西灘駅からの方が近いです。
また、写真奥には長峰山が見えますが、すぐ左側には灘区西部のランドマークである摩耶山がそびえています。さらに長峰山の右奥には六甲山がそびえています。
 
 

大石駅で交差する都賀川ですが、河川敷を歩くことが可能です。
普段は水量が少なく穏やかな都賀川ですが、大雨に見舞われると鉄砲水が発生し、とても危険です。過去には死亡事故も発生しています。
天気が怪しくなったら河川敷を歩かないで下さい。
写真は北を望む。左奥にそびえる高い山が摩耶山です。
 
 

 

高架下1階にある改札口です。
上写真は東側出入口より西を向いて撮影。下写真は改札内より東を向いて撮影。
大石駅は有人駅ですが、駅員不在の時間帯があります。そのため、改札内外に乗車券確認用カメラ付きインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が計3通路あり、改札外から見て右端が幅広通路です。改札外から見て一番左の通路は点字ブロックが設置されています。そして改札外から見て左端には窓口があります(有人通路はなく、窓口前の改札内外は固定柵で仕切られています。窓口に一番近い自動改札通路が有人通路の代わりとなります)。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
改札内にはトイレ・多機能トイレがあります。また改札内中2階踊り場にはAEDと公衆電話が設置されています。
そして高架上2階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています(いずれも中2階を経由します。EVは中2階で乗換となります)。但し、ESは平日7:00~19:50、土休日8:30~19:30しか稼働しないので要注意です(EVは初電~終電まで稼働します)。
また、改札外の上写真左、下写真右奥には売店「ローソンHB」と宝くじ売り場があります。改札内に売店・コンビニはありません。コンビニは駅の少し北、都賀川右岸線西側に「ファミリーマート」があります。
 
 

下り4番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪神の新デザインで、独特の書体です。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 28)。
写真奥には都賀川が見えます。大石駅は都賀川を跨ぐ形でホームが設置されています。
 
 

大石駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
 
左ホーム(北)は左から1番線、2番線の順でいずれも上り大阪梅田方面および大阪難波方面、右ホーム(南)は左から3番線、4番線の順でともに下り神戸三宮・元町方面および神戸高速線方面です。
内側の2番線と3番線が主本線(通過線)で、外側の1番線と4番線が副本線(待避線)です。早朝を除き当駅での優等列車待避は行われておらず、待避線は回送列車や神戸三宮止まりの山陽車回送列車の折り返しにも使用されています。
ホーム有効長は19m級の阪神車6両分ですが、21m級の近鉄車6両編成は停車できません。ホームドアは未設置で、ホーム幅は普通ですが、大阪梅田方(奥)の端は外側が絞られてやや狭くなっています。
上屋は全6両分に設置されています。元町方の端(後方)に一部雨ざらしの箇所がありますが、そこには電車が停車しません。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は3番線より大阪梅田方を望む。
 
 

こちらは4番線ホームより南を望む。
前述の通り、大石駅は都賀川を跨いでいます。
奥には阪神高速3号神戸線の高架橋が見えます。大石駅ホームと阪神高速の間を旧線が通っていて、都賀川を渡っていましたが、橋梁は撤去されています。
阪神高速の向こう側に酒造会社の「沢の鶴(サワノツル)」の工場や「沢の鶴資料館」があります。
 
 

下り3番線より大阪梅田方を望む。すぐ先に片渡り線があります。
この先、高架区間のまま、左手に六甲山地を眺めながら住宅密集地の中を一直線に東北東へ走ると新在家駅へと至ります。新在家駅との距離は1.0kmありますが、直線区間で見通しが良いため、視力のいい人は新在家駅ホームを確認することができます。
 
 

下り3番線より元町方を望む。こちらすぐ先に片渡り線があり、山電普通車の折り返しなどに使用されます。
この先、高架区間のまま、右手に摩耶山を望みながら下り勾配で住宅街の中を西南西へ走ります。そして左手に西灘公園グラウンドが見えてくると緩やかに右へカーブして、左から旧線跡が合流します(痕跡は見られません)。1967年に廃止された旧線は石屋川~西灘で現在線より南側を走っていました。その後は軌道線の阪神国道線が通っていた国道2号を乗り越して西灘駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が大石駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。高架駅で、ホームは都賀川を跨いでいます。すぐ東側で国道2号を跨いでいます。駅前は都賀川沿いに住宅街が広がっていて、北へ行くほど標高が上がります。北側には摩耶山や六甲山がそびえています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪神本線の大阪梅田駅から特急or直通特急に乗車して御影駅まで行き、待避中の普通に乗り換えて当駅下車です。あるいは新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて三宮駅へ。さらに阪神本線の上り普通車に乗り換えても到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線電車(種別不問)に乗って尼崎駅まで行き、神戸方面の特急・直通特急優等列車に乗り換えて以降は上記のルートで到達できます。快速急行・神戸三宮行きにご乗車の場合は尼崎駅・甲子園駅・西宮駅・芦屋駅(土休日は通過)・魚崎駅のいずれかで後続の直通特急に乗り継いで、さらに御影駅で待避中の普通電車に乗り換えて当駅下車です。快速急行は御影駅を通過しますので注意が必要です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内に売店があるものの、営業時間が短く休業日もあるかもしれません。駅北側にコンビニがあるものの、駅周辺には気軽に入れる飲食店が少ないです。最寄りのチェーン店は約220m北の国道2号沿いにある「くら寿司」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は大石駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)