川崎大師駅【神奈川県】(京急大師線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市川崎区北部の、多摩川近くに広がる市街地に位置する京急大師線の駅で、駅構内に京浜急行発祥の地記念碑があり、文字通り川崎大師(平間寺)への玄関口である、
川崎大師駅 (かわさきだいしえき。Kawasakidaishi Station) です。
 
 
駅名  
川崎大師駅 (KK 23)
 
所在地  
神奈川県川崎市川崎区 
 
乗車可能路線  
京浜急行電鉄:大師線  
 
隣の駅  
京急川崎方……鈴木町駅  
小島新田方……東門前駅  
 
訪問・撮影時  
2020年11月
 
 

川崎大師駅は地平駅で、南北の小島新田寄り(東側)にそれぞれ駅舎・改札口があります。
改札内に地下通路があるため、健常者はどちらの駅舎も利用可能ですが、地下通路にエレベーターがないため、車いすの場合は行先により入場する駅舎を選択する必要があります。駅のすぐ東側に踏切があり、改札外での南北間の移動において、さほど遠回りしなくても大丈夫です。
 
写真は上り京急川崎方面2番線に面して設置されている南口駅舎で、正面口になります。写真は北を望む。
平屋建てでオープン構造です。出入口部分に大屋根があるため駅舎が大きく見えます。出入口に段差はありません。
駅舎の左側には後述の「京浜急行発祥の地記念碑」があります。
南口には大きな駅前広場があり、初詣時などに殺到する川崎大師の参拝客をさばいています。
ロータリーは写真右側、川崎大師観光案内センターを囲む形で簡素なものがあります。バス停留所は後方を左右方向に延びる国道409号線(大師道)沿いに設けられています。
 
 

南口駅舎の西隣には「京浜急行発祥の地記念碑」(写真奥)があります。
大師線は京急最古の路線で、川崎大師への参拝客輸送を目的として建設され、1899年に六郷橋(京急川崎~港町に存在した駅)~川崎大師が開業しました。
川崎大師駅は、いわば京急発祥の地の一つです。
また、手前には京急電鉄のイメージキャラクターである「けいきゅん」のモニュメントが併設されています。
 
 

南口駅前です。南東を望む。後方に南口駅舎があります。
手前を左右方向に延びる道路は国道409号線で、当駅付近は西行一方通行になっています(東行車線は駅の北側を通っています)。
駅前は市街地で、ビル、マンション、商店が立ち並んでいます。
写真奥には川崎大師・表参道の入口があり、東方向へ延びています、沿道には商店街が形成されています。
表参道をひたすら東へ進み、郵便局の先の信号交差点を右折し、すぐに再び右折して参道を西へ進むと駅から約700mで正門に相当する大山門に到達します。
また、表参道を200mほど東へ進んで右折し、150mほど南下すると左手に通用門に相当する西解脱門があります。乗り鉄の最中に参拝される場合、時間がない場合は西解脱門が便利ですが、川崎大師の雰囲気を味わいたい場合は大山門経由をお勧めします。
そして、写真右外、横断歩道の右側には「ごりやく通り」の入口があり、南に向けて商店街が延びています。
駅から離れると住宅街が広がっています。川崎大師の南側には大師公園があります。
 
 

駅南東側には川崎大師(平間寺。へいけんじ)があります。画質が悪くて申し訳ありません。
私の訪問時はコロナ禍でもあり参拝客が少なかったですが、例年正月は多くの初詣客でごった返します。
後方には大山門があり、門外には東京・浅草寺の仲見世のように参道沿いに商店が立ち並んでいます。
また、手前には川崎大師公式キャラクター「ひらまくん」のパネルがありますが、どう見ても一世を風靡した「せんとくん」と同じデザイナーでしょうねぇwww
 
 

 

南口改札口です。2枚とも北を望む。
川崎大師駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて有人通路の窓口部分にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が柱を挟んで左右各3通路設置されていますが、右側の3通路は全て出場専用です。左側の一番左の自動改札通路が幅広通路で、左端には点字ブロックを備えた有人通路が設けられています。有人通路の左側には窓口があります。
また、右側の出口専用改札のさらに右側には改札ラッチがありますが、初詣時などは臨時改札口として使用されると思われ、その際は可動式のICカード簡易改札機が置かれると思われます。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
そして改札の先は上り京急川崎方面2番線ホームですが、段差があります。段差は階段とスロープで解消しており、バリアフリーに対応しています。左右に2番線への階段が、右端に2番線へのスロープがあり、中央には下り小島新田方面1番線ホームおよび北口改札口に通じる地下通路(階段のみ)の出入口があります。2番線から北口改札口へ行く際は一旦南口改札口前まで下りて、地下道を通る事になります。
2番線に上がって左側へ進むとトイレ・多機能トイレがあります。
尚、川崎大師駅構内に売店・コンビニはありません。南口を出て国道409号を渡った先にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
 

 

こちらは下り小島新田方面1番線に面して設置されている北口駅舎です。上写真は南西を、下写真は南を望む。
2007年に設置された出入口で、車いすで1番線をご利用の場合は必ず北口を通る事になります。
駅舎は1番線ホームの東端部にあり、北側を並行する国道409号線東行車線の南側歩道に面して開口しています。
北口駅舎は平屋建てでコンパクトな構造です。出入口に段差はありません。手前の歩道は車道沿いが有料駐輪場になっており、駅舎出入口前にはボックス式の係員詰所があります。
こちらの北口側には駅前広場、ロータリー、バス停留所がありません。
また、駅出入口前に車道を渡る横断歩道がないため、駅北側からアクセスするには約50m東にある信号交差点を渡らなければなりません。
 
 

北口駅前です。北を望む。右側に北口があります。
近年まで北側に駅出入口がなかったため、駅北側は裏口然とした風景です。商店は少ないです。
奥への道路の左側一帯は「味の素」川崎事業所の敷地が広がっていて、1駅西の鈴木町駅前を越えてさらに西まで敷地が延びています。
また、道路右側は一戸建て住宅や低層の集合住宅が中心の住宅街が広がっていて、町工場が混在しています。
尚、駅前一帯の住宅街にはフェンスで囲まれた空地が複数存在しますが、それは首都高の工事用地で、用地の地下を首都高速神奈川6号川崎線が通る予定です。しかし採算性の問題もあり、着工の目途すら立っていないそうです。
 
 

 

こちらは北口改札口です。2枚とも概ね西を望む。右側に出入口があります。
北口改札口は基本的に無人で(繁忙期などに駅員が配置される模様です)、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が2通路設置されていて、窓口に面した左が幅広通路です(点字ブロックあり)。
また、自動改札機の右側には改札ラッチがあり、初詣時などは臨時改札口として使用されると思われます。改札内に出場用のICカード簡易改札機があり、繁忙期は出場専用臨時改札口として使用されているかもしれません。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
そして改札の先は下り小島新田方面1番線ホームですが、段差があります。段差は階段とスロープで解消しており、バリアフリーに対応しています。
上り京急川崎方面2番線および南口改札口は1番線に上がった先にある地下道(階段のみ)をご利用下さい。トイレ・多機能トイレは反対側の2番線にしかありません。
北口構内にも売店・コンビニはありません。出入口の東側、国道409号東行車線を渡った先にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

1番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
京急の新デザインですが、川崎大師駅ゆえの特別仕様にはなっておらず、あくまでも他の駅と同じ扱いです。
駅ナンバリングも併記されています (KK 23)。
1899年に「大師駅」として開業しましたが、1925年11月に「川崎大師駅」へと改称されました。
 
 

川崎大師駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね東西方向にホームが延びています。
右(北)が1番線で下り小島新田方面、左(南)が2番線で上り京急川崎方面・京急本線方面です。
ホーム有効長は4両分で、2020年11月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は各ホームとも広く、特に川崎大師からの帰宅客が殺到する上り2番線は全体的に相当広いです。但し、2番線の京急川崎方約0.5両分(写真奥。後から延伸された部分)は相当狭くなっています。
上屋は1番線が全4両分に、2番線が小島新田方(手前側)の約3.5両分に設置されています(後から延伸された狭い部分にはありません)。雨天時に上り電車で当駅で下車される際は小島新田方の後方車両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そして、1番線の小島新田方の端には北口改札口があり、2番線の小島新田寄りには南口改札口があります。そして小島新田寄りには両ホームを結ぶ地下通路(階段のみ)があります。
写真は2番線より京急川崎方を望む。
 
 

2番線より京急川崎方を望む。すぐ先に国道409号東行き車線の踏切があります。
この先、右手に味の素川崎事業所を、左手に国道409号線(大師道)や住宅街を見ながら西へ走り、国道が左へ離れて左側に味の素の施設が現れると程なくして鈴木町駅へと至ります。この間、右側車窓はずっと味の素川崎事業所です。
尚、鈴木町駅との距離はわずか0.5kmと短く、肉眼で鈴木町駅ホームを確認できます。
 
 

2番線より小島新田方を望む。以前はホーム端に両ホームを結ぶ構内踏切があり、左前方に見える北口が存在しませんでした。
この先、すぐに国道409号西行き車線と踏切で交差すると右へカーブします。その後は住宅街の中をひたすら東へ走ると東門前駅(ひがしもんぜんえき)へと至ります。東門前駅からも川崎大師(平間寺)は徒歩圏内で、川崎大師駅からよりは遠いものの、初詣などの混雑時には東門前駅を利用するケースも見られるそうです(Wikipedia)。
 
 
あとがき  
私が川崎大師駅で下車(乗車)したのは2012年と2020年、計2度です。2012年は大師線の乗り鉄時に下車しました。そして2020年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。駅は2面2線で、駅舎は南北にあります。南口が正面口で、開口部の広い駅舎を有していて、川崎大師を意識したデザインになっています。駅前は南側が川崎大師の門前町で市街地になっており、北側には味の素川崎事業所と住宅街が広がっています。
 
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、京急本線の三崎口方面行き快特に乗り換えて京急川崎駅で下車します。さらに大師線の小島新田行きに乗り継いで3駅目で下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、南北の駅前にコンビニがあり、南口駅前にはミニスーパー「まいばすけっと」もあります。一方、飲食店は川崎大師参拝客向けの店が複数あるものの、気軽に入れるチェーン店は「松屋」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。
京急大師線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川崎大師駅でも途中下車されてみて下さい!
そして川崎大師へご参拝の際はぜひ京急大師線をご利用になり、川崎大師駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:京浜急行電鉄のHP、川崎大師のHP、Google地図、Wikipedia)