1999年撮影。
今回の『駅【アーカイブ】』コーナーは、
岐阜県中部山間部、長良川沿いの美濃市中心部に存在した名鉄美濃町線の終着駅でしたが、利用者の減少などから、1999年4月1日に廃止された
美濃駅 (みのえき。MINO Station) です。
尚、美濃駅は保存されていますが、今回は現役当時の写真のみを掲載します。
写真は少ないです。ご了承下さい。
駅名
美濃駅 (駅番号なし)
廃止日
1999年4月1日
当時の所在地
岐阜県美濃市
路線
名古屋鉄道：美濃町線
隣の駅
徹明町方……松森駅
乗換可能駅
長良川鉄道：越美南線……美濃市駅まで徒歩5分
訪問・撮影時
1999年3月
駅舎です。西を望む。ホームの終端部に駅舎がありました。
古い木造駅舎が最後まで使用されていました。出入口前に階段しかありませんでしたが、バリアフリーが言われる前に廃止されました。
有人駅(一部時間帯は無人)で、自動券売機はありませんでした。ICカードの時代が来る前に廃止されました。
駅前は美濃市の中心市街地南端部で、北側に市街地があります。昔ながらの町並みが残っています。
約250m南には長良川鉄道越美南線の美濃市駅があります。
末期は頭端式ホーム2面2線でした。左が1番線、右が2番線でした。
各ホームの上屋の形状を見ると、昔は外側に1線ずつあったかもしれません。
終端部(写真奥)の先に駅舎・改札口がありました。
左側に駅名標が写っていますが、末期は名鉄の新デザインのものでした。
こちらは徹明町方を望む。右が1番線、左が2番線でした。
2番線の左前方には留置線がありました。
この先、新関駅の手前まで長良川鉄道越美南線と並走していました。代替路線があったため、新関～美濃は廃止が比較的容易でした。
しかし新関駅と長良川鉄道の関駅まで距離があったため、新関～美濃の廃止と同時に新関駅と関駅の間に新線が開業し、長良川鉄道との接続を図りました。
また、長良川鉄道の関駅と美濃市駅の間にも廃止された名鉄駅に対応する新駅(関市役所前駅、松森駅)が開業しました。
尚、せっかく新関駅～関駅を開業させた美濃町線ですが、6年後の2005年には名鉄の岐阜地区600V線区全線(美濃町線全線を含む)が一斉に廃止されました…。
あとがき
私が美濃駅で下車(乗車)したのは1999年の1度きりです。廃止直前に訪問しました。廃止1ヶ月前の土曜日の夕方でしたが、まだネット社会になっていなかったからか、利用客は意外と少なかったです。私の乗車時にお名残乗車の人はいましたが、なぜかファンはいませんでした。
下車(乗車)時・・・1999年
廃駅訪問は(飛行機、レンタカー含む)
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・なし
飲食チェーン店・・・なし
廃止は残念ですが、実情を考えると仕方ありません。現役時に訪問できてよかったですが、もっと写真と撮っておけば…。
駅は保存されていますので、当時の雰囲気を味わう事は可能です。
(参考：地理院地図、Google地図、Wikipedia)