第1483回('22) 名古屋から中央本線『しなの』などに乗って飯田線へ    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2022年3月20日~21日、三連休の後2日を利用して、1泊2日の日程で飯田線の乗り鉄および未訪問駅への降り鉄の旅に出かけました。
名古屋から中央本線経由で辰野から飯田線入りして、豊橋方面へ南下する形で2日間かけて乗り鉄・降り鉄をしていきました。
春は仕事が忙しくて『青春18きっぷ』5回分の乗り鉄が不可能なため、今回はJR東海在来線全線と東海道新幹線の一部区間、そして周辺の16私鉄に乗り放題の『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』(連続2日間有効。8,620円)を使用しました。今回はJR東海の路線しか乗れませんでしたが…。
さらに、この磁気は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きかけていましたが、人口の多い都道府県において「まん延防止等重点措置」が21日まで発令されていました。私は元日に乗り鉄をした後、感染拡大によりずっと乗り鉄せずに大人しくしていましたが、前週に3回目のワクチン接種を済ませたため、マスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底した上で、久しぶりの乗り鉄を決行しました。
 
今回は初日前半の内容です。
早朝に兵庫県・加古川を出発して、最初は新幹線で名古屋へと移動しました。名古屋駅では『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』を購入して、中央西線特急『しなの』に乗車して塩尻駅で下車しました。塩尻駅から辰野駅までの間はJR東日本の区間なので別運賃を支払い、岡谷経由で辰野駅から飯田線入りし、沢駅を皮切りに降り鉄をしていきました。
 
今回の日程 2022年3月20日  (日)   【前半】  
 
加古川520(JR神戸線)537西明石601(山陽新幹線→東海道新幹線・のぞみ80号)712名古屋800(中央西線・特急『しなの3号』)954塩尻958(中央東線・みどり湖経由)1009岡谷1042(中央本線辰野支線→飯田線)1109沢  
  
【後半へ続く】  
 
この日は4時に起きて、朝食を済ませてから自宅を出発して加古川駅へ。外はまだ暗かったです。新幹線のチケットを事前に「スマートEX」で予約していたため、加古川駅ではICカードで入場しました。加古川駅からは5時20分発のJR神戸線上り一番列車(普通・米原行き)に乗車しました。223系4連+225系8連で、私は後ろから3両目(225系)に乗り込みました。車内は空いていましたが、私は補助席に座り、道中はスマホを操作していました。また、途中停車駅ごとに少しずつ乗客が増えてきました。そして私は5駅目の西明石駅で下車しました。
 
 

 
西明石駅では新幹線乗換改札をICカードで通過して高架の新幹線ホームへと向かいました。列車は入線していましたが扉が開いたのは5時46分頃でした。私は1号車自由席に乗り込み、2人掛けの窓側E席に座りました。着席後はスマホを操作しながら発車を待ちました。乗車したのは6時01分西明石始発の上り『のぞみ80号』で、車両はJR東海所属のN700系X8編成でした。廃車が進行しているN700系の中でも初期の編成なので、廃車は時間の問題と思われます。
 
 

 

 
『のぞみ80号』は車内がガラガラの状態で定刻の6時01分に西明石駅を発車しました。空が明るくなってきたため、私は車窓風景を眺めていました。新神戸ではほとんど乗車がありませんでしたが、新大阪と京都で案外乗客が増えてE席が埋まり、3人掛けの窓側A席もほぼ埋まりました。3連休の中日にしては結構な乗車率で、コロナ禍以前とほぼ変わらない印象でした。私はひたすら車窓風景を眺めていましたが、年末には銀世界だった彦根・米原周辺には雪が全くありませんでした。伊吹山も頂上が冠雪しているのみでした。
 
 

 
そして岐阜県→愛知県と進み、名鉄電車が見られるようになると『のぞみ80号』は定刻の7時12分に名古屋駅に到着し、私は下車しました。
 
 

 
名古屋駅では一旦改札を出て、指定席券売機で『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』(以下、『乗り鉄☆たびきっぷ』)と、これから乗車する特急『しなの』の名古屋→塩尻の自由席特急券を購入しました。尚、私のような行程で普通乗車券と『乗り鉄☆たびきっぷ』を併用してエリア内外の新幹線・特急を乗り継いだり連続乗車する場合は、特急券も乗車券の区切りの駅(今回は名古屋駅)を境に分割購入しなければならないルールで、今回私は新幹線と在来線特急の乗継割引の恩恵を受けることができませんでした。また、『乗り鉄☆たびきっぷ』は磁気券ですが『青春18きっぷ』と同じサイズなので自動改札機に投入することができず、乗降駅では常に有人改札を通る必要があります。
きっぷを購入後は中央北改札へ。有人改札でスタンプが押されて在来線改札内へ入場しました。そして10番線で8時00分発の特急『しなの3号』長野行きの自由席乗車口へと向かいましたが、7時25分頃の時点で誰も並んでいませんでしたので、必然的に私が列の先頭になりました。スマホを操作しながら待っていると、隣の8番線(間に中線の9番線あり)に3月12日ダイヤ改正でデビューしたばかりの新型車両・315系が入線してきて、すかさず私は写真撮影しました。私以外にも撮影している人がいました。また10番線の反対側の11番線では、高山本線特急『ひだ1号』が入線して発車していきましたが、キハ85系気動車はハイブリッド気動車のDC85系に置き換えられる事が確定しているため、こちらも写真撮影する人が多かったです。列車撮影の合間にはホーム上のミニコンビニで昼食を購入して『しなの』の入線を待ちました。結構寒かったです。待っている間に私の後ろや他の自由席乗車口には乗車待ちの列ができてきました。
 
 

 

 
しばらくして、7時50分頃になるとようやく東京方から特急『しなの3号』が入線しました。ちなみにJR東海の車両で運行する特急列車には『ワイドビュー』の愛称が付けられていましたが、3月改正で廃止され、今は単なる『しなの』『ひだ』などとして案内されています。車両は振子式の383系で、3連休ゆえ基本6連の名古屋方に付属2連が増結された8両編成でした。私が乗車したのは最後尾8号車(付属2連側)で、列の先頭に並んでいたため余裕で進行方向左側の窓側席をゲットできました。後続の客も次々と着席していきましたが、発車時点で一部の窓側席が空いている程度の乗車率でした。三連休初日でないこと、コロナ禍であることが低い乗車率の要因かと思われます。指定席やグリーン車も余裕がありました。
 
 

 

 
『しなの3号』は定刻の8時00分に名古屋駅を発車し、並走する東海道線列車や名鉄電車を見ながら走ります。通過した金山で両路線と分かれ、名古屋市街を北上していきます。千種駅ではいくらか乗車があり、窓側席が埋まりました。その後は郊外へと進んでいきますが、私はひたすら車窓風景を眺めていました。神領車両区では315系が留置されていることを期待しましたが、残念ながら見える場所には1編成もありませんでした。高蔵寺を通過するとかつての難所だった山越え区間へと入りますが、長短のトンネルであっさりと通過して岐阜県へと入り、多治見駅に到着。ここで下車客がいたのには驚きましたが、代わりに乗車してきた人もいて、全窓側席と少しの通路側席が埋まった状態で岐阜県東濃地方の里山風景の中を東へ走ります。この列車は明知鉄道線との接続駅である恵那駅にも停車しましたが乗降はなく、ローカル風景の中を走り続けます。途中、通過した美乃坂本駅付近ではリニア中央新幹線関係と思われる工事が行われていました。
 
その後は中津川駅に停車しましたが、一定数の降車がありました。対して乗車客は多くありませんでした。中津川を発車後は木曽川沿いに深い山の中を北上し、坂下駅を通過した後は長野県へと入りました。また、名古屋から複線区間が続いてきて列車はハイスピードを保っていましたが、南木曽駅の次駅である十二兼駅から先は単線区間になり、列車のスピードが落ちました。この後は単線と複線を繰り返しながら木曽谷を駆け抜けていきます。木曽川沿いには、中部電力のエリア内にもかかわらず関西電力の水力発電所が複数見られました。また、木曽川が形成する上松付近の景勝地「寝覚の床」も車窓から見えました。以前は車掌の肉声や自動放送による観光地案内がありましたが、今回はありませんでした。廃止されたのでしょうか? 
 
 

 
木曽福島駅を発車後は、車窓風景を眺めながら早目の昼食を済ませました。この日は行程的に12時前後に昼食の時間を確保できないためです。列車は藪原駅を通過すると木曽川と別れて分水嶺を越え、奈良井駅からは信濃川水系の奈良井川に沿って谷を下ります。そして周囲が開けてきて盆地に入ると中央東線と合流し、定刻の9時54分に塩尻駅に到着、私はここで下車しましたが、一定数の下車客がいて、乗車客も少なからず見られました。
 
 

 
塩尻駅からは岡谷経由で飯田線へ向かうため、跨線橋を渡って1番線へ。既に入線していた9時58分発の普通・高尾行きに乗車しました。211系3連×2で、前3両がオールロングシート、後3両がセミクロスシートでした。この電車に乗れば東京へ行けるのか…と思いながら最後部車両に乗り込みましたが、『青春18きっぷ』シーズンだからなのか全てのボックス席が埋まっており、私は空いているドア横のロングシートに腰掛けました。列車は塩尻を発車すると、みどり湖経由の新線を快走します。辰野経由の旧線(大八廻り)にも乗りたかったのですが、本数が少なく接続が悪かったため今回は乗車を断念しました。みどり湖駅を発車後は塩嶺トンネルをくぐってから諏訪湖沿岸の岡谷市に出て、辰野経由の旧線と合流すると列車は塩尻からわずか11分で岡谷駅に到着しました。1983年の新線開業により旧線経由の半分以下の時間で塩尻~岡谷を移動できるようになっています。私はここで下車しました。
 
 

 
岡谷駅では「降り鉄」する事にして、ホームを観察してから改札を出たのですが、『乗り鉄☆たびきっぷ』ではJR東日本エリアには乗れません。そこで、先ほどの『しなの』乗車時、車内改札の際に車掌から塩尻→岡谷の乗り越し乗車券(240円)を購入していました。出場時はそのペラペラのきっぷ(車内補充券)を駅員に渡しました。出場後は駅舎と駅前を撮影しました。駅前の商業ビル「ララオカヤ」が印象的でしたが、昔店内に入った際は空き区画ばかりで寂れている印象でした。近々解体されるそうです…。
 
 

 

 
その後は辰野までのきっぷ(200円)を購入して再入場し、西側の切欠ホームである0番線に停車している10時42分発の普通・天竜峡行きに乗車しました。JR東海の313系2連で、ワンマン対応のセミクロスシート車両である3000番台でした。私は先頭車両のボックスシートを独占できましたが、発車間際には全てのボックス席が埋まり、ロングシートも結構埋まりました。飯田線方面も一定数の需要があります。
 
 

 
天竜峡行きは定刻に岡谷駅を発車し、みどり湖経由の新線と分かれて、まだ川幅が狭い天竜川に沿って辰野経由の旧線を南下します。旧線の岡谷~辰野間はJR東日本区間ですが、運転系統としてはほぼ飯田線と一体になっており、辰野~塩尻間と比較して列車本数が相当多いです。旧線の辰野~塩尻間は存廃問題が発生してもおかしくありませんが、こちらの岡谷~辰野間は大丈夫かと思います。1駅目の川岸駅は昨年7月に降り鉄したのですが、その1ヶ月後、豪雨災害により駅前の民家が被災したことを思い出し、心が痛くなりました。飯田線も橋梁が損傷したり被害が大きかったです。川岸発車後も天竜川の谷を南下し、山が遠ざかり伊那谷の盆地に入ると辰野駅に到着しました。停車中にJR東日本の乗務員からJR東海の乗務員へと交代しました。
辰野駅を発車後は塩尻方面への中央本線旧線と分かれ、飯田線へと入ります。その直後に横川川を渡るのですが、この横川橋梁が昨夏の豪雨により被災し、復旧まで3ヶ月を要しました。その後は宮木、伊那新町、羽場と停車していきますが今回はパスして、私は11時09分に到着した沢駅で下車しました。
 
 

 
沢駅は1面1線の無人駅で、元は2面2線でした。ホーム跡や構内踏切跡が残っていました。駅舎は民営化後に改築されたもので、待合室と一体になっている簡易構造です。駅前は結構住宅が密集しており、駅南側の踏切道は自動車の交通量が多かったです。
 
 

 
この日の飯田線降り鉄は、沢駅からスタートとなりました。この後も飯田線の駅を降り鉄していきました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)