志摩神明駅【三重県】(近鉄志摩線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
三重県南東部、志摩市中央部の英虞湾(あごわん)近くに位置するローカル風景の中にある近鉄志摩線の駅で、駅東側には地名や駅名の由来となった神明神社が鎮座している、
志摩神明駅 (しましんめいえき。Shima-Shimmei Station) です。
 
  
駅名
志摩神明駅 (M 92) 
 
所在地
三重県志摩市 (旧・志摩郡阿児町)   
 
乗車可能路線
近畿日本鉄道:志摩線  
 
隣の駅
鳥羽方……鵜方駅  
賢島方……賢島駅  
 
訪問・撮影時
2020年12月
 
 

志摩神明駅は地平駅です。無人駅で駅舎はなく、ホームに直接出入りする形になります。
出入口前には構内踏切(自動車通行不可)があります。東西からアクセス可能です。
構内踏切のすぐ南側(手前)には車道の踏切があります。
尚、志摩神明駅に駅前広場はありません。近くを通るバス路線もありません。
配電箱で見えませんが、東側出入口の奥に無料駐輪場(?)があります。
写真は北(鳥羽方)を望む。
 
 

東側出入口です。北を望む。
車道に面して出入口がありますが、車道には歩道がありませんので飛び出し注意です。
出入口から入って左へ曲がると構内踏切があり、下り線を渡って右にあるスロープを登ればホームです。通路には点字ブロックがあります。
構内踏切を渡らずに前へ進むと無料駐輪場(?)があります。
 
 

駅前です。南東を望む。
左手に東側出入口があり、後方に車道の踏切があります。
駅前は民家が少なく、ローカル風景が広がっています。丘陵地も迫っています。
正面に見えるビルはリゾートホテル「美食の隠れ家 プロヴァンス」です。駅周辺には他にもリゾートホテル、リゾートマンション、別荘など志摩半島ならではの施設が点在しています。
約350m東の山中には地名や駅名の由来となった神明神社があります。
また、神明地区の中心部は約700m東に位置します。中心部の南東側にはリアス式海岸を有する内海の英虞湾が広がっています。
 
 

こちらは西口です。北東を望む。
線路西側を並行する道路沿いに構内踏切の出入口があります。上り線を渡って左のスロープを登ればホームです。
構内踏切の右側には駅の東西を結ぶ車道の踏切があります。
 
 

駅前です。西を望む。
右後方に車道踏切・構内踏切と志摩神明駅があります。
駅西側も民家が少ないです。
奥に延びる道路を300mほど進むと国道167号線に突き当たります。交差点の先には英虞湾が広がっています。
 
 

構内踏切よりホームを望む。右が東口、左が西口です。
ホームとの段差はスロープになっていて、点字ブロックがあります。
傾斜が急で、手すりがありませんが、車いすでも通行可能です(手動の場合は介助が必要になります)。
 
 

下り線側に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
駅ナンバリング導入時に一斉に置き換えられた新デザインです。
近鉄では「志摩」「伊勢」「大和」などの旧国名が小さく表記されます。
駅ナンバリング「M 92」がデカデカと書かれています。
尚、インフレナンバーになっているのは近鉄独自の付番方法によるもので、ターミナル駅から「01」「02」と付番していくのですが、各幹線の合流駅(大和西大寺駅、大和八木駅、伊勢中川駅)から先は番号の大きい方を引き継いでいきます。その結果、志摩線には京都駅由来の番号が付番されており、すなわち志摩神明駅は京都駅から91駅目の「92番」になっています。
ちなみに先頭の「M」は、山田線・鳥羽線・志摩線共通の路線記号です。
 
 

志摩神明駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、右(東)が下り賢島行き、左(西)が上り鳥羽・伊勢中川・大阪・京都・名古屋方面です。
ホーム有効長はわずか3両分で、普通列車しか停車しません。ホーム幅は狭く、特急が通過の際は注意が必要です。
上屋は概ね賢島方(手前側)の約1両分のみに設置されています。鳥羽方の1両は雨ざらしになりますので、雨天時の乗降は要注意です。
ホーム上にはベンチと後述の改札設備が設置されています。
また、手前の上屋支柱には駅名看板があります。
写真は上り線ホーム側より鳥羽方を望む。
 
 

こちらは下り線ホーム側より鳥羽方を望む。
志摩神明駅は無人駅で駅舎がなく、自動改札機をはじめ自動券売機や自動精算機、ICカードチャージ機は存在しません。
全ての改札設備がホーム上にあります。手前にはICカード『PiTaPa』などに対応の簡易改札機がありますが、チャージ機がないため『PiTaPa』以外のカードで乗降される場合は事前に十分な残高にしておく必要があります。ICカード残額不足の場合またはICカードや乗車券をお持ちでない場合は乗車時に簡易改札機の正面(ベンチ前)にある乗車証発行機(乗車駅証明書発行機)で乗車証を取得した上で、下車駅または有人駅で精算・チャージの処理をして下さい。
近鉄の無人駅にチャージ機がない駅が多いのはポストペイ式の『PiTaPa』の利用を前提としているためと思われます。但し、ある程度利用客が多い名古屋線などの無人駅ではチャージ可能な設備があるのですが…。
そして、後方の上屋支柱には、きっぷ回収箱が設置されています。
尚、近鉄志摩線では信用乗車方式が採用されており、ワンマン運転の列車は無人駅でも停車時に全扉が開きます。無人駅相互ですと無賃乗車のリスクがありますが、抜き打ちで乗務員による車内改札が行われる可能性もありますので、不正乗車はしないで下さい。
 
 

鳥羽方を望む。駅東側には沼があります。
この先、丘陵地帯の森に囲まれた中を北上し、やがて左へカーブして進路を北北西に変えると周囲が開けてきて右側に志摩市役所などを見て走ります。さらに左へカーブして小さな川を渡り、国道260号線と踏切で交差して市街地に入ると進路を西に変えて特急停車駅かつ志摩市の代表駅である鵜方駅へと至ります。
 
 

賢島方を望む。
ホーム端にスロープがあり、その先の構内踏切を左へ行くと東口、右へ行くと西口です。構内踏切の先に車道の踏切があります。
この先、右へカーブしながら丘陵地帯に沿って走り、右側に国道167号が寄り添うと右へカーブして南へ走ります。この時、少しだけ右側に英虞湾が見えます。その後は右へカーブしながら狭い海峡を渡ると「賢島」へと入ります。そして進路を西に取ると森の中を走り、線路の数が増えて国道167号と踏切で交差すると終着駅である賢島駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が志摩神明駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。近鉄志摩線を乗り鉄した際に下車しました。1面2線の駅で、ホームは2両分と、破格の短さでしたww 無人駅で駅舎はありませんでした。駅前は住宅が少なく丘陵地が広がっていましたが、海近くの雰囲気も感じられました。また、駅前踏切道の交通量が結構多かった事が印象に残りました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する近鉄名古屋駅から名伊特急の賢島行きに乗車して、鳥羽駅・志摩磯部駅・鵜方駅のいずれかで賢島行き普通に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:9時間弱)。
一方、大阪からですと大阪難波・大阪上本町・鶴橋のいずれかの駅から近鉄大阪線の阪伊特急・賢島行きに乗車して、鳥羽駅・志摩磯部駅・鵜方駅のいずれかで賢島行き普通に乗り継いで当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:11時間弱)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのスーパー・飲食店は約1km北の「イオン阿児店」「マクドナルド」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、近鉄志摩線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は志摩神明駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)