第1484回('22) 飯田線の北部区間を乗り鉄・降り鉄して飯田で宿泊    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2022年3月20日~21日、三連休の後2日を利用して、1泊2日の日程で飯田線の乗り鉄および未訪問駅への降り鉄の旅に出かけました。
名古屋から中央本線経由で辰野から飯田線入りして、豊橋方面へ南下する形で2日間かけて乗り鉄・降り鉄をしていきました。
春は仕事が忙しくて『青春18きっぷ』5回分の乗り鉄が不可能なため、今回はJR東海在来線全線と東海道新幹線の一部区間、そして周辺の16私鉄に乗り放題の『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』(連続2日間有効。8,620円)を使用しました。今回はJR東海の路線しか乗れませんでしたが…。
さらに、この磁気は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きかけていましたが、人口の多い都道府県において「まん延防止等重点措置」が21日まで発令されていました。私は元日に乗り鉄をした後、感染拡大によりずっと乗り鉄せずに大人しくしていましたが、前週に3回目のワクチン接種を済ませたため、マスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底した上で、久しぶりの乗り鉄を決行しました。
 
今回は初日後半の内容です。
昼前の沢駅からスタートした飯田線の降り鉄(途中下車)。昼から夕方にかけて、伊那谷を走る北部区間の降り鉄をしつつ少しずつ南下し、飯田で宿泊しました。飯田線は本数が少ないため、行ったり来たりしながら、時には徒歩移動も交えて訪問駅数を稼ぎました。
 
今回の日程 2022年3月20日  (日)   【後半】  
 
沢1135(飯田線下り)1143宮木1155(徒歩)1220伊那新町1249(飯田線上り)1330大田切1353(下り普通)1357赤木1430(上り普通)1455飯島1523(普通)1558下平1617(下り普通)1619山吹1652(上り普通)1714桜町1733(徒歩)1748伊那上郷1804(飯田線上り)1809飯田  
  
【宿泊】  
 
この日は辰野方(北)から飯田線入りして、まずは沢駅を訪問しました。次は辰野方へ戻って宮木駅を訪問すべく、沢駅11時35分発の下り普通・上諏訪行きに乗車しました。車両は中央線や東海道線への315系投入により、間接的に313系へ置き換えられると思われる213系2連でした。私は先頭車両に乗り込みましたが転換クロスシートは窓側席が全て埋まっており、通路側席は大半が空いていたものの、相席を嫌う人が多く、立客が多かったです。私も確実に車窓風景を眺めるため通路側席には座らず、ドア脇に陣取りました。道中は車窓風景を眺めて過ごし、前年7月に訪問した羽場駅、この後訪問予定の伊那新町駅をパスして、3駅目の宮木駅で下車しました。宮木駅は1面1線の無人駅で、駅舎もありませんが、ホーム中ほどに面して駅舎が存在した痕跡を確認できました。駅前はそれなりに栄えていて、辰野町役場や長野県辰野高等学校への最寄駅なので、通学時間帯は高校生の利用が多い駅かと思われます。
 
 

 

 
宮木駅を観察後は、12時40分台にやって来る飯田方面の列車まで待たなければならないのですが、30分以上も待つのはもったいないので、徒歩で1駅南の伊那新町駅を目指します。両駅間の営業キロは1.2kmで、道路は若干迂回するため1.5kmほどの道のりでしょうか。スマホの地図を頼りに飯田線の西側の道路をジグザグに南へ歩くと、20分少々で無事に伊那新町駅にたどり着きました。河岸段丘(?)の崖沿いに歩いたため、道中はアップダウンが激しかったです。
伊那新町駅は国鉄時代からの立派な駅舎が残っていますが、無人駅です。窓口は閉鎖されています。ホームは1面2線で、幅が狭かったです。
 
 

 

 
ホームの待合室で休憩がてらしばらく待っていると、辰野方(北)から12時49分発の上り普通・豊橋行きが入線してきて、これに乗車しました。ワンマン対応でセミクロスシートの313系3000番台2連で、先頭車両も私が乗り込んだ後部車両も全てのボックス席に最低1人が座っていて、ロングシートも同じ状態でした。そのため、相席を嫌う人が結構立席になっていて、今回も確実に車窓風景を眺めたい私も空席に座らずにドア脇に陣取りました。道中は左手に赤石山脈(南アルプス)などの山々を、右手に木曽山脈(中央アルプス)の山々を眺めながら伊那谷の風景を眺めていました。羽場駅、沢駅、伊那松島駅、木ノ下駅、北殿駅、田畑駅と南下しますが(北殿駅以外は訪問済)、私は下車せずに乗り続けました。そして伊那市街にある伊那北駅では多くの乗客が下車し、空いたボックスシートの進行方向窓側席に座りました。その後も車窓風景を眺めて過ごし、伊那市駅、下島駅、沢渡駅、赤木駅、宮田駅はパスして(伊那市駅と宮田駅は訪問済)、今度は大田切駅で下車しました。
 
 

 
大田切駅は1面1線の駅で、カーブ地点にあるためホームと電車の間に隙間が発生し、危険を伴います。駅舎はなく、道路から直接出入りする形式です。駅前に住宅は少なかったですが、東側の河岸段丘崖下に集落があります。また、駅北側には木曽駒ヶ岳から流れる太田切川を渡る鉄橋があり、鉄橋の向こう側には木曽駒ヶ岳が見えました。冠雪していましたが、山頂は雲に隠れていました…。
 
 

 
大田切駅からは少し戻ります。次は13時53分発の下り普通・岡谷行きに乗車しました。213系2連で、この電車は隣の駒ケ根駅始発で、豊橋・飯田方面からの接続を受けていなかったからか車内はガラガラで、私は後部車両の転換クロスシート窓側席に着席しました。『青春18きっぷ』のシーズンは豊橋~辰野(~岡谷)の飯田線全線を通しで乗り鉄する人が多く、そのため全線直通の列車や乗継がスムーズな区間列車は大きな荷物を持った旅行客の姿が目立ちますが、今回の列車は観光的な雰囲気が全く見られませんでした。道中は水分補給をしてから先ほどとは反対側の車窓風景をしばし眺めて過ごし、2駅目の赤木駅で下車しました。赤木駅は1面1線の棒線駅で、駅舎がありません。駅前には小さな集落が形成されていて、その周りは田園地帯になっています。また、トイレは駅構内にはありませんでしたが、駅前の道端に公衆トイレが設置されていて、助かりました…。
 
 

 

 
赤木駅からは再び南下します。乗車したのは14時30分発の上り普通・飯田行きで、車両は昔の115系運用の流れを汲む313系1700番台3連で、車内は車端部を除き転換クロスシート主体の座席配置です。この電車に乗って終点の飯田で乗り継げば豊橋へ行けるのですが、豊橋着が20時を過ぎるからか旅行客の姿は少なく、車内は空いていました。私は最後部車両の転換クロスシート窓側席に腰掛けました。道中は車窓風景を楽しみ、宮田、大田切、駒ケ根、小町屋、伊那福岡、田切と南下し、次に下車したのは飯島駅です(14:55着)。飯島駅は2面2線で、南北両側に構内踏切があります。西側には昭和20年代に改築された古びた駅舎が健在で、駅舎内には簡易委託による出札窓口がありますが、日曜日だからなのか窓口は閉じていました。駅前は飯島町の中心市街地ですが、人通りが少なかったです。
 
 

 

 
飯島駅では15時23分発の普通・豊橋行きに乗車して、さらに南へ進みます。213系2連で、私は後部車両の転換クロスシート窓側席に着席しました。この電車は豊橋行きですが、駒ケ根始発という事もあり車内はガラガラでした。飯田駅で先ほど乗車した飯田行きの接続を受けるため、飯田駅からは乗車率が上がるかもしれません。道中は車窓風景を眺めましたが、飯田線名物のオメガカーブで河岸段丘を上り下りする場面は見ものです。時間の都合で何駅もパスして、次は15時58分に到着した下平駅で下車しました。1面1線で駅舎がない小駅ですが、駅の東側徒歩圏内には商業施設「MEGAドン・キホーテUNY  高森店(旧・アピタ高森店)」があり、駅からも見えます。私が先ほど下車した際は、入れ替わりにMEGAドンキの買い物帰りの客が数人乗車していました。
 
 

 

 
下平駅からは少し戻ります。16時17分発の下り普通・上諏訪行きに乗車しました。乗車したのは私だけで、買い物客はいませんでした。車両はJR東日本の211系3連で、長野色の帯を巻いています。私は最後部車両に乗車しましたが、211系はオールロングシートで、クロスシート主体の飯田線にあって異端車とも言えます。私は最後部車両に乗り込みましたが、車内はガラガラでした。道中は落ち着いて車窓風景を眺める間もなく、列車はすぐに次駅の山吹駅に到着し、私は下車しました。かつては相対式ホームでしたが、現在は1面1線に縮小されていて、使用されていないホームが残っています。また、ホームには駅名にちなんでヤマブキが植えられていますが、花が咲くのはゴールデンウィークの頃らしいです。そして西側には木造駅舎がありましたが既に解体され、JR東海の小駅でおなじみの待合室と出入口が一体になった簡易的な建屋に改築されています。最後に駅前を散策しましたが、駅前道路の県道226号線の幅が非常に狭くてすれ違い困難であり、自動車では通りたくない道路でした…。
 
 

 

 
山吹駅では16時52分発の上り普通・天竜峡行きに乗車して、再び飯田方面を目指します。313系3000番台2連で、乗り込んだ後部車両は割と空いていましたが、ほとんどのボックスシートに最低1人が座っていて、私は唯一空いていたボックス席を独占できました。道中は車窓風景を眺めて過ごしました。元善光寺駅付近ではリニア中央新幹線と交差するはずですが、この付近はトンネルを通るのか工事現場は見られませんでした。その後は飯田市街郊外の住宅地を進んだのち市街地に入り、停車した桜町駅で下車しました。桜町駅は市街地北東端にある駅で、駅前は商店も多いのですが、無人駅であり立派な駅舎の中は閑散としていました。ホームは1面1線です。
 
 

 

 
桜町駅からは徒歩で1駅手前(辰野方)の伊那上郷駅を目指します。線路と並行する道路を東へ歩きますが、野底川を渡る付近は飯田線から少し離れました。飯田線は高度を保って野底川を渡りますが、道路は谷に下って渡るため、飯田線の橋梁がはっきりと見えました。その後は再び飯田線と並行して進み、桜町駅から15分ほどで伊那上郷駅に到着しました。旧・上郷町の中心駅で、近くに長野県飯田高等学校や私立飯田女子高等学校があるため利用客が多いのですが、駅舎はありませんでした。日没が過ぎ、急速に暗くなってきたので大急ぎで写真撮影をして、待合室で次の列車を待ちました。
 
 

 

 
伊那上郷駅では18時04分発の上り普通・豊橋行きに乗車。213系2連で、私が乗り込んだ先頭車両の車内は空いていました。豊橋行きでも終点の豊橋着が21時54分と遅いため、長距離客は見られませんでした。まだ完全に暗くなっていなかったため道中はしばし車窓風景を眺めて過ごし、2駅目の飯田駅で下車しました(18:09着)。私を含めて大半の乗客が下車しましたが、入れ替わりに乗車した人は少なかったです。飯田駅では改札を出て、この日の乗り鉄&降り鉄を終えました。まだ18時台でしたが、駅前はひっそりとしていました。
 
 

 

 
飯田駅を後にして、コンビニで買い出しをしてから駅近くのホテルにチェックインしました。駅前に適当な飲食店がなかったため、夕食はコンビニ弁当で済ませました。その後はテレビを観ながらスマホを操作していましたが、20時頃に寝落ちしてしまいました…。
 
翌日も飯田線の乗り鉄&降り鉄を進めていきました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)