法界院駅【岡山県】(津山線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岡山県中部、岡山市北区の市街地北端部に位置する津山線の快速停車駅で、岡山大学や岡山理科大学への最寄駅であり多くの学生が利用するものの、2021年6月より無人駅になってしまった、
法界院駅 (ほうかいいんえき。Hokaiin Station) です。
 
  
駅名  
法界院駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
岡山県岡山市北区    
 
乗車可能路線  
JR西日本:津山線  
 
隣の駅  
岡山方……岡山駅  
津山方……備前原駅  
 
訪問・撮影時  
2021年3月
 
 

 

法界院駅は地平駅で、北寄り(津山方)の西側に駅舎があります。
東側に駅舎と改札口はなく、東側からアクセスするには約100m北の踏切を渡って西側へ回る必要があります。
明治41年8月に建てられた古い木造駅舎が一部減築および改修されながら使用されています。
駅舎は平屋建てで、出入口に段差はありません。但し、駅舎とホームを結ぶ跨線橋にエレベーターはなく、法界院駅はバリアフリー非対応です。車いすで法界院駅をご利用の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
出入口前には飲料とアイスクリームの自動販売機があり、ベンチも設置されています。
尚、駅前広場はありません。バス停留所は約200m東、線路東側を南北方向に延びる県道27号線沿いに設けられています。
上写真は南東を、下写真は東を望む。
 
 

駅前です。北を望む。右手に駅舎があります。
駅周辺は住宅街が広がっています。商店も点在しています。
駅北西側一帯には岡山大学津島キャンパスが広がっており、約850m西に正門があります。岡山大学から少し離れた南側には津島運動公園があります。
また、約1.5km北の丘陵上には加計学園が運営している岡山理科大学と附属の高校・中学校と専門学校があります。
そのため、駅周辺には一戸建て住宅と集合住宅が混在していますが、集合住宅は低層の学生マンションの割合が高いです。
商店や飲食店も学生向けの店舗が散見されます。
そして、線路沿いに北北東へ進むと約850m先に岡山市半田山植物園があり、約1.2km先には駅名の由来となった金剛山遍照寺法界院があります。
 
 

駅舎内の様子です。出入口より北を望む。2021年3月撮影。
当時は有人駅でしたが2021年6月に無人化され、窓口(『みどりの窓口』を含む)が閉鎖されました。『みどりの券売機』も設置されていないため、新幹線のきっぷなどは岡山駅をはじめとする『みどりの窓口』設置駅で購入する必要があります。また、窓口の場所にはインターホンが設置されています。
改札口には簡易型自動改札機が2台設置されています(磁気券で出場時はきっぷ回収箱に入れる方式)。自動改札機が導入されているのは津山線では岡山駅と法界院駅のみです。交通系ICカード『ICOCA』などにも対応していますが、津山線においては法界院駅~岡山駅のみがエリア内で、津山方面はエリア外になってしまうため注意が必要です。車いすが通れる幅の通路もありますが、前述の通り跨線橋が車いすに対応していません。
改札口の右手前には窓口跡と自動券売機(ICカードのチャージが可能)があります。改札内に自動精算機はありませんので、入場時・出場時ともIC残額不足の場合は改札外の自動券売機でチャージをしてから入場・出場処理を済ませて下さい。
改札口の左手前にはベンチがあります。
そして、改札を通って右へ曲がり、跨線橋を渡るとホームに到達します。階段しかありません。
トイレは跨線橋の手前の右側にあります。多機能トイレはありません。
尚、駅構内に売店・コンビニはありませんが、約110m北の踏切前には「ローソン」があります。
 
 

1番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部と外枠は津山線のラインカラーである山吹色に塗られています。
また、当駅は1番のりば、2番のりばとも上り下り双方向の列車が発着するため、矢印は両方の隣駅に付けられています。
尚、津山線には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

 

法界院駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、南南西~北北東方向にホームが延びています。
左(西)が1番のりばで上下副本線、右(東)が2番のりばで上下主本線です。2番のりばを主本線とした1線スルー構造で、通常時は上下列車とも2番のりばに発着しますが、当駅で行違いをする場合は下り津山方面が1番のりば、上り岡山方面が2番のりばを使用します。1番のりばは当駅折り返し列車も使用します。
また、1番のりばの左側にはホーム跡が確認できます。
ホーム有効長は1番のりばが6両分、2番のりばが8両分です。ホーム幅は駅の規模に対して非常に広いですが、これは戦前に岡山大学の場所に日本陸軍の歩兵連隊があったためです。
上屋は全く設置されておらず、急な雨を凌げるのは跨線橋下のみです。
ホームの津山寄り(写真奥)に駅舎とを結ぶ跨線橋があり、跨線橋の向こう側に待合室(冷暖房なし)があります。
上写真は2番のりばより、下写真は1番のりばより、いずれも津山方を望む。
 
 

 

 

2番のりばおよび跨線橋より岡山方を望む。右が1番のりば、左が2番のりばです。
1番のりばの津山方(手前側)はホームが切り欠かれており、以前は構内踏切が設置されていましたが、跨線橋の設置により廃止されました。
構内踏切跡の右手には駅舎があり、構内踏切跡の前方には待合室と跨線橋があります。
跨線橋は1番のりばの方に寄せられていて、2番のりばをメインで使用している事が分かります。
 
 

岡山方を望む。2番のりば(左)が主本線となった一線スルー構造です。
この先、農地が一部残る住宅街の中を南南西へ走るとやがて山陽新幹線の高架橋が左から寄り添い、続いて山陽本線が左から合流します。その後は市街地に入り右手に岡山気動車区を見て走ると、終点の岡山駅へと至ります。
 
 

津山方を望む。2番のりば(右)が主本線の一線スルー構造です。
この先、丘陵地や小山を避けるようにカーブを重ねながら住宅街の中を概ね北北東へ走ります。途中、法界院の近くを通過し、また左手には丘の上にそびえ立つ岡山理科大学(加計学園)を見て走ります。やがて右側が平坦になると右手に田園や旭川の土手を、左手に住宅地を見て北東へ走ります。そして右側に旭川の土手が近づいてくると備前原駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が法界院駅で下車(乗車)したのは2000年、2021年の計2度です。2000年は駅近くに住む友人を訪ねた際に乗降し、2021年は津山線を乗り鉄した際に下車しました。島式ホーム1面2線の駅で、ホームは割と広かったです。北西側に木造駅舎を有していて、訪問当時は有人駅でしたが、今は無人駅です。駅前は住宅街ですが、複数の大学の最寄駅であるにもかかわらず学生向けの商店は駅前にあまり見られず、駅周辺に多く見られる学生向けアパートの存在が近くに大学がある事を物語っています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線の『のぞみ』で岡山駅まで行き、津山線の快速『ことぶき』または普通(行先不問)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:9時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で岡山駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。少々時間がかかりますが、在来線オンリーでもOKです。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:15時間少々)。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、駅の少し北側にコンビニがありますが、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りの飲食チェーン店は約800m西の「すき家」および約800m南西の「ガスト」になります。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、津山線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は法界院駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、地理院地図、Wikipedia)