東浦和駅【埼玉県】(武蔵野線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
埼玉県さいたま市緑区南端部のに広がる住宅街に位置する武蔵野線の駅で、駅から少し離れた東側には「見沼田んぼ」が広がっている、
東浦和駅 (ひがしうらわえき。Higashi-Urawa Station) です。
 
 
駅名  
東浦和駅 (JM 24)   
 
所在地  
埼玉県さいたま市緑区 (旧・浦和市) 
 
乗車可能路線  
JR東日本:武蔵野線      
 
隣の駅  
西船橋方………東川口駅  
府中本町方……南浦和駅  
 
訪問・撮影時  
2020年3月
 
 

 

東浦和駅は地形の関係で掘割部分に線路・ホームがあります。東側の地平部、線路の上層に設置された人工地盤上に橋上駅舎のような形で駅舎が設置されていますが、駅舎の床面高さは駅前と揃えられており、駅出入口に段差はありません。出入口は東側のみにあります。
駅舎は平屋建てで、国鉄時代から継続使用されていると思われます。
手前の人工地盤上には歩行者用の駅前広場があり、ベンチも設置されていて憩いの場となっています。
ロータリーは広場両側にあり、右側(北)はバスターミナル、左側(南)はタクシー乗り場、一般車乗降場になっています。
写真は2枚とも概ね西を望む。
 
 

こちらは北側ロータリー(バスターミナル)です。北東を望む。後方に駅舎があります。
バスターミナル北東側には公衆トイレがあります(多機能トイレあり)。
写真中央には「見沼の竜神」像があります。
「見沼」とは大昔に東浦和駅東側から北方向に存在した大きな沼で、江戸時代に干拓事業により消滅しましたが、地図上では竜の形をしていた見沼には竜が住んでいたとされ、様々な竜神伝説が存在して現在まで各地に伝承が残っています。その竜神伝説にちなんで駅前に「見沼の竜神」像が建立されたと思われます。
 
 

駅前です。東を望む。後方に駅舎があります。左がバスターミナル、右がタクシー・一般車用のロータリーです。
撮影地点は人工地盤上で、直下を武蔵野線が通っています。
前方を左右方向に延びる県道235号線の陸橋で人工地盤は途切れており、その先で武蔵野線は地上に姿を現します。
 
 

駅前です。駅前交差点より北を望む。左側に東浦和駅があります。
前後方向に延びる幹線道路は県道235号線です。
1973年の東浦和駅開業当時は駅前一帯が畑や雑木林でしたが、徐々に開発が進み、今では整然とした住宅街になり、畑は激減しました。商店は各幹線道路沿いに立ち並んでいます。
駅北側や駅西側は台地上に形成された住宅街になっています。
一方、駅東側は下り坂になっていて、坂を下ると水路の先に田畑が広がっています。この場所は元の「見沼」跡で、江戸時代の干拓により水田として利用されたため、見沼跡の一帯は「見沼田んぼ」と呼ばれています。しかし昭和期には都市化による水質悪化や減反政策による畑への転作など、以前からの自然が失われていました。そのため、近年は自治体により保全活動が活発化しています。
 
 

駅前です。駅前交差点より南を望む。右側に東浦和駅があります。
前後方向に延びる幹線道路は県道235号線です。
南側も北側と同様に比較的新しい住宅街が広がっており、東側の一帯が「見沼田んぼ」です。
約300m南東の見沼田んぼ内には「見沼通船堀公園」があり、約450m東の見沼田んぼ内には「大間木公園(サッカー場など)」があります。
 
 

1階にある改札口です。西を望む。後方に出入口があります。東浦和駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が6通路あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。右端には有人通路があり、通路に面して窓口が設置されています。
改札口の右手前は『みどりの窓口』跡です(2018年営業終了)。その場所に乗車駅証明書発行機がありますが、早朝は無人になるため、乗車券を購入できない場合は乗車券証明書を発行してそのまま入場し、乗車列車の車掌や下車駅で証明書を提出の上で精算をする事になります。
乗車駅証明書発行機の右手前には自動券売機と指定席券売機があります。改札内には自動精算機があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。改札外は駅北側、バスターミナルの北東寄りにあります。
改札口の左後方(改札外。写真左)にはJR東日本系のコンビニエンスストア「ニューデイズ」がありますが、改札内に売店・コンビニはありません。
そして、下層(地下1階)にある各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されており、バリアフリーに対応しています。
 
 

上り1番線側壁に設置されている駅名標です。電照式ですが、照明は蛍光灯と思われます。今後、非電照式へと更新される可能性があります(もう変わっているかも)。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には武蔵野線のラインカラーであるオレンジバーミリオンが表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (JM 24)。
 
 

東浦和駅は相対式ホーム2面2線の掘割構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
右(南)が1番線で上り府中本町方面および『しもうさ号』の大宮行きが発着し、左(北)が2番線で下り西船橋方面が発着します。
1番線と2番線の間には上下線共用の中線があり、貨物列車などの待避用として使用していると思われます。
ホーム有効長は8両分で、2020年3月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に広くなく、両端は特に狭いです。
上屋はホームの端から端まで設置されていますが、西船橋方(奥)は人工地盤や県道235号線の陸橋に覆われています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
西船橋方の人工地盤上に駅舎・改札口があります。
 
発車メロディーは、
1番線…スプリングボックス
2番線…メロディー
です。
 
写真は1番線より西船橋方を望む。 
 
 

こちらは1番線より府中本町方を望む。左が1番線、右が2番線です。
ホームの西船橋方は人工地盤や県道235号線の陸橋に覆われているため、地下駅のような薄暗い雰囲気です。
ちなみに、東浦和駅の駅カラーは水色と青色の2色で、側壁の下部が2色で塗られています。
 
 

1番線より西船橋方を望む。ホーム端の先で県道235号の陸橋下を抜けます。
この先、住宅街の中を東北東へ走るとすぐに掘割区間から高架区間に変わり、「見沼田んぼ」の田畑や林を見てローカル風景の中を走るようになります。そして芝川を渡ってしばらく走ると川口市に入り、右へカーブして主に掘割区間で住宅街の中を東へ走ります。その後、さいたま市緑区に戻ると東北自動車道と国道122号線をオーバーパスして、引き続き主に掘割区間で住宅街の中を東へ進むと川口市に戻り、東川口駅へと至ります。埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線と乗換可能です。
 
 

1番線より府中本町方を望む。
この先、掘割や高架が混在した状態で住宅街の中を西南西へ走り、やがて南区へと変わります。その後は畑が混在した住宅地の中を主に掘割区間で西南西へ進み、やがて住宅街に入って左へカーブすると高架区間になり、進路を南西へと変えます。そして市街地に入ると京浜東北線との乗換駅である南浦和駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が東浦和駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。掘割駅で、上層の地平部に駅舎があります。駅前は住宅街で、南北に広がっていますが、駅東側へ少し進むと開発が抑制されている「見沼田んぼ」に到達します。
 
新宿駅からですと埼京線大宮方面電車(種別不問。池袋行きor赤羽行きを除く)に乗って武蔵浦和駅まで行き、武蔵野線の西船橋方面行き電車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、上野東京ラインの宇都宮線・高崎線直通電車に乗り赤羽駅で下車します。そして京浜東北線北行の大宮方面行き(行先不問)に乗り換えて南浦和駅まで行き、さらに武蔵野線の西船橋方面列車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内および駅前に複数あります。一方、飲食店は数が多くなく、300m圏内において気軽に入れるチェーン店は「マクドナルド」「ココイチ」「ビッグボーイ」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。武蔵野線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東浦和駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、departure melody room、Google地図、Wikipedia)