北小金駅【千葉県】(常磐緩行線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県松戸市北東部に広がる住宅街に位置する常磐緩行線の駅で、ホームのない快速線からは武蔵野線北小金支線が分岐しており、駅前は一都市の中心駅のように再開発ビルが建ち並び、ペデストリアンデッキが設けられている、
北小金駅 (きたこがねえき。Kita-Kogane Station) です。
 
 
駅名  
北小金駅 (JL 26)
 
所在地  
千葉県松戸市 
 
乗車可能路線・系統  
JR東日本:常磐緩行線 (常磐線各駅停車)  
(※) 常磐快速線の線路にはホームがありません。  
(※) また、常磐快速線の構内からは日暮里方に武蔵野線北小金支線が分岐しています。  
 
隣の駅  
綾瀬方……新松戸駅  
取手方……南柏駅  
 
訪問・撮影時  
2020年9月
 
 

 

 

北小金駅は地平駅で、橋上駅舎を有していますが、駅舎は南口側にまたがっています。
南北に出入口が設置されていて、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。バリアフリーに対応しています。
写真は正面口に相当する南口で、1階(駅外)と2階(橋上駅舎)の間には階段とエレベーターが設置されていますが、階段は駅前再開発ビルとを結ぶペデストリアンデッキに接続しています。出入口は2階にあります。
橋上駅舎の右側には小さな駅ビル「スキップ北小金」があり、テナントは「松乃家」と整骨院が入居しています。
また、南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
路線バスは松戸新京成バスと東武バスセントラルの2社が乗り入れています。
上写真は北方向を、中写真は北西を、下写真は2階より北方向を望む。
 
 

南口駅前です。ペデストリアンデッキより南西を望む。左後方に南口出入口があります。
駅前は再開発されており、駅前道路(本土寺参道)を挟んで東西に2棟の複合ビル「ピコティ北小金」が建てられています。左側のビルには「イオン北小金店」が入居しています。常磐線沿線には「イトーヨーカドー」が多いですが、当駅付近には存在せず、大型店は「イオン」の独壇場です。
また、再開発区域は駅前の一部に限られており、駅を離れると住宅街が広がっています。台地上に位置するため、起伏に富んでいます。
そして、駅の約100m南にドラッグストア「マツモトキヨシ小金店」がありますが、この小金店の場所にマツキヨの前身である薬局「松本薬舗」が存在していました。そのため、小金店は「マツモトキヨシ発祥地」とペデストリアンデッキの案内標に書かれています。
 
 

 

こちらは西口です。上写真は東を、下写真は南東を望む。
南口とは違い橋上駅舎とは面しておらず、駅外と駅舎の間は屋根なしの跨線橋で接続しています。
階段が線路沿いの側道(歩道)に面して設置されています。駅前が線路よりやや高い位置にあるため、階段の段数は少ないです。奥側にはエレベーターがあります。
出入口前の側道には信号がありませんので、自動車等に気をつけて横断して下さい。
北口駅前は手狭で、駅前広場が設けられていません。バス停留所もありません。
エレベーターの向こう側には線路沿いに無料駐輪場があります。
 
 

北口駅前です。北を望む。右後方に北口出入口があります。
こちらの北口駅前は再開発がされておらず狭い道路ばかりですが、駅前には小さな商店街(北小金商店会)が存在します。
駅周辺は住宅街が広がっていますが、少し離れると雑木林や畑も残っています。
奥に延びる本土寺参道を道なりに700mほど北上すると本土寺に到達します。
そして、約1.5km西には流鉄流山線の小金城趾駅がありますが、乗換は新松戸駅~幸谷駅が便利です。
ちなみに、小金城趾駅の手前(東側)には大谷口歴史公園がありますが、大昔は公園の周辺一帯が小金城でした。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。西寄りを望む。北小金駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
左手に南口があり、右手に北口があります。
北小金駅は有人駅ですが、早朝は駅員不在のため有人通路手前左側に乗車駅証明書発行機があります。無人時間帯は指定席券売機を使用できないので、きっぷが買えない場合は乗車駅証明書をお持ちの上で有人改札から入場し、下車駅または乗継駅で精算を行う必要があります。駅員不在時用に改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が5通路並んでいて、右端が幅広通路です。左端には窓口に面した車いす対応幅で点字ブロックが設置されている有人通路があります。
自動券売機・指定席券売機は通路を挟んだ後方にあります。改札内には自動精算機があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
地平にあるホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、改札の左手前には売店「KIOSK」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは改札内より改札外(東)を望む。右が南口、左が北口です。
改札口から見て通路と反対側に自動券売機と指定席券売機があります。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。今流行りの非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央に常磐緩行線のラインカラーであるエメラルドグリーンが表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JL 26)。駅番号は直通先の東京メトロ千代田線からの通しです。
尚、駅番号を囲む四角い枠はグレーになっていて、路線図でも常磐緩行線はグレーで表示されています。
エメラルドグリーンとグレー、どちらが常磐緩行線の正式なラインカラーなのでしょうか?
 
 

北小金駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、西南西~東北東方向にホームが延びています。
左(北)が1番線で下り柏・我孫子・取手方面、右(南)が2番線で上り新松戸・松戸・綾瀬方面および東京メトロ千代田線方面です。
また、1番線の左には常磐快速線の複線が並走していますが、北小金駅にホームは設置されていません。快速線は当駅で武蔵野線・南流山駅へ向かう武蔵野線北小金支線が分かれているため、常磐快速線の左側には北小金支線の水戸方面線路が並行していますが、当駅構内で本線に合流します。南流山方面への線路は当駅の新松戸方(後方)で分岐します。
ホーム有効長は10両分で、2020年9月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は普通です。
上屋は全10両分に設置されていますが、綾瀬方の端(後方)に雨ざらしの部分があります(その部分は立入禁止で、電車は停車しません)。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。
発車メロディについて、かつては1番線で「牧場の朝」、2番線で「ムーンリバー」を使用していましたが、2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正後からはJR東日本東京支社の取り組みにより、駆け込み乗車の減少に効果があることから電車備え付けの発車メロディを使用しています(Wikipediaより)。
写真は1番線側より取手方・岩沼方を望む。
 
 

こちらは1番線より綾瀬方・日暮里方を望む。
左から緩行線上り2番線、緩行線下り1番線、快速線上り、快速線下り、武蔵野線北小金支線水戸方面の順です。
快速線のホーム設置用のスペースは無く、以後も快速停車駅になる事はないと思われます。
右端は北口側で、駅前は線路より一段高い位置にあります。
 
 

 

1番線より綾瀬方・日暮里方を望む。
左2線が常磐緩行線、中央2線が常磐快速線で、右端は武蔵野線北小金支線の水戸方面線路ですが、すぐ先で快速線上り線から北小金支線の南流山方面線路が分岐します。この線路は高架になり、右へカーブして快速線下り線をオーバークロスします。そして北小金支線の水戸方面線路に寄り添い、馬橋駅から分岐した武蔵野線馬橋支線と合流してから武蔵野線本線に合流して、南流山駅へと至ります。
 
一方、常磐線は綾瀬駅まで緩行線と快速線の線路別複々線が続きます(綾瀬駅~北千住駅は常磐快速線と千代田線の線路別複々線)。
この先、住宅街の中を西南西へ走り、やがて左へカーブすると北小金支線が右へ分かれます。そして右手に市街地が見えてくると進路を南南西寄りに変え、新松戸駅へと至ります。快速線にホームはありません。武蔵野線との乗換駅で、流鉄流山線の幸谷駅が至近距離にあります。
 
 

1番線より取手方・岩沼方を望む。
右2線が常磐緩行線、左2線が常磐快速線です。左側で武蔵野線北小金支線の水戸方面線路が常磐快速線下り線に合流します。、
この先、住宅街の中を東北東へ走りますが、若干左へカーブします。左手に畑や雑木林が見えてくると流山市に入り、やや郊外じみた風景の中を走るようになります。その後、国道6号線をアンダーパスしてしばらく北東へ走ると沿線に住宅が増えてきて、柏市に入るとすぐに南柏駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が北小金駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。橋上駅舎でしたが、北松戸駅と同じように駅舎は緩行線ホームの上空および南側のみに設置されていて、北口からのアクセスは屋根のない歩道橋でした(EV併設)。南口側は駅前としての体裁が整っている感じでしたが、北口側は駅前広場もなく裏口といった感じでした。また、南口の駅前は再開発されており、松戸市の外れにありながら中小都市の玄関口のような市街地の風景が広がっていました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗り日暮里駅で下車し、常磐快速線下り電車に乗り換えて松戸駅まで行きます。そして常磐緩行線に乗り換えて当駅下車です。尚、1駅手前の新松戸駅に快速は停車しませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。上野東京ライン経由の常磐線快速列車で松戸駅まで行き、常磐緩行線に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札外にキオスクがあり、南北の駅前にコンビニがあります。一方、駅前風景と裏腹に飲食店はさほど多くなく、気軽に入れるチェーン店は「マクドナルド」「松乃家」「すき家」「日高屋」「ポポラマーマ」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。常磐緩行線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は北小金駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、マツモトキヨシのHP、Google地図、Wikipedia)