越生駅【埼玉県】(東武越生線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の『駅【アーカイブ】』コーナーは、
埼玉県西部、外秩父山地東側山麓の越生町中心部に位置する東武越生線の終着駅で、JR八高線との乗換駅でもある難読駅、
越生駅 (おごせえき。Ogose Station) です。
 
尚、写真は2011年訪問時の撮影で、現在は東西自由通路が設置されるなど変化が生じています。ご了承下さい。
また、JR駅の記事につきましては後日、簡易版でUPする予定です。
 
 
駅名  
越生駅 (TJ 47)  
 
所在地  
埼玉県入間郡越生町     
 
乗車可能路線  
東武鉄道:越生線  
 
隣の駅  
坂戸方……武州唐沢駅  
 
乗換可能駅  
JR東日本:八高線……越生駅まで徒歩3分  
 
訪問・撮影時  
2011年4月  
 
 

当時の駅舎です。東を望む。駅西側、現在の西口(道灌口)側にありました。
近年まで古びた木造駅舎が残っていました。JR・東武共用で、JR東日本が管理していました。
撮影した2011年当時はバリアフリー非対応でしたが、後にエレベーター設置、東西自由通路設置と目まぐるしく変化しました。写真の駅舎は解体され、跡地に総合案内所「道灌おもてなしプラザ」が完成しました。
現在は東武・JRともホーム上に改札設備が設置されていますが、JRは無人化されました。
また、当時より小さなロータリーが設けられていましたが、これは今も変わらないようです。バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
 
 

西口駅前です。西を望む。後方に駅舎があります。
こちらの西側は古くからの市街地で、北西にかけて町並みが延びています。
約650m北西には越生町役場があり、その西側にそびえる山は「さくらの山公園」になっていて、桜の名所になっているようです。
そして約3km北西の山あいには、越生随一の観光名所である「越生梅林」があります。2月~3月の梅の季節になると(「梅まつり」開催期間中)、東武越生線、八高線とも観梅客でごった返します。越生梅林へはバスでアクセス可能です(「梅まつり」シーズンには臨時便が出ていると思われます)。
 
 

越生線ホームより当時の駅東側(現在の東口(山吹口)側)を望む。
当時より駅前広場が整備されていましたが、当時は東西を結ぶ歩道橋すらなく実質的にデッドスペースでした。
しかし2019年に東口が開設され、駅前広場も再整備され綺麗になりました。
以前より住宅地化されていましたが、東口開設によりさらに発展するかもしれません。
 
 

旧駅舎時代の改札口です。東を望む。有人駅でした。現在は東武が有人駅、JRが無人駅です。
自動改札機はなく、簡易Suica改札機が設置されています。磁気券などは係員による入鋏(確認)を受ける必要がありました。
改札口の左手前にはJR専用の窓口があり、その左側にはJR・東武兼用の自動券売機がありました(ICカードチャージ可能)。東武を経由して池袋でJRに乗り継ぐ際は窓口できっぷを購入する必要がありました。
また、ICカードで東武を利用する際は一旦改札口の簡易Suica改札機にタッチしてから、跨線橋上にある東武の中間改札でもう一度簡易Suica改札機にICカードをタッチする必要がありました。
改札口の右手前は待合室になっていました。
トイレは駅舎を出て南側にありました(多機能トイレの有無は不明)。また、東武線ホーム上にもあります(多機能トイレなし)。
そして改札を通って右へ曲がると跨線橋(当時は階段のみ)があり、JR線ホーム、東武線ホームへと通じていました。
尚、当時の越生駅構内に売店・コンビニはありませんでした。駅前に「ヤマザキショップ」の看板を掲げた商店があります。
 
 

こちらは跨線橋にあった東武線の中間改札です。東を望む。
後方が改札口方面、左手がJR線の1番線(当時)・2番線方面です。
簡易Suica改札機、ICカードチャージ機(奥)、インターホン(奥)が設置されています。
前述の通り、東武線に入場、東武線から出場の際は、改札口で1回、こちらで1回、それぞれICカードをタッチする必要があります。
そして中間改札を通って左の階段を下ると、東武線ホームに到達します。
 
 

 

2枚とも当時の吊下式駅名標です。電照式でした。
東武の旧デザインでした。下写真はフォントが新しくなり、隣駅欄にもローマ字が表記されていました。
現在は新タイプに取り替えられていると思われ、駅ナンバリング「TJ 47」も併記されていると思われます。
 
 

東武越生線の越生駅は当時も今も島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
番線はJR八高線(左側にホームあり)からの通し番号で、左(西)が3番線、右(東)が4番線です。いずれも上り坂戸方面です。また、右端には留置線が1線あります。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはないもののワンマン運転用にホームセンサーが設置されています。東急池上線や東急多摩川線、名鉄三河線(山線)でも同様の装置が使用されています。ホーム幅はターミナル駅にしては非常に狭いです。
上屋は全4両分に設置されています。
ホーム上にはベンチ・飲料自動販売機があり、終端部(奥)にはトイレがあります(多機能トイレなし)。
後方には跨線橋の階段がありましたが、後のバリアフリー化・東西自由通路設置によりホームの坂戸方(手前側)にエレベーターや改札口が設置されたため、終端部のトイレを取り壊した上でホームを延伸し、その延伸部にトイレ(多機能トイレなし)を再設置して、駅事務室も設置しました。
写真は終端方を望む。
 
 

ホーム中ほどには11kmポストが設置されています。
但し、越生駅は起点の坂戸駅から10.9km地点にある事になっています。
 
 

ホームより坂戸方を望む。当時はホーム端に跨線橋があるのみでした。
現在、この付近は大幅に変更され、ホーム端部に改札口、エレベーター、東西自由通路への階段が設置されています。
 
  

当時の跨線橋より坂戸方を望む。
右の非電化線路が八高線、左の電化線路が東武越生線です。
越生線は東毛呂~武州長瀬を除き単線です。
 
この先、左へカーブしてしばらくの間八高線と並走しながら住宅地の中を南東へ走ります。その後は左へカーブして八高線と分かれると、郊外の住宅地の中を南東へ走り、武州唐沢駅へと至ります。
 
 

 

終端方を望む。上写真はホーム中央より、下写真は3番線側より撮影。
かつてはホーム端にトイレがありましたが、前述の通りホームが延伸され、トイレは奥へと移設されました。トイレの先には新たに駅事務室も設けられました。
また、以前より終端部の先には係員の詰所が設置されています。
3番線、4番線、留置線とも少し先に車止めがあり、レールはここまでです。
左側にホームがある八高線とは線路が繋がっていません。
また、越生線は当初より越生を目的地とした路線として建設され、これより先、都幾川や秩父方面への延伸構想は存在しなかったと思われます。
 
 
あとがき  
私が東武越生線の越生駅で駅の外に出たのは2005年と2011年の計2度です。2005年は越生線の乗りつぶしのため、そして2011年は越生線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に改札の外に出ました。当時はJRの駅を間借りしている感じで、東武駅は肩身が狭い印象でしたが、現在は橋上駅舎化され、JR駅を経由しなくても東武駅に到達できるようになり、しかもバリアフリー対応になりました。駅前は西口側が旧来からの市街地で、橋上化で開設された東口側が新たな住宅街です。
  
新宿からですと山手線などで池袋駅まで行き、東武東上線の快速・急行で坂戸駅まで行きます。新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線の急行・森林公園行きに乗車してもOKです。そして坂戸駅で越生線に乗り換えて終点下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…13時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で品川駅または東京駅まで行き、山手線に乗り換えて池袋駅まで行きます。以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前に商店はあるものの、コンビニ、気軽に入れる飲食店はありません。必ず事前に用意して下さい。
 
特に大阪からの到達難易度が高いですが、東武越生線を乗り鉄の際は、越生駅ですぐに折り返したり乗り換えたりせず、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:東武鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)