関駅【岐阜県】(長良川鉄道越美南線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県中部、日本全体の人口重心が存在し、「刃物のまち」として有名な関市の市街地北部に位置する長良川鉄道越美南線の主要駅で、関市の代表駅であり、1999年~2005年の数年間は名鉄美濃町線が接続していた、
関駅 (せきえき。SEKI Station) です。
 
尚、写真は2012年撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
関駅 (駅番号:7)
  
所在地  
岐阜県関市  
 
乗車可能路線  
長良川鉄道:越美南線  
 
隣の駅  
美濃太田方……せきてらす前駅 (旧・刃物会館前駅)   
北濃方…………関市役所前駅    
 
訪問・撮影時  
2012年1月 
 
 

関駅は地平駅で、東西各ホームに面して出入口がありますが、こちらの東口のみに駅舎があります。
国鉄時代からの木造駅舎で、右側には国鉄時代の駅名である「美濃関駅」の文字が消えずに残っています。
出入口に微妙な段差がありますが、車いすは通行可能です。
そして駅舎の右側には喫茶店とトイレ・多機能トイレがあります。
また、駅舎左側には長良川鉄道の本社と車庫があります。
東口には小さな駅前広場があり、コミュニティバスの停留所が設けられています。
写真は西を望む。
 
 

東口駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。
正面に駅前広場がありますが、長良川鉄道の用地と思われ、送迎車は長居ができません。
駅前から右(南)へ県道60号線が延びていますが、県道の名称が「美濃関停車場線」で、駅名が変更されて30年以上が経過しても県道名は昔の駅名のままです。
また、前方には安桜山があり、市街地や住宅地は山を避けるように南北に広がっています。
 
 

東口駅前です。南を望む。右手に駅舎があります。
奥へ延びる道路は県道60号線で、沿道には市街地が広がっています。商店は少ないです。左側の安桜山麓には複数の寺院が立地しています。
関市の旧市街地は駅から南にかけて広がっています。
一方、左側の安桜山北側には新しい市街地が形成されていて、約1km北東には関市役所や中濃厚生病院などがあります。
尚、関市役所へは北隣の関市役所前駅からの方が近いです。
 
 

改札口です。西を望む。後方に出入口があります。
関駅は有人駅ですが、当駅では車内精算方式が採用されているため、改札業務は行っていません(はずです)。ゆえに、入場券なしでも駅構内を経由して駅の東西を行き来する事が可能です(但し、バリアフリー非対応)。
正面に上り1番線ホームがあり、ホームとの間は段差がありません。
ホームへの出入口の左手前には自動券売機があり、さらに左手前には出札窓口(定期券、回数券、フリー切符、グッズなどを発売)があります。
尚、長良川鉄道では『TOICA』などのICカードは利用できませんが、QR決済の「PayPay」が利用できます(車内精算になります)。
右側は待合室になっていますが、現在は鉄道模型のNゲージレイアウトが置かれているそうです。
トイレは駅外北側にあります。2012年は改札内にトイレがありましたが、同じ位置に改札外新トイレが設置されたため、現在は改札内にトイレがあるかどうか不明です。
また、駅や駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約400m北の「ファミリーマート」です。
 
 

こちらは2012年当時の西口です。北を望む。この出入口は現存していると思われます。
スロープで下り2番線ホームと繋がっています。駅舎や窓口はなく、直接ホームに入る形になります。
後に西口が改良され、左側の留置線が短縮されて、前方の上屋付近に新たにバリアフリー対応の出入口が設置されました。左側を並行する県道281号線に面した階段とスロープの出入口、北側の離れた位置に新設された関駅西口駅前広場・関シティターミナル(バスターミナル)に通じるスロープ出入口(ホーム~出入口の通路は屋根付き)があります。
左側には県道281号に面した出入口があります。
関シティターミナルには待合所の建屋があり、トイレ・多機能トイレが併設されています。
また、後方には1999年4月~2005年3月の6年間にわたり名鉄美濃町線の終着駅だった関駅がありました。2012年時点でもレールが残っていました。
 
 

2012年時点の西口駅前です。北を望む。右手に出入口があります。
奥へ延びる道路は越美南線と並行する県道281号線で、今は約50m北に新設された西口出入口が、約100m北に関シティターミナル(駅の出入口あり)があります。
駅西側は住宅街が広がっています。関シティターミナルの西隣には関市文化会館があります。
また、約300m南西には名鉄美濃町線の新関駅跡があり、駅跡はバスターミナルとして利用されていて駅舎やホームも残っていましたが、関シティターミナルに移転後は新関駅の設備が解体され、跡地は宅地に転用されました。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
国鉄タイプと類似のデザインですが、書体が変更されており、現代的な雰囲気です。
左上には長良川鉄道のロゴマークが描かれています。
現在は駅番号「7」が導入されていますが、駅名標に反映されているでしょうか?
左側には建植式の名所案内が併設されています。

尚、1986年に長良川鉄道へ移管される前(国鉄時代)の駅名は「美濃関駅」でした。
 
 

関駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右(東)が1番線で上り美濃太田方面、左(西)が2番線で下り北濃方面です。2番線から見て1番線は北濃方(奥)にずれています。
ホーム有効長は1番線が3両分、2番線が4両分で、ホーム幅は全体的に狭いです。
現在、上屋は各番線とも中ほどの約1両分のみに設置されています。1番線は駅舎に面して上屋が設置されています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
また、各ホームの中間には構内踏切がありますが、階段のみで、車いすでは行き来できません。車いすで東西間を往来するには約350m南または約450m北の踏切を渡る必要があります。
1番線の美濃太田寄り(手前側)に面して東口駅舎があり、2番線の美濃太田方の端には従来からの西口出入口(南側)が、そして現在は2番線中ほど(写真左前方)に西口の中央出入口と関シティターミナルへの北側出入口があります。
写真は2番線より北濃方を望む。
 
 

 

2枚とも1番線より美濃太田方を望む。左が1番線、右が2番線です。
ホーム中ほどに前述の構内踏切がありますが、遮断機がありませんので横断の際は列車に注意が必要です。
1番線ホームは有効長がやや短く、構内踏切の少し先でホームが途切れています。
 
 

2番線より美濃太田方を望む。
2番線の美濃太田方の端(前方)には西口出入口(南側)があり、その先に名鉄美濃町線の関駅がありました。
また、左手には車庫があり、さらに左側には東口駅舎に隣接する形で長良川鉄道の本社があります。
この先、左に車庫を見ながら走ると同時に右は美濃町線跡が分かれます。その後は車庫の引上線が終息し、しばらく市街地を一直線に南下するとせきてらす前駅 (旧・刃物会館前駅)へと至ります。2022年3月に「せきてらす前駅」へと改称されました。
 
 

1番線より北濃方を望む。右から1番線、2番線、留置線の順です。すぐ先で3線が収束します。
また、現在は左前方に関シティターミナルがあります。
この先、右へカーブしながら住宅地の中を北上し、左前方に関信用金庫の大きなビルを、右手に田園を見ながら北上を続け、左側風景も田園地帯に変わると関市役所前駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が長良川鉄道の関駅で下車(乗車)したのは2012年の1度きりです。越美南線から名鉄美濃町線代替の岐阜駅行きバスに乗り継ぐために下車しました。国鉄時代の雰囲気を色濃く残している駅で、古びた駅舎やホームが印象的でした。有人駅です。駅前は東側が古くからの市街地の北端部ですが、駅近くまで安桜山が迫っています。一方、西側は平坦で、比較的整然とした市街地が広がっています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、高山本線特急『ひだ』に乗り継いで美濃太田駅で下車します。名古屋~美濃太田は快速・普通列車の乗継でもOKで、経路は岐阜経由でも多治見経由でもOKです(但し、事前に乗車券で指定した経路しか通れません)。そして美濃太田駅で長良川鉄道越美南線列車(行先不問)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間…10時間半程度)。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り名古屋駅で下車、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間…12時間弱)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約370m南の「ヤマザキショップ」および約400m北の「ファミリーマート」、最寄りの飲食チェーン店は約850m南西の「道とん堀(お好み焼き店)」、約900m西の「まいどおおきに食堂(一膳めし屋)」になります。構内および東西の駅前にコンビニがあります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、長良川鉄道越美南線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は関駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)