水上駅【群馬県】(上越線。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
群馬県北部山間部、みなかみ町の市街地北部に位置する上越線の主要駅で、当駅を境に高崎方面と長岡方面の系統が分断されていて乗換のために下車が必須となる駅、そして駅南側には水上温泉があり、谷川岳方面へ向かう路線バスも発着している、
水上駅 (みなかみえき。Minakami Station) です。
 
尚、写真はほぼ2010年以前の撮影で、現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
水上駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
群馬県利根郡みなかみ町 (旧・水上町)    
 
乗車可能路線  
JR東日本:上越線 (高崎方面宮内・長岡方面)  
 
隣の駅  
高崎方……上牧駅  
宮内方……湯檜曽駅  
 
訪問・撮影時  
2010年7月ほか  
 
 

 

水上駅は地平駅で、西側のみに駅舎が設置されています。
東側に駅舎・改札口はなく、東側からアクセスするには約600m北にある踏切を渡って西側へ回る必要があります。
駅舎は一見斬新な感じがしますが、実は国鉄時代に建てられた鉄筋コンクリート造2階建て駅舎で、2001年に西洋神殿風デザインの囲いを出入口部分に増築したのみです。
出入口に段差はありませんが、新潟方面2番線ホームとを結ぶ跨線橋は階段のみでバリアフリー非対応です。車いすで乗降される場合は駅係員にお問い合わせ下さい。
また、駅舎右側にトイレがあります(多機能トイレなし)。
そして、駅舎前には駐車スペースがあり、谷川岳方面・上毛高原駅方面などへ向かう路線バスの停留所とタクシー乗り場が併設されています。水上温泉の各旅館の送迎車もこのスペースを利用します。
上写真は北東を、下写真は東を望む。
 
 

駅前です。南を望む。前後方向に延びる道路は県道61号線です。
左が水上駅で、右側には観光客向けの飲食店や土産物店が軒を連ねています。
水上温泉や水上地区の中心部は約800m南の利根川沿いに広がっています。
 
 

改札口です。東を望む。2010年撮影。
後方に出入口があります。水上駅は有人駅です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が2通路設置されていますが幅広通路はありません。左端に車いす対応幅の有人通路があり、窓口に面しています。
ちなみに『Suica』は高崎方面・東京方面しか利用できません。宮内・長岡・新潟方面は一切利用できませんので要注意です。
改札口の左手前には指定席券売機と自動券売機があります。また、自動精算機はありませんので、下車時に乗り越しやICカードチャージが必要な場合は有人改札の窓口(精算所を兼ねています)へ申し出て下さい。
右手前には売店がありましたが、閉店となりました。売店跡の右側には待合室があります。
そして改札を通ると1番線ホームです。改札とホームの間に段差はありません。
1番線に出て左へ曲がると2番線・3番線とを結ぶ跨線橋(階段のみ)がありますが、車いすで2・3番線をご利用の場合は駅員に申し出て下さい。
また、1番線を出て右へ曲がるとトイレがあります。改札外も駅舎右寄りにトイレがあります(いずれも多機能トイレなし)。
尚、駅構内および駅前に売店・コンビニはありません(駅前に土産物店はあります)。
 
 

3番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には上越線のラインカラーである水色が使用されています。
尚、上越線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

水上駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右側(西)の単式ホームが1番線で、左側(東)の島式ホームの右が2番線、左が3番線です。
全ての番線において上下両方向から入線・発車が可能ですが、主に1番線は下り貨物列車および高崎方面からの折り返し列車、2番線は新潟方面からの折り返し列車、3番線は上り貨物列車および臨時列車が使用します。
また、1・2番線間には以前、中線(機回し線)がありました。3番線の高崎方には留置線が3本あります。
ホーム有効長は13両分で、すぐ東側(3番線側)に山が迫る地形の影響もあり、ホーム幅は全体的に狭くなっています。
上屋は1番線がやや高崎寄り(奥)の7両分、2・3番線がホーム中ほどの8両分に、それぞれ設置されています。
少なくとも1番線には飲料自動販売機が設置されています(現在の有無は不明)。
中ほどには両ホームを結ぶ跨線橋があります(階段のみ)。そして1番線の高崎寄りには駅舎・改札口があります。
尚、『青春18きっぷ』シーズンなどは各方面からの普通列車が到着時、反対側ホームから発車する乗継列車の座席を獲得するために、「水上ダッシュ」とも呼ばれる(?)座席争奪戦が繰り広げられ、また跨線橋が乗換客で渋滞してしまう事態が展開されます。
写真は1番線より高崎方を望む。
 
 

こちらは1番線より宮内方・長岡方を望む。画質が悪くてすみません。
左が1番線、既に撤退した107系電車が停車しているのが2番線、その右側が3番線です。
2番線に高崎方面列車が発着する事もありますが稀で、高崎方面列車は主に駅本屋に近い1番線に発着します。これは、旅客流動(当然、同じ群馬県内の高崎方面との流動の方が多い)、車いす経路確保(1番線からですと改札口、駅外まで段差がありません)が関係していると思われます。
 
 

また、1番線宮内方の西側(駅本屋側)には切欠式ホームがありますが、旅客列車の発着には使用されていません。昔は貨物側線だった可能性があり、今は保線用側線として使用されていると思われます(推測ですが…)。
 
 

そして、駅の宮内方(北側)にも側線があり、その中に転車台があります。
『SLぐんま みなかみ』を牽引する蒸気機関車が転車台を使用して方向転換します。
転車台西側は「水上駅SL転車台広場」として整備されていて、駅外から転車台を見学可能です(入場無料)。
写真は西を望む。
 
 

1番線より高崎方を望む。左前方、3番線の左側には留置線があります。
この先、左へカーブして右を流れる利根川に沿って断崖区間を南へ走ります。その後、上り線は水上トンネルで一気に南下し、下り線は利根川に沿って対岸の水上温泉を見ながら走る事になります。そして水上トンネルを出て上下線が合流すると、引き続き利根川の谷を南へ走り、上牧駅(かみもくえき)へと至りますが、道中は右側車窓の方が見晴らしが良いです。
 
 

跨線橋より宮内方・長岡方を望む。
左側に保線基地があり、左前方に転車台があります。
この先、右へカーブして利根川を2回渡り、その利根川の深い谷を北東へ走ります。そして利根川を渡ると進路を北に変え、上り線が右へ分かれると新清水トンネルに入り、すぐに湯檜曽駅へと至ります。湯檜曽駅と隣の土合駅は下り線ホームが新清水トンネル内にあり、上り線ホームが地上にあります。土合駅は下りホームから地上の駅外に出るまで計486段の階段を上る必要がありますが、湯檜曽駅の場合は下り線ホームから地上の駅外に出るまで階段がありません(途中で上り線ホームをくぐります)。
  
 
あとがき  
私が水上駅で駅の外に出たのは2006年と2010年の計2度です。いずれも電車とバスを乗り継ぐ際に改札を通っています。その他にも上越線を乗り鉄時、乗換の際に何度かホームには降りていますが、前述の2回を除き改札を出ていません。山が迫る狭隘な地形もあり主要駅ながらコンパクトな駅構内でしたが、駅舎は観光地の玄関口らしく立派な造りでした。駅前は水上温泉から北へ離れていますが、観光客向けの店舗が立ち並んでいました。水上温泉の中心部は約800m南になります。
  
東京からですと上越新幹線または高崎線で高崎駅まで行き、上越線列車(水上行き)に乗り換えて終点下車です(途中の新前橋駅で乗換の場合あり)。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…13時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、上越新幹線に乗り換えて高崎駅で下車します。以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間…7時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(観光客向けの飲食店はあります)。最寄りのコンビニは約1.2km南の「ファミリーマート」になります。必ず事前に用意して下さい。
 
特に大阪からの到達難易度が高いですが、
上越線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は水上駅でも途中下車されてみて下さい!
そして水上温泉や谷川岳などを観光の際はぜひ上越線をご利用になり、水上駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)